中田はだか祭り(中田大国霊神社裸祭り)に行ってきました。愛知県・豊田市の中田大国霊神社で、毎年3月の第1日曜日に行なわれる裸祭りです。
 
この祭りは規模が小さいし今年はもう裸祭りに行き過ぎているので(^_^;;;最初は予定していなかったのですが、前回の和良比はだか祭りが予想以上に楽しくて、いてもたってもいられず参加してしまいました。
 
しかし、前回の祭り以来、なぜか突然花粉症になってしまい、名古屋までの道中、ずーっと、鼻じゅるじゅる、咳ゲホゲホ状態。くしゃみする度に国府宮で痛めた肋骨がモノ凄く痛くて、くしゃみのし過ぎで絶対悪化してるって感じです…。名古屋から名鉄で知立って言う駅へ向かいます。知立駅。思った通り、祭りがあるなんて事はどこにも書いてません。バスで中田町へ。バスの前の席に短髪のいかにも祭り好きそうなオヤジさんが座ります。うーむ。…きっとこの人は裸祭りに行くに違いない…連れて行ってもらおう…そんな考えが頭を過り、ちょっと安心(^-^)。ところが!バス停でオヤジ降りず!ガーン。バス停付近はもーすっごい田舎です。田んぼがどばーって広がっていて、住宅があるだけ。それに人が全然いないよぅー!
 

 
前々日に電話で確認すると、午後からの祭りなのに10時半には来てくださいって言われました。これ、絶対時間を早めに言ってるって思ったのだけど、言われるままに来てしまいました。やっぱり…祭りをやる雰囲気なんてどこにもない。少し歩いてみると、ぼろぼろの裸祭りの看板を発見しました。でも、これ、裸祭りだから出したのか?ずーっと放置されてるのか?微妙な置き方と古さです。。。また少し歩くと、今度は神社っぽい建物を発見。中に入ってみても、誰もいません(実は、ここは神社じゃありませんでした…)。。。絶対、時間が早すぎるんだぁ〜ぶつぶつ言いながら、路地に入ってみます。向こうの方に人影を発見!、、、突然、町内放送?が流れます。なんか祭りの事しゃべってるみたいです。慌てて音のする方へ、やっと見つけましたー。建物(児童館)があって、周りには沢山の祭りのノボリ。人が沢山いるー。ふーっ、良かったぁ。
 
中に入って受付。この祭り、参加費が\7,000円もかかるのです。ちょっと高いですね(^_^;;;「お祭りセット」とパックの寿司をもらいます。「お祭りセット」の中身は、褌(晒し1反)、赤い布、中田って書かれた鉢巻、足袋です。あと、願い事を書いてくださいって赤い布をもう一枚渡されました。集会場みたいな広い部屋に通されます。中は参加者で一杯。地元の知合い同士で車座になって既に大宴会状態っ。時間、早くなかったです…(^_^;;;。ざっと見回したけど、知ってる人が全然いない。見たことある人も全然いなーい!溶け込むにもなんだか入り難い雰囲気。。。大人しく寿司を食べる。寿司の他に日本酒とつまみも大量に用意されていました。と、国府宮でご一緒した人を発見。ついでに、バスに乗ってたオヤジさんも発見。何で(-_-;)?…そう、オレが降りるバス停を間違っていたのです…。その後、何人か知合いにも会うことができました。でも、この祭りは、ほんと外部の人が少なかったです。同じ日に福島でも祭りがあったそうで、裸祭りの常連さんは皆そっちに行ってたのかもしれないですね。
 

 

祭りの工程説明。芯男(祭りの中心人物。「神」男じゃないんですよ。)と世話役の人達が出てきて行事の説明をしてくれます。でも、すっごく酔っぱらいのオヤジが一人で騒いでいて全然聞こえなかった…。なんか、内輪では盛り上がってたみたいだけど。う〜ん(-_-;)。。。着替えです。世話役の人が褌締めてくれます。国府宮と同じ前垂れ+腹巻きの褌です。国府宮とは締め方が少し異なり、最初に六尺の締め方をして、腹巻き巻いて、最後は晒しの端を二つに裂いて結び付けるのです。かなり強引な終わり方ですが…。鉢巻をして、赤い布は首から下げて準備完了。外に出て記念撮影。神主さんが来てお払いをしてくれ、いよいよ出発です。まず、巨大鏡餅が出て、その後、自分の色の竹に取り付いて神社に向かいます。竹は白い布が巻いてあって、その上に赤、青、黄の何れかの布が巻き付けてあります。受付の時に書いた願い事の布もこの中に巻き込んであるようです。それぞれの色は、本厄、前厄、後厄って意味らしいです。でも、オレは本厄じゃないんだけども、その他の人は全員とりあえず赤みたいです。青と黄は1本づつ。赤は3本の竹が用意されていました。
 
それぞれの竹には2〜30人程の裸男が取り付きます。左右に立って竹を持ち、左右に大きく押し合いながら進みます。暫くすると立ち止まって3回竹を頭の上に持ち上げて、4回目には更に長く高く。この時、何人かは鉄棒に掴まるようにして竹に乗り、一緒に上下します。順番に乗れよーって声が掛けられます。乗るとご利益があるのか?どんな意味なのかちょっと分らないけど、オレは肋骨が痛いので1回だけ乗せてもらいました。この左右の押し合いと上下運動を何度も繰り返して、神社まで練り歩きます。しかし、拍子を取る人もおらず、決まった掛け声もないので、「わっしょい、わっしょい」って言ったり、左右の押し合いに合わせて「おーー、おーー」って叫んだり、なんか皆バラバラ…いまいちノレませんでした。。。途中、バケツやホースで水を掛けられるのだけど「水は冷たいから掛けるなー」って叫ぶ人がいて、ホントに掛けるの止めちゃうし(-_-;)。。。水物大好きなオレとしては…まいった。気合いが入らないよぅ。。。沿道の観客もまばら、近所の人達がちょっと見に来てるって雰囲気で、なぜか皆お酒飲みながら見ている。練りに合わせて一升瓶持ったオヤジが皆に振る舞っているみたいです。いやーほのぼのですね。こう言う感じもまたイイかも…。

 
空き地に出て休憩です。お酒とみかんを頂きました。暫くして、隣りの田んぼで竹折りの行事が始まります。立てた竹に、一人の裸男が登っていって、竹をしならせて折るのです。全部で3本の竹を折るみたいです。白い布が巻かれた竹で、オレ達が運んできた竹とは別物です。難しいのかなーって思ったら順調に折れているようで、登った裸男が地面に着く位にしならせると、バン!って火薬の様な音がして竹が折れました。最後の1本に若者が登ります。相当高いところまで登っているんだけど、なかなか折れない。下から見ていると自分の方に倒れてきそうで、結構ヒヤヒヤ。と、若者の褌が解け始めましたー。ドキドキ(>_<)。でも、気にせず登ろうとするからどんどん緩んでハミチン状態。力尽きて落っこちました。チンコ出したまま近くの田んぼに仰向けに倒れ込んじゃって起きれなーい。もー他だったらお仲間カメラマンの人垣ができちゃう超シャッターチャンス状態なのに…構えているのはたったの2人。。。いやーほのぼのですね。
 
再び練り歩き。結構疲れるー。やっと神社に到着。おばちゃんたちが法被を着て太鼓たたいてます。お囃子と言えば子供なのに、なぜにおばちゃん?神社内は観客も沢山いて結構盛り上がっていました。鳥居の前で待機。順番に竹を持って境内に駆け込みます。本堂横のお堂脇に竹を奉納。さっきの巨大鏡餅も側に置いてありました。また鳥居のところまで戻ります。今度は適当に数人のグループになって一人の人を胴上げしながら、また境内に駆け込みます。本堂にお参り。全員が境内に揃うと、今度は練りあいが始まります。隣の人と腕組んで、渦状にとにかくぐるぐる回るのです。もーこれがクライマックスなんだけど、オレ、肋骨が痛くてかなりの逃げ腰になってしまいました…。ちょっと悲しい。
  

 

本堂から芯男が数人に胴上げされて登場します。皆の渦に混ざって全員で胴上げ、今回の芯男にはオレも触れましたー(^_^)/。竹を奉納したお堂に芯男を運びます。何やらお払いを受けて芯男が「厄が落ちたぞー!」って皆に報告。どうやら、胴上げで皆の厄を芯男が吸い上げて、集まった厄をお堂で落とすって事らしい。この後、神主さんの長〜い、お払い、お経…。それをずーーーっとしゃがんで待つのです。足がしびれて一番の難所でした。。。で、お祭り終了。
 
児童館に戻ります。シャワー浴びて着替え。巨大鏡餅も児童館に戻ってきていて、切り分けられています。その後、餅とお札を頂いて、時間があったのでもう一度神社にお参りし帰ってきました。この鏡餅、家に帰って焼いて食べたらスゴイ美味い!外がパリっとしてて中がトロトロモチモチ。機械つきとはちょっと違う食感。前日は何十回も餅つきで大変だったそうです。お疲れさまでした。