銀兜の騎士と白鳥人

 白鳥人と、彼女等のもたらした優秀な武器を所有する因果律が、このカテゴリに分類される。 このカテゴリに強く絡んでいるのは、白鳥人を妻とした、“銀兜の騎士” オルトヴィーンであることを覚えておくと良いだろう。

銀兜の騎士と白鳥人 GM向け:P269 , P270
番号 因果律名
006 背を向けた白鳥 P70
021 貴腐の子 P100
047 オルトヴィーンの剣 P152
057 オルトヴィーンの盾 P172
069 天駆ける履 P196
072 カルカの乗り手 P202

背を向けた白鳥  ▼貴腐の子  ▼オルトヴィーンの剣  ▼オルトヴィーンの盾  ▼天駆ける履  ▼カルカの乗り手


背を向けた白鳥

祝福
 本来はNPC(と言うか殺戮者)用である、ヴァルフェーを、 PCとして使用できるようになる。 無論、フルキフェルのアルカナを持ち、種族を白鳥人にする事。 ただし、ヴァルフェーには女性しか存在しないため、性別は固定される。 [特技]などのデータに関しては、LoG P.42〜45 を参照。

呪い
 他のヴァルフェーから、裏切り者として扱われ、 人間からは、アーグリフの使わした悪魔だと扱われる。 かなり肩身の狭い思いをする事になるだろう。

備考
 あなたは白鳥人と呼ばれる、特殊な種族である。 白鳥人は元々、魔人アーグリフに仕える種族で、女性しか存在しない。 彼女等がなぜアーグリフの居城に住まうのかは、不明であるが、一つだけはっきりしている事がある。 それは、英雄とたたえられる人物に死をもたらし、その者の魂を、アーグリフの騎士とする事である。 アーグリフが何故そのような騎士を集めるのかもまた、不明である。

 なお、あなたはアーグリフの居城“亡霊戦士の城”のことを、ほとんど覚えていない。

Land of the Guilty P.70,71


背を向けた白鳥  ■貴腐の子  ▼オルトヴィーンの剣  ▼オルトヴィーンの盾  ▼天駆ける履  ▼カルカの乗り手


貴腐の子

祝福
 特技≪練達≫を使用できる。≪練達≫のデータに関しては、 LoG P.101 中段右RoG 2 P.119を参照。説明文が解りにくいと思うので補足しておくが、 受動行動とは、防御行動を指し、能動行動とは、攻撃を指す。 ようするに、殴るときにしかこの恩恵は受けられないので注意。

呪い
 病“エーデエルフォイレ”にかかっている。 【HP】の最大値を−4すること。なお、減少する物は【HP】であって、 【体格】ではないことに注意。

備考
 エーデルフォイレは、ビンケン城伯の家系にしか発病しない、特殊な病気である。 あなたの髪と瞳薄い黄緑色をしている。 …あろう事か、血の色までも…

 この病は先天的なもので、正確には一族にかけられた呪いなのだが、 病を治すためには強者と戦い、彼を倒さねばならない。 あなたの一族はこうする事で、生き延びてきた。

 エーデルフォイレの病気を持つ者が、決して触れてはいけないものが一つある。 あなたの指が触れた白ブドウは、高値で取引されるほど出来の良い貴腐ワインとなるが、 あなた自身は熱病で死亡してしまう。軽々しく白ブドウに手を伸ばさない事。

 また、欲に狩られたペネレイアの教皇により、無数の密偵があなたに向かい飛ばされている。 捕獲されないよう、十分に気をつけること。もし、教皇につかまれば、 あなたは命の続く限り、白ブドウに触る事を強制されるだろう。

Land of the Guilty P.100,101


背を向けた白鳥  ▲貴腐の子  ■オルトヴィーンの剣  ▼オルトヴィーンの盾  ▼天駆ける履  ▼カルカの乗り手


オルトヴィーンの剣

祝福
 “不破の盾レヒテ”を所持している。 レヒテのデータに関しては LoG P153 下段RoG 2 P.120を参照。 なお、LoG P.153 のイラストでは剣の形をしているが、これはそう言う盾である。 誤植ではない。

呪い
 この剣が、“不破の盾レヒテ”である事を喋ってはならない。 また、この剣は攻撃をする時に鞘から抜く事が出来ない。 つまり、S+12は、使用する事が無いデータである。 攻撃時にダイス−1も注意。

備考
 “不破の盾レヒテ”は本来、“名剣リンケ”と対になる武器で、 もともとの所有者はオルトヴィーン… “銀兜の騎士”オルトヴィーンである。 オルトヴィーンの所持した、この奇妙な剣は詞や物語にもなっており、 ちょっと詳しい者であれば、あなたの剣を“名剣リンケ”と見破るかもしれない。

 この剣が、盾であることを知る者は、おそらく所有者である、あなたぐらいの者であろう。

 ちなみに、この剣は“オルトヴィーンの剣”の因果律を持つ者専用。

Land of the Guilty P.152,153


背を向けた白鳥  ▲貴腐の子  ▲オルトヴィーンの剣  ■オルトヴィーンの盾  ▼天駆ける履  ▼カルカの乗り手


オルトヴィーンの盾

祝福
 “名剣リンケ”を所持している。 リンケのデータに関しては LoG P173 下段RoG 2 P.121を参照。 なお、LoG P.173 のイラストでは盾の形をしているが、これはそう言う剣である。 誤植ではない。

呪い
 この盾が、“名剣リンケ”である事を喋ってはならない。 また、この盾で[受け]た時に、ダイスが−1されてしまうことにも注意。

備考
 “名剣リンケ”は本来、“不破の盾レヒテ”と対になる武器である。 まぁ、詳しくは上の“オルトヴィーンの剣”を見てもらうとしよう。 この盾もまた、ちょっと詳しい者であれば、“不破の盾レヒテ”と見破るかもしれない。

 この盾が、剣であることを知る者は、レヒテ同様に所有者である、あなたぐらいであろう。

 ちなみにこのセットは、元々白鳥人によりオルトヴィーンにもたらされた物である。 白鳥人の名前は“はぐれヴァルフェー”ヘルツェヒルデであることも、覚えておくと良いだろう。 また、この盾はミンネゼンガー公国に模造品があり、そっちの方が立派である。

 なお、この盾もまた“オルトヴィーンの盾”の因果律を持つ者専用である。

Land of the Guilty P.172,173


背を向けた白鳥  ▲貴腐の子  ▲オルトヴィーンの剣  ▲オルトヴィーンの盾  ■天駆ける履  ▼カルカの乗り手


天駆ける履

祝福
 天駆ける履を所持している。装備する事で、短時間だが、2mほどの高さに浮く事ができる。 戦闘時に浮く場合はマイナーアクション扱いとなり、降りるときも同様である。 そして、浮いている場合<運動>の判定に、ダイス+1される。

 天駆ける靴のデータは RoG 2 P.121 を参照
呪い
 飛行中にファンブルした場合、2mの高さから即座に落下する。 詳しくは RoG 2 P.121 の天駆ける靴を参照。 また、[落下]の処理に関しては BoA P.87 BoA 2 P.1を参照。 LoG の方に詳しく書かれていないので補足しておくが、 <運動>判定によるダメージ軽減は当然行われる。 ただし、この<運動>の場合、祝福によるダイス+1を認めるかどうかは、意見が分かれるだろう。 Sigil では、[落下]であって飛行状態ではないので、祝福の効果は却下する事を推奨したい。

備考
 あなたは、これまで幾度と無く羽飾りのついた靴を見てきた。 始めのうちは、特に欲しいとも感じなかったのだが、次第に手にしたい欲求に狩られるようになり、 世界中を旅し、命をかけてこの“天駆ける履”を手に入れたのである。 そう、この履はあなたにとって、一生の宝物なのだ。

Land of the Guilty P.196,197


背を向けた白鳥  ▲貴腐の子  ▲オルトヴィーンの剣  ▲オルトヴィーンの盾  ▲天駆ける履  ■カルカの乗り手


カルカの乗り手

祝福
 <騎乗>の判定のダイスが+2。戦場での移動の際の【希望】にダイスが+1される。 そして、“怪馬カルカ”を連れている。カルカのデータは LoG P.203 下段RoG 2 P.122を参照。

 カルカは人語を話すことは出来ないが、理解するだけの知能を持っている。 また、この因果律を持つ者は、カルカをファミリアにする事も可能である。 当然、≪盟友≫レベルの条件をクリアしなければならない。

呪い
 カルカ以外の動物に騎乗する事ができない。

備考
 カルカとは、元々水怪(水の精霊の一種)でザイフリートと呼ばれた騎士により捕まえられた、 10本もの後脚を持つ馬である。ザイフリートに捕らえられた後、カルカは彼の愛馬となるが、 彼が死亡してからは亡霊となり、たびたび戦場にその姿をあらわしている。

 そのカルカをあなたは連れているのである。 カルカは何らかの運命を帯びており、あなたをその運命の元に導こうとするだろう。

Land of the Guilty P.202,203