シーン3:エルス(正位置)

GM
えーっと… それじゃ、もう1回[マスターシーン]*1立てます。 場所は14年前のバルフの森。時間は最初の戦闘の後です。

 あなたは赤毛の流れ者の女、フラウシュさんですが、と共にこの戦場を見にきました。
「戦場の後と言うのは一度見ておいたほうがいい」
ニキータ
「…ひどいね」
GM
うん。酷い。上を見れば枝にまで肉片がかかっているし、血の匂いで森林浴すらできない。
ニキータ
うっ…
「フラウシュ」
「人間のなかには、あんたたちを快く思ってない連中が居るって事、良く覚えておくんだね。 襲われそうになった時、立ちすくんだらそれで終わりさ。そう言うときに爪を出せるかどうか。 それだけさ」

 とまぁ、フラウシュと会話を続けているとですね「うぅっ…」と言う唸り声が。
ニキータ
「な、なんか唸り声が聞こえる」
「フラウシュ」
「え? どっちだい?」
ニキータ
「こっち…」
GM
行ってみるとですね、既に半獣人と化した死にかけの獣人がずるずると這い出してきます。 顔は狼の牙で砕かれたかのように見事につぶれてしまっています。
ニキータ
「大丈夫ですか!?」
「ギルザ」
「い… 一族は無事か…」
ニキータ
「… それは…」
「フラウシュ」
「解ってるんだろ? 臭いでさ。みんな死んでるよ。それでもあんた、やる事があるんだねぇ?」

その言葉を聞いた獣人は爪を地面に食い込ませて、何かを決意したかのようにこういいます。
「この命の使い道が… 決まった」
「使い道? なに言ってるんだ。もう先は長くないよ。 …さてと。 ちょっと肩でもかしてやろうかね」
ニキータ
手伝います。
GM
しばらく行くと村が見えます。その中でも森に近い為にうち捨てられたであろう、 粗末な小屋の中に入っていきます。そこに運ぶまでの間、フラウシュさんが獣人に何かをささやいて、 獣人は頷きました。

 小屋に入ると、彼女はあなたの方に向き直って
「さてと。あたしの方は旅はここで終わりだ。あんたはどうする?」
ニキータ
「そ、そうなの…?」
ショック*2から抜けきれないんで、しばらくはここに留まります。
「フラウシュ」
「… ま、いいけどさ。ん〜… 珍しい物を見たいなら別にいいけれども、そうじゃないならちょっと出てもらえるかな?」
ニキータ
「ん… わかった」
GM
では、出て行った後の小屋です。
「あんたはもう助からないけど… 残しなよ。あたしがあんたの次を産んでやる…」

 それからしばらくして、彼女は男の子を出産します。その頃には獣人は死んでて、 それからしばらくして、あなたはここを発ちました。
砂の薔薇:新谷かおる:  エリア88に対して女性が多い漫画だな! でもカウンターテロだぜ! つーか新谷かおると母校が同じだったのを知った時はびびったよ! こんな事で喜ぶなんて厨房だよな! とにかく読め!
*1[マスターシーン]
 過去のシーンは基本的に[マスターシーン]で行う、というのが樹都さんのスタンスらしいです。
*2ショック
 森の被害を見たショックなのか、フラウシュとはなれることのショックなのかは、微妙ですな。 MD起こしててどっちか解らんかった(笑)
***編集後記
 あぅ… 全体的に微妙に肌に合わないっぽい…

 ご本人さんがリプレイに起こそうとして断念したのが、なんとなく解る気がする…  GMとしての発言、NPCとしての発言、NPCとしての発言、GMとしての発言、 と言うのが多いから、区切りがめんどくさくなるんだろうなと。