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カード説明2
11〜21

( )内は一般のタロットでの名称です。

11.ラニキス
(STRENGTH)
海の神ラニキスは、強大な力を持ちます。
その力は、決して荒々しいだけではありません。

これも少しわかりにくいカードです。
力に満ちている、あるいは秘められた力がある、ということでしょうか?
一般のタロットではJUSTICEと入れ替わっていることがあります。
海王ラニキスは、実際にはもっと荒々しいイメージです。

12.パルカントス
(THE HANGED MAN)
演劇の神パルカントスが、演ずべきことを忘れて、とほうにくれています。
……という役を演じているのかもしれません。

実際のカードは、逆さまにつるされた男です。
迷っているとき、行き詰まっているときによく出ます。
悩んでいる状況を楽しんでしまえ、というカードのような気がします。

13.シトワ
(DEATH)
冥界の神シトワが、何かに終わりをつげるために、姿を現しています。

終わりのとき、見こみがあまりなさそうなときによく出ます。
悪い状況が終わるときもありますし、そうよくないカードではないようです。

14.エスティ
(TEMPERANCE)
農芸の神エスティは、作物を着実に育てています。
環境への適応、成長を示します。

水面下で物事は進んでいる、静かに実力がついている、成果が実りつつある。
そのような解釈でしょうか。

15.デーノイーバモス
(THE DEVIL)
悪の神デーノイーバモスが、あなたを誘惑しようとしています。
その道に足を踏みこめば、必ずや波乱が巻き起こるでしょう。

デーノイーノバモス神はさらに魅力的でかっこいいイメージです。

16.トマス
(THE TOWER)
医術の神トマスが、あなたを治療するためにやってきました。
あなたは手痛く傷ついているか、これから傷つくおそれがあります。

元のカード「塔」はバベルの塔。
絶頂の鼻をへし折られる、といったイメージがあります。
そうされて、また成長するといったところでしょうか。
「医術の神」は描くのが難しかったです。

17.トールィ
(THE STAR)
星の神トールィは燦然と輝き、高いところからあなたを見下ろしています。
希望か、届かぬ高い望みか……。

私にとっては、手に入れられないものという意味合いが強いです。
けれども、解釈次第でしょう。
努力によって「スター」の座を手に入れる人もいるのですから。

18.ナルィ
(THE MOON)
月の神ナルィが、神秘的な光を放ちます。
すべてがあいまいで、少し不安な気もします。

にこにこ笑っていますが、それほどいい意味ではないようです。
夢、想像力というわりと前向きなことも表します。
ナルィは占いの神でもありますから、主神としてゴールドカードに描かれています。

19.ソルィ
(THE SUN)
太陽の神ソルィの輝きは、成功を暗示しています。

言うことのない、成功のカードです。

20.アムルサ
(JUDGEMENT)
絵の神アムルサは、描くことで物事に決を下します。
また、今ここにないものを描いて、再生させることもあります。

元のカードは「審判」。
キリスト教で言うところの「最後の審判」で、復活も意味します。
私は、「決断」の意味の方が大きいように思います。
絵は、移り変わるものを固定化する、さらに想像でここにないものも描ける。
そういう意味で、絵の神アムルサをこのカードに当てました。

21.ヨラン
(THE WORLD)
舞踊の神ヨランの踊りは、調和と幸福を表します。

「完成」による「マンネリ」も指摘されますが、いいカードだと思います。
ヨラン神の踊りはもっとすばらしく感嘆すべきものだと、想像してみて下さい。

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