シーン4:ステラ(正位置)

ヴァルム
デクストラか?
リィナ
ステラだよDQN。
ヴァルム
2nd になって解りにくくなったなぁ…
GM
慣れの問題だな、その辺は。さて、リィナのシーンだけれども、いきなり過去のシーンになる。 10数年前…

 村に流行した病で妹が重態に。君の家はデクストラの家な訳だから、 当然医者*1は君の父さんなのだが…  その父さんもさじを投げてしまった。
リィナ
「父さん、どうして、どうしてこの病気が治らないと?」
「父」
「わしにも解らんのだ…」
てなところで、ドアをコムコムとノックする音が。
リィナ
「どなたですか…?」
えーと、12歳か。それじゃ引き継ぐのに私の意思は無いな。
GM
では、中に通された人物を見て父さんが
「あぁ、スティッキーさん来てもらえましたか。この娘なんですが…」
「ん… そうやね。この症状ならこのクスリ*2を煎じて飲ませるがええがよ」
って言って母親にぽんと薬を渡します。母親は藁にもすがる思いで妹にクスリを飲ませます。 すると、見る見るうちに熱が下がっていきますね。
「スティッキー」
「熱は下がったみたいやね。そしたらワシは次の患者に向かうがよ。いやぁ、 病気が流行って大忙しやがよ」
と言って君の家を後にします。妹は苦しそうな寝顔から安らかな寝顔に変わっていますね。

 てな感じで夜は更けていきます。お母さんは妹をだっこして、同じ部屋で寝るようですね。 特に何もしなければ翌日になるけど?
リィナ
そうですね… 特に何も無いです。
GM
なら翌日って言うか明け方。一発の銃声と、女性の断末魔の叫び声。そして、男性の悲鳴で目が覚めます。
「きゃぁぁぁぁ〜」
「うわ〜」
リィナ
これは起きなきゃ。
「と、父さん。どうしたんですか?」
GM
駆け寄るとそこには…

 胸の部分に大穴の開いた母の死体と、左目、多くの歯、そして、左手を失った父親。 そして… ≪爆炎の杖≫を構えた妹がある。
リィナ
「こ、これは一体…」
お父さんは生きてますか?
GM
虫の息やけど…
リィナ
「父さん! 父さん!」
GM
父さんは≪雷の杖≫をかまえて妹に放つが外れ。 妹は窓から外に飛び出して去っていく。
リィナ
あ… 妹の名前決めてない(笑)
えーと… それじゃティナと言う事で。
GM
うむ。で、ティナが去っていった窓から外を見ると、 患者であったと思われる人々がジャンキー化して、 略奪と殺戮を繰り広げている。君の家は父さんの奮戦で何とか助かる。

 っていうのが10年前。

 で、現在。ヘルンツィヒトに向かう馬車の中。エーリッヒ・ヘリクセンから届いた手紙を読んでいます。
「手紙」
「かねてから貴様が探していたスティッキー・ミュラーがヘルンツィヒトの領主になっている。

 が、今回の件は貴様には荷が重いので、ヴァルムとウィラード・アルゲンシュタインの二名に協力するよう伝えてある。 先ずはこの二人と接触する事。

 なお、この手紙は開封3分後に自動的に消滅する」
リィナ
…なぜあのような惨劇を引き起こしたのか問いたださなくては…
GM
かっちゃかっちゃかっちゃ
「お客さん。つきましたで?」
良く誉められます。しかし、くれと言われるとさすがに困ります(笑) ついでに手が綺麗と言われるとそれなりに困りますです。僕の手わぁ〜、人を傷つける為の手なんでぇ〜(泣) もっとちゃんと修業するよぉ。わるかったよぉ〜 ウワァァソ
*1医者
 小規模な村だと、マーテルかデクストラのどちらか存在するほうが、 医者をやっていると思われる。ティナグレースが医者として各地で重宝されているらしいので、 多分居ない所もあるんだろう。
*2クスリ
 当然のごとく麻薬。恐らく、レッド・バロンの試作品だろう。
***編集後記
 だいぶ前から言ってたけど、因縁の説明をする為にオープニングを費やすと言うのが、 パターンになりつつある。

 因縁をただポン、と渡されるよりもNPCが生きてくる。と言う事は、 ドラマが生まれやすい事と同義になる。

 んで、リィナのオープニングだけれども、PLから妹の病気を治す為にデクストラになった、 と言う設定を貰ったので病気の妹を創ってみた。かなり楽にシナリオに組み込めた導入。

 PLから渡された設定は、極力初アクトで消化する。PCに特に設定が無い場合は、 必ず初アクトで設定となりうる事件を起こす。ってのも僕のパターンですね。