シーン3:イグニス(逆位置)

GM
つぎぃ〜。次の奴〜。俺が今見てる奴。
ランドール
こいつか?(ミシェルダを指す)
GM
俺が今見てる奴。
ランドール
こいつか?(ベイジェルを指す)
GM
俺が今見てる奴。
ランドール
あぁ、解ったさ、あぁ、解ったよ。俺だろ、俺。
ミシェルダ
ガンたれてるとも言いますね(笑)
GM
人間素直が一番だね(笑) 処で今どちら?
ランドール
ケルバーかな。リザベートお姉さまの所?
GM
リザベートお姉さまはちょっち勘弁。
ランドール
んじゃ、買出しかな。
GM
すまんのう。つー訳でボリオルデ商店です。買い物の後、ここで休憩していたあなたに、 どっかで見たような人が近づいてきます。
ランドール
なんぞ?
GM
黒いマントで、黒い仮面を… あ、灰色か。で、そのお方が君がお茶を飲んでいる席の前に座る。ラオウばりに(笑)
「久しぶりだな、ランドール…」
ランドール
フェリックスか… とりあえず、無言。柄に手をかけておくさ。
「フェリックス」
「物騒な奴め。まぁいい。今回話というのは他でもない」
って呼んだ覚えは無いが(笑)
ランドール
「ふん…」
「フェリックス」
「わざわざ、昔の部下の顔を身に来てやったんだ。役に立たなかった部下の顔をな。昔話をするために来たと思うか?」
ランドール
「あんたのやった事は忘れねーよ」
「フェリックス」
「好きにしろ。貴様ごときがいくら頑張って傭兵団を作ったとしても、所詮貴様だ。何ができる」
ランドール
威嚇で≪居合い≫をかましてやる。≪居合い≫≪見えざる鞘≫…(コロコロ)成功。
「フェリックス」
「それで?」
ランドール
「あの頃の俺とは違う… で何の用だ?」
「フェリックス」
「仕事だ」
ランドール
「俺が素直に受けるとでも?」
「フェリックス」
「これは、ヘルマン一世のたっての願いでもある… 引き受けろ」
ランドール
「元々無頼漢の俺に忠誠心があるわけが… ヘルマンなんか関係ないね」
「フェリックス」
「ほう… そうか。ならば貴様は、たった今から我がヴィンス公国と、エステルランド王国の軍勢を相手にすると言う事だな」
ランドール
「元々そのつもりで傭兵団を作った!*1  話は聞くだけ聞いてやる」
「フェリックス」
「知ってのとおり、現在我がエステルランド王国とブレダ王国は、交戦状態にある」
ランドール
「らしいな」
「フェリックス」
「都合が悪い事に、レクトルムがこちらに大量飛来してきている、との事だ。 さらに間の悪い事に飛行ルートは国境をなぞるように飛ぶらしい。あの竜の体から取れる鉱物資源*2は実に有効でな。 それこそ貴様の着ている鎧ぐらいは、いくらでも作れる代物だ。そんな物を、むざむざブレダ王国に渡していいと思うか?」
ランドール
「ブレダ王国は、俺にとって敵対する物じゃない。」
「フェリックス」
「そうか。と言う事は、貴様の愛するこのケルバーが戦火に燃えても良いと言うのだな」
ランドール
…ちっ… 再び沈黙…
ゲオルグ
でも、フェリックスにとったらそっちの方が好都合なんじゃ…
GM
いや、あの人にとっては、ここで竜をパチる方が好都合やから(笑)
グラシア
ごもっとも(笑)
「フェリックス」
「元々我が軍のほうが優勢なのだ。それをだ、訳のわからん竜を手に入れる事で、無駄な希望を抱かせると言う事は、 それはそれで酷だとは思わんか? むしろ、その希望を断ち切っていじめ散らかす方が楽しいだろ」
ゲオルグ
なんて陰気で横柄な(笑)
「フェリックス」
「と言うわけで命令だ。再び私の部下となれ。ただし、今回だけだ」
ランドール
…なやむなぁ…
「フェリックス」
「なに、今回は貴様が命を落とす事は無いさ。今回はな。なんせ、相手は私ではなく雑兵だ… 貴様なら余裕であろう?」
ランドール
「…いいだろう。貴様の誘いに乗ってやる。ただし、貴様のために戦うんじゃないからな」
「フェリックス」
「あぁ、構わないさ。勝てばそれで良い。先ずはブランネアールの町へ向かう… ついて来い」
弓なんか使うな、クロスボウに拘るんだ!
*1傭兵団
 ランドールは、昔フェリックスより彼の正義に反する命令を受け、 それに逆らったがために、谷底に突き落とされた事がある。 奇跡的に一命を取り留めたランドールは、フェリックスと戦うため、 現在の傭兵団を作り上げた。まぁ、詳しくはキャラ紹介の方を参照のコト。

 で、それは置いといて。フェリックスの軍勢と戦うのは、 本来の目的なのでまだいいとして、ヘルマン一世の軍と戦うのは、 かなりムボーなんではなかろうか? と思ったのは俺だけではあるまい。
*2鉱物資源
 どのくらい貴重な物かは不明。 こちらで言う所の“隕鉄”とか言う奴が近いのではないかと。 ドワーフのみが製作可能と言われる、“イオシス”とも関係があると思われる。

 解らない人は少ないと思うが、隕鉄について簡単に説明すると、 “隕石に含まれている鉄”だったと思う。貴重と言えば貴重。 ただ、これが言うほど有効な物質だったかどうかは、かなり疑問…

 そういえば、ダマスカス鋼とか言うのがあった様な気もするな?
***編集後記
 ふはは。よもや“裏切り”の因縁を持つ相手から依頼が来るなぞ、 夢にも思うめぇ。ちなみに、止めになった台詞「貴様の愛するケルバー…」は、 前日から用意しておいた物。何が嬉しいって、そらあんた掌の上で、 人一人踊らせたって事がですねぇ(笑)

 ちなみに、編集ではカットしたが、フェリックスが声をかけた瞬間、 ランドールに携帯がかかってきたため、フェリックスは、 虚空に向かい延々と喋りつづけてしまった(苦笑)

 ケータイの電源は極力切っとけよな。なぁ? Y's?

伊万里:今のシーンもらったっ!

 嬉々として貰うなよ、お前も…