イタリア旅行 観光4日目(10月27日)

ベニス

1027-m 1027-4 ベニスは島、イタリア本土から3Kmの沖合にある島を観光します。海の上から島を見ると、陸地と海面が同じ高さです。海面が少しでも上昇すると島は水浸しになります。この島の中心的な存在である島の南側の海岸にある広場の海抜は50センチほど、潮が満ちてくると広場は水浸しになってしまうそうで人が歩くための台が並べてあります。

水面すれすれの街、ベニス、防波堤もなく海と同居しているという光景は日本では見られない光景です。話がそれますがアメリカ西海岸に【17マイル】という風光明媚な場所があります。海岸を走る有料道路なのですが、ここも海との一体感を味わえます。堤防が無いのです。

1027-1 ゴンドラを待つ間に、日本から同行している添乗員の松元さんと記念撮影しました。彼女は大変なベテランで実にタイミング良く、かつ要領よく説明をしてくれます。後ろに橋がみえますが、これは運河にかかる橋で、左手の赤っぽい建物が宮殿、運河の右側が牢獄です。橋の上にわずかに見えるのが台です。潮が満ちてきて橋の両サイドの広場が海面下になってしまった時に歩く台です。この橋の下をゴンドラが行き交います。低い橋の下を通るのでゴンドラを操るお兄さんは頭をかがめています。

1027-2

島には歴史があります。昔、本土にいたベネチア人が敵に襲われてこの島(陸地から3Km)へ逃げてきたそうです。イタリアの全土にみられる宮殿やドゥオーモなどがこの島にもあります。

写真の左に見える建物が宮殿、狭い運河を隔てて右側は牢獄です。主に権力闘争で負けた人が政治犯として収容されていたそうです。ゴンドラ船からこの宮殿と牢獄をつなぐ橋(ため息橋)を見上げたところです。この橋には小さな窓が2つ3つあり、宮殿の4階にある裁判所から牢獄へ入るときに『これから牢獄か』とため息をつき、牢獄から出されて宮殿の処刑場に戻る時に『この世の見納めか』と合計2回ため息をつくことから【ため息橋】と呼ばれるのだそうです。

1027-3 ゴンドラは幅4mほど(日本の道路と同じくらい?)の狭い運河を進んで行きます。船を操るお兄さんは向かいからくる大きな船をよけながら、実に巧みに船を操ります。どうみても通れないんじゃない?と思うのですが、うまく進んで行きます。

橋にぶつかりそうなほど小さな橋の下を通るときは、橋を歩いている人が手を振ってくれたり『ジャポネ?』と声を掛けてきます。

30分ほど細い運河を回って元の広場の前へ戻りました。

このあと宮殿を見学してからガラス工場(小さな工房)を見学しました。

ベニスは『ベネチアングラス』というガラス細工で有名なところ。グラス一つが1万円〜2万円、色合いがとてもきれいです。色々な色がありますが赤が一番有名だそうです。落としても割れない、たたくと良い音がするなど変わったグラスです。実演してみせていました。1万円のグラスでお酒を飲むというのもどんな気持ちでしょうかねぇ。日本まで壊さずに持って帰る自信が無かったので買いませんでした。

狭い通りを島の中央部へ入って行き、お昼を食べました。
車は全面禁止で船が唯一の交通手段なので通りは人が歩くだけの狭い通りです。

フィレンツェへ

手短にベニスの観光を終えて、バスの駐車場まで船で戻ります。

午後は、フィレンツェまで3時間、バスの旅です。フィレンツェは周囲を山で囲まれた古い都市です。西日の中を西へしばらく走ると山の中へと入って行きます。
山を越える頃にはすっかり暗くなりました。峠を越えて山の上からフィレンツェを見下ろすと街の灯りがとてもきれいです。この灯りをみながらフィレンツェへと降りて行きます。


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