LK II 1/35                                                                            
 MRモデルズのフルキット。
 フォルマーの入魂の一作 『ライヒターカンプヴァーゲン2』。 結局LK1に近い試作車両2台が作られただけで、量産される前に第一次大戦が終了した。しかし、これの発展型をスウェーデンが戦後「Strv m/21」として採用している。
 キットの考証
 キットは恐らくStrv m/21をベースにアレンジを加えて先祖帰りさせた「独自解釈」であろう。実車が作られる事は無かったが、設計時に模型は作られており、その写真を見る限りアレンジの方向性は間違っていないと思う。

 MRは、雰囲気は良いが独自解釈によるディテール追加を好むメーカーで、資料が無いと判断した部分は結構大胆にやってのけるところが有る。そのメーカーのフルキットで、実車が無いと来ているので、実物云々は抜きにして、キットのパフォーマンスを楽しむのが正解だと思われる。ちなみに、スタイル、ディテールとも悪くないと思う。
  モールドはシャープ。変形も気にならないレベル。こりゃ2,3日で完成!と、思っていたら、なんじゃこりゃ〜。数ヶ所に装甲板が折れ曲がった様な不思議な現象が見られる。

  制作記じゃないけど・・・。
 やはり装甲版は変形していると惨めだ。気になる部分にパテを盛り整形。やはりエッジがピシッと直線だと気持ちがいい。
 その後、リベットの集中している所をシリコンで型取り、ポリパテをすり込むように塗る事でリベットを複製、装甲をパテで平面に修正した部分に流用してみた。
 私の物だけかもしれないが、砲塔のリベットは気泡が多かったので、気になる物は付け替えた。気泡が目立たない物はパテで対処。
 パテの修正部分が解ると思う。結果論的に言えば、塗装が塗装だった為にココまできっちり修正しなくても、さほど気にならなかったと思われる。ただしエッジ部分は直線にしておきたい。

 車体側面に付くルーバーは、エバーグリーンのプラ帯で自作する指示になっているので、足まわりを付ける前に作ること。私は足周りを付けた後に付けようとして非常に苦労したし、ちょっと見劣りする物になってしまった。

 出来ちゃった物は仕方がない。
 ソフト99プラサフ仕上げ。組立完了写真
 斜め後斜め前

塗装後の写真は作品展示室 LKII 特別編へ。
 総論
 MRモデルなので、基本的に組みやすいキットである。実車は存在しないのだから、ストレート組みして塗装とマーキングを楽しむとしましょう。 
 そうそう。キットは内部も一応出来ているので、ハッチを開けた状態で組める。もっとも、ボディの厚みが有るので、そのまま開ける気にはならないが・・・。オマケは、ちょっと大きい(?)08/15機銃が一丁。キャタピラは1枚も余らないので、組む際には注意した方が良いだろう。砲塔に付く機銃は銃身部分だけ入っていて、私はそのまま使ったが、実際は銃身の一部は車内に隠れるので、少し短くした方が良いようだ。

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