私の和生活

 

05/01/20

出張があり、会社の金で高松へ帰省。仕事は夕方で終わったんで、和工房あきさんをのぞいてみました。
イベントとかで時々臨時のお休みがあるところなのでドキドキでしたがあいてましたよー!
てことで、最新和工房あき情報〜!

・なんと!4月に店舗移転!今もすっごい雰囲気のあるいい場所なんですよー。住宅街の路地ある和のお店って素敵でしょー?でも、今度は商店街の中に目立つ場所へ移るそうです。4月から新店舗になるので、2月3月はバーゲン・・・!
うぉーー!帰りてぇぇーーー!!

・去年の夏、和工房あき「にょっきん7」に出演!
しらん!この番組は香川・岡山の人しか知らん番組です。地元のあちこちの街にええ具合の芸能人がやってきて紹介するという番組で、よく来る芸能人は高知東急とか、坂本ちゃん(笑)
この番組に三田村邦彦が出たそうですわ!そこで和工房あきさんも出たんですってー。三田村邦彦が浴衣を着てたから、きっとこれを選んだお店なのねー。見てみたかったー。だって、かつて三田村邦彦のファンクラブに入っていたこともある私なんですもの♪

・着物ビフォー・アフター展開催直前!

タイミングが・・・!この土・日(22日、23日)着物の展示会を開くそうです。これは、シミが出来たり、色があせてしまったり、もう着られないかなーって着物を、染め直してみたり、あれこれしてまた着られるようになりますよって展示会なんですってー。ここで展示される着物は40点。40点のビフォーアフターが見られるそうです。
おーー、楽しそうだーー!見たかったーー!最初は広島からスタートした出張の最終日が高松だったんですよー!だったらいけるはずだったのにーー・・・!がっくし・・・!
その後、お店の方で、お手持ちの着物をどうにかするならって相談会もあるそうです〜。

・お茶のお稽古に参加させてもらう。ちょうど土曜日はお茶のお稽古。第4子を出産されたT先生がお稽古復活させたばかりで、私だけじゃなく、みんなも久々だったようです。なにせ私は黙って来ているので、やってくる人やってくる人がものすご驚いてくれるのがええ感じ♪
一番最初にぼっちゃんとやってきた先生が、ものっすご!驚いてくれて(笑)しかし、私もそのぼっちゃんに驚きました。お姉ちゃんが3人いる状況で生まれてきたまだ二ヶ月のぼっちゃんは、お稽古の時に一緒に連れてきても、まったく泣かないんだそうです。寝たら寝たまま。どうやら、お姉ちゃん3人がいるというおうちよりも、お稽古している場所の方が静からしく(笑)
私は2時間以上その場にいましたが、98%ぼっちゃんの存在を忘れていました。時々寝言めいた声を上げるので、あっ!?と思い出すくらい(笑)
しかし、1年以上ぶりのお稽古でしたけどもー、楽しかったですわーー(笑)素敵な空間でございましたわーー。
帰るぎりぎりにやってきた美人若妻かおりちゃんも驚いてくれました。が、若おかみと、かおりちゃん、前日大酒飲んでおりましたよ。キリン?かどっか主催の、言うなれば飲み放題のパーティー後、別のお店で、美味しい焼酎を飲み。
・・・2升あけたと。
こらーーー!!何をしておるかー!美人たちーーー!!
若おかみ「酔ってはないけど、息が酒くさいんやわぁ〜♪」
ゆーてる場合かーーー(笑)!!

・高松近辺の方、2月3月は和工房あきさん、売り尽くしバーゲンしてますから、ぜひのぞいてみてくださいね!今、すごく可愛い手ぬぐい売ってますよー。バイク柄とか、子豚柄とかで可愛いの(笑)!

04/04/04

ほぼ先月にあたる2月29日。お茶会が終わった後で、T先生に言われました。
「4月4日にお花見あるから、来てね♪」
「はい♪」
気軽にこたえる私。本当か?本当にくるのか?自分!?
同じ時に、4月11日には、ライオンズクラブのお茶会があって、お茶だしのお手伝いをするって話もあったようなんですが、なぜかそっちはさっぱり記憶に残らず、4月4日のお花見だけが私の中に残り、じゃあいくわーってなっちゃったんですね。
いわしくんや怪獣ちゃん、ばっちさんも誘ってと思ってたんですが、怪獣ちゃん、ばっちさんには断られ、土壇場でいわしくんの都合が悪くなりまして、私一人になっちゃいました。だったら〜、と岡山の実家に泊めてもらうことにしましたです。
着物を着てでかけて、帰りは夜行列車で帰ってそのまま帰ればいいやーと思ったんですね。そしてはた、と思い出したのです。私は4月5日、都内のホテルを予約していたここを。オープニング
・・・3日の夜が岡山、4日の夜が夜行列車、5日の夜が赤坂のホテル。
単なる普通の週末に、なんで3泊してるんだ私!
まあいい。着物も用意したし、新幹線で岡山に参りましょう。
今さらですけど・・・。私は着物バックを結局買っておりません。着物一式を持って動けるバックがあるんですけど、専用バックはやっぱり高めなんです。デザインもまったく可愛くなく。ま、ガーメントバックでもやってやれないことはないと思うんですがガーメントバックだとなお高いんじゃねぇか!?
ということで最近は、でっかい洗濯ネットにいれて、でっかいバックの一番上に乗せて運んでます。吉田かばんのでっかいやつ。昔哲平ちゃんが持ってたヤツ(笑)あれ?色違いだっけ・・・。哲平ちゃんはグリーンでしたか?私は黒なんですが。あのグリーンは好きじゃなくって。今、あのバックは、着物専用になりかけです。小物類がすべて常に入っている。どうなのそれ(笑)!

まいい!岡山までいきましょう!そして、ありがたく実家に泊めていただいた翌朝は、着物に着替えて高松に向かいましょう!
ところで。
私が4月11日のお茶会のことをすっかり忘れていたように、まりちゃんは、4月4日のお花見のことをまったく知りませんでした。忘れていたというか、知らなかった。なぜ?和工房あきさんでは、うさぎさん通信というお手紙が届いて、それにちゃんとお知らせがあったんですよ?
お茶のお稽古に行けてなかったとはいえ、うさぎさん通信は届くでしょうに??
引越しをして、住所変更をしてないせいかもしれませんが、それにしたって1日や2日の遅れで到着するはず。ってことは・・・!実家のお母さんにいぢわるされて隠されたんじゃあ!?もしくは実家の犬、お金を出して買ったのに、なんだかおかしな秋田犬、民夫に食べられたんじゃあ!?民夫はたしか野菜が大好き。ま、もっともうさぎさん通信、ビニールの封筒に入ってくるけどねー(笑)
ともかく、まりちゃんは、4日のお花見のことを前々日まで知らなかったのです。どうも反応がおかしいなと思ってたらそうだったか。
さらに、まりちゃんは4月から再び一人暮らしをすることになっており、4月5日は引越し。
でも私はいいました。そんなもん、遠くに行く訳じゃなし、じょじょにやったらええがなと。とても楽しそうな講演会があるのよ!玉藻公園で千利休と幻の辻が花なーんて素敵な講演会を聞いた後、みんなで桜を眺めるのよ!みんな着物よ!
わが社の財産、せっちゃん&たろちゃんも来るのよ!?

ということで、引越し前日のまりちゃんも強引に誘ってみました。
果たしてまりちゃんは来られるのか!
そして、天気予報によると4日は雨!いやーー!!助けてぇぇーーー!!

さて、4日。
雨は、なんとか止みました。家で着物を着て、ママンに駅まで送ってもらったとですよ。ちなみに、何かを忘れるのでは?と思った通り、まんまと着物用のバックを忘れたあたくし。ママンから可愛らしいバックを借りております。
着物用のバックは、実は結構もっているのですよ。せっかく持ってるのになぜ忘れるかな!自分!それはきっと、たたんだら小さくなるのよー!とか言うところがまったくないバックを持っているからなのでしょう。
日々、荷物が多く・・・。
結局使わないものも持って歩いてしまい・・・。
だからといって、じゃあいざって時に役に立つものなのかっていうとそうでもない。
そんな私ですが、傘だけは折りたたみを持っていってました。いや・・・折りたたみどころでどうなることでもないんですが。
そして、高松についた私は、しまった、傘はもとより、羽織を持ってくるべきであった・・・!
と気付くのです。
寒い・・・。
四月の気温じゃねぇ・・・。
寒い・・・!
濡れた地面で着物が汚れないように気をつけながら、よちよちよ玉藻公園へ向かいます。玉藻公園、なんで、中は基本的に土。後じゃり。なんてんですか?飛び石?があるので、そこの上をまたよちよちと歩いていますと、前にも和服の女性が。
同じ場所に行くに違いない。
と思ったら、お茶友達でした!お久しぶり!って一月しかたっていないけれども(笑)!
披雲閣では、いつものお茶会では使わない部屋が会場になってました。なんてことでしょう。この突然の寒さのため、受付にはホカロンが準備され、部屋の中には、ハロゲンヒーターが設置(笑)!
4月や、4月ー!
私はママンからショールを借りてきてたし、基本的には寒さに弱くないのでよかったけども・・・。

そうこうしているうちに、せっちゃん&たろちゃん登場。まりちゃんも登場。
出会うなり、せっちゃんやってくれました。まりちゃんは車で来ていて、あ、あの人知ってる!どうしよう乗せてってあげようか!と思いながら、せっちゃんのそばを通り過ぎたんです。
そしてせっちゃんは、この公園には無料の駐車場があることを知っているのに。
商店街の有料駐車場に停めて、延々歩いてきていたのです。・・・いや、あの・・・。遠いし。寒いし。さすがせっちゃん!!
たろちゃんは、バレエのお友達と一緒で、まった!この子が可愛い可愛い。たろちゃんだけでも可愛いのに、友達もお人形さんのように可愛い。お人形シスターズ。
たろちゃんたちは、昨日、金毘羅歌舞伎を見に行っていたのですよ。香川にいる間にいけなかったのに、東京へ来てしまったらもう二度といけないのではないか・・・という金毘羅歌舞伎に。
対するまりちゃんは、引越しの準備中。突然の引越しで突拍子もない物件を選んだまりちゃんのことを、私はずーーっと。
「変な友達のまりちゃん」
と、せっちゃんたちに紹介していました。てへ♪
ハロゲンヒーターに当たりながら話をしているうちに講演会開始。正座は無理!と思ったのできっちり椅子席に座らせてもらって話を聞きました。

さて、今回のイベント。正確に言いますと、「着物でお花見&着物で講演会 千利休と幻の辻ケ花」ってものです。
講演をしてくださるのは、円純庵さん。だ、誰?なんですか、NPO法人「きものを着る習慣をつくる協議会」の代表をされてる方なんですって。
でも、そうは見えない。喋り方も、ルックスも、ちょっといや、結構怪しい噺家風(笑)
そして喋り出したら面白い面白い!なんなのあなた!誰なのあなたー!最初はどういう方かよく解ってなかっただけに、一体この人はどういう方なの!?ていうのが、頭の中でぐるんぐるん回ったですよ(笑)
面白いのは話し方だけじゃなくて、その内容も。
辻ケ花、という名前は聞いたことがあったけど、なんか高い着物?くらいのイメージしかなかったんです。なんですか、今辻ケ花、という着物(?っていうのかしら。こういうの難しい。辻ケ花、とうい織物がある、のか、辻ケ花、という染物があるのか、とかそういうのがまったく解らないっす)はあるんですが、それは復刻した別のもの・・・?ぽい感じなんだそうで、元々の辻ケ花は、一度完全に歴史から消えたんですって。
一つの技術が、突然完全に消える、ということは考えられないことのようで(廃れていっても、細々と残ったりする)、先生は消えたのではなくて、消されたという風におっしゃってました。
面白い話し方で(笑)
すごく興味深いお話だったんですよねー。
大きく大ざっぱにまとめると、辻ケ花が消されたのは、キリスト教と関係があったから、ってお話だったんですけどね。
まとめすぎ!?
だって、ここでお話しちゃったら、いつかご本人から聞く楽しみがないじゃないですかー!
ぜひ聞いていただきたい!ご本人から!面白いから絶対!
キリスト教が日本に入ってきた頃の話で、宣教師たちは当時の権力者織田信長に会いたかったんだけども、そうそうすぐに会ってくれるはずもなく、それを仲立ちしたのが堺の商人だというお話もされていて。
その堺の商人たちは、外国からの船に乗ってきてるものを見て、それは珍しいから売ってくれって言ったそうです。重ねた器をひもで結びやすくするために、一番下の器の高台の部分に△にカットをいれてたりしたんですけど、その器としては使わないようなものとかを。
そうすると向こうも、こんなの別に・・・って安く譲ってくれて、それを持ってお殿様のとこへいき、うまいことゆって高く売っちゃったりなんかして(笑)
その時は、堺の商人を和工房あきの社長風にやり、外国人はニセ外国人風でやるなど、さすが咄家だわ!
え!?違うの!?咄家じゃないの(笑)!?
もうねー、ほんっとに楽しかったです。えぇ。
しかも、今日は天気が悪い。ちょっとの間は雨が止みましたけど、また小雨が降ってきて、公園の中の散策は難しそう。
そうなると、もう先生喋る喋る。じゃあ第2部、といいつつ喋る喋る(笑)
たまらんかったです私・・・!
第2部では、お片づけの都合もあるので椅子は片付けて、みんな毛氈の上に固まって座ってお話を聞きました。
色んなお話があったんですけど、パイナップルっていうのはどこから来た言葉か?なんて話になり。
パインとアップルからなっているが、アップルはりんご。ではパインは何!となった時、私たちの素敵なお茶友達、着付け天使でもあるNさんが(笑)
「パイナップル?」
パイナップルって名前がどこから来たか聞いとんじゃーー!!
あぁ、私の周りにナイスボケの種はつきまじ!
正解は「松」でございます。松ぼっくりみたいな形でりんごみたいな味がするので、パインアップル。ぱいんあっぷる・・・パイナップル・・・。ばんざーい!ばんざーい!!
ちなみに高校時代の先輩で、英語の予習をしていたところ、パインツリーというのが出てきたので、「パインの木」と訳した方がおられました。
なんか、イギリスのさむーい地方が舞台で、吹雪の中を行く、とかいうような話だったらしく、お姉さまから、パイナップルの木ってことはないんちゃうんか、とつっこまれたらしいんですが(笑)

後、興味深かったのは、日本古来の、とか言うけど、着物に関して、日本だけで作られてるようなものはあまりないみたいです。全部外国から入ってきたものを日本風にアレンジしていってるみたい。
外国の文化を取り込むのが得意って言われるけども、聖徳太子の頃から得意だったんじゃあ仕方がないですね。もうDNAに組み込まれてますね(笑)

講演会は、雨のため散策ができなかったので、1時間の予定が2時間喋って終了。すごいよ先生!
でも、せっちゃんも、たろちゃんも、まりちゃんもお食事にはいけないってゆーのよー。せっちゃん&たろちゃんは、前の日金毘羅歌舞伎に行ってたし、家族と一緒だし、しょうがないかなーと思ったけども、まりちゃんはいいじゃないのよー!何よー!明日が引越しだからってー!
大丈夫大丈夫。実家からの引越しじゃない。最低限いるものだけ!持って動けばいいじゃない。身の回りのものをちょっとだけ!それがリセットってもんじゃない!車もあるんだし、必要なものがあれば実家に帰るか、買えばいいじゃなーい!
というような説得を繰り広げたのですが、こんな時に限って常識を働かせやがったまりちゃん、今日は帰るわーって帰っちゃったのです。
んもう〜。
私足がないのにー!(←激烈な正直者)
でも大丈夫♪かおりちゃんとよっしーが乗せてってくれました(笑)
しかしすごかったですよ!玉藻公園から車で出ようと思ったら、まずは踏み切りを渡ることになるんですが、その踏み切りがぼっきり!折れてるんですよ!遮断機のバーが!よく知りませんが、遮断機のバーって結構しなるもんじゃないですか?車で押したら出られるようになってるとかって、ウソ?
それが、ばっきり!折れて、遮断機があがると、折れた部分が、ぷらーー・・・ん。と。

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あーりーえーなーい!

そんな不思議な踏切をくぐりぬけてでかけるお店は、高松といえばここ、の料亭『二蝶』様。
昔、なんていうんです?異業種交流っていうんです?そういう女性ばかりの会に参加していた頃に、振袖で投扇をする、なーんて会でお邪魔したことがありましたわぁ〜。
あーりーえーなーい(笑)!
高松では有名な料亭様ですが、和工房あきの若おかみと、こちらの若おかみがお友達なので、安くしていただけたようでございます♪
でも、到着したのが私たちが一番最初。よっしーは車を置きに行ってしまい、かおりちゃんと二人、私たちが全員入ってもまだ広いんですけど!?ってお座敷に二人っきりに。
ちょっとお手洗いに・・・とお座敷を出た私は、老舗料亭らしい迷路空間に迷い込んだりもいたしましたよ。
お手洗いに行くべきあまりにも狭い空間は、私たちがいたお座敷の、反対側の障子をあければ出られた場所だったりとかして(笑)
そのうち、他のお客様も到着。講演会にはおられなかった方もこられましたが、んもーう!カップルばっかしー!ご夫婦やら、恋人同士やらー!そういえば、お茶友達の一人も、講演会に男前を連れてきていたわー!会うのは2回目だってゆってたけど、いいなぁいいなぁ〜!男前ー!
私は、目の前に先生と、和工房あきの社長さんを置くというナイス席!もぉー、先生喋る喋る(笑)!
お料理は美味しいし、お話は面白いしで最高じゃないですか!
そんな中、初めてお見かけする方がおられてですね。比較的華やかな着物をお召しになった。・・・あのー。解りやすく言うと、おばあちゃまが(笑)
私は初めてだけども、かおりちゃんたちは知っていたのです。その方が。踊りを踊る人だと。
ご自分でラジカセを持参してまで!踊る!って人だってことを!!
でも、今日はラジカセないね、と思っておりましたが、舞台もあるお部屋ですよ。多分、宴席でカラオケやらもできるんでしょう。その方持参のカセットも出してきて、じゃあ踊ろうかしら〜と舞台へ!
ところが・・・!そこにある機械の動かし方が解らない。
ごめんなさい・・・!
私その時、ちょっとラッキーって思って・・・!だ、だってぇぇ!私、踊りとか見てもあんまり楽しいと思わない人間なんですものぉうーー!
しかし、あきさんたちがそんなしくじりをするはずもなく。見事音楽を流すことに成功。沖縄の曲に合わせての踊りを舞われるおばあちゃま。
踊り終わった後は、色々と踊りの話をされてましたが、もう1度、今度は氷川きよしのカセット持ってきて、踊っていたりされましたわぁ〜(笑)!

この会は、きものde探検隊というもので、全国各地で色々とイベントをされています。5月は何をしたい?なんてアンケートをとられたりして、私は着物でうどん。しかも、ど田舎の、なーんてのを出したんですが、一番魅力的だったのは、円純庵と行く裏京都!いやー!行くー!東京からーー!でも、5月は何する?ってお話なので、急には無理なのです。
で、なんか、すごい案が出てました。
着物で香川県庁(笑)!香川県庁は最上階が展望室になってるので、そこに行き、後香川県知事に挨拶なんてゆーイベントが(笑)!
じゃあ、それで。ということになっていたのがすごい。県知事に会う手はずも、比較的簡単にできるみたいです。かっちょいーー!!

後、会の途中で、みんなの今日の着物について語るコーナーが。やっぱりお花見なので桜の人が多かったんですが、私ときたらなんのテーマ性もなく!!
困ったわーと思いながら自分の姿を見てみると。
おっとびっくり!
オールリサイクル(笑)!
着物は裏原宿で買ったもの。帯は湯布院。長じゅばんは新潟(笑)そんな哀しい紹介をした私でした(笑)

本当はこの後あった二次会とかにも行きたかったんだけども、私は帰らなくてはいけない身の上・・・!
また絶対来たいー!と思うイベントでした。今度こそまりちゃんともね!

04/02/29

前回の予告どおり、今回の私の和生活報告は、2月29日のお茶会となりました。それ以前にも着物を着てでかけたりもしてましたが、今回は久々のお茶会です。
お茶会大好き〜ん♪
28日のお昼に東京を出発。まりちゃんと合流しました。まりちゃんは彼でもないのに私を空港まで迎えに来てくれたのです。
ところが。
私は飛行機が1時15分出発だと思いこんでいて、2時半着かなーとゆっていたのですが。羽田についてびっくり!え!?1時5分!?やばい!後20分しかないじゃん!という状況下であってもお土産は買う。私はそういう人間です。
おかげで、呼び出し一歩手前。あーよかった間に合って!
でも、まりちゃんが迎えにくるまでちょっと時間がかかっちゃうわねー・・・と思いながら高松空港に到着。
しかーし!
神様ありがとー!!空港では、ぐるナイの再放送が流されていたのですよ!多分年末ぐらいにやったんじゃないでしょうか。ごちバトルに岡村復活なるか。誰がいなくなるのか!ってやつ!
見たかったんだー。それも今まさに発表されてるところだったんですよー。
岡村・矢部・太一が残っていて、うわ、元々のレギュラーが誰かいなくなるのね!果たして?と見ていると、次に抜けたのが岡村。あ、じゃあ復活!?と思うとそうではないみたい。岡村は一位じゃないとダメってことで、最終残った二人が、1位と、最下位だったようなのです。
まー緊張するわーー!と思いながら見ていて、領収書が太一のところにいった時、彼(まりちゃん)かた到着したとのメール。
んー、さすが彼。タイミングのばっちり!
そして車の中からケーキ屋。そして、お茶会の会場の下見まで、私たちのトークはとどまることを知りませんでした。
恐ろしい勢いで喋り、笑い続けていました。
ケーキ屋ではケーキを2個食べました。だってケーキセットが、ケーキ1個で550円。2個で750円だったんですものー!
んー、しかし、いつ聞いても、まりちゃん、たえちゃんの、ダメ恋愛トークには惚れ惚れする。すばらしい。
そしてまりちゃんの、コレクションしとるんか!としか思えないダメおばちゃんトークにも惚れ惚れする。まりちゃんはどの扉をあけても、ダメおばちゃんと出会ってしまう運命を持っている女。顔のいいダメ男なら、むしろ望むところなまりちゃんは、頭のいかれたおばちゃんとなんかすれ違いたくもないのに、深くかかわりを持ってしまう。
あぁ、まりちゃんと変なおばちゃん!
いつその縁は切れるの!?いや、切れることはないの!?

たとえば、この和生活でいえば、私たちのお茶の先生、T先生の先生にあたる、通称牛先生。何度か会ってみて、私やえみちゃんは、まぁ、そうはいっても、流せる程度の押しの強さかな。直接の弟子じゃないし、くらいに思えてますが、まりちゃんにとってはそうではないのです。
牛が早く!といえば、まりちゃんは、とにかく早く!となってしまい、ああ!早くじゃダメじゃん!と後から急いでしまって、その場がよりおかしくなったことに心を痛めるのです。
私は、「早く!」といわれて早く出て、あ、場がおかしくなったな、と思っても、まぁ、だって先生が早くってゆったんだしな、とそのままその反省部分を牛におっかぶせてしまいます。自分が早くとゆったのに、なんでそんな風にするの!と後から叱られても、「すみません」と反射で頭は下げますが、ま、先生がそーゆったことだしな、と気になりません。
今回は、T先生の席だし、牛はお客さんでくることはあっても係わり合いはないはず、だったのですが。
私とまりちゃんが会場についたところで。
「これから牛(T先生は牛とはおっしゃいません。もちろん(笑))先生がこられるの」
おーーっとこのタイミング!私のせいよー!私がおばちゃんを呼ぶのよーー!!とごめんごめんと私に謝るまりちゃん。
謝ることはないのだよ。
牛から理不尽なことを言われるのは、間違いなくあなたなのだから(微笑み)

今回の会場は、お城ではなくて、なんかねぇ。すごいとこでしたよ(笑)高松に茶楽という男の人ばかりでお茶を楽しんでる会があって、大雑把に言うと、そのメンバーの方のうち。
なんかメンバーお金持ち屋さんばっかりなんですよー。今回はそのお金持ち屋さんばかりの茶楽の席と、T先生の席が2つ。一つはお煎茶の席になります。
お煎茶の席は、座って飲むスタイル。茶楽の席はお座敷、T先生のお抹茶の席が、いわゆる茶室。この茶室には電気がありませーん!外が明るければ明るいけども、天気が悪かったり、夜になると、いきなり暗くなっちゃうんですよ。
明日は雨の予報。まりちゃんは、お手前をするので、暗いのは望むところです。いいのかそれで(笑)!
今回は茶室で、炉を切ってあるため、釜の位置が低いです。普段のお稽古のときにはできなかったことも今回はやらねばなりません。それをどうすりゃいいのかなーと、えみちゃん、かおりちゃん、まりちゃんがやってましたところ、ついに牛先生登場。
牛先生は、自分の席でなければ比較的おだやかな方です。が、突如お手前はこうした方がええね、と言い出す人でもあり!突如、おなつめなどの置き場所が変更に(笑)
まりちゃん、プチパニック症候群に(笑)
牛はねー、変更せずにはおられない方なのですよ。ええ(笑)
T先生が牛先生とともにお煎茶席などの準備をされてる間、何をやってええか解らん私たちは、私とまりちゃんが買ってきたお菓子をむさぼり食っておりました。
そこで、東京はどう?と聞かれ、楽しいです、といい続けた私。
だって楽しいもん、東京。遊びすぎか!?私!

そして、そろそろ時間がない!ということで、まりちゃんとともに、和工房あきさんへ。まりちゃんは、ここに、はんこをつきにいくのです。えぇ、まりちゃんは、また買い物をしたのです。あぁ、あき地獄。ほんとになんという恐ろしい店なのか。あきぢーごーくー!
でも、そこでお茶を出してもらって、夏みかんの砂糖漬けなんかをいただいて、うれしゅうございました。すごい素敵な足袋があって、うわー!かっちょいーー!とおもったら、8600円。
わし、全身のコーディネート可能やってゆーとくわ!!
その後、まりちゃんが大好きな、オランウータンってお店でお買い物。いついっても可愛いお店で、私も可愛い髪飾りを買ってしまったわー♪調子に乗って(笑)
なぜ髪飾りがいるかというと、まりちゃんは、髪の長さがちょっと伸びかけなので、アップにするのも無理だから。付け毛があるといいわねってことで、前に私がつけ毛を買ったお店、高松オーパというファッションビルに行きましたら。
・・・こわっっ!
半年こない間に、ゴーストタウンになってましたよ!廃墟ですよ、高松オーパ!こわすぎ!店入ってなさすぎ!前につけ毛を売ってたギャル服の店ももちろんなく。結局、見つけられないまま。
で、明日の予定ですが。
なんと、集合時間は7時半。てことは、何時に起きたらよいのでしょう?私は、会場まで歩いて5分のホテルにいるからまだいいです。ちなみにそれは昔すんでたマンションの隣のホテルですが(笑)
まりちゃんは、実家にいますから、そこからやってくるにはどうしたら?
そして会場に駐車場もないから、雨が降ってもどこかの駐車場にとめて歩かなきゃいけないんですよ。
ここでまりちゃん、考えた。
それは、一本の電話からたどりついた考えでした。
まりちゃんのダメ人間友達が、ラーメン食べにいかんか?と誘いの電話をかけてきたんです!よぉし!ラーメンは食べにいかんけど!明日私らを送迎しろ!とまりちゃんはゆったのですよ!
よっ!やるね!さすが!今まで利用され続けてきた人生を変えただけのことあるね!
そう、なんかね。まりちゃん、最近運気がいいような気がしてますよ、私は。

・・・実は、ある石を手にいれたのです・・・。美人人妻の一人、かおりちゃんが知ってるお店では、その人にあった石でブレスレットを作ってくれて、それをつけとくといいらしいんですけどね。まりちゃんは持ってるんですよー!
私も作ってもらおうかなーなんて思ってます。

この夜の晩御飯は焼肉。ここでもトーク大爆発。もう、ダメだ。とまらないよ、私たちのトークってー!

そして翌日。
ついにお茶会の当日がやってきました。
その日は雨。あー、着物着てホテルから1歩出るのもイヤだぜ、という雨。しかし集合は7時半。あー、なんてこったーい。
でも、まりちゃんが送迎を用意しているから、ぎりぎりまでがんばれる!と6時に起きて着付けにかかりました。
私はあのー、一度着物をきると、あんまり着崩れをしません。
・・・多分。
そして着物だけであれば、そんなに時間をかけずとも着られます。
・・・おそらく。
しかし問題は帯だ。あぁ、帯だ、帯だとも。未だかつて問題なくお太鼓にできたためしがねんだよ、あたしゃあよ!
しかし今日はとりあえずそれらしい形にはなった。でも、どうしてもへにょっとなってしまう。なんなんだよ、このへにょっとした感じはよ。
背中にぴしっとくっつかんかいぼけえ!!と思いながらも、一からやり直すガッツなし。
まりちゃんがくるのをお上品に座って待つ。
しかしまりちゃんは、自らの着付けに迷いを持ち、やり直しじゃーーー!とブチ切れていたようで、少々遅れることに(笑)
大きな荷物をかかえ、ホテルをチェックアウト。朝8時前に訪問着で登場の私はホテルのロビーでは注目の的。
注目していた人、フロントのおっちゃん、2名。喫茶のおばちゃん1名。客0。
なんの出会いもなく、おばちゃんから、綺麗な着物とお世辞もゆってもらい♪雨の中到着した車に向かいますが。
あああ!なぜ!なぜなのおねえ!(まりちゃんが呼びつけた運転手。昔風に言うとあっしー、のあだな。しかし彼は基本的にあっしーなどではない)なぜおねえの車はツーシーターなのー!座席が低くて座りにくいわよーー!
しかし、迎えに来てくれたおねえに対してそんな失礼なことを言わないのがあたくし。
会場まで2分ほど車に乗っていったら、ぎゃー!会場の前には大量の車が!ゆーても2台だけども!しかし2台あれば、玄関に横付けという訳にはいかず、また濡れながら会場へと入ることになりました。
お茶会よ!もぅ!

こうして、どうにか会場についた私たちを待ち受けていたのは、着物美人の山でした。
美人の若おかみが!美人のT先生が!子供たちに振袖を着付けておる!そして、私とちょっとだけ重なってお稽古を始めた3人さんも来ておられる!
そして私とまりちゃんは。
あのー!助けてくださいー!と帯を直してもらうことに(笑)!
だって、新しくこられた方たちは、みーんな着付けができるんだもーん♪
どっか一部をどうかすればいいってことじゃなくて、結局帯をいちから結びなおすことになってしまって、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。美人着付け師1号様!まりちゃんは、もっと大掛かりに直してもらっていて大変。
その上、まるっきり着れません!って人まで登場して、美人着付け師1号、2号が二人がかりで着付けることになってしまいました。
そしたらその人!襟芯を忘れてきていたのですよ!おお!!

この道〜はぁ〜、いつか来たみ〜ちぃ〜♪

私もやったことがございます〜。その時は、薄いボール紙を切って、襟芯を作りました〜、っていうか、着付けてくれた人に作ってもらいましたぁ〜。
なので、今回もその方式でいきます。今回はちらしで襟芯作成。
しかし、忘れてきた人は手を出さず。
こらー!うちの美人着付け師たちに何をするかーー!!
・・・だからだったんでしょうか。二人がかりで着付けられた人が、えっらい襟が抜けた状態で完成になっていたのは(笑)
ううん。私やまりちゃんならともかく、あの上品な美人着付け師たちがそんな意地悪をするはずもなく(笑)

ささ、準備をいたしましょう。今日ももちろん、えみちゃんも、かおりちゃんも綺麗です。まりちゃんも昨日買った髪飾りなどしてええ気になっております。(差別?)
しかしですね。
大変なことになったのですよ。私たちが使うお茶席は電気がなく(床の間だけちょっとある)、天然の光しか望めない席。そこが雨のために。
・・・真っ暗・・・!
うそでしょ。ほんとはどっかにあるんでしょ、電気!と思ったけどなくって、このうす暗闇の中で何もかもを行うことになりました。また、晴れていれば庭から入っていただけるのだけどもそれもかなわず、これは大変なことになりそうな予感。さらに。
朝から登場のT先生の、先生。通称牛先生が、あ、それはだめ、と、お手前の直しをし始め(笑)!
私はお手前なかったんだけども、柄杓の扱いなんかがまんまと変更(笑)
さすがまりちゃーん!このような目に必ず合うのは、みんなみんなまりちゃんのせいなのよー!みなさーん!
とはいえ、T先生のなれっぷりを見てますと、牛先生はいつもこの状態なのね、ということは見てとれます。
お茶のお稽古をするということは、上の人が言うことに、いつでも、はい、と素直にお返事ができる訓練でもある。
んー、勉強になるなぁ〜。
ところで皆様。アクアクララってご存知?なんかー、ひねったら水が出てくるんですよ。ほんで、それは美味しい水なんですよ。しかし、そのアクアクララで、お湯までできるとは知りませんでした。
今回はお湯を沸かし続けるのではなく、アクアクララのお湯をそのまま使う方式。
楽!
お城のお茶器だと、お湯沸かし続けですからね。うちのチームはずっと亭主をやり続けるT先生以下、総勢9名。8人のうち、2人は、お手前さんとおはんとさん。残る6人を半分に分け、お運びと、お茶立て続けをやることになりました。
普通のお茶会なら、裏でお茶をたて続ける人は、割烹着とか来てたりしますが、私たちはそのままです!それが気合です!
準備を着々とすすめ、本当のお客さんが来る前に、他の席のリハーサルに、お客さんとして参加。
まずは、お煎茶席です!

お煎茶席は、T先生のお弟子さんたちが切り盛りし、亭主役として、ギャラリーを経営している女性がおられました。お運びとして、T先生んちの3姉妹のお姉ちゃんたち。
ここは椅子席になっていて、周囲にはギャラリーで飾られている器などがあり、亭主役の方が作られた折り紙製のお花があり。
そして牛先生あり!
お客さんのはずの牛先生が、まだ準備できてないの!みたいに裏を叱咤激励(笑)
お手前する人の作業が終わるじゃないの!というころに、裏からお茶が出てきたりなんかして(笑)
こちらの席で可愛かったのは、お菓子!こんぺいとうとおいりなんですが。
あ、おいりというのは、香川のお菓子で、あのーー・・・。箱いっぱいにつまっていても、圧縮したら手のひらに握りこめるくらい空気ばっかりのお菓子です。
あのー、紙風船を小さくしたものを想像してもらえばあんまり間違いないです。かるーくて、中には空気。婚礼には欠かせないお菓子、それがおいり。
そのおいりを、千代紙で作った箱の中にいれてお出しします。蓋までついて、1個1個が当然手作り。手折り(笑)?
そして、振出しに入ったこんぺいとう!振出し!お茶っぽーい!
しかし、あれですね。一度振ったら適量のこんぺいとうがでる、という便利グッズではないので、なかなかでない振出しもあれば、ざらざらーー!って出すぎ!という振出しもあり、色々と苦闘(笑)
でも、美味しくお茶もいただき、今度は茶楽席のリハーサルへ。
こちらは男の人たちばかりが、作務衣でお茶をたててくれます。でも、お稽古は始めたばかり。自由を大事にする人たちなので、今日はもういっぱいいっぱい!
しかも珍しい形態で、一つの席で、お手前さんが二人。お盆手前をしてくれました。
一応女性の先生もついてますが、ご亭主もその人たちでやるので、なんだか大変。カンペをしっかり持ち!ってゆーかそれ持ちすぎ!何書類もって出てきとんねん!くらいちゃんと紙を持って、前に広げて読もうとしている(笑)!
そして私は二人目のお手前さんから、一番にお茶を飲ましてもらうことになったのですが、飲んでる最中に、「まずいでしょう」と言われて吹きそうでした(笑)
いやいや、あんなもんあんなもん(笑)

では、私たちの席に戻りましょう。
相変わらず、真っ暗!
どうしたらいいんだかと思いながらも、ばったばたとお客さんはやってきます。
お手前さんたちは、牛先生により変更になった手順の確認。初回はお茶たて担当になった私は、茶碗に抹茶をいれていく、とうい作業をしている人を。
見ていました。加減が解らなかったんだもーん。
こうして、お茶会は始まったんですが、私たちはOL。まりちゃんはそうじゃないけど、段取りが重要な現場仕事をしている。
OLは日々段取りをしながらいきている生き物ですから、動きに無駄がない!
まずかおりちゃんが、茶楽席に、お客さんが何人か聞いてくる。
それを聞き、お茶碗とお菓子の準備。
お正客さんと、次客さんはお手前さんがたてるから、人数−2のお茶が必要。
お菓子は人数分必要だけど、お正客さんに出す菓子器に入れるお菓子は3つ。しかし人数が多ければそこに5つ詰める場合もあり。
他のお客さんへのお菓子も基本3つ。しかし場合によっては5つもあり!とういことで、人数と、菓子器の数から、どれにいくつつめるかを判断する。
かなり楽しい。
お菓子の準備が出来たら、後はいつお菓子を持って入るかのタイミングを計ります。
部屋の外から先生の様子をうかがい、お手前さんの様子をうかがい、そろそろいける!となったらお菓子部隊出動。
今回の部屋は、ほんとに風情のある素敵な部屋なんだけども、お茶やお菓子がとにかく出しづらい!手前に4畳半?だか6畳?くらいの和室があり、その奥に、掘りごたつ風に掘られてる小さい部屋が。足の悪い人が座ってお茶を飲めるようにしてあるんだけども、ここに人が入ると、どこからどこまで出したー!?という状態。
かつて私は、お茶会における角を憎む、ということを語ったことがあるけれど、この部屋の構造だと、なんと角の数は、8つ!とかになるのだ!うひゃー!
そこにお客さんがいっぱいに入ると、お菓子を出す人と引っ込む人がすれ違うのも難しいような状態なので、中に入るにも様子を見る必要があります。
こういう時に牛先生がいると、早くしなさい!となって、お菓子出し隊の人で部屋があふれかえる事態になっちゃうんですね。

でも大丈夫。今日は牛先生はいません!
ていうか、牛先生、お客さんのはずなんですけど・・・。
結局ずぅーーーーーっと、お煎茶の席で働き続けていたようです・・・(笑)すごいぜ、牛先生(笑)!

このように狭い場所なので、お菓子を出した人は、戻ってきたら後どれくらいいる、とか、どこまで出した、とかを次の人に伝えつつ、なるべくばたばたしないようにお菓子を出し続ける訳です。
で、出したからには、引っ込める必要もあり、ひっこめ隊が出動。
その頃、お手前さんが、お茶まで到達していれば、お茶たて部隊が稼動開始!
アクアクララからお湯をいれては立て、お湯を入れては立てを繰り返すのです。
これは楽しいに違いない!と張り切ってお茶をたて始めた私でしたが、ああ・・・。どうして・・・?どうしてお茶が立たないの?いい具合に泡だたないのはなぜ!?いつもよりもいい茶せんのはずなのに、なぜなのー!
練習してないからー!?
綺麗にお茶をたてられるのが、かおりちゃんと、若おかみであることが判明し、なんかゆーたらその二人が呼ばれてました(笑)
お茶を出しつつ、戻ってきたお茶碗をさっさと洗っていきます。
戻ってきた菓子器も中を拭いて、お菓子を入れなおして、次の席への準備!
なんてすばらしいんでしょう。一席終わった時には、次の席への準備がほぼ終わっているのですよ!
うーつーくーしーーー!!
席が終わり、お客様が帰った後は、お茶席の準備。
水差しに水を足し、飾られてるお道具を引っ込めて準備。床の椿には、スプレーで水噴射。先生だったら墨もどうにかしてくれていたりもします。
これらも、さっくさく進みますが、それぞれの席でかかる時間の関係上、すぐさま外にお客様が待っている場合もあります。
そうしたら、とにかく猛スピードで片付け、準備をし、いける!となったら、にじり口の戸を、ちょっとだけあけておくとOK。
案内役の人がそれを見て、お客さんを案内してくる手はずになってます。
あぁ、裏方にはわびも、さびもない。
あるのは、段取りだけなのでした(笑)

こうしてさくさくとお茶会は進み、まりちゃんと私の番が近づいてきました。
さすがまりちゃん。
お天道様もまりちゃんの味方だ。
すっかり雨はやみ、明るい日差しが!
「ものっそ部屋明るいでー」
「なんで私の番になったらーーー!!」

そう。それがまりちゃん。
運がいいのか悪いのか解らない。
それこそがまりちゃんなのです!

しかし、私もいささか余裕をぶっかましすぎていたと言えるでしょう。
今回のおはんとさんは、通常よりもずっと楽ですが、やることが変わっているのだから覚えなおしは必要じゃあねえですか!
今回のおはんとさんの仕事は、まずお正客さんにお菓子も持っていく→下げる→お茶は先生が出してくれるので、二客さんのお茶碗を下げにいく→水屋で洗ってもらって、飾るためにおいておく→お手前さんが建水を持ってきたら、そっこうお湯を捨てて、拭いてもらって、元の場所においておく→お菓子器飾る。
そんなもんでしょうか。
今回は、お手前さんの後ろに座っておく必要はありません。必要はないというか、座ることは不可能です。小さな小さなお座敷なので、お手前さんの後ろは、壁の外か、廊下、ということになります。
座ってなくていいのはラッキーですが、「間違えてたらささやいてあげてね」って言われても、私には透視能力がなーい(笑)!そう。ふすまは閉じられておるのです。この閉じたふすまの向こうで、まりちゃんが、お手前をやっている。しかし私にはなんの手助けもできないのですわー!
それより私、お菓子器を持って入る時に、正座したままにじって入るっていうのがきつくって!
お茶席の入り口なので、立ったまま入れるようなサイズじゃないんですよ!いわゆるにじり口とは違うんですけどぅ。身長120cmの人用?くらいの感じでぇ〜。
入り口で正座して、よいせ!とにじりいるのが大変です・・・。
・・・重いから!?あぁそうさ!その通りさ!
ぶっさいくに入らなきゃいけないのさ!
でも、大きな間違いはなかった。と、思う。お箸も落とさなかったしね!
まりちゃんも、なんかあるとしたら、あんたがやる!という私の予言を覆して無事に終えることができましたし。
考えてみれば、彼女は初お手前だったんです。あぁ〜、見ておきたかった!

このようにお茶会はスムーズに進んでいきました。
いつも会社で痛い目に合わされている友達、たえちゃんもやってきました。わが社の素敵な仲間たち、伝説といえばこの人!のせっちゃんもやってきました。
えみちゃんは、二度も三度もお手前をしているようでした(笑)
そして、あのゴージャス人妻Sさんが、赤ちゃんを連れて登場したのです!
赤ちゃんを抱いていても!ゴージャスさに翳りなし!!体型に変化なし!Sさん、恐るべし!
赤ちゃんは、知らない人がいっぱいいるところにつれてこられても、泣いたりしない大人しい子でした。また、なんかすごい赤ちゃんグッズがあるんですね。折りたたみ式ベビーベッドとか!
そろそろ寝そうとなったら、突如登場したんですよ、びっくり!
ともかく、東京でもなかなか近くで見るチャンスのないゴージャスな美人とお話ができるなんて、なんて幸せなことでしょう。
その上!もちろん後姿ではありましたが、ゴージャス人妻の、ぢゅ、ぢゅうにゅうシーンまで見てしまい!!
おいくらー!おいくら払ったらよいのーー!!と、財布を取りに走りそうになった私とまりちゃんでした。
って、Sさんにゆったら、ゴージャス&豪快人妻なだけに、ものすごい値段をふっかけられるんやろうなぁ〜(笑)

そろそろお茶会も終わりに近づき、手があいた人は他の席にいってもいいよー!という話にもなりました。
そこで、再び男だらけのお抹茶席に入った私。
心の中では。
『これが終わって帰ったら、概ね片付けはすんでんやろな』
なんて思っていましたが。

・・・まったくそんなことはありませんでした(笑)
それどころか!気をきかせて片付けなきゃ!と飾られてた道具を片付けてしまった私は、まだ写真とか取るから戻してー!と言われて慌ててもとの場所に戻す始末!
今回は、片付けが大変でしたー。
今まではたくさん先生方がおられる会のお手伝いですから、片付ける時にやる仕事なんて、机を片付けるとか、毛氈を丸めるとか、そういう力仕事でよかったんです。
でも今回はみんなお稽古初めて1年半とかいう連中ばっかり。
しりませんがな、片付け方なんてぇぇ!
今回、12ヶ月のお花がそれぞれについている12客1組のお茶碗を使ってまして、それは、6つずつ重ねていれられる箱に入ってました。
もちろん、布でくるみつつ重ねていれる。そんなことは誰だってできますよ。あぁ、できますとも、私にだってできますとも。
できないのは!蓋をした後、それにひもをかけるということです!
・・・私、大昔に、現代作法の教室に通っておりました。それはそっれっは!楽しい教室でした。今でも行きたいくらいです。講師が当時の先生なら!
その時、掛け軸のしまい方を習ったもんです。どのようにまいて、最後はどのように紐をかけるか。私は学びました。しかーし!それから何年もたってお茶を習いだし、お稽古の後で掛け軸を片付ける段になると、あり?ひもはどうするんだっけ??状態。
ようやく覚えて、掛け軸担当に慣れた頃、私は東京へ転勤ですよ。何回やっても掛け軸のひもをどうするかさえ覚えられなかった私に、箱に紐をかけろってか!?ご冗談でしょ、お客様!
ということで、私たちは箱の中にものを納めながらも、ひもを放置(笑)
ゴージャス人妻Sさんがそういうのはお得意なので、Sさんが呼ばれる呼ばれる(笑)
そしてひもを放棄した私には、新たな、そして愉快な役目が回されたのです。それは、炉に入っている炭を!あのーなんつーんですか、炭を入れとくものに入れる!という有意義なお仕事です。
楽しかった・・・!
まだ赤い炭を摘み上げては、別の入れ物にいれていくのです。えみちゃんから、着物が危ない!たたみが危ない!といわれ、事実たたみはちょっとやばいことになったかもしれません。
それもこれも、電気のない部屋が、夕方になるにつれ薄暗くなっていったのが悪いんです!た、多分・・・!
いやー、でもこれは面白かったです。これからは、炭をきわめてみたい!と思うほどに(笑)!いや、あの、あくまでも終わった後の炭を片付ける担当として、ですが(笑)

みんなで薄暗い部屋の中一生懸命お片づけして、ようやくお茶会終了。打ち上げでございます!そのままお煎茶席に食べ物が運びこまれてきました。
それは、お昼の残り・・・!
あ、いやいや、牛先生のお茶の会では、お昼は、巻き寿司1本、と決まっているようなんですが、今回は、おにぎりとおかずというラインナップでした。お茶会が始まる前から、おにぎり握るぜ部隊の方々が、あれこれ準備してくださった手作りおにぎり。一人4個。
・・・多いね、一般的にはね。
私は全部食べたけどね(笑)お漬物も卵焼きも食べつくしたけどね、自分の分は(笑)
なんなんでしょう。お茶会でのお昼っていうのは、炭水化物攻めですか?短時間で手軽に食べられるっていうことが大事なの?よく解らないけれど。
打ち上げでは、結婚したえみちゃんへのお祝いを渡したりなんかして和やかだったんですけど!

ああ〜!電車の時間がぁ〜〜!
私は急いで着物を脱いで、まりちゃんの一時的なあっしー、おねえに迎えに来てもらわねばなりません。
そしたら、T先生が。
うふ。みんな嫉妬しちゃいやよっ(笑)
T先生がお土産にって、金平糖が入っている振り出しをくださったのです!その上、先生のだんな様、和製ディカプリオ、でもあごは割れてません、が、金平糖の中身まで発見してきてくださいまして。
その振り出しと金平糖は、今うちで和を演出してくださってるのですー!先生ありがとうございましたー!

さ!次は4月の花見だ!

03/11/08

和工房あきの社長就任展が高松のホテルにて行われました。
そのために東京から高松に行く。
何の不思議がございましょう。
そうすると、高松で泊る場所が必要でございます。そのため、まりちゃんちに泊めてもらうことにしました。なんとすごいのでしょう。そのため、まりちゃんは徹夜までして部屋を片付けてくれたのです!
さんきゅーーー!!

高松に行くにあたって、飛行機到着を10時にするか、11時にするかは、まりちゃんの都合に合わせようと思っていました。
彼女が私のために部屋を片付けてくれているのならば、そりゃ遅いほうが親切ですが、エステやさんでヘアメイクをしてもらった挙句に写真撮影までしてもらいましょうよう〜、という寝ぼけた計画があったのです。
予約をいれられたのは2時。それまでに着物を着なくてはいけません。さぁどうするんだ!まりちゃん!と選択権を与えたところ、部屋の散らかりよりも、ずっと着ていない着物の着付けの方が不安だ!といわれ、10 時すぎにつく飛行機で高松へ。迎えにきてくれたまりちゃんは。
「うどん食べる?」
あんた着物早く着たいゆーたんちゃうんかーー!この1時間はうどんのための1時間かよーー!
「11時だったら間に合わないけど、10時だったら食べられるじゃないのよーーー!!」
私の知る限り、もっとも食に対して真摯である女です、まりちゃんは。
どこのうどん屋いく!?とウキウキするまりちゃんですが、私は空港の近辺といえば。中居くんがやってきた小懸屋しか知りません。なので、割と新しいおそるべきさぬきうどんで紹介された、実はまりちゃんの同級生の実家であるといううどん屋へつれてってもらいました。
てんぷらが変わってるってお店だったんで、かけうどんとてんぷら2ケ。む、さすがにええ感じ〜♪ 多分、このままパーティーになるまで何も食べられないしちょうどよかったやと思いつつ、まりちゃんち到着。

いやーん!うそつきー!片付いてるじゃないのぉー!

ぶーぶー文句を言いながら、まずはお祝いの着物と帯を渡します。そぉう!彼女がマッサージの国家資格をとるべく、入学試験を受け、無事合格したので、お祝いに着物を用意していたのでぇぇす!・・・ま、あの。半幅帯と着物を合わせても。んっとー・・・。やすっ!ってヤツなんですけども(笑)ぶっちゃけこれがとても安い洗える着物なのですけども(笑)!
さらに、前日に東京らしいお土産を買おうと銀座にいった際、プランタン銀座で発見した、韓国の伝統お菓子を渡し(ん?何か不審な点でも?)、空港で買ったパステルのプリンも渡しましたら。
「プリン食べるっ!?」
だから!!着物着るのが不安やゆーてたんちゃうんけーーーー!!でも食べる。パステルのプリン(笑)

で!ようやく着替えがスタートしたのは11時半。エステの予約が2時ですから、楽勝ペースとお思いでしょう?そこのあなた。しかーーし!私はやってしまっていました、大雑把に着物を着て、まいいや、こんなもんだろ、さ、帯・・・
帯板がねーーー!!なんてんでしょ。前で帯を作って後ろに回すという方式しか知らないものとして、着物と帯の間に入ってくれる板は必須なんですよ!必須!これは大変!とまりちゃんの車を借りて近くの呉服屋に急ぐ私。
そのころ、どうもここが気に入らないと丁寧に丁寧に着物をきていたまりちゃんは。20分ほどして私が帰りついた時も、まだ同じ格好をしていました。
何をやっとんじゃー!
「だってここらへんがしわだらけで!」
「そこは帯で隠れるところです!」(←多分間違った考え(笑))
しかし、たとえそれが間違えていようとも、私たちがもっとも時間をかけなきゃいけないのは、帯だろう!帯―!ほら見てみろ!私たちの帯は名古屋帯だぞ!一重太鼓をするんだぞ!どれくらいぶりだと思ってだ、こんにゃろバカ野郎〜!(いつもここから風)
そして思ったとおり、帯をしようとしたところで。
「ねー、帯揚げってさー、どっちの枕にまくんだっけ。一重太鼓のときって、小さいほうじゃなかった?」
「えっ!?」
と、私はすでにあらゆることを見失っていた。一月前、二重太鼓が結べなかった中で、何か見えかけた希望の光が、今日、またなくなっていく。でも、細いほうだけ使ったような気がするが・・・。とやってみると、なんとなくこんな感じじゃねぇの?というものが出来上がりそうになり、失速。いや、これは角だしをする時だったか!と、また帯揚げを付け直す(このあたり、着物を着ない人はもちろん、普通に着る人にも意味不明なことだらけだと思いますが、さらっと流してさらっと!)
「で?どうするの?」
「おいちゃんおったらどうにかなると思ってたのにー!」
「私だってこないだ見えたと思っとったわー!」

わーわーわー!!

「おっ!?これ!こんな感じじゃねぇか!?」
というところにまず私がたどりついたんですが、これが失敗。違う!これじゃあ落ちちゃう!続いてまりちゃんが正解!までたどり着いたかと思いきや、違う!ここが大きく違う!というミス発覚。でも、おおむねのそのラインだ!どうやったか教えて!というと、もう解らないー!と頭を抱える。

あきさん、すみません。そちらで着付けをあんだけ習っても、私らこんなです・・・。

しかしついに!ついに、正解らしきものを見つけられたのですよ!
こうじゃないの!?
こうでしょう!
理屈はあってるよ!
形がおかしくったって大丈夫!会場ついたら直してもらえばいいんだもん!
そうだよー!そうだよーー!
と、エステ屋さんに向かった私たちなのでした。

・・・そしてエステ屋さんでは。おそるべしエステ屋。今回は、友人同士でやってきた中、東京からやってきた私を狙い撃ち。
思う壺。
えっらい目に合わされました。こんなときに、フェアとかやってんなよ!エステ屋(笑)!
でも、ちょっとSMAP吾郎様情報なんぞもGETできたんで、面白かったんですけどねーー。(いや、吾郎様行き着けのエステじゃあないっすよ(笑))
で、私が店員さんから狙い撃ちにされている間、まりちゃんはヘアメイクを1000円でやってもらい、写真撮影にかかっておりました。私があんまりのんびりしてたもんだからパーティーの時間が近づいてきちゃってて、私の順番のときは、顔と髪が同時に行われる始末(笑)でも、出来上がってみると、
「目が!おいちゃんの目が大きいよ!目が眠たくなさそう!」
うるさいっ!そりゃいつでも眠たい目をしているさっ!そして、私も写真をとってもらい、うふふ、ええ気分。去年も己の顔を使った年賀状を出したので、今年もこれが使える!と思っておりますです。
さらに、まるでパフィのように(まりちゃんがゆった)二人で写真を撮りました。タトゥのように。叶姉妹のように。ゆうことやよいのように???
ちなみに、この店にいる間中、あっちこっちから、その帯素敵ですねーといわれ、その都度。「おそろいなんです!」と、おそろいのバックを見せびらかしておりました。しやわせ♪
そう。今日の帯こそ、私が着付けを習いだしてほんとにすぐって頃、ぐおっ!これが長じゅばんすか!と一目ぼれした紫織庵のオーケストラボックス柄の帯!おしゃれさんは長じゅばんにこだわるゆわれても、見せられもせん長じゅばんに10万以上かけられるかー!ぼけーー!と、泣く泣く諦めて約2年、くらい?
ヤツらが帰ってきたのですよ・・・!
帯や、バックとして!ばんざーーい!ばんざーい!ちなみに、お値段はぐっとお求め安く、帯、3万円。素敵♪見たことのある価格設定♪それ私の星でもありえる(笑)♪ そんなこんなで、時間がかかっちゃってかかっちゃってもう大変。
会場のホテルに到着できたのは、6時スタートのちょっと前でございました。会場には、えみちゃんが。
あぁ、可愛いえみちゃんが!
来年結婚しちゃうというえみちゃんぐわぁぁーーーーー!!!(号泣)
一つの時代が終わった・・・(遠い目)
いやいや、いやいやいや・・・立ち直ろう。今日のえみちゃんだって輝いてる。来年になっても輝いてるさ、えみちゃんは!

今日のパーティーは、お客さん中心にそこそこの人数。
席はくじ引きで決められます。私とまりちゃんは一応ペア、という扱いにしてもらったんですが、詰めが甘かった。よりにもよって、えみちゃんからもっとも遠い席を引いてしまったのですよ!ぐぞーー!
そして同じテーブルには敬愛するIさんがいるばかり。そうIさんとは、あきさんの店員さんってゆーか・・・なんかもうそれ以上の存在って感じの女性。人生の勝ち組。どうせなるならあーゆー人になりたいというナイス女性!
でも、向かい合わせのとーーい席。後、年配の女性二人と、若いカップル。後、ザ!社長!みたいな恰幅のいいおっちゃん、最後の一つが空席という円卓。果たしてどうなる!心は引きこもりの私とまりちゃん!

席についたら左隣にカップルの男性が。着物姿のなかなか似合う落ち着いた兄ちゃんだ。その向こうには可愛らしい奥さんが。ええのぅー夫婦で着物でパーティかぁ〜。
夫婦でといえば、美人人妻Sさんの仲間入りを果たした、新人美人人妻かおりちゃんも夫婦で着ている。しかーし!えみちゃんの次に遠い席。おぉ〜、かおりちゃんがあんな遠くに〜。
と思っていたら。
ぶぶっっ!!
当然同じテーブルにかおりちゃんのだんなさん、ヨッシーがいた(笑)!
よよ、よっしーーー!!!おまえほんとに25かーー(笑)!?しかもそれが、初めての着物なんですかーーーー!!!
もうびっくし(笑)席についてますから上半身しか見えていませんが、銭形平次並に似合ってますよ。着物着て生まれてきたくらい似合ってます。これはすごいと、まりちゃんと大うけ(笑)
さすがよっしー、どこの若だんさんや!という落ち着き払った風情です。
そうこうしているうちに、パーティーが始まったのです。京都の紫織庵さんの社長さんがこられていて、ご挨拶を。えええ!あの紫織庵さんの社長さんですか!
・・・想像とは、ちょっと違うルックスでしたが・・・(笑)
いや。
いやいや、あの。いやいやいや(笑)
思ったより、若い社長さんだと思いましたです。
京都の紫織庵といえば、今私がしている帯、バックも紫織庵のもの。かおりちゃんの帯も、私とおそろいのオーケストラ柄だし、ほかにもちらほらと着ている人がいます。
あ♪ここでも私の帯&バックは注目の的♪いや、もちろんかおりちゃんの方が注目ですけどね。とーぜん!ですけどね(笑)
紫織庵の社長からは、あきさんご夫婦も、紫織庵の社長ご夫婦もラブであるというご挨拶がありまして、乾杯。
それと、今日は着物のNPO団体から、香川地区の着物振興店であるという認証式も行われたのです。
着物のNPOっていったいなに!?で、NPOってそもそも何!?ってことなんですけども。
でもそういう団体がありまして、そこから認証されたお店になったんだそうですよ。着物でお出かけしたりするイベントをやったりしてるとこなんだそうです。着物で山登りとかゆーてたような。
・・・ウソゆーてるか?私(笑)
でも、こちらの認証式のためにこられてた方も素敵―!明らかにヴァルカン星人。だっけ、あのー、スタートレックのスポックのような頭部と耳をしてました(笑)!うぉー!スポックーー(笑)!当然細面でクールな感じでしたよ!いやーん!かっちょいー!

そしてお食事になりましたが。
すぐ様、第1アトラクションが始まったのです。
着物変身ショー!
ファッションショーではあくまでもない。それは変身ファッションショー。登場したのは、長じゅばん姿の社長(笑)
しゃ、社長(笑)!
Iさんが振袖を持って登場し、社長に振袖を着せてるじゃないですか(笑)!しかも、その振袖が派手だ(笑)!通常ではありえないサイズだわと思ったのだけども、小物類は女性用を使うので、帯板のサイズが明らかに合わないまま、2度ほどはじけとんだのが面白かったです(笑)
振袖を着た後は、これまた豪華な帯が登場。奥さんも参加して、そりゃもう背の高い娘さんができたのですが。
ここで、司会者が、奥様から贈り物ですと言い出しまして。

あ、ちなみに司会者は、うえまつおさみ。あのー、昔ズームイン朝で、「おばちゃーん、なんがでっきょんなー」ゆってた人です。
・・・よその地方の人にはすべてが解らないかと思うんですが(笑)
ともかく、そういうおっちゃんアナウンサーがいるんですよ。そんで、「なんがでっきょんなー」というのは、直訳すると「何ができているのですか?」でも、大阪でいえば、多分、「もうかりまっかー」に対応する、単なる挨拶の言葉です。模範的な切り替えしは、「なんもでっきょらん」ではないかと思われます。
すみません。私、讃岐弁ネイティブじゃないんです(笑)

それはどうでもいいんだけど!!
ともかくそのなんがでっきょんなのうえまつおさみが、奥様から振袖姿の社長にプレゼントがある!いいましてですね!
それが、アフロのヅラでした(笑)
ものすご巨大なアフロのヅラ(笑)
そしてそのヅラをかぶった巨大な振袖の女に。
お客さんたちがメイクをすることもできまして(笑)
私もやる?といわれたんですが、そらもう私のできる精一杯なんてたかが知れている。男性客たちが、そんなんではいかーーん!!とものすごいことをしでかしてました(笑)すざましいものが(笑)!
自分の就任パーティーで何をやっとんでしょうか、この社長(笑)
後に、この姿で各テーブルを回り、私たちと写真も撮ってくれましたよ(笑)

さて、そろそろ場もあったまってきたところで、私は、大人への第一歩を踏み出そうかと思いました。
すなわち、隣の席の人との会話です。
まりちゃんの反対側は空席になっており、私の隣にはカップルの片割れである男性が。
よし。思い切っていってみよう!
「よく着物着られるんですか?」
「いえ、初めてなんですけど」
「えーー!すごい似合ってますよーー!」
よし!つかみはオッケー!いや、ほんとに似合ってるし!そして彼もほがらかな話し好きさんみたいだし!奥さんの方はお友達のとこにいったのか、席にいないけども!
まりちゃんも加わって3人で楽しくトークをしておりましたら、その奥さんがビールを持って登場。
若い可愛い子だと思っていたら。
「いやいやいやいや!」
口調がなんだかおかしい。
「なんでそんな口調なんですか!」
私とまりちゃんの間に、ビール瓶片手にしゃがんでいる、その子にいってみたところ。
「いやいやいや、40になったら、もうこういうしゃべり方になるんやって!」

「よ!よんじゅう!?」

この20代後半の、明らかに私らより年下にしか見えないこの人が、40!?年上かよ!!

あぁ、これぞ運命の出会い。かおりちゃんのだんなさん、よっしーとは、お互いによっしー!と呼び合う中だったらその人の名は、「よっすぃ〜」(笑)もうすぐ40歳。
ええええーーー、こんなに可愛いのにーーーーとひたすら驚いていた私たちは。
よっすぃーのマシンガントークにさらされながら。
『あ。大丈夫大丈夫。十分おばちゃんやったわ(笑)』
と一安心したのでした(笑)
実際、ちょっとしか離れていない私たちですが、よっすぃーは、私たちのことを相当年下だと思っていてくれたようです。いやー3姉妹みたいやねー、なんて話をしていたら。
「えっ、じゃあ、私が大竹しのぶっ?」(バーイ阿修羅の家)
と(笑)で、まりちゃんが「私ふかっちゃんがいいー!」とゆったら。
「まりちゃんの方が年下なんだったら、ふかきょんでしょ?きょうこちゃん(私だ)がふかっちゃん。いやー、どっかで黒木瞳みつけてこなきゃー!」
いやいやいや。そんなら、よっすぃーが黒木瞳でええがな(笑)何がなんでも長女かい(笑)!
ほんで、よっすぃー、あなた単なる客だと思うのだけども、なんですべての席にビールもって回ってるんですか!?

それは、そんなことが大好きだから・・・!

いっちゃんの気遣いっぷりには、時に痛々しさを感じる私たちですが、よっすぃーには感じません。よっすぃーは、心から楽しんでいるような気がするからです!
いっちゃん!もうちょっとだ!もうちょっとがんばって、いっちゃんも40になったら、このレベルに到達できるさ!真の世話焼きおばちゃんになれるさ!
ああーーー!!よっすぃーがどんどん年相応に見えてくるぅーーー(笑)!

ここで気になったのはよっすぃーのだんなさんの年齢。同い年カップルと思い込んでいましたが、いっくらなんでも!このだんなさんは年上には見えない!
で、聞いてみましたら。
「あ、年下です」
「ですよねー?いくつ?」
「ここのつ」
こーこーのーつーーーー!!!31ちゃいーーー!!
ぢぐじょう。ここにも人生の勝利者が一人・・・!
なかなか一緒に着物きてパーティーまで来てくれるだんななんていないーー!!
その後、なぜかよっすぃーとまりちゃんは、パーティーの間からメール交換をする暴挙に出ていました。
いや、あんたとよっすぃーの間には、私と、よっすぃーダーリンしかいないから。大声だせば聞こえるから(笑)

この日はホテルでパーティーでしたが、お料理は、おまえら何をさせんねん!!ってくらい、とにかく大急ぎで出てくるんですよ。
もー。さすが香川のホテル。なってなーーい!とか思っていましたが、考えられないほどのスピードでコース料理が出てくるんです。
いいから早く食え!的な。
テーブルの上、あふれかえっとるがな!私とまりちゃんのスピードで間に合わないなら、他のテーブルなんか絶対間に合うかぁ!
と思ってましたら。
どうやらこれは、次の出し物のためだったようなのです。
パーティーの予定があるという話を聞いた時に、特別ゲストがくるという話がありました。
芸能人がくるという話だったのです。
私とまりちゃんは、なぜか、「きよし」が来ると思い込んでまして、「えー、だったら氷川より前川だなー」と私がいいますと。
「前川きよしやったら、会費7万取るゆーてた」とまりちゃんが。
ちっ。じゃあ、最悪中条でもいいか・・・!ものすごお見立て会チックなきゃスティング(笑)
しかし、実際にはだれがくるかも解らないまま、私たちは会場にいたのですが、うえまつおさみから紹介された名前は。

森進一。

も!もりしんいち!?

ちょうどそばを通りかかった奥さんに、森進一って!?と聞きますと、カメラ用意しときなよーー!と笑っていってしまわれた。
も、森!?森進一!?
そしてドアが開くと!?

そっくりさんやんかーーーーーー(笑)!!!!

会場大笑い。
ちょうど私たちのテーブルが、一番出口に近い場所だったので、すぐ近くをそっくりさんが通っていきます。
ゆれている!
そして白い!
死体のように白い顔にしてある(笑)!!
またこの森進一が、昌子の歌は歌うわ、森進一のお辞儀講座はするわ、その上、ステージ第2部まであるわとやりたい放題(笑)!
しかも、さすが和工房あき。客のキャラが立ってるだけのことはある(笑)!その長いステージにも、まったく引けを取らず盛り上がり続ける客席(笑)!
テーブルを回っている森進一の汗をハンケチで拭いてあげるおばさま!
自分の席からハンケチを振りながら応援されてるおばさま(笑)!
こっちこぉーい!!とアピールするよっすぃー(笑)
すごいよ!すごいよあんたたち(笑)!!

ここでテーブルの別のお客さんのことをお知らせしておきますと。
まずは上品そうな奥様二人組。しかし、めがねをかけてらした奥様が、なんだかとても意地悪そうに見えたんです。
ところがどうでしょう!
昭和の時代の少女マンガのように!
奥様ったら、めがねをとられたら突然華やかで優しい顔になるんですもの!目の大きさが明らかに違うんですもの(笑)!
これは大発見でした。この方、森進一登場の時は、めがねをかけた方がいいものやら、かけない方がいいものやらと迷っておられたようでした(笑)
後、相当遅れてやってきた黒尽くめの二人組。女性ではこの人たちだけが洋服でした。
そして、どちらも割と、何がつまらんねん!という感じだったんですが、ただ無表情なだけの、ひっそり愉快な人だったのかもしれません。
その人、森進一ショー第1部終了の後、たばこをすうために外に出たんですが、そこでよっしー(かおりちゃんだんな)と出会い、初対面にもかかわらずフレンドリーなよっしーから、これありやと思うわ!と社長がおいていったアフロのどでかいヅラをかぶらされておったのです。
まったく変わらぬ無表情で、アフロのヅラをかぶったままタバコを吸い続ける女。
ありだと思うよ!と無責任に言う私たちとは言葉を交わすこともなく、そのままの姿で会場に戻っていきました。
恐ろしい人だ・・・!

私とまりちゃん、えみちゃんは、第2部の途中から中座しまして、外でしゃべっておったのですけども。
もー、えみちゃんったら〜〜。って結婚が決まったからといって、そうそう浮かれあがりはしないところがナイスなえみちゃん。
のんびりしてるから、ここでのっておかないと・・・くらいのスタンスがなんとも控えめでお上品、好感触!!

んで、森進一のステージは、この第2部が、より有名な曲が多かったため、客席ますます大盛り上がり。よっすぃー止まらず!
アンコールして帰ろうとする森進一に、ダブルアンコールを要求し、通させたよ!
やっぱりあんた40だ(笑)!!
この森進一、12月30日のものまね番組にも出るそうなので、なんなら見てあげてください。

パーティーの最後は、お楽しみ抽選会。
あたるのは、紫織庵さんの、まだ発表していない新作長じゅばん一反!ぐお!すげーーー!これがあたったのが、藤あやこ軍団のうち一人。
藤あやこ軍団とは、明らかにあんたたち素人じゃないね!?という結い上げた髪の人たち。
なんでも、受付のお手伝いをしがてら、お客さんの写真を撮っていたえみちゃんにひどいことをした許せない女ども!ということが後に判明。
許せんなー!藤あやこーー!
そしてあきさんからは、おぞうりもプレゼントされ、お二人からの挨拶などもありつつ、ぱーちーはお開きになったのです。
続いて、会場の外では、大撮影大会が!
紫織庵の社長とも写真とっちゃってしやわせ!当然えみちゃんともとったし、よっすぃーともとったよ!
何せ、可愛くしてもらった後ですからね、なんぼでもとってちょうだい、なんぼでも!でも、後ろからはやめてね!帯適当だから!って感じで(笑)
あーそういえば、いろんな人の帯を、小人のように直しまわっていたIさん、素敵だったなー♪

こうして、楽しいぱーちーは終わった。
次回、私の高松における和生活は、おそらく来年2月29日!お茶会に参加だ!!

03/10/05

この日のことを書く前に、書いておかねばならないことがある。
それは前日の私の動きについて。
東京の部屋を早朝出た時に、あ、やべえ、とは思ったのだけども、まんまと付け毛を忘れてきたのだ。
すると、セットができない。あれさえあれば、後ろの髪をくくるだけで、それらしい髪型にできるというのに!
しかしそれがない、ということは、髪をどうするか考えなくてはいけない。
1.朝っぱらからセットしてくれる美容院を探す。なんなら着付けもそこでしてもらう。
2.朝っぱらから自分でセットする(三つ編ができたためしのない不器用もの)
この2点について問題点を考えてみると、まず、朝っぱらからセットしてくれる美容院を探すのが面倒。
朝っぱらから自分でセットするには、付け毛が必須。
買うか?どうするか?と考えた挙句、結論は出た。

3.髪を切る。

これだ。これしかない。髪さえ切れば、セットしなくてもいいのだ。短い髪はそれでいいのだ!
じゃあ、今すぐ髪を切ってくれる美容院を探さなくては!どうやって!?
そのために、クーポンマガジンホットペッパーがあるんじゃないか〜。
そんな訳で、そのホットペッパーがおいてあった場所から、数10mってところの美容院がよさげで、速攻予約も入ったので行ってみた。
しかし、入った店は、明らかに若かった。なんせおいてある雑誌が若い!客が若い!しまった・・・!と、思ったのだけども、落ち着いた年齢の女性が担当してくれて、どういうのがいいですか?とかなり事細かに聞いてくれて、ええ感じにしてくれた。
また気に入ったらいらしてくださいねー、といわれながら、はいーと答える私はうそつきちゃん(笑)いけないでしょー!

こうして、無事髪をきった私。できあがったのを見てみると。
んむーー。
そうきたかーー!
ボブじゃなーーい!おかっぱだーーー(笑)!!どうして忘れちゃうんだろう。単に髪をきるとおかっぱになって、不思議おばちゃんみたいになっちゃうことを・・・! その後、まりちゃんとご飯を食べる約束をしていたんだけども、たえちゃんが、メンズたちとごはんを食べることになったけど、一緒にどう?と誘ってくれた。30代のよく喋る既婚者と、20代の無口な独身と。私が美容院にいってる間にまりちゃんが聞き取り調査してくれたところ、その独身は、見目麗しい訳ではない、という。
遅くもなってしまったし、じゃあ断ろうかということで、まりちゃんがたえちゃんのいる店までいって、お断り申し上げ、後からどういう人だったか教えてくれた。 「何も、せっかくの土曜日に、そんな二人とご飯食べんでも」と(笑)たえちゃーーーーん!!!
まりちゃんと二人でいったお店は美味しかったよーー!
楽しかったよーーー(笑)!! んで、満足しながらホテルに帰った私。
明日は着付けも自分ですることにしたし、練習しておきましょう。着物は、はい、はいはい、ね?これでばっちり。問題は帯ね。
えっと、こーして、こーして・・・。あ、いけね!クリップ忘れた!(帯を作るときに必要なグッズ)
ま、いいや、気合だ気合。そんでーーーーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見えない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。帯結びが、見えない。
どうだ。どうなのだ?あら?どうだっけ、どうだっけーーー???????
私が習ったのは、前結びってゆって、浴衣の時みたいに体の前で形を作ってから、後ろに回すっていう特殊なやり方なんですな。
だから、インターネットで帯結びを調べても、ちょっと違うんですよーー。
まりちゃんから、教本に書いてあるものを教えてもらい、そうそうだったわと思ったはずなのに、やっぱり見えない。
見えてるはずなのに、目の前にあるはずなのに見えない、という感じ。
どうする!?どうなる私!! ということで、ついに本番当日の朝がきてしまった。
私にできることは、着物一式もって会場にいくことだけだった(笑)
お手伝いチームとして、先に会場入りするまりちゃんが、クリップと、教本をホテルにまで届けてくれたのに、だめだ。もう無理だ!
と、大荷物を持ちながら、会場に向かう最中、突如目の前が開けた。
ああ!そうか!そうだった!!と帯結びについて見えたのだけども・・・。あぁやってたわ!こういうことだった!そう!そうよ!!ってなったのだけども! ・・・すいません。先生に帯は結んでもらっちゃいました。あは。えへ。てへ・・・!準備中のばったばたしてる中、先生は、振袖の女の子の着付けをしていた。私はその横で着物を急いで着て、帯にかかろうかなーというところで、先生が振袖終了。
「帯大丈夫?」
と聞いてくださったので、
「先生がやってくださった方が早いですぅーーー!」
と泣きついてしまった。先生、ごめん。本番前に疲れさせて・・・!
えみちゃんも、自分でちゃんと着たかーわいいお着物姿で登場。いよいよ本番機運が高まっておりますです! 控え室から出ていくと、きりり!とエプロンをしたまりちゃんが。水屋チームの一員としてきびきび働いています。
彼女は、裏でお茶をたて続ける係、になるはずだったんですが、お茶をたてるだけが水屋チームの仕事じゃないということで、最も若手として、力を要する部隊につくことになったそうです。
その部隊とは!
お湯沸かし部隊!
縁側に待機し、庭に臨時設置されたコンロの上にどでかいヤカンを置き、そこでお湯を沸かし続けるという重要な仕事。
そんな訳で今日の私とまりちゃんの合言葉は。
「沸いてるぅ〜!?」
「沸いてるぅ〜!!」
です(笑)
そして、お湯沸かし部隊の最年少(そんなことすら珍しいね、最年少ってね・・・)、まりちゃんの口からお、驚くべき言葉が・・・!
「えみちゃんの彼、みちゃったーー」 な!!!なんですとぉぉぉーーーーーーーー????????? この!この可愛い可愛いえみちゃんの彼だとぅぅぅぅーーーーーーーー??????可愛らしく着物を着て、可愛らしく髪もセットしてあるこの輝くばかりのえみちゃんを送ってきた彼がおるだとぅぅぅぅーーーーー?????それをまりちゃんが見ただとぅぅぅーーーーーーー????
「今日くるのっ?」
思わず必死の私に、来ないですぅ、というえみちゃん。
お茶の席とかきたことがないのでー・・・というのだけれども、こんな可愛いえみちゃんのいるお茶席を見てみたいと思わないのか、彼!どんな彼なんだ!彼ーー!
しかし。
私、以外に、そういうの聞けない人なんですの♪
精神が、まだおばちゃんに踏み込めてなくって♪
どんな人?馴れ初めはっ?とかそーゆーことを聞くのにねー、心の中に高いハードルがあって(笑)
でも、もちろんえみちゃんはそんなことを自分からぺらぺら喋る子ではなく、己の中のおばちゃん心を奮い立たせ(笑)ぽつぽつと聞いて見ましたですよ。ほほ(笑)
そしたら、おじ様のご紹介の、10歳年上の彼なんですって!ほっほーー!!
しかし、やはりそれが私の限界(笑)
それに、これからお茶会って時なので、あんまり細かくも聞けずに、こうやって、こうやるのよー、というお手前、おはんとの、最終確認なぞをしているうちに、先に始まる一席目がスタート。
それから、集合写真を撮り、控え室で待機!
前回、牛先生から注意受けまくりながらやったお席は、控え室、という場所はなく、本来は通路である場所にいるようになります。水屋も物置のような狭いスペースでなかなか大変。
それに比べると、今回はゆったりしててよろしいですよーーー!
一席目が終わって、お客さんがこちらの席に入ってきますと、着物部隊はお菓子を持って待機。
そして、今回は6人の先生の持ち寄りのお席なんですが、その何人かの先生の上の先生が、かの牛先生。なので、牛先生も待機(笑)
でも、前にみたいに、急いで!急いで!とかは言わないですよ(笑)自分のお席じゃないんでね(笑)
自分の席じゃないとなると、牛先生は、大変落ち着いて、的確な指示を出せる方だということが判明。なーんだ、自分の席だとテンションあがってんじゃん!って感じです(笑)
今回、5席目で、私がお手前、えみちゃんが、おはんとさん。11席目まであれば、そこで交代ということになってます。
おはんとさんは、まず、お菓子をお正客さんにもっていき、それから替え茶碗ともども再登場し、お手前さんの後ろに控えます。お茶がはいったら、お正客さんと、次客さんにお茶を出し、お菓子盆を引っ込めて、一度退席。最後、お道具を飾るために最後お菓子盆を持って登場、というお役目。
つまり、1度座ったら、最後までたたないお手前さんと違って、立ったり座ったり歩いたりが多い。
なので、なれるために、一つ前の席になったら、三人目のお客さん、三客さんところにお茶を持っていくという役目が与えられます。 が。 「じゃあ、4席目になったら、三客さんにお茶出してね」
と先生から言われたのは、私。
あ、私?私ですか?
お手前ですけど。おはんとさんじゃなくて?あ、いえ、やりますけど。ほんとですか。いいですけど。ほんとにですか?
結果的には違ってたんですけどね、先生もいっぱいいっぱいですから(笑)先生も、自分がご亭主をする前になったら、裏方としてやらなきゃけないことが山盛りあるんですわぁ。
お茶や、お菓子を持っていくのは、前もやりましたし、今日も、そもそも朝からそれをやってるんで、そんなには困らない。
緊張するのは、やっぱり、自分がお手前の順番になってから。
控え室で皆さんにご挨拶して、準備準備。
まず先生が席に入って、ご挨拶。えみちゃんが、お菓子をもって入っていって、それと入れ替わりにお茶碗などもって入っていきます。
おー、緊張するーーーー!
と思いましたが。 お手前さんってゆーのは、まぁ、キョロキョロはしませんわね。
目の前には、何もないですし。
右手側にお客さんがいますが、正面を向いてるべき人間が、右をちゃんと向くってゆーのは大変。ものすごく無理のあるしぐさになるのです。
だから逆に、この席に友達がいるかどうかなんてことも、まったく!解りません。
先生が喋ってるー。えみちゃんがお茶もってってるーとかそんなことは解っても、席の様子なんてものはまったく解らず(笑)
ただただ淡々とお茶を入れるだけ(笑)
足しびれるかなー。
立てるかなー。どうかなーとか思いながら立てるだけ。
このときのお正客さんは、おじいちゃん先生で、お道具の説明を先生がしている時に、98%「えっ!?」と聞き返して、先生が2回同じことをいうのが面白くてしょうがなかったです(笑)
足もそんなにしびれないまま、ちゃんと立ち上がっていくこともできました!
もう、こんなご立派な場所でお手前をさせていただくチャンスなんて、ないんだわーー!と思います。
うまいこといってよかった。
いや、うまいことかどうかはあれだけども。
あのー、目に見えた失敗なくって。
あ、うん。
あの、お正客さんのお茶、あきらかに量、ちょびっとだったですけども(笑)
練習の時もりも、お釜の口が大きくて、深くて、お湯をいれたりするのはずーーっとやりやすかったんですけど、お茶入れて、お湯いれたときに、なぜか、ん?こんなところで終わらしたらまずい??くらいちょっと少なめで。
継ぎ足すわけにもいかず(笑)
それがちょっと心残りでしたなぁ〜! 席が終わったあとは、また皆様にご挨拶。
やれやれー。終わったーーーと思ってる暇もなく、次の席は始まる訳ですね(笑) さて、その頃、お湯沸し部隊のまりちゃんは、縁側に片ひざついた状態で、きりり!とやかんを見守っています。
その姿は、まるで、イギリスの少年(笑)
あのー、煙突掃除とかー、靴磨きとかー、機関車の釜の前とかで働いてるちっちゃい子みたいでした。
いや、なんとなく(笑) そして今日の席にきてくれたお客さんたちといえば!?

まずは、和工房あきチーム。美人奥さん筆頭に、かおりちゃんたちが来てくれましたです。当然お着物♪
でも、わずかにタイミングが合わず、私&えみちゃんの席を見てもらうことはできませんでしたー。後1歩だったんですけども!
いや、見てもらったからどうやってこともないんですが。
えぇ。あの。
写真とってもらえたじゃーーん!的な(笑)
でも、その次の席で、ちょうど美人奥さんの向かいに座ってる人にお茶だか出してるところで、立ち上がって振り向いたところを撮影され、うっ!目潰し!な感じでございました。
またええ感じにぶちゃいくに映ってることでしょう(笑)
その同じ席に、うちの会社からあいあいたちが参加。あいあいには日本が足りていませんので、二席目ともなると、足が大変なことになっておったようで!席が終わっても立ち上がることさえできてません(笑)
たろちゃんと時間が合わず、同じく同僚の美人とやってきてましたが、彼女は日本が足りてる人なので、平気そう。
お菓子を出す、お菓子を引く、お茶を出す、お茶を引くのタイミングをうまいことはかりつつ、二人の前にいけるようにしましたが、嬉しいような、恥ずかしいような感じですね。
席が終わった後、あいあいたちのところに行きましたが、珍しく苦しむあいあいなんてものが見れて面白かったです。そこまでしびれるか!ゆーほどしびれたようで、二人目にお茶を入れ出した時は、恐らく殺意を感じたに違いありません(笑)
そこであいあいたちに、あの人がお茶の先生。あの人が着付けの先生と、ちょいと離れたところから見せるだけ見せてあげますと。
「美人だらけじゃないですか」
でっしょーー!そーなのよー!美人まみれなのよー!
こんな美人まみれと離れなくてはいけないなんて…!えみちゃんもかおりちゃんもいるってゆーのに…!
苦しみながらあいあいが帰っていった後、私とえみちゃんは、一席目にいかしてももらいました。
前もそうだったんだけども、誰が席を持つかで、お茶会の雰囲気はぜんぜん違ってしまいますね?
前回、牛先生が一席目を仕切った時は、どななっとんねんこれはーーー!!ゆーくらい、派手でばたばたした会だったという印象があります(笑)
そして二席目は地味。
そういうものだと思っていたら、今回、一席目、地味。
だって、お茶を出す人を3人くらいに絞っておいて、一人が出し終えたら、次の人が出てくるって感じになってるんですもの!
お茶出す人渋滞なんぞ起こるはずもなく、しずかーーに物事が進んでいく感じですー。
でーもー。
しびれますー。足はしびれますー。基本的に同じ長さのはずなのに、お手前さんの時とは比べものにならないほどのしびれ…!
あいあいは日本が足りないから足がしびれますが、私は体重が足りすぎているからしびれるのです。
なんという悲しいことでしょう…!
何度も言うように、正座したひざがまったいらにならない人は、きっとしびれます。えぇ。きっと。きっと…!ひざの上にお菓子をおいても転げない人だけがしびれないに違いない…!

この席が終わって、そのまま二席目にいっちゃおうかなーと思ってたんですが、何やら胸騒ぎがして、控え室に戻ったところ、会社の子が来てたとまりちゃんから言われました。
きたか!我が社のあんなちゃん(←中居くんが好き!というたびに、私から不細工なのに?と言われてしまっていた後輩。当時中居さんは、ひげ面で大変不細工でした)!と席まで探しにいき、私の分の二席目の券を渡し、もう1回回ってくれとお願い(笑)
いや、一応私が働いてるとこも見てほしいやないの。見てほしいやないのーー(笑)!
あんなちゃん、一人だったのにごめんなー!でも、私がいけなくなった分、えみちゃんが隣についてくれてました。んまー!えみちゃんったらほんとに顔ばかりか心栄えの美しい方っ!
そして、三席までいっちゃったあんなちゃん、やっぱり足がしびれたと苦しんでおりましたが、二席のあいあいの足元にも及ばず(笑)!
さらにー!
そのあんなちゃんを送っていってる最中に、たえちゃんとお友達発見。
あ、たえちゃーん、と言うと、たえちゃんは、ごめーん!今入ったとこー!を繰り返すばかり。そう、たえちゃんは一席目を終えて出てきたところでした。
うん、大丈夫だよ、次の私たちの席だからねとゆってるのに、ううん、今出てきたところをくりかえすたえちゃん。
あぁ、ごめんよ、たえちゃん。
たえちゃんにはゆってなかったんだねぇ、2席あるってゆーことお!
チケットには、2枚分チケットがあったと思うけれども!それはぺアでどうぞって意味ではなく(笑)!ええから次の席にいけ!!と並ばせることに成功しました。
そして、一席目の待合には、たろちゃんと、せっちゃんも!
たろちゃんは、パン教室の帰りで、作りたてパンをプレゼントしてくれました。
急遽きった髪も誉めてくれたわー、似合うってー。
そうねー。おかっぱだけどねー。私の辞書にボブって言葉はないけどねぇぇ〜〜!

その待合に。
私は不思議な人を見ました。
スメリーです。
…だっけ?たけしの誰でもピカソで、明和電気と同時期に活躍。マスコットも作られていた。
スメリーのような髪をして、濃い顔をした、
女性。
…服は、女性。
室内にいるからなのか?肌がやっけに浅黒く見えて、手がやたらごっつくて、本気で黒くって、毛が…!?

男!?

外国人!?
としたら、何人!?

席に入ろうとしていたまりちゃんに、あれを見て!あの人を観察しておいて!!とお願いをしつつ、席に戻った私でした(笑)
で、今度の席には、たえちゃんとお友達が入った訳です。
ちゃんと中にはいましたし、お茶ももっていきました。
席がおわって、帰る道は一方通行。その通路を逆走すれば、必ずたえちゃんと会えるはずだったんですが。
もう、終わったかなー??と逆走していったのに、たえちゃんに会えないままでした。
…どこに?どこに消えちゃったの!たえちゃーん!!
庭を走って逃げたの!?たえちゃーーーーん!!!

その不思議は、この後、再び起こりました…。

私たちの席に、やっけに色っぽい女性がおられます。
命名『藤あやこ』
これで夜の店で働いてなかったらうそだろ!?という口元のほくろも色っぽい女性。
その方が、やっけにニコニコと、見た?見た?とそこらにいる人たちにゆってます。私もたまたまそばにいたので、藤あやこ様から声をかけていただくことに成功したんですが、それは、オカマさんがいる♪という話でした。
むむむ!!あのスメリーはやはり!?
私も見ました!と食いついていき、年配の先生方もあら、そう!と驚いておられるようでしたが。
「うちの娘の同級生の男の子が、今銀座のお店で働いてるんだって。結構有名なお店で」
だだだ!誰っすか!香川出身で、そんな華やかなことになってるって!!
見てね♪すぐ解るから♪と楽しそうな藤あやこ様(笑)
私もこれは見なくちゃなーと思ってまして、たえちゃんの時と同じように逆走して、席に入ったんですが。

もう、スメリーの姿はありませんでした……!

後でその席にいたまりちゃんに、いなくなったよってきいたら、男装して出てきったんやわ。江戸川乱歩やな、とゆーてました(笑)
でも、もうひとつの可能性を、せっちゃんたちによって知ることができたのです。
せっちゃんも、たぶん、たろちゃんも、お城のお茶会にきた回数は私より多いと思うのですが、色々話した後、それじゃあね、と逆走して出ていこうとしたんですよ!
あ、それでもいいの!?と驚きつつ見送ったら、こともあろうに牛先生に、あちらですゆーて、正しい道を教えられておりました。
せっちゃん、自分たち以外の人が、どんどん順路どおりにいくのをみて、どうしてみんなあんな奥へ奥へと行くのかしら、と思っていたそうです。
いくら奥へ奥へいくと思っても!!
自分以外の全員がそうやっているのなら!!
従ってみるのが正しい羊じゃああああああ(笑)!!!さすがせっちゃん。地下道から地上に出る時、自分の感覚と違う表示を信じたくないほどの方向音痴だけのことはある。
表示されてるのが嘘のはずないやろーーーーーー(笑)!!!!

さすがせっちゃん、最後の最後までナイス伝説!!

そして、最後の一人。転勤になった私にさりげなくてはにーーのボールペンをプレゼントしてくれるなんてナイスセンスの課長をお誘いしてましたが。
なんだか立派な席で気後れしちゃって、などという乙女のようなメールが入っておりました…
何をゆーておるのでしょうか、この課長は……(笑)

一番最後の席が、私とえみちゃんの席でした。
本当はこの席はないと言われてたんですが、最後の最後に、一人だけお客さんがきちゃったのですよ!最後の最後に!だから、後は、中にいるひとがちょっと加わって、小さな席にしたてたっちゅー訳ですね。
今回はおはんとさん!緊張するわーー!
とはいっていったら、客10人(笑)!
じゅ!10人って!多いときは50人を超えたのに(笑)
すっかーーん!!
って中で、えみちゃんは美しくお手前をして……
いたはずだと思います。おはんとさん、以外にえみちゃんを見られない。
すぐ後ろに控えて座っていても、やっぱり、じっとお手前さんを見てるのは不自然かと、自分にとっての正面をぼんやりみてるっちゅーような感じで…。
ただでさえ、お茶が出るのが早い席ですから、10人なんてあっとゆーま。おかげで、誰よりも遅く二客さんにお茶が出る、などという不思議な現象がおこってしまったじゃねぇですか(笑)!
さらに、これがもう最後ということで、裏方では、お片付けが始まってしまっていました。
それはいい。それはいいが!
飾るための、お茶碗や、建水を洗うスペースまで取っ払うとはどーゆーことだ!!
お茶碗洗ってください!ともっていったら、そこにはもう何もなくて、なんだとーー!!と離れた水道までいって洗ってもらい、ダッシュでももって帰るということに!
でも、お茶碗は最悪いいんです。余裕あるから。
建水はやばいんです!これは引っ込めたとおもったら、すぐ出てくるくらいの時間しかない!
今、お茶碗もってったことで、用意ができてないってことは解ったよね!?
もし腐ってもOLがその場を担当してたら、いけない!次は建水だわ!水を捨てられるものと、布巾を用意しとかなきゃ!って思うぞ!?

しかし。
水屋部隊はすばらしいスピードで片付ける私たちにうっとしているのかなんなのか。
建水の水を捨てられるものはなく、最悪、庭に捨ててやるか!と思っていた私の思いもむなしく、また離れた場所まで持ってかれ、水をすてられ、拭かれ、渡されたのです…!
着物で走るなんて楽勝よ!
えみちゃん、待たせてごめんーーー!!!

こうして、無事にお席も終わり、お茶会も終わりました。
後片付けもさくさくと終わりまして、私たちは用無しです。
帰り道、えみちゃんの彼も無事見ることができました。

…10歳しか違わないか…!?

と思いました(笑)三国一の果報ものめ!!と憎んだりもした次第です(笑)

お茶会でお茶をたてるチャンスなんてもんは、もうこの先なかろうかと思うのですが…。
またチャンスがあったら戻ってきて、お手伝いだけでもやりたいなーと思っております。
いつかは、水屋のお茶立てチームとなりたい(笑)!
お茶イベント、着物イベントがあると、高松に戻ってきそうな、そんな気がしておりますです(笑)

03/10/04

あの日からもう半年。
私に、再びお茶会という愉快なイベントに参加する機会が訪れた。
10月から東京転勤になった私には、大変厳しいスケジュールでの参加。
しかし、元々落ち着いていない私にとって、そんなことは大変ちっぽけなことだ。もともと、まったく落ち着いていないのだから!
5日が本番で、4日が前日の準備。ちなみに3日は東京で引越しの荷物を受け入れ、2日は、高松で仕事をしつつ部屋に残ったゴミを大量にゴミ屋に渡し、1日が引越しというスケジュール。
3日、東京で荷物を引き受けたら、部屋にいる場所がなくなるほど大量のダンボールに囲まれ、こいつあー参ったね、へっへへ、って感じになってしまった私は、しかし4日、朝6時50分に羽田を出る便で高松入りをした。
が。
その時の私の姿はあまりにひどかった。
引越しの汚れをそのまま引きずっているというのに等しい上、人並みではあるけども、私的には少ない睡眠時間で頭痛までしている。
これはいかん。
温泉に入らねば(笑)!
そのために、ギリギリ間に合うかもしれない2便ではなく、1便でやってきたのよ!健康ランドみたいなところでひとっぷろ浴びてやるのよーー(笑)!
おかげさまで、気分もすっきり!塩サウナで足にできていた擦り傷に気づかずに、塩を塗りこんでしまったりもしたけども(笑)

よし!じゃあ、後は会場を目指すだけー!
でも、雑巾を持ってないわー!
そう。会場の畳を拭くというお仕事なので、全員雑巾持参でなくてはいけません。スーパーがまだ開いてなかったので、コンビニでおやつと雑巾を買い、いざ出陣!
待ってろ畳!!と思ったら。
・・・もう、畳拭き、終わっておったのですよ・・・。
あれ〜?10時じゃなかったっけーーーーー!
10時にはいったんですが、概ね片付いてたってゆーかーー。
まりちゃん、えみちゃんもしゃきしゃきと働いておったので、するりとそこに参加してみましたところ。
む。さすが、お茶会、という出来事が早速起こりました(笑)
控え室になるところに、長机を運び込んでセッティングをするってところで、はいもってって、はいもってって、と次々に机が運ばれていきます。私も倉庫から机を出し、控え室までもっていくと。
「あ、もういいわー」
大体、机が何本いるかはわかるでしょう(笑)!
さらに、じゃあ倉庫に帰そうとしていたら、別の席の受付に使うかしらってことで、同じ建物の別のお座敷を使っているところまで長机を運んでいくことになりました。
受付にどれくらい使います?と先生同士が話をしてましたら、じゃあ2本かなぁ、3本かなぁ。って。
・・・受付はどれくらいの長さか大体いっつも決まってんちゃうん(笑)!?
2本おいてみて、3本目も並べたところで、やっぱり2本だな、1本いらないってことになりました。
よしよし。これ。これでこそお茶会。マニュアルのない仕事(笑)!

続いて、お茶碗登場。
欠けたり、ひびの入ってるものを除いて洗ってきます。
こういう水屋のお手伝いは初めてなので、どこに洗い場があるのすら解らない私とまりちゃんは、教えられるままに不可思議な洗い場でお茶碗を洗っておりました。
その洗い場は、かつて、ごく当たり前に立って使っていた洗い場に、リフォームの匠が床自体を持ち上げてしまい(多分床は収納になっているはず)、正座しなきゃ使えないものになってしまった、というなぞの洗い場。
しかも、かなりな奥行きがあり、がんばって腕を伸ばさないと水が使えない。
果たして匠は何星人に向けて、奇跡的なリフォームをしたものなのか・・・。
で、お茶碗には当然欠けてるものがあったりしましたが、先生方は、どうしようかしら、予備にしようかしら、じゃあこれ欠けてるってかいておかないと、誰かメモ持ってる?
おっとりさんだーーー(笑)!
でも、どういうシステムなのかよく解らないのですが、今回のお茶会は、6人の先生方が集まってやるものなので、一つ一つのことを、どうする?どうしようか、と話し合わないとダメなんでしょうね。

今回のお茶会は、さっき受付の机を自主的にもっていった方がどでかい会場を使うことになっていて、偉い先生がそっちにおるようです。あ、4月に登場した牛先生はおられません。
でも、会場そのものに備え付けられているものは、そっちの席と、うちの席の奪い合いになるのです。
中でも、私たちが運ぶようにいわれた屏風はですね、まず、偉い先生にきいて、じゃあいいですよということになったから、私と、可愛いえみちゃんで運んでおりましたら、その偉い方の席の人たちに発見され、え?それはうちのだよ、こっちにおいて、といわれる始末。
当然、えらい方の席にも、先生と呼ばれる人たちが何人もいるはずなので、命令系統めっちゃめちゃ!
しかし、私たちは羊なので、こっちにおけと言われればおきますよ。おきますともさ。
その後、結局、それらの屏風はうちで使えるようになったようざます。
本当かな?明日、別の屏風が届くんだけど、それは汚いらしくって、それの押し付け合いが起こるんじゃないかな?どうかな(笑)?
今日、お手伝いをしながら、子供が生まれたらお茶を習わせたい、と思いました。こういう準備の場所、そして当日での、上の人から言われる整合性のない言葉に、はい、と素直にうなずける心が養われるわ!と(笑)
大勢の人が働いてるところで、ぼんやりせず、出すぎず、ちゃんと気働きのできる美しい子供になるんじゃないかと思って!
まだ見ぬ私のダーリン、そういうことでどうぞよろしく♪

準備の方が大体終わりましたら、最後はお道具のセッティング。
私とえみちゃんは、お手前さん、おはんとさん、両方あるから、どっから入って、どのルートで、どう座るの!?に関心が集まります。
先生方は、あら?ここに座って、お釜がここじゃあ、狭いんじゃないかしら?
でも、ここだと手が届きにくいわ?
どうしましょう、と、もっとも美しいセッティングにこだわっておられます。当然ですね。
そして、先生方は、亭主として、お正客さんからの質問の数々に答えなくてはいけないので、それぞれのお道具の名前はなんだったかしら、由来はどうだったかしらの復習にも余念なし!
これが先生方の大変なところ。そしてお正客さんも大変なところ。意地悪な人が座ると、すっごい細かいことを聞かれたりするそうです。しかし、私たちがお手前&おはんとしてる間は、先生にトークを弾ませてもらわないとほんと困るしー!(そうすると、お客さんたちはトークを聞くから、お手前さんやおはんとさんが失敗してても気づかれない♪)
先生ー!がんばってー!風邪気味らしいけどーー!!

こうして、予定通り12時前に、私たち下っ端ちゃんは解散となりました。が、その前に。明日の集合時間のことでまた大変でした(笑)
偉い席の方にきくと、2席目は遅くてもいいからー、8時に揃って集合写真かなぁ。
は、はちじ!八時に着物きて集合写真!?8時に揃ってなきゃいけないの!八時!
私は会場の目の前のホテルに泊るからいいけど、いいったって、着物着るのに何時間かかるか解らないのに!えーー!まじめにー!?
こちらの先生たちも、それはちょっとーってことで、8時半集合、9時写真、ということになりました。
ただし、それは着物の方の予定。今回まりちゃんは、着物を着ず、裏でお茶をたて続ける裏方さん仕事なので、さらに早く8時集合となりました。
さぁどうなる!
どうする!
私の着物は!?
私の髪は!?
果たしてー!どうなるー!!!

おっと、足袋がない!買わなくっちゃーーー!!

03/04/06

ついにその日がやってきた。
今日はお城のお茶会だ。
7時前に和工房あきさん集合。私とかおりちゃんは振袖を着せていただいて、8時に出発。8時半までに現地に到着せねばならない。
ちなみに、前日5日、会場の畳み拭きという名誉ある仕事にまりちゃんたちはついていた。
その日、残念ながら私は、大学生相手の仕事があり、欠席。それなりに面白みのある仕事ではあるが、お城の畳み拭きほどの名誉はない。ちっ。
仕事が終わった後、まりちゃんから報告を受けたところによると、明日の混乱っぷりを十分想像させるごたつきっぷりだったらしい。
しかし、ありがたいことに!
自分がいる場所と、お客様などの位置から割り出さねばならないはずの上座、下座がなくなっていた!
すなわち!立つ時は左を立て、座る時は右を引く!
サンキュー牛(←大先生)!もうこれで私は、懸念のすべてを消し去ったといっても過言ではない!
よーし!後は、今晩また銭湯でもいって、綺麗綺麗しておくぞぅー!

と、思ったのだけども。
4月5日。高松はめちゃ寒。寒くて、寒くて、一度家に入ったら、二度と外には出たくなかったので、仕方なく家で入りましたです。その後、もんのすんごい粘度を誇る美容液を塗ったんですが。
使い方を見てびっくり。
顔全体に塗り、ラップなどして15分。お風呂でのご使用もお勧めです。
うぉーーー!!あんなに長くお風呂に入っていたことはあまりなかったのによーーー!!と、しかたなくラップを張った。顔の下半分。顔の左右。そしてでこ、とはっていき、目の上にも貼ったため、曇りゆく視界に苦しむ15分。
おかげでお肌はぴっかぴか。
か、なぁ?

よく朝、よてよてしながらあきさんへ。7時前、と言われたにも関わらず、7時。遅い・・・!
またもやびゅーちふるにヘアメイクをしてもらい、振袖を着せてもらっていると、社長が大変なことに!
今回のお茶会には、あきの社長さんも、T先生のダーリンも、袴で参加することになっていたのだけど、どうもその袴の着付けが上手くいかない。
なので、私の着付けをしてくれているIさん(憧れの的)に、「Tちゃーん、おねがぁ〜い♪」とやったら可愛くお願いしにきた(笑)
奥様のことを「おかみちゃぁ〜ん♪」と呼んでいるのも初めてみた(笑)
どうやら、その朝、ありえない忘れ物をしたらしく、ものすご愛しのおかみちゃんに怒られていた社長がステキだった・・・!
どこのうちでも、お父さんは、お母さんに叱られるものなのね(笑)!(うちと社長のとこだけ!?)
しかし、そんなことをやっていると、あっという間に時間がきてしまい、私と社長だけをおいて、おくさんと、まりちゃん、えみちゃん、かおりちゃんが、先に出発。
お蔭様でというかなんというか。袴姿の社長が運転する車の後部座席に振袖で座るというデカイ仕事を成し遂げることもできました。
しやわせ・・・♪

さて、現地玉藻公園に到着。
振袖も派手ですが、社長の袴姿も目立つ!会場に向かう間にも、お知り合いに出会い、あらー、カッコいい!と大評判。確かにねーー。
そして、ついに水屋到着。溢れ帰る和服の人々の中に紛れ込みつつ、まずは何より牛(大先生)にご挨拶。この先生がお気の毒にも、このどでかい茶会に、素人同然っていうか、素人そのもののお運びさんを使わねばならない悲劇の先生。当日もなって、細々と小言も言いたくないだろうに、なんせ素人なので牛も言わざるを得ないのだった。
しかも今回は、牛の上にも先生が。ルックス的には山羊のようなおじさん。山羊の小言は牛を上回っていて、大変大変。まぁ、山羊も牛も、素人にわーわーゆってもしょうがないと、ちゃんと指示しなさいよと小牛たちこと、うちのT先生をはじめとした先生方に言う訳です。
だから、一番ピリピリしているのは、この小牛方。なんで自分のことでもないのに叱られなあかんねん!気分でしょうが、さすがお茶をされてる先生方は基本がおっとり〜。
T先生も、「さっきと全然違うことを言われても、はい、と言っておけばいいのよ(にこ)」ですからね!
水屋には基本的にピリピリした空気は流れません。お茶菓子これで足りますか!?と一席目のために並んでいたお菓子を見て牛がきぃぃ!となったとしても!
ではここで、お茶会のシステムを再度ご紹介。

・お客さんはお茶券を買い、受付に提出。
・受付はお客さんの数をカウント。席の準備ができるまで待合で待っていただく。もし、これ以上入れないという人数が来てしまった場合は、次の席ですと、番号ふだなどを渡す場合もあり。
・お茶席の準備が出来たところで、お客さんが席入り。基本的に1度スタートした席に追加で入ってくる人はいない。
・お正客さんを決めるための楽しいタイムが始まる。いえいえ私は。いやいや先生がという日本の美しき伝統が繰り広げられ、一番偉いお客さんが決定。その並びで、ニ客さん、三客さん、四客さんまでは、個別にお茶が出る。
・もてなし側からは、亭主(基本的に牛)、お手前&おはんと(先生方で持ちまわり)が席に出て、お茶会スタート。
・亭主とお正客さんのナイストークが繰り広げられるなか、おはんとさんがお菓子器をお正客さんに出す。これには、お菓子が5つ入っていて、お箸つき。5人目までは、そこからお菓子を取ってもらう。
・6人目からは、裏で控えているお運びさんが、大挙して現れどんどんお菓子を運ぶ。銘々皿で。
・お手前さんは、お正客さん用にお茶を立て、まず一人目のところにいったあたりだか、なんだかくらいで、3客さんからは先に運ばせていただきますっちゅーことになり、3客さん、4客さんには、個別にお茶が運ばれる。5人目からは、お運びさんが大挙して運ぶ。
・その近辺で6人目以降の銘々皿を下げる。場合によりけりみたいだけども、お客様はその4・5枚ずつくらいの山にしておいてくれる。お懐紙をはさんでくれている場合もある。初めて参加したとき、なんのおまじないか解らず乗せていったもんだけども、銘々皿を傷つけないようにという意味合いらしい。つまり、一番上のお皿にはいらない、らしい?ま、隣の人の真似をする。
・お茶碗も下げる。
・お手前さんは、ニ客さんまで立てた後は、お片づけをして、最後に、もう一度お茶道具を飾りつける。
・お席が終わった後は、お客さんはそのお道具をあーだこーだみて楽しむ。

この流れにそって裏の作業が行われることになるのだけども、とりあえず私たちT先生チームは、お茶だしの仕方を、一つ一つ出す、という方式で教わっている。
なので、このチームはお盆で2・3まとめて出すのではなく、一つずつでお願いしますということになっていたのだけども。
私にはなんとなく解っていた。
そんなことは絶対無理だ。
一席目は、50人以上の人がいた。入れる限りの人が、そこに入っているのに、一つずつなんて持っていっていたら、時間がかかってしょうがない。
おそらく、お盆でいけ!ということになるだろうと!
また、私たちにとって哀しいことに、一席目は、T先生夫妻、あきの社長夫妻、そしてまりちゃんがお客さんとして席に入ってしまったのだ・・・。
あぁ。
私とえみちゃんとかおりちゃんだけで何ができようか・・・!
案の定裏では山羊(←大大先生)が怒りまくり。
お菓子を持っていったら、前の方の人のお菓子器を下げなさい!
だからといって、お菓子器だけ下げるんじゃなくて、お茶持っていったついでにしなさい!
なるほどなー。そらそうよなー。と思っている私とすれ違った大変な美人が、「そんなこと言われたってぇ〜・・・」と泣きそうになっていたのが印象的(笑)!
いやねー。大変な美人がいたんですよー。ショムニの秘書課にいた人に似てるんですが。いや、あの一番偉かった人じゃなくて。3人いたうちの一人に似てまして、えぇ、都会派の美人なんですよ。
私とまりちゃん、ずーっとあの美人はどこの人やー、ゆーてたんですけどねぇ。
そして、当然のことながら、1個ずつ持っていくようなことはするな!ということになり、お盆で持っていくことに!

お盆でお茶など出す場合。出す時は上座にお盆を起き、一人ずつ出しては、お盆も動かし、自分はにじって動いて次の人へ。持ってかえるときはお盆を下座において、同じく、という感じになりますが。
振袖がにじるとすごいよ。ぶっさいくよ、ほんとに!
二度ときるか振袖!ゆーよーな感じ。
こんな状態で、ばったばたな初回だったもんですから、終わった後の、山羊と牛のダメだしのすごいことすごいこと。
も、大変やね、君ら!と心配になるほどでしたが。
どういう訳か、私にとっては激しく人事だった。
私に問題があるのはよーく解っていたのだけど、まったく緊張していなかったのだ。なんだか楽しくてしょうがなく、ただ、わくわくしていて、注意されることさえ、あっ、そうかー!と面白い。
やっぱ楽しいじゃん!すごいじゃんお茶会!
気分で、その日がスタートしていったのだった。

2席目は、戻ってきた先生たちも参加して、じゃあ、私についてきてね!という感じ。
もちろん、一席目に出ていた先生からも、これをこーして、あれをこーして、という指示が飛ぶ。
私たちとて、長年生きてきた生物。指示さえされれば、それがまったく出来ないということはない。ただ、経験不足なため、機転が利かないだけだ。

多分(笑)

そして、ご亭主として、お正客さんとナイストークを繰り広げながらも、さすがは牛!弟子たちの動向には敏感。解んねーだろと適当になっていると、席と席との間にきちっと指導が!
私も、お盆を持つ手の位置が低すぎる!ひじを直角にして、体からは離す!と言われる。
そらそーだ!と、腕の角度チェック!
「すぐ言わないと忘れちゃうのよ!」
と次々に指導をしていく牛。そんな牛が、ドリンク剤をちゅるるーーと飲んでいるのを見た時には、これ以上!?これ以上元気になるのですね!先生!と驚かされたもんです。
回を重ねるにつれ、余裕も出てくると、自分たちがお菓子、お茶などを出した後、上座をぱっと見て、空いてりゃ下げるくらいのこともできるようになる。
が、私は、ぱっと立ち上がって、あ!上座であまってる!と思った時には、すでに逆方向にターンをかましてしまっていた時があった。
しまったなー。
下げなきゃまずいなー。
と思いながら牛の前を通過。
あ、出入り口に牛は座っているので、絶対に!その前を通らないと帰れないようになっている。
私はその時、ちらりと先生を見た。なんか言う!?と思ったら、その場で、小声で。
「下げなさい・・・!」
と。
へい!と、その場でターンをかますほどのバカでもありません。一度裏に入ってから、ダッシュで戻っていった。

が。

その時、牛の胸元にはピンマイクが。

この席をやっている場所は、大書院とよばれる場所で、広さ142畳。いや、全部を使ってるわけではないんだろうけども、とにかく広い。
亭主とお正客さんのナイストークが聞こえなくってはいけないわってことで、それぞれがピンマイクをつけていた。
なので、小声の指示も、多少はお客さんに聞こえてしまうのだった。
うわわ!大変(笑)!えらいことになってるがな!
それ以外にも、あら、私この歩き方、まずくない?と思いながら先生を見ると、「もっと歩幅とって。ちょこちょこ動かない!」と言われ。
あぁっ!私と大先生!今通じ合ってる!?
と、一方的な以心伝心を感じて見たり。(牛、大迷惑)

さてさて。
回数をこなしていくと、私以外の人の緊張もほどけてくる。
辺りを見回すと面白いこともたんまりあって、素敵だ。
例えば、社長のはかま。なんと!お運びして、立ち上がった時に裾を踏んだか何かで、外れたってゆーじゃねぇですか!
えええ!そんなおもろい場面を見落としたなんて!不覚ーー!!不覚すぎるーー!!!
スカートのホックが外れて立ち上がったら足の周りにすとんと落ちた!
ほどの騒ぎではないにせよ、後ろを押さえて、片手でお盆をもって下がるなんてすんごい面白いことがあったというのに・・・!
それを見なかったなんてぇぇーーー(号泣)
それ以降、社長は、出る前に必ずはかまが外れないかどうかをチェックしていた。
それを見ていたまりちゃんは、
「はかまってゆーのは、あられもないものなのね?」
と言う。
下には着物を着ているけれど、はかま自体は、あんなにも簡単に外れるし、脇の部分がものすごく開いている。
「男の夢が裸エプロンなら、女の子の夢は、裸はかま?」
いやじゃぼけぇぇ(笑)!!
そして私には、どうしても、目が行ってしまう先生がいた。
まだ山羊、牛クラスからいけば、まだ若いチームに入っている、きびきびしている先生なのだけど。その先生がきびきびっ!と前を通過するたんびに思ってしまう。
『さかなくん・・・』
そう。さかなくんに似ていた。
声は高くはないみたいだけど、あのくりっ!とした目が似ている。あぁ、さかなくん先生。決して口にはできないけど、とかいいながら、まりちゃんや、えみちゃん、かおりちゃんにゆーては怒られたけど(笑)。
これ以外に、まりちゃん、えみちゃん、かおりちゃんにゆーては怒られた、というか、いい加減にしなって思われたのは。
「おなかすいた?おなかすいたら、クッキーか、アトムのマーブルチョコか、喉アメあるよ?」
誰もいるとは言われなかった・・・。
でもね、花園公民館で初めてお手伝いしたときに、『水屋見舞のお菓子』というのは、砂漠の蜃気楼のようなものだと知ったのだ。
お茶席に出るお菓子は、ちゃんと数をカウントされていて、勝手に摘むことはできず・・・!
早朝から動いている私には、甘味が絶対必要だ。後、最近突発的に咳も出るから、喉アメも必須。
ま、さすがに私もアトムのマーブルチョコだの、口の水分すべてを奪われるようなぱさぱさしたクッキーを食べることはなかったけども。
しかし!幻だと思っていた水屋見舞のお菓子が、実は実在するってことが判明した。
今回のお茶会は、私たちがいるのが一席目。その次に、別の先生が担当しているニ席目があった。まりちゃんが、そっちチームの水屋の方を通った時に、ちょっと休憩できる場所があり、そこに、「お見舞でもらったんでー」とお菓子が登場。みなさんで食べてそうな感じだったとか!
そんなの、牛のとこにはこないのに!と憤慨するまりちゃん。牛がドリンク剤を飲んでも、私たちは飲めないのに(笑)!
ま、最終的には、全部終わった後、みんなに分けてくれて、美味しいマフィンをいただくことができたんだけどね。
そして、お昼のお弁当は、花園公民館の時の、おにぎり3つからいきなりグレードアップ。巻き寿司一本。

巻き寿司1本っっ!!

食えるか!僅かな時間で食えるかっっ!!
さすがの私も半分まで食べて、後は晩御飯にしようとしまってしまった。私やまりちゃんがこうなのに、えみちゃんやかおりちゃんがどうなることか。
もちろん、私たちが仲良くそろってのんびり食べるなんてことはできないので、さっさと別々に、なんだけどね。
そして、牛はその巻き寿司を食べず、持参のお弁当を食べていた。
タッパーに入ったお弁当は、低インシュリンダイエットですか?のような、こう、いかにも体によいですよーって漢字のもの。それにプラスして、か、カスピ海ヨーグルト!?のようなものまで(笑)!
だからそれ以上健康になってどうするつもりなのーーーー(笑)

この時点でやっとお昼。すでに3時間以上ばたばた働いていた私たちは、まだそれと同じだけの時間、働き続ける予定だ。
まだまだ先は長い!

ところで皆さん。
段取りを尊ぶ今時のOLとして、お茶会のどうにも我慢ならないシステムとは何か、ご存知だろうか。
それは。
毎回入る人数がまちまちである。
その上。毎回、座る場所もまちまちである、ということ。
大きな会議室に、何人かで手分けしてお茶を運ぶ場合、一人のお盆に5つお茶がのってれば、最初に入って人が一人目にいけば、次に行く人は、六人目からお茶を出していけばいい。
会議室なら、あの人が何番目か、というのはカウントしやすい。大抵机1本に2人とか座っているし、間隔も椅子があるだけにほぼ均等。
ところが!お茶席では、人が込み合っている!
お友達同士は詰めてでも並んで座るし、余裕があるようなら、他人との間にさりげない空間を作ってみたりもする!
つまり、毎回、一列に並ぶ人数は違うし、これまた話を複雑にするのは、角に座る人間がいるということだ!
会議室で、角に座る人はいない!!
私たちは、お盆にお茶碗を3つ乗せ、そそそそ・・・と運んでいくんだけども、ちょっとー!どこからが私の担当よーー!!となって、立ち尽くしてみたり、さすがに立っててはまずいので、適当な場所で座って、どうにもカウントができずぐずぐずしたりと大変だ。
先生たちは、適当に置いていって、もし途中、飛ばした人がいたら、もう一度もっていけばいいと言うけども、とにかく角の混み様が尋常じゃない。
角の人にお茶を出そうとしたら、その左右の人の分、合わせて3つのお茶碗が、触れ合うくらい近い場所に出すようになり、出す方も身動きが取れない。
憎い。
角が憎い。
角に引かれている毛氈が憎い。
お茶席から角を排除せよ。
お茶席の角には誰も座れないシステムを今すぐ考案しろ!
・・・だって。
これが、もっと小さな、一人一人にお座布団があるお茶席だと考えてみた時に、角、って席は存在しないと思うのだ。
3人縦に座布団に座っていて、そこから横に座って行く場合。

□←座布団


■□□

この、黒い■の位置に座布団はないでしょう!?
どっち向いていいか解らないじゃないか!どっちを向いても隣の人の横顔が見えてしまう。じゃあ、と斜めになるのはあまりにおかしい!
そんなわけで、私は大きなお茶会から、角を排除する運動を心の中でだけ展開していく。その気持ちだけは忘れない。
私がどでかいお茶会を主催する身分になったら絶対座らせない(笑)。

しかし、哀しいかな。
おそらく私の目の黒いうちは、お茶会から角はなくなるまい。
そうなると、角がある、という前提で、人数を瞬時にカウントする方法を考えなくてはいけない。人間日々創意工夫。
まず必要なものは、監視カメラ。これを部屋の4面に設置し、全方向のお客さんを映せるようにする。
水屋にはタブレットPCを設置。自動的に動く人間をカウントさせる、というシステム開発は大変そうなので、カウント係の人が、お正客さんから、お客さんの番号を画面に書き込んでいく。3人ずつ、縦線でも引いていけばなお親切。
お運びする人は、自分が何番目の人から出せばいいかをチェック。場所、服装などをチェックして、そこめがけて進んでいく。
どうですか!
どーーですか!!
そうすると、さささーー!と現れたお運びさんが、自分の担当のところにスムーズに進め、なんだか圧倒的なパワーを発揮できるような気がする。
モニターお茶会、推奨。
この人には運んだって人には、チェックいれてもいいしね。
お菓子、お茶、ってチェックいれたりね。中には、お菓子だけ下さいって人もいるんで、この人には菓子3つ!とか書きこんでね。
画面に書けるってところが、タブレットPCの素晴らしいところ。まさか、お茶会の水屋で使えるだなんて。日本中のどんな営業マンも気づいてなかったことだと思う。
このアイディアをつかって、お茶会に営業かけてくれてかまわない。監視カメラとともに。

さらに、できれば舞台監督にもいてもらいたい。
お運びさん登場のタイミングを、「GOっ!」とゆってもらいたい(笑)
そうすることで、より、印象的なお運びができるはず。
後、ご亭主さんはせり上がりで登場。最後はフライング、とか。お手前さんは回転するステージの上でお手前とか、舞台屋のまりちゃんと、そんな話ばかりをしていた。
余裕ありすぎか!?

あーーーー、3人目解んねーーーと、角を憎みながらもお茶席は進み、ああっ!それは見てみたかった!という素敵なお席がやってきた。
それは、お手前さんがT先生。そしておはんとさんがそのだんなさんという、ナイスカップルお茶席だ!
だんなさんは、パンツのゴムゆるゆるのあやかちゃん(1月のお茶席の下りを読んで見てね♪)たち3姉妹と一緒に、T先生からお茶を習っている。
でも!私たちにとっては、おはんとさんをするくらいなら、お手前さんをする!という目立つお仕事なのだ!
出たり入ったり、立ったり座ったりがとても多い。
なのに、だんなさんったら・・・!とても正しい金太郎さんのような目をしただんなさんなのだ。
和製ディカプリオとも呼ばれているけれども、それよりももっと和な!正しい金太郎さん・・・!他には赤胴鈴の助とか!なんか、そういう正しい日本の男の子!って感じなんだなぁ!
しかし、お運びをしていては、そちらを見る余裕もなく・・・!
後から、どうでした?と聞くにとどまった。どうやら、お正客さんが想定外の動きをしたため、大変だったらしい(笑)

お昼も過ぎて、そろそろお客さんの数も減ってきた。
合間を見て、次の席に行ってもいいですよと先生から言われたところで、おっと!!
ついに!!
せっちゃんと、たろちゃんがお客さんとして登場だ!!やりぃ!!

せっちゃんと、たろちゃん、そしてせっちゃんの娘あゆみちゃん(小学生)がやってきていた。
あ、おまえたち着物じゃねぇじゃねぇかと思ったけども、しかしかわゆらしいカッコで。いや、いつもあの人たちはかわゆらしいカッコしてますが。
振袖姿の私に、可愛い〜!を連発してくれる素敵な二人。あゆみちゃんは、しばわんこ?というので、みけにゃんこです!ゆーといた。
ありがたいことに、この後、次の席にいってもいいよ?と言われていたので、えみちゃん、まいrちゃんに、せっちゃん、たろちゃん、あゆみちゃんという、私の中でのナイスな友達ばかりで二席目に。
その時、せっちゃんたちに、
「一緒にお茶を習ってる、可愛いえみちゃんと、普通のまりちゃん」
と紹介した私はどうだろうか・・・!だって!まりちゃんだって可愛いけど、えみちゃんほどじゃなあい(笑)!
初めて玉藻城のお茶会、というのに参加した時も思ったのだけど、二席目というのは、一席目の比べてこじんまりとしている。
今回も、こじんまり。派手さはやはり、一席目。
しかし、そんなこじんまりと大人しい席であっても、たろちゃんのハートをわしづかみにするブツが!それは、えーっと正しい名前は知らないけども(多分腰風炉先??)、お手前さんとこにある、二つに折りたたみできる屏風みたいなもの。それに、水玉が描いてあった。石州流っていうのは、水玉がお好みになるらしく、ちょっと変わった感じだわーと思っていたら。たろちゃんが。
「可愛い・・・。ミナでゆったらドット柄」
と。
ミナ。それは、たろちゃんが大好きなブランド。2003年4月現在、田中麗奈がレオパレスのCMで着ている服、バックがミナのもの。とても可愛いが、アホほど高い。そういう位置付けのもので、ミナ教とも呼ばれている。うちの会社では(笑)信者みたいに、なんでもかんでも好きになてつぃまうから(笑)
こんなところでも、ミナ風味を発見するとは、さーすーが!信者(笑)!
そして、ほんとに久しぶりにあったせっちゃんの娘、あゆみちゃん。
あのせっちゃんに、この娘か!と、私を感動させたあゆみちゃんの、あゆみちゃんっぷりは健在だった。
一席目、お茶を飲み終えて、「もう一服いかがでございますか?」と型どおりに尋ねられたあゆみちゃん。
あゆみ「もう一杯飲みたいけど〜・・・」
せっちゃん「(大慌て)十分結構でございますっっ!!」
なんてことが起こっていたらしい(笑)
本当は、別に飲んでもいいんだろうけど、まあ、ねぇ・・・(笑)後からまりちゃんが、そーゆー客は、必ず私のところにくるのよ!とゆっていたけど、多分その率は高い。
ちなみに私には、想定外の出来事はあまり起きないことになっている。
例えば、今回の場合お菓子だけ下さい、という人にはついにでくあわさなかった。めぐり合わせ♪めぐり合わせ♪
あゆみちゃんは、二席目でも、やっぱり飲みたいとアピールをし、せっちゃんを慌てさせていた。何がそんなのに飲みたいのか!あゆみちゃん!
お道具拝見になって、たろちゃんが、可愛いミナでいうとドット柄を見に行った時、一緒にいったあゆみちゃんはこういったものだ。
「喉が渇いた!」
お抹茶2杯飲んだがな!
「麦茶が飲みたい!」
と(笑)

そして、あぁ、お茶をはじめてよかった。
お茶をはじめたからこそ、この話がどんだけ面白いかが解る!と神に感謝してもいいほどの話がせっちゃんから聞けた。
せっちゃんも、このお城のお茶会で、お手前さんをしたことがあるという。
その時は、うーん、私ばっちり!?と思うほど見事なお手前だったという。
そうして、お手前も終盤。お釜にふたをするべく、蓋置きにおいていた、蓋を持ち、お釜の上まで持っていったら。

あら?蓋が閉められない。

あらっ!?蓋の下に、蓋置きがくっついてきてる!

あーーりーーえーーねーーーー!!!!

丸い蓋の下に、立方体の蓋置きがくっついてきてるってゆーのだ!蓋には水分がついてるからくっつかないことはないと思うけども、どんなに上手においたら、ぴたっとくっつくかなーー(笑)!!

そしてせっちゃんは、蓋置きがついたままの蓋を、しばし中空で静止させておいたところ、蓋置きが自重でおっこちたと。そして、水差しにぶつかったと。
それらのお道具は壊れもせずに、近場の人が笑ったと。
笑われた、ですんじゃうのがせっちゃんだとつくづく思う。もし、これが不運の星に微笑まれがちなまりちゃんだったら、道具が割れたはず。
そして、先生方から取り囲まれて偉い目にあわされたはず(笑)
ほんとにいい話を聞かせてもらった。

なんだかんだで、お茶会も終盤。
お茶菓子は、見事になくなった。最後の席でぴったり!終わるという奇跡的な出来事があり、私たちには回ってこなかったのだ。ちくしょう。
しかし、実はきていた水屋見舞いのお菓子を分けていただいた。素晴らしく美味しいマフィン!
最後に写真をとって、牛(大先生)からお言葉もいただき、着物の子は帰ってよし!と言われる。よかった・・・!公民館の時は、下っ端ちゃんとして、着物のまま机の片付けとかもしたものね・・・。
後半にいけばいくほどテンションあがってきた私は、楽しい!来週もまたやりたい!くらいの勢いだった。
ほんとに楽しい。
また叱られながら手伝いするぜ!と誓った私たちは、のちに、牛の体調について驚くべきことを聞くことになった。

なんと牛。熱があったというのだ!えーーー!あんなに元気だったのにーーー!!
そして私たちがカスピ海ヨーグルト!?と思っていたものは、おうちからもってきたおおかゆ!おかゆー!?冷たいおかゆー!?
すごいわー!気合入ってるわー!でも、そんなに具合の悪かった先生が、途中、嬉しそうにカステラをかじっていたことを私たちは知っている・・・!

帰りは、まりちゃんの新車に、私と、まりちゃん、えみちゃん、かおりちゃんと、振袖2、訪問着2という華やかな面々が乗った。その日は転機もよく、玉藻公園は花見客で満載。ご陽気になってる人々からは、注目の的。
おーーー!!と声をあげられ、いえーー!!と帰しながら玉藻公園を離れた私たちだった。
いやいや。ほんとに楽しかったっす!VIVA!お茶会(笑)!

03/03/29

写真などをいれてみた。どうだ!私の振袖姿はよ!
3月27日〜30日は、和工房あきの、社長就任記念展示会。すざましいお宝がざっくざくという噂。
その時、美人の先生が、お茶席を設けるということで、27日の木曜日は、いつものお茶のお稽古を、その会場ですることになった。それ以外の日にもお手伝いできる時があったら来てもらえないかといわれ、私が立てた予定は。
木曜日:お稽古。
金曜日:仕事の後お手伝い。
土曜日:1日振袖を来てお手伝い。
日曜日:遠いところへ遊びに行く。
そして結果は。
木曜日:お稽古。
金曜日:会社の飲み会に無理矢理連れていかれる。OL気分を満喫。
土曜日:1日振袖を来てお手伝い。
日曜日:多分、遠いところへ遊びに行く。
ではまず木曜日から。

木曜日は、車を車検に出し、代車のターセルで就任記念展会場まで。天気は雨。どこまでも雨。激しく雨。
かなりムカつく。
しかし、急がねばお稽古が終わってしまう!
そうして到着した会場には、まりちゃんが先に来ているはず。しかし、受付にいた、Aさん(3男の母。成人前後の息子たちは父と4人でプリクラを撮るくらい仲良しだ)が「相方来てないの?」と言うではないですか!
ありー?私とは逆に、早くにやってきて、ぱぱっとお稽古した後、新しい仕事であるマッサージをしにいくっていっていたのに。
変だなー。でも、仕事かなーと思いながら、華やかな会場に入っていくと、おっと!そこには帯締めを選んでいるまりちゃんがいるではないですか!
もー、Aさんったらひどいわー。まりちゃんに気付かなかっただけなのねっ!
「Aさんに気付かれてなかったで」
「え。前の名前書いたからかな」
あーーーーそーーーーーでーすーーかーーーー。そぉですねーーーー、あなた二日前に離婚届けを提出したんでしたねーーーーーー!!!
そのまりちゃんを連れて受付に戻り、あ、ほんとだ旧姓で記名してやがる、と確認。
その場で、Aさんと、あきの奥さんに、この人、名前が戻りやがったんです。そんでこれからマッサージに行きます、ゆーたら、多少動揺しながらも、ウケてくれて、まりちゃんは満足そうだった。
いいのか、それで(笑)!

では、お稽古に参りましょう。先に、えみちゃんと、かおりちゃんがお稽古中。かおりちゃんがお手前さん、えみちゃんがおはんとさん。
今回のメインはお運びの足さばきについてですっ!

基本は、立つ時は下座を立て、座る時は上座を引く。
しかぁし!!
一般的なお部屋において、上座と下座ははっきり解ってますでしょう。床の間があるところが、マントルピースがあるところが上座といわれてます。マントルピースのあるうちなんか、今どんだけあんだよ!と思いますが、そのように本には書いてあるような気がします。
車でも上座下座は決まってます。
なのに・・・。
なぜ?お茶席の上座、下座は、今現在己が立っている場所、その向きによって違ってきちゃうの・・・!?
部屋の外周にそってお客様が座りますが、あっちの壁に向いた時と、こっちの壁に向いた時で、上座下座が変わるとわ・・・!ちきしょう!
先生を先頭に、銘々皿を持ち、座敷に進み出て、座って、出して、たって、戻って、今度はお茶碗を持って、座って、出して、座って!
とやっておりました。
さぁ、明日は振袖だ!

さて、振袖です。
9時に現地に入り、着物を着せてもらった上、ヘアメイクをしてもらいます。振袖を単に袖の長い着物と捉えると、別段着ること自体は難しくありません。問題は帯関連です。やはし、ゴージャスにせねばならんので、こればっかりは己でやろうと思ったら大変ですからね。
今日、私を綺麗にしてくださるIさんは、それだ!それだよIさん!それぞ理想!というステキなおば様。今まで、証券会社、スイミングスクール、美容師とお仕事をされていてるので、お金のことも解るし、スポーツも得意だし、着付もヘアメイクもぜーんぶできちゃう。
体一つで稼げるじゃないですか!Iさん!ダーリンともラブラブなんですよ!Iさんは!
惚れるぅー!!
そのIさんに、まずは髪をやってもらいました。鏡のないところなんで(お茶席になってるお座敷)、自分では解らないんですが、他に着替える方もおられて、そっちがいいわよ、なーんて言われながら着々と髪が出来あがっていきます。私は今髪伸ばしっぱなしで、パーマがのこっちゃってる毛先が変にウェーブしちゃうとこがすごく嫌いで、いや、切りにいけばいいだけなんですが、ちょっとタイミングが合わず・・・。
しかし、それをIさんは、見事にアップにしてってくれます。つけ毛も持っていってたけど、地毛だけで。中途半端に長いが、まったくこしもなければほっそい髪なのに・・・!すごい!可愛いオレンジの花飾りまでつけてくれましたですよぉ!
続いて振袖ですー。最初はIさんが着付けてくれてましたが、そこに、着付けの先生も着てくれて二人がかりでやってくれましたが、さーすーがー!みーごーとー!
最後はメイクもしてもらって、ようやく完成。あらー、ステキねー、と他の方から一応言われたりなんかして、うはははは!うはははははははは!!!気分。
もう一人着物を着る予定のかおりちゃん(美人。若い)も綺麗に着付けてもらってて、二人して売り場の方へ。そこには鏡もありますんでね。
おぉー!こんな風に!帯がこう!ほほーーー!!!
・・・というほどは見られませんでした(笑)
なんか気恥ずかしいじゃないですか!
うわー、可愛い髪ー!とかさぁ!自分で自分のことをさーーー(笑)!
お茶の先生からは、じゃあ、お手前してる風に写真撮りましょうー!とゆっていただいて、かおりちゃんと二人、お手前さんと、おはんとさんという風体で写真撮影を!お茶席が野点風にしつらえているので、赤い大きな傘が飾られていて、その下でとったり!おぉー!はずかちーー(笑)!

しかし、今日の私たちは、振袖を着せてもらって、おほほほとかゆーてる身分じゃあありません!お茶席に来た人に、どんどんお茶を出さねばなりませんからね。おうちから着物を着てやってきたえみちゃん(可愛い。好き(笑))も登場し、先生も合わせて、部屋の隅に無理矢理つくった水屋は、ものすご濃密な空間になってしまいました(笑)
そんなにすぐにはお客さんこられないから、遊んできていいよ?と言われ、着物やら小物を見てましたが、私は知らなかったですよ。会場の奥に目の保養コーナーが儲けられていることを!
入ってすぐは、手の出る値段のものがあるのですな。3点10万円コーナーとか。80%オフとか。台と鼻緒を好きに組み合わせてつくってもらって1万円とか!
しかしその奥には、ぎゃーー!これぞ着物ーー!!という値段の品々がならんでおるのですよー!
私たちのハートをわしづかんだのは、金の絹糸。
かいこに金粉を食べさせると、金色の糸を吐くとゆー!その糸で作った金色の着物とか!ゆーても、あ、金っちゃ金ですね、という淡い色なんですよ。繭の段階では、えらい鮮やかな黄色で、それを水洗いだかしていくと、淡い金色になるっちゅーナイス糸!繭や糸も展示されていて、これはすごいなーと思いました。

値段?
さぁ・・・。見なかったんでねぇ・・・。

目の保養コーナーは、値段みてもあんま意味ないのですよ。おほほほ。美術館ですから(笑)
比較的入り口近辺にあった着物がすごく好きでしたねー。上品な訪問着で。綺麗な色に、小さな綺麗なポイント柄が、何箇所か入ってる、いかにもお茶席に合いそうなものでした。デザイナーは男性らしいですが、相当綺麗でしたね!ポイント柄の周囲が、金のラインで囲まれているのも綺麗だったわー!
値段は見ませんでした。夢を見ていたかったから・・・!
そんな目の保養をしているうちに、お客さん登場。
先生が奥でお茶を立て、それを、かおりちゃん、えみちゃん、私が、お菓子とお茶を運ぶという手順で、どんどんやってきます。
ところが!
どうしたことでしょう。
私は、その時かなりのものを見失ってしまったのです。
上座、下座がどっちか解らない、というのはまだしょうがないとして(しょうがないかぁ!?)あれ、引く足は、どっち・・・?上座?下座・・・?
そ、そこまで見失ってどーーするーーーー!!!
なので、呆然としながら適当に立ったり座ったりしてました。そんなに広い場所じゃないですから、同時に並んでってことができないから、人を見て、もできません。
さらに!
見失っているのが私一人だと思ってはいけない!ということもあります(笑)!
これは困ったぞーーと思いながら、漫然とお茶だしを続ける私。しかし時間はすぎていき、お昼にいってきて、と先生が。
奥の炊事場のようなところにお弁当があるので、えっちらおっちら振袖で歩いていきますと。
「あらあら。座って座って!」
と、ご親切なおば様に座らせていただいた上、ハンカチ持ってる?もってない?じゃあ、と、近くにあったタオルをかけてくれ!お弁当箱を持ってきてくれた上にお茶まで出してくれましたよ!
いえーーい!振袖、いえぇーーーい(笑)!
そんなおば様だってお着物なのに、振袖だからと大事にされるなんて!振袖サイコー(笑)!
振袖を着ているにも関わらず、私はもりもり食べます。全然平気♪食べ終わったら、片付けもしなくていいなんて!
振袖バンザーーイ(笑)!
これからはみんな振袖でくらすのだ!何もしなくていいですよ(笑)!

今回の展示会は、社長就任展ってことで、目玉商品が色々ありますが、私たち程度でも食いつけるのは、鼻緒と台を選んで1万円っていう草履です。何がすごいって!鼻緒の種類がすごぉい!ありすぎ!選べません!お店に届いた段階で、小ぶりなダンボールに3箱分見せてもらいましたが、選べない!何も決められない!当日になって、減ってきたところで選びますと言ったら。
「当日はもっとくるよぉ?」と!
ひどい!!
でも、私が行くのは土曜日だし、それならもう減ってるはず!と思っていたら、いやー!!まだまだあるーー!手に余る自由が私を苦しめるぅーー!!状態です。
それでもどうにかこれがいいわ、というデザインを決めかかったんですが。
あーーれーーー!!色が何種類もあるーーー!たしけてーーー!!!
その上、鼻緒にプラスして、台も決めなきゃいけないのよ!下駄が2種類、草履が五種類の中からよ!?
そんな中、困ったなぁと鼻緒を見ていると。
「あんたなにそれ!!」
と、言う声が。
え!?と思うと、それは私の母。娘のあまりの姿に倒れ付す母。
「振袖着てるゆーたがな!」
「それを着てるとは思ってなかったわ!」
私の着物はどこにだしても恥ずかしくない、白地に美しい古典柄という振袖。ご年配の方には特に人気の様子です。
それを着ている私が、成人式からどんだけの年月を経てきたかと思えば、倒れる母の気持ちも解らんではないですが。おほほ(笑)

さて、なぜ母までがこの会場にやってきたかというと。
「こんな年の娘の振袖姿なんか見られんで!」
といわれた、のではなく、帯を買ってあげましょうといわれたからです。今度、私の可愛い、妹のような弟が結婚することになり、その式で着付けも習ってるし、着物を着るよ!と言ったところ、振袖だけは辞めて!!と悲鳴のような声をあげられたからです。
・・・未婚やのに・・・。
だから、訪問着はもっているけど、帯がまぁ、地味っちゃ地味かなぁ、と言ったら、帯だけ借りろといわれたんですね。
だったら訪問着に、振袖の帯でもしたったらどう(笑)?と心の中で思っていましたが、結婚と引越しは人の金銭感覚を麻痺させますね。弟に先を越される可哀想な姉を思いやってか、母が、じゃあ帯を買ってあげましょうとゆってくれたのです!
わーいわーい!ママありがとー!帯より羽織が欲しいでーーーす(笑)!
まずは目の保養コーナーに、もう、私何がなにやらさっぱり解らないわぁ、という母を連行。母と娘、という組み合わせは、お店の人にとっても、なんかゆったら買うんじゃねぇか!?と思わせるのでしょう。説明の仕方が熱心(笑)
着付けの先生にも、お茶の先生にも、社長にも紹介しまして、そのたびに、まぁ、こんな子がねぇ、まさか着物を着るようにとはねぇ、と散々言う母・・・。
実際のところ、お茶の先生も、着付けの先生も、私より年下ですが。
「明るい方だし、お友達もたくさんいますし、ご安心なさってくださいね」
と、離れて住む母を安心させてあげようと・・・!年下なのに・・・(笑)!
散々目の正月を満喫した後(この年代の方々は、同じような言葉を使うのでしょうか。前日にやってこられたかおりちゃんのお母様も、目の正月という言葉を残していったらしく(笑))、お買い得コーナーへ。
あー、なごむー。3点10万、1点だと3万5千円〜(笑)
ここで、社長自らのお見立てにより、なんにでも会う帯、というのが登場しました。
なんにでも合うですと?
それは、色数がとても多い帯なんですが、どこかの色が着物と揃うという優れもの。おぉ!どの着物の上においても、合う!すごい!しかも色味はスモーキーパステルというか、ちょっと押さえた発色なので、ケバくない!
1本持っておくと大変お得ですよ?
というタイプ(笑)!
やったー!ママありがとーー!!
ってところで。社長から、着付けの先生にタッチ交代。
・・・先生はよくご存知なのです。私が本当に欲しがっているものが・・・!
本当に欲しいのは、羽織と、長襦袢だってことを・・・!!
先生!お見事なセールストークでございました!!
こうして、まんまと、母から着物グッズを巻き上げたワタクシ。しかし何が驚くって。
ママったら。
訪問着買うつもりだったらしくってよ!えええええ!!!そこまでは大丈夫ですよ!結構綺麗よ!多分!えぇ!

こうして、パラサイトシングルだの、親のすねかじりだのというレベルを超えた、山賊のような娘は、母をお茶席に招待。
お茶は立てませんが、お茶を出そう!としてました。
その時、お茶席にはかつてない人数が入っていて、その中の人を見たことあるなーと思ったんです。でも、お店で見たことあるのかなーくらいに思っていたら。
母のところに、まずはお菓子をもっていき、銘々皿を置いたところで、隣にいたそのおば様が!

「畳の目、2つくらいのとこに出してね、揃えるから」

あああああ!!!
あなたは!!あなたはマイファーストお茶会in公民館の時におられた、先生のうちのお一人!!!
ということは、今ここにいるのは、お茶の先生ばかり!!
なんということでしょう。私は、お茶の先生ばかりが集まって、来週の打ち合わせをしている場所に、母を連れてきてしまったのです・・・!
ホントにホントの大先生という方は来られてないんですが、その下の先生たちが10人近く!
私の先生に気をつかいながらも、びしびし指導が!!
お茶を持っていけば。
「お茶碗もうちょっと上にあげてね。ひじが直角になるくらい」
お茶を出せば。
「お茶は、(畳の)目、5つくらいで」
でも、この先生は、公民館の時もそうだったんですが、やさしぃ〜い、感じの方なので、はい、はい、と素直にうなずきつつ、教えていただきました。
しかし、母もいたたまれんかったことでしょう・・・!
あげくの果てに。
「お母さんの前でお手前する?」
「えっ!母の前は別にいいですけど、先生方の前は無理ですっ!」
とお断りしました。まだ、時々手順をゆーてもらわなできんのに、やれるかい!

お茶の先生たちは、その後、着物を物色に行き、母も、あーほんまにあんた振袖ってびっくりするわ、的セリフを残して去っていきました。
そろそろお茶席もヒマな感じになったところで。
うううううううう・・・!
どっと疲れが!
肩と首に大変な力がかかってるようで、上半身ばきばきです。
えみちゃんも、かおりちゃんも、お昼過ぎに帰ってしまったので、後半は私一人。
そして、展示会は7時まで・・・!
9時から着ているとして、10時間か・・・!耐えられるのか、私・・・!と思いながら、黙ってお茶を飲んだり、お菓子を食べたりしてました(笑)
先生が麦茶や、クッキーを用意しててくれたんですもの。嬉しい。これが水屋菓子ね。マイファーストお茶会にはなかった(笑)

お茶の方が落ち着いてきても、まだ私には使命が残されています。
それは、草履の鼻緒を決定すること。台を決めること。大小の水玉が刺繍されている鼻緒の全色を探し出し、革の台の前へ。下駄ではない方がよかったんで、まず2種類脱落。のこり五種類の色は、白・ベージュ・黒・墨黒・グレー、といった感じでしょうか。びみょーー!!この台それぞれに、鼻緒をあれこれ合わせて、あーでもねー、こーでもねーとやってますと、みんなもヒマになったんでしょうか。
アドバイスの嵐(笑)!どど、どーすりゃいいの!と思いながら、ベージュに、水色風味の鼻緒という組み合わせにしました。
職人さんがいて、すぐその場でもすげてもらえますが、私たちのは後回し。1時間したらとりにくる、っていう人が、山盛りいるんで、もうおじいちゃんの職人さん、ずーーっと仕事しつづけてて、大変そぅー。
私のもお願いしますー、職人さーん。

さ、そろそろ7時が近づいてきます。後30分・・・!後20分・・・!とカウントダウンをしていると、着付けをしてくれたIさんが。
「もうしんどいやろ?脱いだら?」
と、ついたてを操って、着替えができるスペースを作ってくれちゃいました。
袖の重みに、腕抜けそう!という状態だった私は。
脱ぎたくないけどー・・・としぶしぶお着替え。
でも、かわいーーく!してもらった頭は、タートルネックのニットを着ていたにも関わらず、なるべく崩さないぞ!とがんばりました。
だって、可愛かったからー。髪飾りなんかも、次の時にまたまとめてもってきて、と言われてそのままの頭で帰ってやりました。
うふふふふ。

こうして、お片づけもすんで、8時前に家に帰り着いた私は、絶対!銭湯に行く!と決めてました。このしんどさは、でかい風呂じゃなきゃ片付かないぜ!
でも、テレビでは、TBSの感謝祭をやってんですよ!リディア・シモンが、出産後初めて走るんですよ!赤坂5丁目ミニマラソンは見なきゃでしょ!
私が見られる唯一のマラソンですよ、これが(笑)!
さらに、9時からは裏番組で、鑑識の神様やってるでしょ!これも見たいでしょ!中居さんが出てても見るでしょ!出てなくても見るでしょ!
さすがTBS。マラソンを時間またぎのところに持ってきて、チャンネルを変えさせてくれませんでしたが、幸か不幸か、野球が伸びたため、ほぼ最初の方から鑑識の神様も見れました。
うわ、中居さん、やっぱぶさいく!とは思ったけども、番組自体はよかったー。面白かったー。ウソがテーマの曲のラインアップの中に、中条きよしの嘘、オフコースの君がうそをついたと並び、らいおんハートが入ってるところもよかったー(笑)
で、これが終わったのが、11時半前。うわー・・・近所の銭湯12時までだよーと思っていたのに、TBSがまだやってたんですよ!今度はミニ駅伝!勘弁しろよ!と思いながらも、結局最後まで見てしまったんです。
あー・・・。じゃあ、ちょっと離れてるけど、スーパー銭湯まで行こうかー。2時ごろまでやってるからゆっくりできるわー・・・。と何気なく新聞を見たら。

ええええええ????????
ちゅらさん総集編!?
勘弁しろよー!見るよーー!!
これが終わったのが12時半。
無理やりでかけて、40分ほどスーパー銭湯を楽しみました。なぜかそういう銭湯のサウナでカウントダウンTVに出会う率の高い私。
前に、Jun.様たちとも見たなぁ〜、カウントダウンTV。そろそろSMAPだ・・・!ってとこまでがんばろうって(笑)

そんなわけで、お茶会のための練習は、確実に進んだ。
足運びはぼんやりしているけども、それ以外のところが!
いよいよ来週が本番だ!いけ!私たち!

03/01/25

前回、文字だけで浴衣は着られるか!?を書いてから、早たんまりの日々。私の和生活は、2003年必ず和が来る!という言葉通りの状況を生んでいる。うーん、プチ木村拓哉気分(笑)
夏の浴衣着つけ練習から、現在は、着物の前結びというのに挑戦中。こちらは、やはり入会金1000円で、16週間、着物の帯を、浴衣のように前で結んで後ろに回すってやつです。(これは最初に、前結び用グッズを購入する必要あり。ナゾのグッズ(笑))
さらに、秋からは同じお店で、お茶のお稽古も開始。
T先生は、美人、おっとり、3人のお嬢さんがいて、私より年下。ぢくじょう!
この教室に、友達のまりちゃんと二人で、憧れのえみちゃん、私たちのえみちゃんと心の中で呼んでいる可愛い可愛いえみちゃんがいるのだ!あぁ!えみちゃん!綺麗で可愛く上品なえみちゃんを私たちは大層愛しておるのです。
他には、ゴージャス人妻Sさんやら、今時かわいこちゃんのかおりちゃんやら、あきさんの店員さんでもあるIさんやらがおられる訳です。
そんなある日、美人の先生から、お茶会のお茶だしの手伝いをしてくださいと言われたんですな。
1度だけ、出かけたことのあるお茶会では、30人くらいお客さんがいるので、最初の二人くらいをちゃんとお手前さんという人がお客様の前で立てるけども、その後は裏で立てたお茶を、お運びの人たちがどわーっともって出るんです。ゴージャスな振袖のお嬢様方が、どわーー!!
え!?その役を私たちが!?えみちゃんやSさんやかおりちゃんはともかく、私と、まりちゃんが!?
先生!それは枯れ木も山の賑わいってことですか!?
いやいや、T先生に限ってそんなことは思うまい。本当に手伝ってもらえませんか?と尋ねてくれているのだ!
私と、まりちゃんは、美人に弱い。
こんな綺麗な先生に頼まれて、しかもえみちゃんと一緒にお手伝いなんて誘惑に勝てる訳があろうか!いやない!

ということで、1月25日、お茶会のお手伝いというのに行ってきました。

しかしその前に!
用意しなきゃいけないものが!
ま、大物は着物ざます。これは、あきの初売りで、先代社長が持っていた反物を、自分サイズで仕立てて、帯締め、帯揚げついて、この値段!ぎゃーー!!やしーー!というものをGET。この値段では、変えないコートもたんまりありますぜ。
さらに髪型の問題が。私は、今中途ハンパなセミロングで、まとめようがないざます。しかも、髪は細い、コシがない、少ないと、アレンジ聞かせるには非常に難しく、しかも私はそんなことをしたことがない。アレンジなんてきかせたことが一度たりともない!
むぅー・・・!
そこで、先生たちに色々うかがったところ、先生は付け毛を使用してるとのこと!うお!いつもものすご見事なセット!と思っていたら、付け毛だったとわ!まとめた髪の上に、かぽっとかぶせればアップの髪型に見えるという優れもの。
よし!しかも、あきさんのすぐ裏手のお店で売られてるって言うじゃないか。ようーし!24日、前日に買いに行くぞ!

・・・だってこの情報をGETしたのが23日の、お茶のお稽古の後だったんだもぉん・・・。

24日に用意しておかねばならないのが、お茶を出す時に必要な出し袱紗。分厚いハンカチじゃダメなのかよ!と思うがそんな訳にもいくまい、ってことで、お茶やさんで購入。それから付け毛を買いにいったらば。
ねぇじゃねぇか!カーリーなやつとかはあっても、大人しいやつがねぇじゃねぇか!!
今日は、着つけもあるから、ぐずぐずはできない!高松のデパートにあるロフトにないか!と行ってみると、フルウィッグがちょこっとしかない。
むぅー!!
こうなると、どうにかこうにか、己の力でアップにするためのグッズを用意するしかないのか!
そこで、目についたのは、通販番組とかで見たことあるような、アップにするグッズ。なんて言うんでしょう。笹の葉みたいな形で、中が開いてて、そこに髪を通して、ぐるぐるって回してアップにし、笹の葉の左右をひっかけて止めるっていもんなんですが。
これでアップができるのか・・・!と、購入。さらに、アップにした場合の遅れ毛対策として、クリップみたいなものも購入。
よっしゃ!!と、デパートのトイレでためしてみて。

うりゃああああ!!!!とアップマシーンを投げ捨てたくなりました。

わしみたいに、わしみたいに!!わしみたいに髪の毛の少ないヤツには、使えへんやんけーー!ぼぉけぇぇーーー!!!

困った。これは困った・・・!と着付けに向かう最中、若者用ファッションビルを覗いてみる。
む!あるじゃねぇか!長いのから短いのから、金から黒から、大人しいのまで!なるほど!と見ていると、見事な金髪のわっかい店員さんが、「ウィッグ、可愛いでしょー!」と近寄ってきて。
ほんまにすんません、すんません!こんな私が、お店の雰囲気を壊しててごめんなさい!気分になりながら、13色のカラーバリエーションがるっていうウィッグの中から、私はどの色ですかね、と、選ばせたりしてごめんなわいっっ!
メンバーズカードお持ちですかー?お作りしましょうかー?って言われ、もう来ないと思うが、はい、と答えてごめんんさいっ(笑)!
しかし、おかげでいいのが見つかりました!
よーし!後は自力で袋帯が結べれば、お茶会にいける!よっしゃ!

着つけの教室では、ちょうど生徒さんも少なかったこともあり、私とまりちゃん、必死に前結びの練習。なにせ、待ち合わせ時間は朝の8時45分。誰にも助けてもらえないのだから!
「もうこのまま着て帰って、そのまま寝たい!」
「まりりん、その気持ちは解るけど、着物がぐちゃぐちゃになるよ」
しかし、人間必死になると、脳が活発に動くようですね。私も、まりちゃんも、なるほど!そういうことか!と目が覚めるようなシーンが何度もあり(笑)
家に帰っても、帯結び、後、アップの練習もして、よーし!これで大丈夫!明日は朝髪を洗って、それでアップにして、着つけて・・・!6時起きだ!

当日朝。

むー・・・なぜ、7時17分なのかー。なぜだー、教えてくれー宮本ー(元ジャイアンツ投手。羽鳥アナ卒業のズムサタに出ていたので)
8時45分に瓦町駅裏待ち合わせ。もうしょうがないからタクシーでいくとして、でも、タクシーがある場所までいく時間を考えると、8時半には玄関を出なくてはならない。これからダッシュでお風呂に入って、髪を洗って、乾かして、アップにして、着付け。
・・・ふ、不可能ではない。不可能では!
不可能ではないとゆってくれー!神ちゃまーー!!

しかし、帯を巻き、前で結んで、後ろに回し、それから、帯揚げとか帯締めをどうにかしなきゃいけないところですが、まさに8時半。
全面がぐっちゃぐちゃな状態で、道中着を着てダッシュ。そうだ。ヒモなんて、タクシーででも結べるさ!
そうして、実際にタクシーの中でまずは帯締めを無理矢理結び、しかし、帯揚げの始末までの時間はなかったので、またもや道中着を着て、タクシーを降りる。ここに、先生が迎えに来てくれているはずだが・・・。
おっ!あそこにいるのは急遽参加してくれることになったかおりちゃんと、かおりちゃんの彼!そしてT先生のだんな様。
かおりちゃんは、今時のかわいこちゃん。そしてその彼、よっしーは。
・・・よっしーは。
・・・え?かおりちゃんより、2つ3つ年下?え?かおりちゃんより?え?かおりちゃんって、いくつ?は?え??というような、あのー、大変『落ち付いた』ルックスをしております(笑)
そして、美人のT先生のだんな様は!
え!?先生と同い年!?弟じゃなくて!?え!?和製ディカプリオと呼ばれていたりもするけれど、この正しい眉は、むしろ金太郎さん、というか(笑)とにかく、ものすごく正しい眉をしておるのです。
そして、ものすごく睫が長い!
この幼く見えるだんな様が、3人の娘をつれた社長さんだなんて、誰が思うであろうか!
ま、そのだんなさんの車で、私、まりちゃん、えみちゃんは、会場である『H公民館』に連れていってもらったのだった。

H公民館。
初お茶会が、お城のお茶会、と呼ばれている、高松城こと、玉藻城での豪勢のお茶会で、それからちょこっと簡単な席にお客さんとして行ったりしてた私たち。
そこから、突如、公民館。
一体どんなんだ、公民館のお茶会ってよ。
あ、でも、掲示板で葉桜様が、お水屋には、水屋みまいっていうのが来て、お菓子とか食べ放題で楽しいとかってゆってたぞ!
と、会場に向かうと。
何せそこは公民館。まずは、スリッパを履いて、炊事場へ連れていかれて、そこで荷物を起き、ありうベからざることですが、私はそこで帯揚げの始末を(笑)いやー、どうにかなるもんだ。
色足袋を、白足袋にも履き替えて・・・と思ったけども、ふきっさらしで寒そうだったので、色足袋の上から履いてやりました(笑)

それで、お茶室の方に向かったら、そこにちっちゃな、振袖をきた女の子が。うぉ!どうしたんだ!可愛いじゃないか!
この子こそが、T先生の長女、2年生のあやかちゃん。三姉妹の長女が、今日はお母さんのお手伝いということでやってきておったんです。
かおりちゃんや、えみちゃんとは会ったことがあるので、二人になつくあやかちゃん。
私たちの方には全然来ないし、お母さんが動くと、一緒にぱたぱたついていくもんだから、人見知りの子供なのね、と思っていたが。
全然そうではないことが後に判明。
いや、それよりも、私たちには、初お茶出しがどういうものか知らねばならないのだ!

でも、朝1発目からは早々お客もこないだろうからあれこれ教えてもらおうと思っていたら。
急いでるんですっていう、しかも、どうやらすごく偉い先生が登場してしまったようで、急遽スタートすることに。
あんたたちも入りなさい!と言われ、お正客(素人さんが絶対座ってはいけない場所)にその偉い先生。2客、かおりちゃん、3客、えみちゃん、4客まりちゃん、その次のどうでもいい客、私。と並ぶ(笑)
お茶席のことは全然知らないけども、このお茶会では、正客、2客までは、お手前さんがその場でお茶をたて、3客、4客さんは、水屋で立てるけども、お茶碗がちゃんと決まっていました。
4客さんのお茶碗が最高にかっちょいい!
緑のお茶碗で、金色でシルクロード風味な人物が描かれているっていう!いいなー!まりちゃん、うらやまちー!
この偉い先生(お正客)と、T先生の先生である、せっかちな先生(亭主)による、ないすお茶席トークが見所でございました。
面白かった。
お正客さん、とったおまんじゅう、お懐紙の上から転げ落としてるしよ(笑)
でも、お手伝いのために、お懐紙と、出し袱紗だけを胸元に用意していた私たち。ようじとか持ってきてねぇよってことで、かおりちゃん、えみちゃん、まりちゃんと全員がおまんじゅうを懐紙でつつんだので、私も、あ、そうね。時間もないし。いや、一口でぱくっといけるけどさ、なんて思いながら包んで、たもとにポン。
・・・しかし、後に、今日のおもんじゅうは、手で割って食べるタイプだということが判明。
ちきしょう!偉いお正客先生め!先生が手で割って食べてくれたら、私らも食べれたんだよぅ!!

こうして、お茶会はスタートした。
果たしてこれから私たちに何が起こるのか!
公民館のお茶会とは、どんなシステムなのか!そしてそこにわびやさびはあるのか!

ところで。私が何度か参加したお茶会のシステムというのは、おおよそこのようになっていました。
現地到着→待合で待機→席に入る→お菓子が出てくる→お手前さん登場→お正客さんと、亭主のナイストーク炸裂→お菓子をとって食べる→お茶が出てくるのでいただく→全部終わったら、お道具などを見せてもらって出ていく。
私たちの仕事は、お正客さんなど、メインの人を避けたところに、お菓子器を運ぶと、お茶を運ぶ。お菓子器を下げると、お茶碗を下げるです。
くさってもOL。仕事の段取りを考えれば、そのお席に全員入ったら、何人入ったかを数えて、その人数引く2(お正客さん、ニ客さんはその場でたてるので)、のお茶を、水屋で立ててもらえばいいんだわ、くらいのこと、誰にだって解ります。
しかぁあし!!
公民館おそるべし!!
お手前がすでに始まっていようが、おっかまいなし!お構いなしに、どぉんどん人が入ってくるじゃあありませんか!
しかも、受付の人も、全然数を数えていない!
トータルの数も数えていないのに、遅れてやって来た人がいたら、唐突に「一つ追加ー」とか水屋に言いやがるんですよ!
水屋のおばちゃまたちも、「何に対して1つ追加や!」気分のはずですが、まったく気にせず1つか、と立ててくれたりなんかして。
そんで持っていけとか言われたりなんかして。だって、まだお手前さんが、お正客さんの分も立ててないのにかい!?
これはおそらく構造的な問題です。
いや、組織の、ではなく、建物の(笑)
その公民館は、階段を上がった正面に受け付け、すぐ左に水屋(炊事場ですが)、右の途中にあまりに小さな待合、そして奥の和室がお茶席となっていました。
つまり、受付の人の意向が、最も強く水屋に反映されるのです。しかし、受付のおばちゃま方は、チケットを切りはしても、数は数えない。そしておばちゃま方は、入れ替わり立ち替わり。その1度のお茶席を、トータルで管理する人がどこにもいないという状況なのです!
これはくさってもOLの私、どゆことや!気分です。
これまで行ったお茶会では、1度に入れる人数はちゃんと決まっていて、それぞれに札を渡したりしていて、この色の札を持ってる人は、次の回ですよーとかしていたのに!
しかし、初のお手伝いでそんなことを進言できようか、いやできない。あのおばちゃんが確実に適当なことをゆってます!と気づいても、そんなことがいえるはずがありましょうか!!
なので、私たちは、それぞれの判断において、あの人にはお菓子配った!?お茶もういってる!?どう!?と動くことになったのです。
うーん、私なんて究極の指示待ち野郎なのにー(笑)
さて、お茶だしの方法ですが、一つずつ出す方法と、お盆に3つくらい乗せて出す方法と、色々あります。
しかし、私はあくまでも!一つで出す方法に固辞しました。だって・・・。その方が簡単なんだもん・・・。
3つお盆に乗せていくと、最初の人のところで、お盆をおいて、お茶碗出して、その人の前に進めて、お辞儀。隣ににじって、お茶碗出して、進めて、またにじって、お茶碗出してって、にじるのがやなんだよ!!
しかしまぁ。あの。一人一人に出していくって方式の方が、100%時間かかるんですけどね(笑)何度も出たり入ったりがあってバタバタして大変なんですけどね(笑)
椅子席の方でも、一人ずつ出してましたからね(笑)
あ、今回は、毛氈に正座する方式の席と、会議机に座っていただく席と2つ用意されてました。足が痛くて座れない人も多いので。
お茶は、水屋でどんどん立てていて、私たちは、受付の前を駆け抜けて、水屋に向かい、お茶碗を受け取って、そそくさとお茶席に戻ります。
何が哀しいって、お茶席のふすまは全開。さすがにダッシュ!まではしなくても、ぱたぱたと急いでいる私たちの姿は、見ようと思えば、ばっちり見えてしまうというシステム・・・!くぅ・・・!
でも大丈夫。お客さんたちの視線は、いつだって、T先生の長女、あやかちゃんにくぎ付けだから!
まぁ〜、可愛らしいわねぇ〜、と言われ続けているあやかちゃんは、さすがの振る舞いで、子供らしいたどたどしさなぞは感じさせず、出す時も、引く時も、かなりばっちり。
きっと、人見知りの、大人しい子なんだわ。知らない私とかが側にいてごめんねぇ!気分です。
しかし。
まりちゃんは、ものすごくシュールな、先生とあやかちゃんの話を聞いてしまっていたのです。

先生が、今日は帯がゆるゆるだわ、失敗・・・と、帯を上げようとしていた、ところまでは私も聞いていたのですが。
あやかちゃんは、あやかのパンツのゴムもゆるゆる、と言い出したというではありませんか!学校ですとーん!と落ちたらどうしよう!などと(笑)!
このシチュエーションが、脚本家学校の課題に出たとして、生徒さんが書けるシナリオは。
1.「バカなこと言うんじゃありません!」とたしなめる。
2.何を急に!と驚いて声も出ない。
3.大人らしく、聞こえなかったふりをする。
4.面白いこと言わないでと笑う。
ま、せいぜいこんなもんでしょう。しかしT先生は違います。いつものおっとりと穏やかな口調そのまんまに。ごく真面目に。

T先生「それ(あやかのパンツのゴムがゆるゆるであること)はちゃんと言ってくれなきゃ、お母さん、解らないわ」

ええええーーー!!脚本家学校では特別賞ですよ、それー(笑)!
どうやら、あやかちゃんのパンツのゴムは、すべてゆるゆるなんだそうですよ。
確かに。
確かに、人のパンツのゴムがゆるゆるかどうかは、本人じゃないとちょっと判定つけにくいかもしれないが・・・!
どうなんでしょう!どうなんでしょうか!この面白さはなんなんでしょうか(笑)!!
直に聞けなかったことが、心底悔やまれます・・・!
さて、眉とまつげの長さ、しっかりさがお父さんそっくりのあやかちゃん。私とまりちゃんにも徐々に慣れてきました。ちなみに、私は本当に子供に愛想をふりません。子供の親に向かって、可愛いですねー!とか言うことはあっても、子供本人とはなるべく交渉を持たないようにしています。・・・基本的に、子供という存在にあまり興味がないからですが・・・(笑)
(あ、しかしね、人は、他人の子供には、所詮たいした興味がない、ということを知っている人がいまして。その人は、7年ぶりに第2子妊娠中で、すでに子供の性別は知っているんですが、他の人には言いません。なぜって、知り合いから子供が生まれたの、という連絡を受けた人が興味を持って聞けることとは、性別くらいしかないからです(笑)連絡を受けた人が言うことに困らないようにというこの配慮(笑)!)
そして、まりちゃんも、どちらかと言えば子供が嫌いなタイプですが、どうやらあやかちゃんは普通ではない子供。こういう子供なら、むしろまりちゃんは好きです。
なので、色々と面白いことをやってるあやかちゃんにつっこみながら、つっこみながら遊んでいたようですが、私もついつっこんでしまったのは。
ちっちゃな顔を、サル風にして遊んでいた時。(あのー、鼻の下を伸ばすような顔があるじゃないっすか)
そんな顔しないのー、とまりちゃんが笑っていたら、「ここに麻酔したら、ずっとこんな顔だよ」と、鼻の下を指差すあやかちゃん。
「麻酔する必要ないがな」
そりゃ、つっこむよね(笑)!?
こうして、おねえちゃん(ええがな、私らがおねえちゃんでも!)4人に囲まれたあやかちゃんは、お母さんがいないからとゆって、あんまりばたばたついて回ることもなくなったのです。

お茶席は、切れ目なくだらだらと続いています。T先生の先生、という人は、「せっかちでしょう?」とT先生に言われるまでもなく、きっちり!せっかちです。菓子器をしまえ!下げろ!とものすご指示してきます(笑)
でもいいんです、私は指示待ち野郎だから。はいーはいー、と出してー、下げてー、出してー、下げてーとやっているうちに、おなかがすいてきました。
朝は、まるっきり時間がない状態で飛び出してきてるのです。最初のおまんじゅうも水屋の奥に片付けたまま。そこのいくのは結構大変なんです。スリッパはいて、ばたばたお茶を立ててる横をすり抜けていかなきゃいけないから。
・・・こうなったら、お菓子器を下げて、水屋まで持っていく最中に一個へちるか・・・!(へちる=ちょっぱる=軽く盗む)
それくらい追い詰められていた私。あやかちゃんは、T先生からまんまと飴をもらっています。
そういや、今日2時までだけど、お昼の出るのかしらって、着付けの先生がゆってたなー・・・。
2時って微妙よなー。食べずに働けない時間じゃないもんなー・・・。
しかし、さすがにそんなはずもなく、ちゃんとお弁当が用意されていました。朝一から相当な人数がやってきたお茶会でしたが、お昼前くらいから落ち着き始め、せっかちな先生が、じゃあ、交代でお昼を、と言ってくれたのです。
あやかちゃんにも食べさせなきゃいけませんから、あやかちゃんがより親しい、かおりちゃん、えみちゃんに先に行ってもらうことに。
しかし、そんな時に限って、T先生がお半東さん(おはんとうさん。お手前さんが立てたお茶をお正客さんに出したりする役)として、席に入ってしまったりなんかして!
どーすんだよ、この指示待ち野郎たちが二人残ってよ!って感じだったんですが。
そして、最初はがらーんとしていた席に、例によってどんどん人が入ってきて、その席はてんてこ舞いでした。しかも、上の階では、お煎茶の席もあったんですが、そこに来ていた人が、お抹茶の席に入る時間がないので、お菓子だけくれ、とかゆーてきたりして!
そうですか、と、お茶席側にいる先生たちに言うと、水屋でもらってくれといわれるし、水屋にいえば、お菓子はお茶席の方にあると言われるし!こらー!責任者出てこぉーーーい!ですわ!
あ、そーいえば私も、お茶席に入ったおじいちゃんにお菓子器を持っていったんですが、懐紙がないといわれて一瞬驚愕。自分が持ってた懐紙を、がばっと差し上げましたが。
後に先生たちがやっているのを見ると、1枚出して、とってあげればよかったのか・・・?とも。
また確認しておかねばならないことでございます。

その席がパニックになりそうなほど忙しくなったところで、かおりちゃん、えみちゃん、あやかちゃん復活。最後は、ささっとさばくこともできましたです。やでー。
それじゃ、私とまりちゃんも、お昼です。やでやでー。
お茶会の途中で出てくるお弁当。
一体どんなものかと期待してもいいじゃないですか。
どんなお弁当なのかしら、うきうきっ。んっ?今おばちゃんが持っていったお弁当には、コンビニおにぎりが3つ入っているだけだったけど?
え!?まさか!?

えぇぇ!?ま、まさか!?!?

地元のお弁当屋のダンボールに入っているお弁当は、透明お弁当パックに入った、コンビニおにぎり、しゃけ、おかか、梅に、うっすいたくわん2枚てか!
炭水化物取らせすぎじゃぼけぇぇ!
しかし、おなかがすいていたので、私、ちゃんと3つ平らげましたでございます。先生も、まりちゃんも、多分2個しか食べてなかったけど。おにぎり3つくらい楽勝ペースですわ。はっはーん!

こうしてお昼が過ぎてしまえば、2時までですから、もうラストスパートです。
T先生のお母様、あやかちゃんのおばあちゃまもお客さんとして登場です。その回ではあやかちゃん、誰かれかまわず、「あやか、おばあちゃんに出すから!」と言いつづけておりました(笑)
この時は、先生がお手前さん。私たちも、お茶出しなどしながら、お手前をちらちらと見ていたりしましたが、それぞれ違うものですね。
それは習ってないわ、私、とか。やっぱり綺麗とか。
普段の練習の時も、先生が言う言葉が違いますからね。ゴージャス人妻Sさんの時は、「綺麗です」私の時は、「よく覚えてます」
あっははははは(笑)!どう!この解りやすい違い(笑)!
そうして、もうこれが最後くらいじゃない?という席になる頃、上のお煎茶もいってらっしゃいよ、ということになりました。またまたかおりちゃん、えみちゃんに席に行ってもらって、後から私とまりちゃんが。
お煎茶の席は、前に1度だけ行ったことがありましたが、今回はまた違ったんですな!
その部屋に入るなり、はいこっちーと誘導されたところで、お神酒をいただくことに。
は!?と思ってるうちに、杯を渡され、三々九度な感じで注がれます。え、ここでこのまま飲むんですか?という感じでしたが、お手本になる人は一人もおらず、そこで立ったままいただきまして。
げー、ほんとにお酒じゃーん!とびびったりなんかして。
そこでは、テーブルがいくつか用意されていて、そのテーブルに一人ずつお手前さんがいる、という感じだったんですが、とっても感じのよい先生が、急いでるんだったらあちらに座ってお茶とお菓子だけにする?とおっしゃってくださいました。
もう2時前で、あんまりゆっくりもできないだろうなぁと思ったんで、じゃあ、それでとお願いしまして、すみっこのテーブルで待っていましたら、お菓子登場。
あ、ようじがない、と思いましたが、こんなもの一気じゃ!と、ぱくっと口にいれて、むぐむぐしてたところ。
例の、せっかちな先生が登場。
あら!何してるの!こっちの席があいてるからお入りなさい!お入りなさい!と、これからはじめるテーブルに強力に誘ってくださいます。
あの、でも、下が・・・とゆったんですが、大丈夫よ!人は足りてるから!入って入って!とパワフル。
ま、入ることに関してやぶさかではなかったのですが、とっても感じのいい先生が、そこでお茶も持ってきてくださったので、えぇ、すみっこでいただくことになりました。
そして思い出したのです。
あ。お煎茶って、2煎でるから、お菓子は、一煎目の後で食べるんだった。あっはーん(笑)
しかし、お抹茶も美味しいけども、お煎茶も、なんでしょう!なんでそこまでぬるいねん、という温度で出てきますが(笑)さっぱりした甘さがたまらないですね!美味しい!美味しいわーー!いいお茶ってー!
せっかち先生からは、別のお茶会のお茶券をいただき、お茶会漬けか、と思いながら、お抹茶の席に戻ったら、もう最後のお客様も帰ったところで、お片づけをしようかしら、というところ。
どうみても、先生たちの中では、私たちのT先生が一番、そしてダントツに若く、さらにその先生にくっついてきてる私たち4人などは、下っ端中の下っ端。
お片づけは私たちの仕事です。
だからって!
おっちゃんたちと一緒に、会議机や、会議椅子を実際に片付けることになるとは思わなかったよ!着物のままでころころカーペットをつかったり、毛氈を丸めたりすることになるとは思わなかったよ(笑)!
でも、いつも現場仕事のまりちゃんからすれば嬉しかったようです。会議机の1本くらい、一人で持てるところを、重たいわ・・・という顔で二人で持っていても誰からも責められないなんて!と(笑)

こうして、私の初お運び体験は終わりました。
しかし、課題は山盛りです。
お稽古中、立ったり座ったりするときの足は、ばっちりと言われている私ですが、下座から歩きだす。立つ時は下座を立てる。座るときは上座を引く、というのは解ってます。
しかし、お茶席における上座、下座は、たっている場所によって変化するらしいんですよ!どうやら!いや、詳しい理屈は知らないんですが!
だから、お稽古してるあきさんのお座敷では、上座下座がわかっているのでばっちり。
しかし、新しい席にいくと、理屈を知らないため、応用利かず!
でもそんなことを気にすう私ではございません。すばやく座り、すばやく立つ。どっちの足がどうなっていようと、誰が気にするもんか!その精神でございます。どうせみんなの視線は、あやかちゃんに釘付けのはず(笑)!
でもまぁ、理屈をしっておいた方が楽に決まってます。
後は、懐紙を忘れたといわれた時ですな。お菓子だけくれと言われた時もか。知らねばならないことはたんまりですねぇ・・・。
もちろん、お道具類のこととかも知っておきたいし。

帰り道は、かおりちゃんの彼、よっしーの車で集合場所まで連れてってもらえることになりました。
後ろが3人になりますから、私真中に乗るわ、と急いでのろうとしたところ。
うぉっっ!!!
み、右足がつったっっ!!
着物を着た状態で、無理やりに足を開いてのろうとしたら、右足がっっ!!
むむむ・・・!と苦しんでいるうちに、反対側から、えみちゃん、まりちゃんと乗ってきてしまったので、なんてことでしょう、私たちの可愛いえみちゃんに不自由な思いをさせることになってしまい!
えみちゃんごめん!と思いながらも、私は告白しました。
「今足がつってます!」
「えぇ!?」
そりゃ、みんなもリアクション取りづらいよな、そんなこと言われたって(笑)
でも、足がつったんですよ・・・!足がつってるんですよ・・・!
車に乗ってる時間は、わずかに4・5分。よてよて降りた私ですが、まだかるーく足もつったまま(笑)
えみちゃんと、ちょっと写真などとりまして、デパートの裏でお別れ。
私とまりちゃんは、全国うまいもの展に鼻息荒くしてますが、えみちゃんはそんなことで鼻息を荒くするような人ではないのです。
着物姿でうまいもの展に行き、明石焼きを食べていると、あぁっ、向こうにいるのはお茶席にいたカップルじゃねぇか!いやーん、彼の夢を壊しちゃうかもー、とか思いながら、でも食べる。まりちゃんは肉まんも食べる。
後、気になった、巨大のあげの中に、ねぎがつまっていて、味噌まみれ、というものも買う。
そして、あげを持った状態で、和工房あきさんへGO!一応、こんな感じになりました、というところを見ておいていただこうと思って。
それに、決して手が出ない、大島紬の展示会もやっているから、それも見てみるかと。

そしたら、あらあらお疲れ様と、お茶とようかんを出してくれたりなんかして、ありがとうございましたです。
大島は大変しぶぅございました。
そんな中、招き猫がちらばってる模様の帯が!うお!おされ!しかも、地の柄が違うタイプで2つも!かと思うと、巨大な猫の目がデザインされている帯もあり、さらに鼻緒のところに猫の目が、という草履もあり!
か、かっちょええ!!
そんな招き猫模様の帯は、ざっと20万円。
ぐおっっ!!
しかし、私たちが店にいた、2・30分の間に、鼻緒に猫の目模様がついている草履は売れていきましたよ。若い女性に。多分3万くらいかなー。
これらの帯は、猫柄の帯がほしいというお客様からの依頼で集めたものだそうですよ。おひょー!
まりちゃんが、この店で衝動買いできる人になりたい!とゆっていたので、私は、好きな柄を注文できる人になりたいね!と返したものでございます。

続いてのお運びは、4月!お城でございます!でも大丈夫!だって、今度の受付の人はちゃんと数をカウントしてくれるはずだから(笑)!


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