シーン5:アクシス(正位置)

GM
レオン。いきなりだけど<自我>*1… はまずい。絶対成功する。 ダイス一個で10以下出せや。
レオン
はい? (いっころ)5。
GM
ならおっけい。只今儀式の真っ最中。
レオン
誰が何をどうしてる?
GM
あなたが、剣を持って、少女を切り殺した。
レオン
“た”? え〜… えぇっ!?
「ポーク」
「ぶひっ。これでお前も俺たちの仲間だぶぅ。ぶふ〜」
レオン
「死んでも、お前達の仲間にはなりたくないぞ…」
「ポーク」
「まぁ、どうでもいいぶぅ。とりあえず、ケルバーの町に向うといいぶぅ」
レオン
「あぁ… で、何の儀式だったのかな?」
「ポーク」
「承認の下だったぶぅ? 先日お前はボリヴァドゥス様に跪いたぶぅ」
レオン
「いや… まぁ… 跪いたと言うか何と言うか…」
「ポーク」
「尊厳無き死をより完璧にする為の儀式だぶぅ」
レオン
「ポーク」
「尊厳無き死をより完璧にする為に、ケルバーの町に向かって、 尊厳無き者を倒してくるといいぶぅ」
レオン
「とりあえず、その少女の墓を…」
「ポーク」
「… 今目の前で殺した本人が何を言うぶぅ?」
レオン
「いや、それはだな… それを言われると非常に辛いのだが、 だからと言って死者を愚弄するわけには…」
「ポーク」
「お供え物*2に墓は必要ないぶぅ」
レオン
「いや、この子は普通の人間なんだし、お供え物なんかにはされたくないだろう…」
「ポーク」
「じゃぁ、お前達人間は殺したオーク一つ一つに墓を建てるのか? してないぶぅ。 大体、貴様だって殺したじゃないか、ルシを。」
レオン
「いや… あれはだなぁ…」
「ポーク」
「何を言うか、この同族殺し」
レオン
「同族殺し…っ! ぬぅ〜! いや、だってだな、腹からうぞうぞと…」
「ポーク」
「幼児殺し」
レオン
「貴様だって、人間を娶ったではないか!」
「ポーク」
「それは、生産的だぶぅ。とゆーか話をそらそうとしても無駄だぶぅ」
ゲオルグ
頭いいぞ(笑)
「ポーク」
「もういいから、さっさとケルバーに向かうぶぅ」
レオン
「…仕方ないな… あまり酷い扱いをするんじゃないぞ」
「ポーク」
「酷い扱いがどんなのか解らないぶぅ。人間の基準はとっとと捨てるぶぅ」
レオン
「断る」
「ポーク」
「まぁ… まぁいいぶぅ。そのうち、嫌でも捨てる事になるぶぅ。 ちなみに、ケルバーの町で幼児狩りが良く起こってるぶぅ。うちらじゃないけど、 似たような系統だぶぅ。んじゃ、行ってらっさい」
それを防ぐ為にトラックマーキングはこまめに行いましょう。シーンごとにトラックを切ると書きやすいです。他に使用しているのは、マイクとヘッドホンですね。(続く)
*1いきなり<自我>
 催眠術に対する抵抗… だったんだけど、レオンは<自我>3レベル持っているので、 絶対成功すると言う判断から、【希望】で判定させた。ちなみに、 失敗した場合は供物を完璧に仕上げてしまう。半強制的な[闇の誘惑]
*2お供え物
 価値観の相違。ここを読むだけでも十分に、人間とオークが相容れない存在である事が伺える。 まぁ、レオンの場合だけかもしれないが…

 この辺はRPGの面白い所か。PLによっては“郷に入れば郷に従え”を実践するかもしれない。 その選択が正しいかどうかよりも、面白いかどうかの方が重要なのはいわずもが。
***編集後記
 このシーンを読んで大体予想がつくと思いますが、今回はかなり意地悪な事をしています。 ちょっとPLの方がついて来れていない部分もちらほら… で、そんな意地悪をしてみて解った事。 うちのメンバーは、基本的に甘い。というか、ちょっと中途半端な面が目立つ。割り切れてないって言うか…

 もう少し、非情な面とまでは行かないけど、切り捨てる決断力が欲しいなぁ…  どの辺に不満があったかは、読めば解ると思いますです。まぁ、そのへんは後ほど…