私はモービルが嫌いだ!

ちょっと前回の追伸〜
     前回青年よ、プライドを抱け!で、”日本らしさ”とか、”オリジナリティー”とかを強調していましたが、別に、例えば忍者の格好して背中に刀背負い、神風鉢巻きキュッとしめて”バンザーイ!”と叫びながら崖ジャンプしろ!なんて意味で言ったのではありませんので誤解なく。単なる言葉使いだけの話ですよ。コ・ト・バ!。

     また”キ”さんから教えて貰いましたけど、ちょっと過激な洋モノビデオはボーダーだけの専売特許ではなくフリースキーでも、ディープ,スティープそしてビッグエアと、背筋が寒くなるようなビデオがたくさんあるそうな。コレクション、今度見せて下さいね!。

     ちなみにHPも

  • http://www.tetongravity.com/や、
  • http://www.mspfilms.com/
    等を紹介して貰いました。うーん確かに、”凄い”を通り越して、”イカれてるー”。

さて本題

 今度は志向を変えてモービルネタ第1弾(今回またしても辛口?)。以前テレマーカーに宣戦布告し、先週・先々週ボーダーを敵に回し、そして今週はスノーモービル(以下モービル)を糾弾する?。これ以上敵を作ってどうしようってーのかね?私は!。いっその事”山の雑記帳”改め、”日本一口の悪い山スキーヤーサイト”とでも改名しようかしら?(失礼!今は”博愛”のサイトだったっけ?)

 私は夏はオフロードバイクで林道ツーリングやっています。でも冬はモービル乗りません。以前積雪調査のバイトで一冬中、モービルと山スキーで山野を駆け回っていました(もちろん仕事で)。あれでいいだけ懲りましてね!。

 ポカポカ陽気の残雪期ならともかく、厳冬期はとにかく寒くて、手足の先なんか冷たい痛いの通り越して即感覚なくなるし(常に風速数十メートルの世界だもんね!)。めがねやシールドがすぐ曇ったり、巻き上げたパウダーで突然前見えなくなって、気が付いたら雪の凹凸に刺さっているし、深雪だと全然トラクションしないくて(実はラッセルが苦手)、山高トラックでもってすぐ掘っちゃってスタックし、一日中リヤを持ち上げては横ずらしの連続で腰は痛くなるはで、ちっとも快適じゃなかったんだもん。

 おまけに高いし置き場所にも困るし、燃費悪いしオイルがばがば消費するしetc。


 そんな私の好き嫌いはさておいて現在はモービル、国立公園内の特別区域等では乗り入れ規制が敷かれています。理由は動植物の環境を守るため。特に残雪期のモービルの自然破壊度合いはすさまじいものがあります。あれは構造上、尾根の腹を巻いたり、斜登高、トラバースは極めて苦手(すぐひっくり返る。私なんども風防割った)。尾根が細かったりすると、とにかく尾根筋直登あるのみ。しかしそのような細い尾根は、残雪期真っ先に雪が融けて行きます。つまり、ハイ松が出ていようがお花畑が出ていようがおかまいなし!。

 しかもマウンテンモデル(山用)にたいがい装着してある山高トラック(キャタピラー)、あれがかっちゃいた後は見事に深い溝が掘れます。まさに走るトレンチャー!。

 別に林道を専門に走るのであれば、例え山高トラックだろうが環境に対するインパクトは大したことはありませんが、国立公園内の特別区域、お花畑やら貴重な植物のある道なき場所を、そんなもんで走られた日にはあーた、たまったものではありませんよ!。しかもモービルツーリングに適した季節は、雪が締まって天候が安定し暖かくなった春〜残雪期で、その頃尾根の雪は徐々に融けかかっていますから、余計に事態は深刻です。


 以前ニセコに行った時、この条例の監督機関である後志支庁の自然保護課の担当職員と、”平気で乗り入れ規制を無視する輩をもっとビシバシ取り締まれないか!”と色々話し合いましたが、結果としてこの条例が事実上のザル法であると知りました。

 罰則対象者はあくまで常習犯に限られるため、規制対象の山から降りてきたモービラーを現行犯逮捕と言う訳には行きません(逮捕権も当然、支庁にはないし)。つまり常習犯と思わしき人物を何度も内偵調査して初めて罰則適応が出来る訳。おまけにこれは刑法違反ではなくあくまで条例違反、罰則っていったって極めて微罪。これでは取り締まる方も強くは出られないし、モービラーにとってもこんな条例、屁のかっぱ!。だって開き直ればいいんだもん!。

 現状では行政が今持っている、伝家の宝刀もとい、ただの竹光では全く効果がないようです。でも山屋がみんなしてこの現状を内輪で憂うだけでは事態はますます深刻化して、無法者を余計のさばらせるだけ。”無法者に正義の鉄槌を!”と、違法モービルの燃料タンクにシロップを混ぜてエンジンを焼き付かせるという最終手段もありますが(そんな手段、やっぱないか?)、それでは国立公園内に巨大な粗大ゴミを増やしかねません。かくなる上は、世論を味方に付けましょう!。


 例えばその一例としてマスメディアへの情報提供はいかがでしょうか?。下手な鉄砲数打ちゃ当たる?。みんながあちこちへソースを流せばそのうち熱心な記者の目に留まり、メディア上で特集が組まれる事もあるかもしれません。(”噂の東京マガジン”の”噂の現場”あたりで國明さんや笑平ちゃん来ないかな?)

 そして世論につつかれれば、行政も重い腰を上げて行政指導の頻度を上げる程度の事は現行でも出来るし、場合によっては議会も動いてより強力な法改正へつながる可能性だって否定できません。またモービルの業界団体だって、世間から叩かれれば、自主規制に積極的に乗り出す可能性もあるでしょう(これは大して効果ないか?)。

 まあ、”なんもしないよりまし?”程度の効力かも知れませんが、”座して死を待つ”よりは良いでしょう。ほれ、中島みゆきも歌ってるじゃーあーりませんか?、”♪ファイト!闘う君の歌を、闘わない奴らが笑うだろ♪”と。(あれ、逆に笑われてしまったか?)


 ”どうも筆無精で”という方にも、今や世の中は便利になったもので、未だにマスメディアでHPを持たないところはもはやない!。つまり”E-MAIL投書”というものも可能になった訳。デジカメ持っていれば写真も一緒に送れるし。今度規制区域内で見たら私も送ろうっと。

 ちなみに各メディアのアドレスは、YAHOO等をご参考下さいませ。またメディア内での自然保護関係担当部署は現在調査中でして、そのうちここに掲載したいと思います。

 また説得力ある情報提供方法としては、

  • 情報発信者の住所・氏名・電話番号(匿名の情報ソースは信用されない)
  • 目撃した日時・場所等
  • モービルの台数や、分かればモービルの入山開始場所等(トレーラーが停まっていた場所とか)
  • 被害があれば被害情報(どこどこのハイ松が掘られたとか)
  • 可能なら証拠写真(走っているところや被害状況写真)
  • あまりに無法者が横行している現状を切々と訴える
等があれば、より効力があるでしょうねえ。

 以前私のデジカメで、”これが動かぬ証拠だー!”と撮って後で見たら、白いバックにただの数ピクセルの黒点があるだけ!。あーあ、光学ズーム付き、欲しいなあ。



”世論を味方につける”と言う言葉が出てきたので、スキーネタからは思いっきり脱線するけどちょっと一言。
     今世論を味方につけている注目度NO.1と言えば、外形標準課税等の政策を矢継ぎ早に表明している石原新都知事。彼の過去の主張や言動はさておいて(”NOと言える日本”、なにあれ?)、取りあえず今の彼の政策能力や実行力には一目置いています。但し世論の支持9割と言う今の現象にちょっと不安を覚える今日この頃。

     第一次世界大戦後に、”我がドイツ国民が貧しいのは、ユダヤ人が不当に儲けているからだ!。ユダヤを排斥せよ!”のスローガンの元、国民の圧倒的支持を集めた某政治家の姿が頭をよぎったのは私だけかな?。今後の氏の動向を見守りましょうかねえ。

     人が皆賞賛するモノには、一人だけ一歩下がって斜めから見つめる癖のある、あまのじゃくのつぶやきでした(ヤな性格だねー!)。


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