ヴィンス公と至聖墓

　ヴィンス公、“灰色の亡霊”フェリックス・クリューガーに関する因果律が分類されている。 名実共に最強の[殺戮者]である彼と戦う運命、或いは関わってしまった者の因果律がここに分類されている。

ヴィンス公と至聖墓　ＧＭ向け：P277 , P278

番号	因果律名	頁
005	聖なる処罰者	P68
023	裏切りの救世女	P104
041	最強の騎士	P140

■聖なる処罰者 　▼裏切りの救世女 　▼最強の騎士

聖なる処罰者

祝福

　特技≪逃げ水≫を習得している。≪逃げ水≫のデータは、LoG P.69 下段右RoG 2 P.119を参照。

呪い

　金属製の鎧を着ると、祝福の効果を発揮できない。つまり、特技が使用できない。

備考

　あなたは、“蜃気楼の民”と呼ばれる部族の暗殺者である。 蜃気楼の民は、幻の都“ガザロ”とそこに在る至聖墓、聖母マーテルの墓、を守っている部族で、 あなたに与えられた命令は、ある男性の殺害である。

　その男性はガザロにたどり着き、３つの試練を受け、最後の一つで失敗した。 奇跡的にも生き残ったその男は、蜃気楼の民の厚い看護を、恩を仇で返したのだ。 ガザロに保管されている“創生の石版”を盗み見ると言う行為によって。

　今まで何名もの暗殺者が返り討ちに会っている。 だから、一族の中でも最高の腕前の持ち主に指令が下った。

　ヴィンス公フェリックス・クリューガーを抹殺する指令が。

Land of the Guilty P.68,69

▲聖なる処罰者 　■裏切りの救世女 　▼最強の騎士

裏切りの救世女

祝福

　転生によって記憶を失う事が無い。 因縁は引き継いでも、新規に決め直しても問題が無い。 ただし、経験点は通常どおりである。

呪い

　因縁に「聖母マーテル」を持っている。関係は“裏切り”が推奨される。 忘却する事が決して出来ない物であるので、転生したときもこれは必ず引き継ぐ事。 転生した際もこの因果律を引き継ぐべきだろう。

　また、あなたに課せられている使命を、決して他人に話してはならない。

　そして、フィニスのアルカナを持つ事が出来ない。 例えそれが開放されたフィニスであったとしても、身に宿す事が出来ない。

備考

　第九聖女アルゲンティア。世間では、聖母マーテルを売った悪女として知られている。 マーテルが３３歳の時、処刑される原因となったのは、 アルゲンティアが虚偽の告発を行ったためである。たった一壷の上質香油と引き換えに…

　だが、あなたはこの事件に関して、アルゲンティアは決して裏切っていないと断言できる。 あれは、義姉であるマーテルが望んだ事なのだ。姉のために何かしたいために、あなたは裏切ったのだ。 最後の仕上げのために。

　あなたは、第九聖女“裏切りの”アルゲンティアその人の転生体である。 裏切り者としての使命。幻の都ガザロへと、多くのものを導く使命。

　コンラッドも、オーレリアもそれぞれの使命感にしたがって行動している。 だが…　あなたは彼らほど強くは無い。 ただ、義姉マーテルへの愛情のみで、最もつらい使命を継続している。

Land of the Guilty P.104,105

▲聖なる処罰者 　▲裏切りの救世女 　■最強の騎士

最強の騎士

祝福

　＜交渉＞の判定に常にダイス＋２の修正を得る。

呪い

　戦闘に毒を用いる事が出来ない。また、最強の騎士としてのあなたに、 助けを求める者の依頼を断る事が出来ない。

備考

　ミンネゼンガー公国では、領主ループレヒトの趣味により、 現在でもトーナメントが行われており、これに参戦し優勝することは、 “ハイデルランド最強の騎士”の称号を得ることと等しい。

　そして、あなたはこのトーナメントに優勝した者である。 アダマス、アルドール、グラディウス、アクアのうち最低でも一つを持っている方が望ましいだろう。

Land of the Guilty P.140,141