草模様(白)

頭の羽を膨らませる

 ひとつのボディ・ランゲージでも状況によって意味が違うこともあります。例えば「頭の羽を膨らませる」という仕草について考えてみましょう。

 頭の羽を膨らませながら、うなずいて擦り寄ってくれば、「なでて欲しい」という意味です。スキンシップが好きなインコの場合は、手を差し出すと、その手に乗る前に、頭の羽を膨らませながら首をたれて自分の頭を手の下に潜り込ませ頭を掻いてもらおうとします。

 頭の羽を膨らませながら、クチバシを開いて顔を突き出せば「威嚇」です。息づかいが荒くなるときもあります。冠羽のあるインコはとても目立ちます。

 頭だけでなく全体の羽が膨らんで食欲や元気がなくじっとして眠そうにしているとき(膨羽嗜眠)は病気のサインかもしれません。 

 1日の終わりに羽を膨らませながら、片足立ちで歯軋りを始めたらもう寝る準備を始めています。

 これらのボディ・ランゲージは鳥の間である程度共通する場合もありますが、全てのインコに通じる決まりきった正解というものがあるわけではありません。鳥種によっても個体によっても年齢によっても違うことでしょう。それでも日頃から「これは何のメッセージかな?」と気にしていると、ある日突然その理由がわかる時がくるかもしれません。
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