
遊び9「トン、トン、トン。」
インコはクチバシや足でさかんに音を立てることがあります。一見、騒がしく困った行為と取られがちですが、これも利用してゲームにしてしまうことができます。
インコを驚かせないくらいの音量で、インコが立てた音と同じリズムを指か鉛筆の端などを使って打ち返してあげます。遊び6「まばたき」の項で触れたように、鳥と同じ動作(この場合は音)を返すことで親しみが増すのを期待するわけです。
昔、「未知との遭遇」というSF映画では、言葉が通じない宇宙人との最初のコミュニケーションに音を利用していました。宇宙人が発信した5つの単純な音の組み合わせを、地球人が宇宙船に向かって繰り返すことによって「歓迎」を表現するのです。そして宇宙船から同じ音が返ってきて未知の異文化との最初の交流が始まるという、この映画の1シーンにとても感動したものです。
インコはなかなかリズム感のすぐれた動物です。音楽を好きになったインコは、3連符や弱起の曲もちゃんと区別します。ことによるとこの遊びでリズム感を学ぶのは人間の方かもしれませんね。