シーン9:ファンタスマ(正位置)

エリィ
え〜、つぎ出たいです。収容所に到着で良いですかね?
GM
はいよ、問題なし。
エリィ
もう、すいませんも何も言わずに扉を開ける。
GM
誰もいない。*1
エリィ
仕方ないな… てきとーに奥に進んでみる。
GM
囚人番号151番からの番号札とか、手枷足枷とかがずらっと並んだ部屋に出る。
エリィ
とりあえず、しらみつぶしに探してみよう。
GM
奥に進もうとしても、鍵がかかっている扉のおかげで先に進めない。
エリィ
蹴破る。
GM
あっさりと蹴破れました。
エリィ
「あら? ま、しょうがないか。チップ〜!」
チップを探します。
「兵士」
「…ねえちゃん、何してるんだこんな所で?」
エリィ
…やばっ。顔面に裏券。
「兵士」
「な、何をするんだ。ここは立ち入り禁止だぁぞぉう」
エリィ
「知らん。そんなんあたしの中には無いっ」
「兵士」
「何なんだこの女は。ぶつぶつぶつ…」
エリィ
絡んでこないんだったら先に進もうかな。
「兵士」
「あぁ、待った待った。そっちに進むんじゃぁ無いぞぉう。 落とし穴掘ってあるから」
エリィ
おいしいから、その落とし穴にはまってしまおう(笑)
GM
マジで? そうすると、真っ暗な場所に出る。
「だぁいじょうぶかぁ〜? そこに落ちてしまうと、もう上がる手立ては無いぞぉう」
エリィ
「えっ?」
「兵士」
「探索中のダンジョン*2と繋がってるんだぁぞぉう。方向を間違えるととんでもない事になるぞぉう」
エリィ
「ってことは、何かあるって事?」
「兵士」
「何かある代わりに、下に行こうとすると松明の光が、点いてるのにどんどん消えてしまって、 ある程度以上はちっとも進めないんだぁぞおう。ちなみにそこは新しく発見された入り口だぞぉう」
エリィ
「どーやってでも良いから、出してくんない?」
「兵士」
「すまないのだぁ。ロープがどうやってもそこまで届かないのだぁ。 反対方向に行けば、遺跡を再利用した監獄に出るから、そっちから出てくるのだぁ」
エリィ
「…監獄? チップって奴いるかな?」
「兵士」
「いるかも知れないぞぉう」
エリィ
「かも? かもって何よ?」
「兵士」
「部屋にいるかもしれないし、いないかもしれないぞぉう」
エリィ
「役に立たないなぁ」(笑)
「兵士」
「そりゃそうだぁぞぉう。役が立ったらこんなトコに居ないんだぁなぁ」
エリィ
(笑)
「あんた、頭いいねぇ」
「兵士」
「そうだぁ。俺は、頭は多分良いんだぁぞぉう。でも頭は弱いから何の役にも立たないんだぁ… ぞぉう」
エリィ
「よし、じゃぁ、今度うちに来なよ。凄く強くしてあげるよ」
「兵士」
「じゃぁ、頭を強くして欲しいんだぁなぁ」
エリィ
「それなら大丈夫。前例があるから」(笑)
「兵士」
「そうかぁ、じゃぁ今度行かせてもらうぞぉぅ」
エリィ
「うん。じゃーねー」
「兵士」
「おうなのだぁ」
今回は本当に痛い目に合わされました。≪虚言≫なんか嫌いだ
*1誰もいない
 151番からって辺りで予想がつくと思うが、ミリィを連れて行ったために誰もいなかった。 それにしても、交代ぐらいよこせよ、無用心な。
*2ダンジョン
 レトログラデの逆塔の事。ちなみに、レトログラデ収容所はきちんと存在しますぞ。 こんな、頭に虫の巣食った場所ではないと思うけど。
***編集後記
 オズの魔法使いかい。まー変わった連中だらけの収容所ですこって。 ちなみに、他の犯罪者の方々は存在するはずなんだけど、登場させるのをすっかり忘れてた。 戦犯とか多いんだろうなぁ、ここって。思想的危険人物とか。

 なお、モレンツァはヴィンス公国の人になっているけれども、 だからと言って、レトログラデ収容所がヴィンス公国に所属しているかは、かなり疑問。 たまたまこいつが抜擢されただけ、って事にしておこう。