ざるやぶり神事の 翌日。
那古野神社例大祭の神輿渡御に参加してきました。愛知県・名古屋市の那古野神社で7月15〜16日に行われる祭りです。那古野天王まつりとも言うみたいです。神輿渡御は16日に行われます。雨天や諸般の事情により今年は3年ぶりの開催だったそうです。
  

 
台風大接近で中止になるんじゃないかと心配していたのですが、名古屋付近は明け方には通り過ぎてしまったようで、祭りの行われる午後は台風一過の晴天に恵まれました。前日の裸祭りでご一緒した方のお友達と合流。なんと以前、名古屋近郊の裸祭りで何度かご一緒した方でした。今回の御神輿には参加されないと言うことで、那古野神社までの送り迎えや写真撮影などお世話になりました<(_ _)>。軽く食事を済ませて、昼過ぎに那古野神社に到着。名古屋の街中と言うかビル街にひっそり建っている神社でした。社務所で受付をしてお祭りセットを貰います。内容は、茶色の法被、赤フン、鉢巻、地下足袋です。そのまま奥の部屋で着替えます。褌は前垂れ付きの締め方のようですが、貰った褌は長さが普通の六尺褌程度の3m弱しかないので、胴は一周しか回らないしちょっと心許ない締め方になってしまいました。。。うーん、普通の六尺締めの方が絶対カッコイイと思うのだけどなぁ…。法被はお尻が隠れるくらいの長さで、前ヒモが付いています。これに鉢巻、白足袋がこのお祭りの衣装です。法被の下に晒しの腹巻きをして紺の帯締めをしている人達もいました。たぶん地元の方達なのだと思います。
 
本堂で暫く神事が行われた後、御神輿の回りに集まります。御神輿は大きいのと、中くらいのと2台ありました。両脇になぜか祭りの格好をしたマネキンが置かれています。記念撮影用なのだと思うのだけど、すごく不自然。。。神主さんが祈祷をした後、御神酒が配られました。オレはいきなり飲んでしまったのだけど、コレは自分の足に吹きかける為のモノなのでした(>_<)。いろいろ説明があって最後に「…この御神輿での掛け声は“えっちぃ”ですっ!」…。えっちぃ?H?越中?なんだろう?良く聞こえなかった。。。で、すぐに御神輿出発。2台出動するのかと思ったら、中くらいの方1台だけでした。先ずは本堂の前で前後に数回往復したあと神社を出ます。気になる掛け声は、やっぱり「えっちぃ」でした。蘇民祭の「ジャッソウ・ジョヤサ」もそうだったけど、やっぱり初めて聞く掛け声ってスゴイ違和感だぁ。。。
 
担ぎ方は特にリズムとか取るモノではなく、肩に乗っけて歩くだけって感じの担ぎ方でした。だから、前後の人の足を踏みまくりの踏まれまくりで結構大変でしたけど、リズムが無い分、初心者のオレでもすごく担ぎやすくて楽しかったです。名古屋のビル街を交通規制しながら進みます。ビルの窓や対向車線の車内から珍しそうに見ている人々。後ろにはいつの間にか女神輿と子供神輿が続いています。10分くらい担ぐとマラソンの給水ポイントの様な休憩所が設けられていて、冷たい飲み物が用意されていました。すっごく良い天気で暑かったのだけど、休憩所がホント多くて助かりました。御神輿が交差点にさしかかると高く持ち上げて小走りに交差点内をグルグルと回ります。やがて目的地の若宮八幡社に到着です。ビールとおにぎりで一休み。法被を脱いで褌一丁、木陰はすごく気持ちイイぃ!休憩の後、那古野神社まで担いで終了です。神社に戻るとビールやおつまみが用意されていました。なんと!更に御祝儀まで頂いて、ホント至れり尽くせりのお祭りなのでした。感謝です。
 

 
前日のざるやぶり神事はイマイチだったのだけど、御神輿は予想以上に楽しかったです。体力不足と経験不足でなかなか上手く肩入れられないのだけど、新しいことに挑戦していく姿勢、非日常感、見知らぬ人達とのつかの間の連帯感、冬に味わった祭りの楽しさを思い出したのでした。頑張るぞぉ!