ひとり言 第21ページ
「なごり雪」公開 10/5

 他より遅れての公開みたいですが、おかげで当地でも大林宣彦監督夫妻の挨拶つきで「なごり雪」を観る事が出来ました。 会場のシアター・キノは、整理番号76の私から補助席(パイプイス)になった程のミニシアターですが、観客は老若男女、絶妙な配分で、しかも「通っぽい人」が集まり、それだけで大林作品の素敵さが解った気がしました。内容云々はココで言うべきじゃないでしょう。とにかく、公開中。観て欲しい映画です。

 実は、もう1本、札幌スガイディノスで5時から行われる「シベ超祭り」にも行くつもりでした。これは「シベリア超特急」の1と2に水野晴朗とボンちゃんの挨拶が付いている物で、楽しい時間を昨年に続いて体験出来ると楽しみにしていたのでした。でも、結局、行くのを止めました。「なごり雪」の記憶を「シベ超」で上書きしちゃ勿体ないですから・・・(笑)

 「なごり雪」のヒロイン役の須藤温子ちゃんは、「シベ超2」が映画デビュー作で その薄幸の美少女っぷりは、20代男性ばかりの客席(笑)が彼女がアップになるたびに静まりかえる程でした。 ところが今回、パンフレットのプロフィールでは「シベ超2」に触れられておらず、『須藤温子(新人)とクレジットされているのはどういう事なのでしょうか。いや、分かるような気はしますがね〜(笑)。

 画像はパンフ表紙(監督のサイン入り)。内容も良くお勧め。この、何気ない表紙のイラストが役者さんにソックリで、ディフォルメの上手さに感心。私もフィギュアの顔をこんな感じで作れたら最高だろうなぁ。

 ・・・・・・ええ、無理に模型の話を絡ましてますが。(笑)
 
BANDAI -Ford Model T 1914 StakeTruck 10/2

 貴重なキットです。いやぁ〜、スケールが1/16で、T型フォードで、1914年型で、ステーク・トラック型、というんだから私にはたまりません。 何せ、トラクター模型の標準スケールの農場トラックなのですから。 それに、第一次大戦で各国が使った車なので、年式面でも妄想を掻き立ててくれる好キットです。

 自動車が超高級品でボディをオーダーメイドで作るのが当たり前の時代、そんな当時、思い切ったマスプロ生産(途中からベルトコンベアの導入)で低価格化し、大成功したのがT型フォードです。 それは同時に農家が買えるトラックの登場も意味しました。このトラックをキット化したバンダイはシブイの一言です。同スケールでユニオンから出ていた旧ミドリ(緑商会)製と思われるキットは乗用車でした。 『ステークトラック』の荷台の柵は、荷台の縁に差し込む方式なので、簡単に取り外す事が出来ます。牧草や農機具、その他、何を積んだのでしょうか。それを考えただけでジオラマが出来そうな気になります。

 さて、実はこのキット、少なくとも私は「他に見たことがない」見せ場が有ります。 基本は完全なプラモデルですが、荷台やキャビン部分に、天然の木目シールを貼って仕上げるのです。ホームセンターでタマに天然の木目シールを見かけますが、あれに型押しした奴がセットされています。無塗装で仕上げてもかなりの見栄えがしそうで、このアイデアは素晴らしいと思っています。現在なら良くてデカール、気が利いて「イロプラ」、普通で「塗ってくれ」、といったところでしょう。

 バンダイの1/16キットは全貌がハッキリしないのですが、憧れのスチーム・ローラーもこのメーカーの筈。アメリカで販売していたENTEX社版でいいから、いつかは手に入れたいと思うのでした。(後に入手しました。これ

T型フォードの本に迷う 9/21

 すっごく欲しかった本です。初版は1915年(大正4年!)の発行で、私は1925年版を入手しました。 昭和元年の450ページ以上ある単行本(イラスト多数、ハードカバー)と言えば凄い値段を想像しますが、これは拳銃で撃ったような大穴(!)のある状態の悪い品のため非常に安く入手出来ました。ちなみに、穴は後ろの文字広告ページで止まっていて、実用上は全く問題ありませんでした。

 メインタイトルは、「THE MODEL T FORD CAR」。 フォードと言えば「T型」を意味した頃の本で、後にフォードソン・トラクターが発売されると、「Including Fordson Farm Tractor」のサブタイトルが付き、フォードソンにもページが割かれる様になります。 で、勿論、私はこのトラクターが大好きなので、当然、新しい版を選ぶべきです。が・・・。

 実は、フォード自らが安価な石油トラクター「フォードソン」を出す前、このT型フォードをトラクターに改造するコンバージョン・キットが何種類か有りました。 また、フォードはTTというトラック型も早くから作っているのですが、乗用車をトラックに改造するコンバージョン・キットもありました。

 で、個人的にはそれら改造キットが一番面白いと思うのです。 この本は、ある時期から「Truck & Tractor Conversion Sets」つまり、トラクター・コンバージョン・キットの解説がつき、その後、フォードソン・トラクターも含む版が出ます。 単に年毎にページが追加されているのなら問題はありませんが、フォードソンが入る事で、トラクター・コンバージョン・キットのページが幾らか削られている事もありえます。 そんな訳で、どの版が良いのか本当に迷いました。結局は、ダントツ一番に安いのを選んじゃったのですけど。 なお、この版ではコンバージョンについては特に見るべき物は無かったです。元々そんな扱いなのかもしれませんが、真相は今だ分かりません。

 この本の図版が載っているページ。いいでしょ。ここ。 
 アメリカ古本の日本のサイト赤い靴
COMBAT JEEP9/13

 以前にも何回かジープのキットを紹介しましたが、今回はオリエンタル・モデルです。1/35かと思うくらいの小さい箱なのですが1/24スケールでモーターライズです。昔バンダイから出ていたジープも「1/24・モーターライズ・単3電池2本」とスペックは同じなのですが中身は別物です。

 そう、スペックはバンダイと同じなのです。それが問題です。バンダイはカーゴ付きで、そのカーゴが電池ボックスになっています。ところがこのキットは箱絵のとおりジープ単体です。ジープの場合、何か仕込むとしたらボンネット内しかなく、ここにモーターを入れ後輪を駆動すると電池の置き場が無いのです・・・結局、このキットは、アッサリ解決してみせました。シャシーの下に電池ボックスをデーンと付けてしまったのです。組んでみないと分かりませんが、F−1なみの最低地上高になると思われます(笑)。『すばらしいスピードで突走る』のアオリ文句は伊達じゃないのかも(笑)

 箱絵(T.Kamoshitaのサイン、鴨下示佳氏の画か?)は非常に雰囲気の良いウイリスMB/フォードGPWです。しかし、中身は大きなライトがグリルの外に付いたM38風です。ふむふむ。あれ?オノとスコップは左右に付いてるし、Fウインドの下側に3つフタが付いているぞ・・・・アアア!!!!よく見たら、バンダイとソックリだ! いや、このオリエンタルのキットは、車体がスライド金型で出来ているし、大きさも一寸違うし、明らかにバンダイとは別物なんですが、なんちゅうか、本物には似ていないのに、キット同士はそっくりという珍現象がおこってます。完成したら例の電池ボックス以外はそっくりな筈、どちらかがコピーしたのか、あるいは、お手本にした元が同じ物だったのか・・・そういう大元があるのなら、是非見てみたいものであります。
  
ああ、ガトリング砲が気になる・・・。9/2

 幕末、東洋に3門しかなかったといわれるガトリング砲は、長岡藩が2門買い(残り1門は薩摩?)北越戦争でこれを使用したわけですが、幕府がアメリカに注文して新政府に引き渡されてしまった最新鋭の軍艦「甲鉄」にも装備されていて(4門め?)、この船を奪おうとした旧幕府側の「回天」をこの手動式機関砲で撃退してたらしいですな・・・。

 さて、その「ビックリドッキリ乗っ取り(アボルダージュ)作戦」の前、江差沖で沈没した旧幕府の旗艦「開陽」もガトリング砲を積んでいたとか(弾を積んでいた)。で、これの出所が分からないらしい。話としては、崩壊した長岡藩の敗残兵が、はるばる仙台沖まで運んで積んだというのがドラマチックで面白いけど、実は、アメリカが「甲鉄」を新旧どちらの政府に引き渡そうか迷っていた時に、砲や弾丸をこっそり持ち出した幕府側の人間がいたそうで、その中にガトリング砲が有ったんじゃないかという説もあるんですな。これだと5門めという事になる。また、オランダからこっそり大小2門の連射砲を持ち込んでいたという驚愕の話もあって、個人的にはこの説が非常に気になったりしている。

 閑話休題・・・まぁ、ともかく、アメリカで初期ガトリング砲の本が出ているので注文しました。バリエーションについても詳しそうだし、図も多いようなので届くのが楽しみ。来たら紹介します。

 あの、AM誌の創刊号(だったと思う)に載っていた高荷さんの絵はインパクト強かった。司馬さんの「峠」も面白かった。昔、アンコール(ENCORE)から出ていた1/24キットはタイプが違う奴でちょっと残念だった・・・(笑)。画像はそのキットの箱絵。南北戦争よりずっと後の型みたいです。

 
昨今、迷走ぎみにて・・・ 8/25

 なぜかなぜか、船も作っちょります。デンマークの帆船模型メーカー「ビリングボート」社の「ノーデン」です。1930年代からの典型的な漁船だそうで、魚の匂いがプゥ〜ンと漂ってきそうな親しみある形をしています。キットは、木製帆船模型の流儀で作られていて、キールに肋骨を付け、外版を一枚一枚貼っていく作業を体験出来ます。帆船模型の入門者向けキットと言えそうです。

 この前、オークションで同社のカニ工船(クラベンカッター)を買ったのですが、パーツを自分で切り出さなければならない昔のバージョンでした。最初から寸法バッチリのレーザーカット済み部品の入った現在のキットの有り難さを素人ながら実感しました。 このノルデンは、船体を左右別々に組んでから中央で接着するのですが、湾曲した甲板が左右でピタリと合って、ちょっと感動物です。

 実は、私自身、製作方法は良く分かっておらず、100円ショップで買ってきた瞬間接着剤(木工用、ちゃんと4グラム入りで嬉しい)を5,6本使って一気に船体を組んでしまいました。元々ニス仕上げ用には出来ていないキットなので、少々雑に組んでもパテで直して塗装すれば良いと思います。ただ、目止めをキッチリしないと格好悪いので、それはそれで手間がかかりそうです。

 スケールは1/30。ジオラマにしたいと思ってます。木造船の汚し塗装だと、サビは使えないな。

昔は凄かった!2002-8/18

 他にネタがあったのですが、まぁいいや。前回のナポレオン大砲つながりで、これを紹介せねば!

 私の記憶(美化されてるかもしれない)では、昔の『LINDBERG』社の箱絵は、しばらく観賞したくなるような傑作が多かったと思います。 中でも、この巨大なキット、HORSE DRAWN - Field Artillery の箱絵なんかは最高の部類だと思います。こんな小さい画像でも迫力が伝わるのではないでしょうか?、実際はもっと渋めの印刷ですけど。

 さて、このインジェクション・キット、スケールは何と1/16です。タミヤやドラゴンのフィギュアやRC戦車、120ミリのフィギュアも1/16説があるのでサイズは何となく想像出来るかも知れません。しかし、大砲、リンバー、馬4頭、フィギュア3体、のセットで、全長77センチの迫力は実際に見ないとピンと来ないと思います。凄いボリュームで、 『テレビの上に飾る』 レベルじゃありません。 キットの出来自体も、リンドバーグからイメージされるよりはマシだと思います。そして、この、南北戦争という渋いアイテム、アイテムの収斂進化が進んだ現在では夢のようなキットです。

 実は、1/16と聞くと弱いんです。トラクター模型の標準スケールですから。 あ、木製キットで、格好いい捕鯨ボートが1/16で出ている・・・ほ、欲しい・・・。

木製ホイール8/12

 これは、ナポレオンの12(リーブル)ポンド砲の車輪です。マンチュア社の1/17キットの物。 ほら、木と真鍮で出来た大砲のキットってあるじゃない。知らない? 思ったよりマイナーなシリーズみたいで、検索しても作ってる人にヒットしませんでしたけど・・・。

 模型を作ってると「本物は絶対、こんな形じゃ無い筈だ!」と思う事って良くあります。その違いを許容出来ないのは、スケールモデラーの性として理解する一方、そんな自分が「なんだか狭量的で格好悪いな・・・」と思ったりもします。 で、タマに未知のキットを作ると、もう、その辺の葛藤がウジャウジャと出てくるわけです。ただ、実はそれが面白い事に気づきました。雑食モデラーをやってるのは、それがあるからなんだろうなぁ。一つのジャンルに拘ると、作る前から結果が見えてくるから、作るという行為自体を楽しめないんだ・・・私の場合は。

 で、このホイール、本物はこんな形じゃないと思う。リムはレーザーカットで焦げた合板を重ねるから断面が格好悪い。どう仕上げたら良いのか分からない。ああ困る。ああ面白い。
 
顔作り 7/26

 ひさびさに大きいサイズで顔を作ってます。まだラフな状態でありますが。

 やっぱり 「T-34改造タイガーは最高だよな!」 とか思いつつ某映画のDVDを観賞。気づいたらタミヤのシャーマン(前線突破)を買ったり、スカルピーをコネたりと、実に刹那的な模型ライフを送ってます。何か結果に結びつくといいのですが(笑)

 以前はスカルピーに 「プロマット(ピンクや白)」 を1:1くらい混ぜて使っていました。透明感のあるスカルピーだとディテールが見辛いからです。 でも、最近は 「スカルピーIII」 を混ぜています。これだと色が濃いので、1/4くらい混ぜるだけで十分だし、小さな包みは使い切る事が出来て経済的です。
 一方で、いつの間にかプロマットは 「プリモ」 と改名し、切削性が良くなったとのウワサを聞きました。今度試してみようと思ってます。  いや、「素材を云々する前に腕磨けよっ!」ってのは分かってるんですが(笑)
「戦略大作戦」のオドボール(ドナルド・サザーランド)のつもり。
さらに追伸7/14

 掲示板に「市川方面のロシア後方車両愛好者」さんから、アエロサン(プロペラソリ)についてとても有益な情報を頂きました。勝手ですが記録として残します。

 1/72でモルドヴァのAERからNKL-26の フル・レジンキットと、チェコのエクストラテックのエッチング&レジンの複合素材キットがありました。(〜略〜)1/35ではドイツのF.シュミット・モデルのバキュームキットでNKL-26キリンの レジンキットでRF-8(GAZ-98)、イギリスのリード・スレッド・モデルから、車体・ ソリ部がエッチング、エンジンがメタル&レジンという超豪華版NKL-26が発売されていましたが、残念ながら、どれも、最近は見かけません。」

 リード・スレッドのキットは、エッチング主体の凄い高品質なキットみたいで、海外のサイトを丹念に探すとまだ売っている所もある様です。

 「プロペラソリは帝政ロシア時代から使われていましたが、戦後は雪上車やスノー モービルに、その役目を奪われました。しかし、ロシアではファンが多く、いまだに 雪上競技会や品評会が行われているそうです。」

 だれか、実車を輸入しないかな(笑)

 ※後にトランペッターからインジェクションキットが出ました。関連記事
プロペラソリについて追加。7/2

 ポリゴン誌はロシア語なので英語の記事を探しました。ロシア物ならまずココというサイトロシアン・バトル・フィールドに有りました。トップページからだと分かりづらいので直接リンク「ソビエト・コンバット・スノーモビル」。この一番下から、さらにANT-IV、NKL-26、RF-8/GAZ-98 の個々のページに入れます。

 ミニスケールでは、複数のメーカーからNKL-26が出ている様です。エクストラテックのレジン/エッチングのキットが良い様です。ミッシングリンク(AFVモデラーなら押さえておきたいサイト)でキット内容が紹介されてます。 キットはホビーランドさんに有ったそうです。(要在庫確認!)

 ポリゴン誌をご存じない方にはバックナンバー注文の参考になる良いページがありました。アヴィアプレスのポリゴンのページ。それぞれ表紙の画像をクリックすると特集内容が分かります。ポリゴン誌はMAXIMさんや、マムートさん等で注文出来ます。(要、問い合わせ!)
 
4ソリ操舵の凄い奴6/27

 イヤぁ〜、ロシアのポリゴン誌2002(No1)に赤軍プロペラソリ車(だれか日本での正式名称を教えて!)の記事が載っていて、これが事前の想像以上に充実した内容で嬉しくなりました。画像のこのNKL-26アエロサンの綺麗な図面が載っています。正確かどうか分かりませんが。

 胴体は簡単な形で、足まわりも装輪や装軌を思えば簡単そのもの。実にスクラッチ向きです。最大の問題は、空冷星形5気筒エンジンでしょう。エンジン形式はM-11というらしく、どうも複葉練習機ポリカリポフPO2と同じくさいです。PO2は1/72と1/48でキットが有るので、このスケールなら何とか・・・ってアレは流用するほど出来の良いキットじゃないですが(笑)。ま、シリンダーはフィン付きながらタダの円筒型に見えるので、金工旋盤があれば簡単に作れます。

・・・以上、妄想モデリングでは実に簡単に作れました(爆)。でも、どなたか本当に作りませんかねぇ?
 
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