展示室特別編  LK II 軽戦車                                                                        

決め写真。クリック!
 MRモデルズのフルキットです。これを見ると設計者フォルマーの優秀さが解るような気がします。乗用車の部品を多数流用して軽戦車を作るという発想はフォルマー自身による物だそうですが、フロントエンジン、リアドライブという乗用車的レイアウトは、装甲車にクローラーを付けたような単純さがあり、生産性が高そうですし、重量バランスも良さそうです。同じようなコンセプトでも、ルノーFTはエンジンを積んだ後部が重く、尾体を付けないと塹壕に尻から滑り落ちてしまうのです。

 ともかく出来ちゃいました。キットの制作についてはそれなりの苦労は有りましたが特に書く事は有りません。興味の有る方は、LKII キット紹介も見て下さいませ。キット紹介と言うより簡易制作記になっちゃたので・・・。

 塗装は楽しみました。最初は大きな蛇行をした3色迷彩をエアブラシしたのですが、ふとA7V等を見ると、どうやら当時は刷毛でボカシ塗装しているようで、吹き付けのような美しい仕上がりでは有りません。・・・結局、大戦末期とかドイツとかの雰囲気は弱いのですが、黒フチ付きの迷彩に塗り直しました。 先に塗った3色迷彩を出来るだけ生かそうとしたので、あまり格好良いパターンにはなりませんでしたが・・・。なお、黒フチはサインペン、色塗りはエアブラシをしていますが一切マスキングはせず、直接吹き付けています。少しはみ出したりするのですが、あまり気にならないでしょ?。

 困ったのは、黒フチの迷彩効果が絶大で、苦心したディテールや基本形が「認識しづらい」という、致命的な逆効果になった事です。その後の「汚し」でリカバーし、なんとか見れる物になりました。実はこの汚し作業が大好きなので、気が向いたらさらに徹底的に仕上げてみたいです。

 とにかく、2000年正月完成を目指して作っていたので、完成させないと年が明けないような気分になってしまいました。一応の完成は1月9日。もう、いいやって感じでアップ。

 しかしなぁ、スウェーデン。普通、負けた国の戦車を採用するかなぁ(戦後賠償らしいけど)。第一次大戦後、スウェーデン陸軍が最初に採用した戦車がこれって言うんだから、つくづく妙な兵器の好きな国だこと。

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