シーン1:捧げよ聖痕

GM
[マスターシーン]です。
舞台は14年前。バルフの森…

 瘴気… というよりも[殺戮者]の闇の波動に閉ざされた森の中。 奥には獣人と獣人が対峙している。二人ともすでに半獣人の姿で、お互い相当な傷を負っている。 片方は既に片腕を失い、片方は既に瀕死である。

 腕を失った獣人は“片牙の”ギルザ。
 昔の戦闘でなくしたのか、途中で折れた牙がトレードマーク。元々異常に長い牙を持っている。

 瀕死の獣人は[殺戮者]
 元はこの森に住まう獣人たちの長であり、ギルザの兄である。だが、闇の誘惑に負け乱心。 森を汚し、そして森を脅かす存在となった。

 多くの死体… 獣人はもちろん、[殺戮者]を始末する為に戦った騎士や、傭兵が転がる中、 [殺戮者]は一言ごとに血を口からこぼしながら声を張り上げる。

「誰にもやられるものか… 俺は人外の長! 復讐者の長だ! さぁ、止めを刺してみろ。 そいつも必ず道連れだ…」

 額に浮かぶアクアの聖痕。
 血気にはやり、やれるものならやってみろと一歩踏み出したファング。そのファングの肩にぽんと手を置くギルザ。

「呪いを絶つのは俺の仕事だ… 俺の兄だからな… キサマはもはや長ではない!  森を汚す闇に過ぎん。 …散れ」

 獣人同士の骨太な肉弾戦。数合の後に宙を舞う[殺戮者]の首。それと同時に見えない牙が戦士、 ギルザの顔面を噛み砕く。

 ∵因果応報∵

 ギルザは勝利の雄叫びを上げ、森を包んでいた瘴気が晴れだす… と、その時。 頃合いを見計らったかのように響く地響き。それは明らかに軍馬の物であり、 そしてその軍勢は迷うことなくその戦場で戦っていた獣人たちを蹂躙していった。

殺せ! 殺せ! 人外を殺せ!
生まれながらの汚れを潰せ!
 蹂躙部隊を率いる騎士は、まるで歌うかのように号令を発しつづけた。 その場にいた獣人という獣人を殺戮し、首を切り落とし首塚を築きあげる騎士団。

「こいつらは首だけになっても喰らい付いてくるぞ。魂からの人外だ。尊厳は無い。 …容赦はするな」

 いっせいにメイスを振り上げ、頭蓋骨を粉砕して回る騎士。そして、部隊を率いた騎士は首塚の上に立ち、 高々と勝利を宣言した。

「神の勝利だ!」
GM
…と、言うような事が14年前ありました。 ファングさんはこの時、命からがら逃げ出した、と言うわけですね。
Land of the Guilty : FEAR :   ブレカナやる上では必須ツールと考えてもいいからな! くそ! シナリオの幅が広がるからとにかく買え! 大切なのは因果律じゃない! 世界観だ!
***編集後記
 しつこく釘をさすけれども、某財団の影響ではないです。

 本当はファングとか色々喋ってたんですが、 もーなんかめんどくさくなったので小説風に纏めてみました。 一時期は、このシーンをそのまま予告編に入れっちまおうかと考えたほどです。

 だらだら発言を書くより、こっちの方が読みやすいべ?