シーン2:エフェクトス(逆位置)

GM
シーンプレイヤーはファングさんです。
あんな事が有ってから14年。あなたは、徹底して体を鍛えなおし、格闘術を学んだわけです。 で、久しぶりにバルフの森に帰ってきた訳です。

 バルフの森は随分と開拓が進んで、だいたい1/4ぐらいが切り開かれてます。 村は例の戦闘があった辺りを中心として構成されてるみたいですね。
ファング
そうだな。あの首塚が出来上がったところ辺りに行ってみよう。
GM
今は家が建ってますね。
ファング
それじゃぁ、近くの木に花を添えよう。
GM
するとですね、見た目にも血気盛んな村人達が声をかけてきます。
「おいあんた! かなり使えそうだな?」
ファング
「まぁ… まだまだ修行中のみではあるが…」
「村人」
「流れ者かぁ… 荒事が仕事なんだろ?」
ファング
「荒事は修業の一環のような物だが…」
「村人」
「ようし! ちょうどよかった。化け物狩りをやらんか?」
ファング
「化け物?」
「村人」
「あぁ… 狼さ。森の中に狼が集まりやがってよ。夜なんか遠吠えが酷くて眠れもしねぇ。  …食われた村人も居るんだ…」
ファング
「それはひどい狼だな… 実態を突き詰めて退治する必要があるかもな」
と言いつつ真偽を確かめたいと思う今日この頃。
「村人」
「これから決死隊を組んで森に入ろうかと思うんだ」
ファング
「いやまて。その意見には反対だ。村人を食い殺したと言う事は、相当な強さだろう。 戦闘訓練の無いものが行っても無駄死にするだけだぞ。まず俺が偵察に行って様子を見てこよう」
「村人」
「そんな悠長な事言ってられるか!」
と村の若い連中は怒鳴ったりします。そこに、一人のおじいさんが 「またか…」と言いながら近寄ってきます。
<隠密>かな。
ファング
(コロコロ)や、やばい。失敗した。
「あなたがここの長か?」
GM
おじいさんはちょっと眉をひそめてから
「かなり… こう言ったことに詳しい方のようじゃな。 あんたの言い分もわからんではないが… 村の者も3人ほど殺されておる。 そうそう収まりはつくまいよ。どうじゃな。しばらく相談役として留まってはくれんかの?  宿はこちらで用意してしんぜよう」
ファング
「それは良いが… 決して狼を刺激するような軽はずみな行動はしないでくれ。 もし逆襲に出られて村人が襲われでもしたらそれこそ一大事だ」
GM
村人は 「こっちが手を出さなくても向こうが来るんだ!」 って言ったりもしますが… そろそろ気づくんですが、 そうやって血気盛んにいきまいてる連中の殆どが酒くさいですね。
ファング
そうだなぁ。それじゃそこらへんにある井戸から水汲んできてザバーっとぶっかけよう。
「少し頭を冷やしたらどうだ。そんな酔っ払った体で何ができる」
「村人」
「…ってめぇ!」
エリア88:新谷かおる: 名作だぜ! あっさりとした死に方に燃えろ! 熱い男のバーニング! 読め!
***編集後記
 ファングが水をぶっ掛けるのはかなりナイスだなと(笑)

 本当は発言している村人は4,5人居たんですが、 僕がリプレイを書くときに、GMの発言数が多くなるのを極端に嫌う為、 一人の発言に纏めてあります。

 髭面のおっさんとかが一杯いたんだよ。