シーン7:フィニス(正位置)

GM
え〜、では集合場所です。
ポカリ
おはようございま〜す。
ジェイ
じゃ、お買い物行きますか。コンビニ行こう、コンビニ。
GM
無いって… あ、あるわ(笑)
ジェイ
オレコンビニがあるでしょ(笑)
GM
うん。ボリオルデコンビニエンスストア。*1
ポカリ
松明とか、油とか… 冒険セットとか置いてない?
GM
あるで。融けたチョコレートとか、塩、水。
ポカリ
松明とかのセットは?
GM
10本セットで売ってるわ。
ポカリ
「ライアンさん払っといてよ。冒険誘ったの君なんだしさ」(笑)
「ライアン」
「は? いや、まぁええけどさ」
ゲオルグ
「主人、砂漠の日差しを防ぐようなローブが欲しいのだが?」*2
ジェイ
UVカット?
GM
UVカットは無いと言うに(笑)
「ローブぐらいなら、なんぼでも。」
ゲオルグ
「いくらだ?」
「店員」
「それぞれ一銀貨。ところでお客さん、砂漠に行くんですかい?」
ポカリ
「え? あぁ。そうだけど?」
「店員」
「なら、乗り物になる動物が要りますぜ。うちで貸し出ししてるけどね」
ポカリ
「そうなん?」
「店員」
「いた方がいいって話でさ。イェーザー*3を使えば倍違う」
ポカリ
「ほう、倍。じゃぁ、四人乗りでいくらになる?」
「店員」
「一人につき、一匹って言う計算ですわ。一日につき10銀貨」
ポカリ
「一日、10銀貨っすか!? ちなみに、殺しちゃった場合は…」
「店員」
「手間賃含めて、2金貨」
ジェイ
「じゃ、名義はポカリさんで」
ポカリ
うそぉ(笑)
ジェイ
「大丈夫だって、冒険したら金入るんやし」
ポカリ
「あぁ、そうだね。帰らなきゃ良いんだし」(笑)
「店員」
「そうそう、こいつら一日ほっといたら勝手に帰るようになってるから」
ジェイ
「これは前金じゃないんやね?」
「店員」
「あぁ、後金後金。ほら、いつ帰ってくるか解らないですからねぇ」
ポカリ
どころで、どんな動物なん?
GM
うむ、トカゲです。
ポカリ
平べったいの?
ゲオルグ
いや、どちらかというとヨッシーみたいな感じですわ(笑)
ジェイ
平べったいのは砂漠では乗り物にならんやろ。
GM
膝が焼けますぜ(笑)
ポカリ
じゃ、お出かけしますか。
転生する必要の無いアルカナ
*1オレコンビニ
 大勢の冒険者などが訪れるため、色々揃っている。 冒険のセットはもちろん、オレ地図や動物のレンタル、 ナイフやランタン、雨具の他にも、学者の人用に、羊皮紙とペン、 インクやチョークも揃えていた。

 ただし、食料はこれっぽっちも売ってない。 こればっかりは、きちんとした屋根の下で保存されている。 元々はドワーフの住処だった所を貯蔵庫に変えた物。
*2ローブ
 賢明な判断。ロヴのおかげでただでさえ暑い砂漠に、 砂自体が太陽の光を照り返すので、ハイデルランド地方のくせに 気温は30を平気で超える。不快指数もかなり高いだろう。 詳しくは、後ほど。
*3イェーザー
 実はこのシナリオ、こいつを登場させたいがためだけに考えた(笑)  いや、本当にそれだけ。「砂の一族」とかほざいて、 イェーザーにまたがるリザードマンに苦しむ村人〜、も考えたが、 リザードマンを考えるのがめんどくさかったので、保留となった(笑)
 ヨッシーとは、中々解りやすい表現だと思う。
***編集後記
 やっと逆位置から開放されました。(笑)
 まぁ、それは置いといて…  コンビニの売り物で雨具がある理由を少々。
 実はバルノウの燃える砂丘では、スコールが降ります。 ここいらは、雨が降らなくて砂漠化したわけではなく、 ロヴレンドの熱によって水分が蒸発したために砂漠化した地方です。 よって雨が降らないわけではありません。 ちょうど入り口にあたるレオーファ周辺で気温が下がり始めるため、 スコールが良く降ります。と言っても町の周辺までですが。 中心、すなわちロヴレンドに近づくに従い、降水量は下がります。
 また、砂漠の町であるにもかかわらず、雨が良く降るために、 水はそれほど貴重ではありません。飲み水は高いのですがね。 オレビールは、雨水を加工して飲めるようにした物です。 実は、飲み水を買うよりも、紅茶やビールなどを買った方が安いのも この地方ならでは。ただ、どうあがいても、ぬるくなる。