双頭の悪魔

    テキスト創元推理文庫
    季節とアリスの学年
: 11月上旬/二回生



「あのアホ、器用に平安神宮の鳥居になんかぶつけやがって。神罰が下るぞ」(24p)

  ・
それ以前に文化財損壊で、賠償金が大変なような気がするんですが。
  ・強制保険ではカバーしきれない金額だと思う…


「あんな情熱的な恋がしたいんですか?」
僕が訊くと彼は「いや。歌詞にミステリーって言葉が入ってるから」(40p)

  ・
実に明快な理由。
  ・しかしこれだと該当する単語が入っていればいい、とも取れますね。


織田と僕が「おもろない」と言うより早く、江神さんがいきなり大笑いしたのでびっくりした。(41p)

  ・
モチを思い遣ったというより、何かが江神さんの琴線に引っ掛かったのか。
  ・「おもろない」と言おうとしていたアリスの、モチに対する辛辣な態度は相変わらず。


「せやから早く代わってくれって言うたのに」と望月が残念がる。(42p)

  ・
そんなに危なっかしいのかしら、モチの運転…
  ・まあ、免許取りたてということを差し引いても運転上手そうな感じがしない。ごめん、モチ(爆)


部長はそこに「金田一耕助」などとつまらない悪戯書きはせず、「江神二郎、他三名」と記した。(48p)

  ・
今までにもどこかで「明智小五郎」とか書いてたりして…


胸に小さな棘が刺さったような、痛みの手前の刺激があったが、それは多分気のせいだろう。(55p)

  ・
気のせいです(キッパリ断言)
  ・異性の親友に彼氏(または彼女)が出来るとチョット淋しくなったりする―――そういう痛みなのでは。
  ・マリアには江神さんとアリスのどちらかを選んでほしくないと思う私…(って、モチや信長は?・爆)


「信長、お前、逆上がりできるか?」望月が鉄棒を見ながら訊いた。「俺はできん」
「何もできない男だね、あんたは」と相棒はからかう。(118p)

  ・
小学校の時、出来るまでやらされましたが、私。
  ・それにしても、モチの運動神経ってどうなっているんだろう…


「さぁ、そろそろ部長の大車輪がでるぞ」(119p)

  ・
かなり長身の江神さんが、大車輪をやれるほどの高鉄棒があるということ?
  ・山中の小学校には不釣合もとい不要な設備かも。


「しばいたろか、アホ」(132p)


「何や、あれ?」
「訊くな」
望月と織田が顔をしかめながら言った。(139p)

  ・
これ、どっちがどっちを言ったんでしょう(笑)
  ・なんとなく、訊いたのがモチかな…という気がするんですが。


「すみません、悪気があってのことやないんです」
望月が逃げ回りながら弁明している。謝るぐらいならこんなことするなって、と僕は思った。(143p)

  ・
アリス、人のこと言えないってば(大爆笑)


「元気か、マリア?」(179p)


「マリアも横にいてる。元気にしてるわ。年とったけどな」
(中略)
私は膨れた。(184p)

何をぶつぶつ言ってるんだ。人の名前を玩具にしているな。僕は、あなたの名前は何なのだと尋ね返した。(219p)

  ・
気に入らない相手に対するアリスの視線は思いっきり冷たい。相手もそれを感じていると思います。
  ・この後のモチのリアクションとは随分と開きがある。
  ・尤も、誤解が解けた後はかなり態度(っていうか口調)が丸くなっていましたが。


「倫理?」織田が眉を顰めた。「そんなに倫理感に敏感なあなたが今していることは何なんですか? (中略) それが倫理的な行いと言えますか?」(230p)

  ・
よう言うた、名古屋人!!! 信長が滅茶苦茶恰好イイです。


僕は軽蔑する相手に穏やかに尋ねた。とっとと失せろ、と思いながら、何でもないように話しかけられる自分自身に、あまりいい気がしなかった。(231p)

  ・
アリスの場合、単に科白が穏やかなだけのような気がする。
  ・態度には出てますね、絶対。


二人とも僕のパパになったつもりなのだろうか。(235p)

  ・
それだけ父性本能(?)が刺激される存在っていうのも…アリスって一体……
  ・いつもだったら江神さんの役なんですけど、コレ(爆笑)


そこまで言われたら仕方がない。江神さん以上に僕が信頼できる人はいないから。(236p)


「どうして僕に彼女の声を聞かせてくれないんですか?」(236p)

  ・
ギリギリ恋愛感情っぽいけど、やっぱり友情だと思う。
  ・アリスが江神さんに食ってかかるのも珍しい。それだけ"イヤな予感"が強かったのかしら。


「おとなしく待っててくれ。必ず連絡をいれるから」(237p)

  ・
この箇所、単行本では「いい子にして待っててくれ。必ず連絡を入れるから」となっていた筈。
  ・↑コッチの方が好きだったのに(涙)


わが推理小説研究会の人間というのはかくのごとく敵に回すと怖いのだ。――味方にしても使えないが。(248p)

  ・
本当にね………<味方にしても使えない
  ・しかし部長がいれば、そんなことはないと思う私(大爆笑)


望月と僕は将棋ができないと言った。(254p)

  ・
って、どういう学生生活を送ってきたのよ、モチもアリスも…
  ・確か、江神さんも将棋できないんですよね。
  ・それでも、信長の軽口に対して大人しく引き下がらないところがモチ。あんたら、ホントいいコンビだよ(笑)


望月が後ろで、相原の後頭部をスリッパで叩く真似をした。(259p)

  ・
やったれ、モチ!と思った人間は私だけではない筈(笑)


「冷蔵庫、止まってたでしょうけど、これは大丈夫ですか?」と親父さんに訊いて「心配やったら食べんでええぜよ」と言われた彼(※モチ)は、うまそうに肴ばかり食べている。(274p)

  ・
どうせ食べるんだったら、訊かなきゃいいのに。
  ・だから後輩にこんなこと書かれるのよ…


「トトロに会えるかもな」望月が笑った。(288p)

  ・
どう考えても、エラリー・クイーンマニアの発言とは思えません。
  ・でも、そんなモチを可愛いと思う私(笑)


「江神さんと離れ離れになったので困ってると思います。スナフキンにはぐれたムーミンみたいに」(332p)


「アリス、大丈夫か?」と織田が僕の顔色を窺いながら言った。(361p)

  ・
この中だとアリスがこういう場面へ一番回数多く出くわしてるのに―――って、慣れっこないか…
  ・よっぽど青い顔していたんでしょうね。信長の父性本能再びってやつかも(大笑)


「江神さん?」
「当り前やないか」
彼は懐中電灯の灯で、真下から自分の顔を照らして見せた。(441p)

  ・
また、そういうことをする…部長、二枚目なんだからもっと普通(?)にしててください、と思う私。


江神さんは彼らの勘違いを正すことなどなかった。こんな時にどういう気紛れで私に話す気になったのか判らない。人が秘密を交換し合うには何か非日常的な時間が必要なのかもしれない。(509p)

  ・
多分、後の三人は一生知らないんじゃないでしょうか。
  ・彼らが江神さんに問い質すことはないと思う。
  ・江神さんも、まず話さないだろうし。
  ・でも、予言に打ち勝ったなら、いつか話すのかな…


ついて行かなくてはならない、という後ろ姿だったのだ。「女泣かせの背中ですね」(617p)


「神様だの運命だのに操られるだけで充分なんや、人間は」(672p)

  ・
江神さん、あんな予言に負けないでください! 絶対に!!!