モトラ話3(2001年)
初心者の方へ(私同様、バイク好きとは言いきれないけれどモトラ好きという方へ) |
こういうコンテンツを続けていると、掲示板やメールにタマに感想を頂きます。一番多いのは、「モトラが欲しいのですが、全くの初心者が買っても問題ありませんか?」といった内容。今まで私は肯定的、楽観的に購入を勧めていました。 「本当に好きで手に入れるのであれば、当然、基本的なメンテナンスはするだろうし、サービスマニュアルとパーツリストを見てあれこれ不調の原因を考えるのも楽しい。ホンダだからパーツも出てくるし、カブ系エンジンと頑丈なフレームだから耐久性の面でも不安はない。」と思っていたからです。 ところが昨年、いくつかのパーツを注文してみて愕然としました。タマタマかもしれませんが、注文した部品の殆どが品切れだったのです。 それ以来ちょっと楽観的すぎだったんじゃないかと疑うようになってきました。 そういえば私自身、最初に乗ったスクーターではメンテナンスらしい事は何もしなかったし知識もなかった・・・とてもモトラを勧められる人間じゃなかったのです。 そんなに古いバイクではありませんが、中古(個人売買?)で買うしかない以上、ハズレに当たる可能性は大いにあるのです。 モトラを欲しがる方々は、多分、その「スタイル」を欲しいのだと思います(オン、オフ、性能面ではバランスのとれた2流品です)。 ある意味、珍しくて格好良いと「勘違いしてる人」だけのバイクです。その「見栄」に満足できれば愛着も湧くでしょうが、性能的に不満が出てきた場合、どこまで可愛がってくれるか・・・果たして安易に買うのを勧めて良い物かと疑問に思うようになってきました。思い切って性能をアップしようにも、副変速機を生かそうとするとミッションは変えられず、ボアアップしても、キャブや排気系統の取り回しで最適化に苦労しそうで、バランス良く仕上がるか疑問です。総取っ替えするならモトラじゃなくなるような気がしますし・・・。 幸いにして、私の環境では、数キロにわたって飛ばせる砂浜や、1日では走りきれない程広いオフロード、10分に1台の車と出会う程度の空いた舗装路、延々と続く景色の良い砂利道、等々にすぐに行くことが出来ます。もちろん、町中では渋滞路を泳ぐ事もあります。こういう環境の中で思いっきり遊ばせて貰って、ますますモトラに愛着が湧いています。逆に言うと、渋滞路ばかりの環境なら、モトラに乗る実用的意味は全然ないと思うのです。まず、その辺から検討してくださいませ〜。 |
やっぱり今年も「トラブル週間」、ブレーキ編 |
おお〜!。やっぱり今年もトラブル週間がありました。大した事じゃないけれど、トラブルって連発するんだよね〜。 今年は何故か前ブレーキが「ジワリ」とした良いタッチで、前ブレーキばかり使って運転していました。そのせいでブレーキライニングの減りが早いのかな・・・と、いつもの海まで行き調整し始めました。 その時の事です。バチッと音がして、ブレーキレバーからブレーキケーブルが外れたのです。よくよく見ると、なんとケーブル内のワイヤーが先の「玉」の部分で切断!。なるほど、縒ってあるワイヤーがチョットずつ切れて弱くなったことで先の「ジワリ」タッチになっていたのね・・・。いや、ホント、前ブレーキばかり使っていた事もあって、走行中に切れていたら事故になった可能性大、冷や汗ものです。もし同じ症状のある方は超シャレにならないので要点検です! さて、帰り道(長距離でした)は前ブレーキなしで走行するのですが、走っているウチに、ついスピードを上げそうになるし、前ブレーキを使うクセがついているのでイザという時に大変危険です。 そんな時に意外な活躍をしたのがモトラ名物の副変速です。ローレンジで走るとスピードは出ないし、エンジンブレーキもより効きます、それにいつもと違うフィーリングが常に「今は普通の状態じゃないんだぞ」と意識させるので非常に具合が宜しいのでした。ありがとう副変速機、初めて役に立ったよ!。 ・・・と、ゆー事でブレーキケーブルを注文、コレはさすがに在庫アリでした。ついでにズッと前から切断していたメーターケーブル(インナーのみ)も注文、これも在庫あり。 さらに固着しているスタンドロック・ケーブルも注文、コレは「ゴソウダンパーツ」で事実上の欠品。ま、前からそうなの知ってましたけど・・・。ちなみに部品は注文の翌日に店に到着したそうです。この辺は流石ですなぁ。(スタンドロック・ケーブルは2002年にリプロ品入手) |
・・・パンク編 |
新生なった前ブレーキはカッチリしたタッチだし、久しぶりにメーターが動くようになって気持ち良くなりました。ちょうど、札幌-小樽間の国道が片側二車線になって原付でも行きやすくなった時期だったので、いっちょ小樽の「ラーメン博物館」にでも行ってみるか!と出かけたのです・・・。 その帰り道、あのヘロヘロ感が襲ってきました。「あ〜またパンクだよ〜」。丁度その場所は歩道が完成済みのところだったのですが、段差の大きい歩道なので、路肩で車が途切れるまで暫く待ってから歩道に向かって90度に乗り上げる必要がありました。この間、タイヤの空気は抜け続け、その状態で転がす羽目に・・・。 「出来立ての道の路肩は異物だらけ」と聞いた事がありますが、そういうことなのか太い釘がタイヤに刺さってました。しかも頭部分がタイヤから1センチほど出ていました。明らかにチューブの外周部から内側に貫通、ホイールに達している感じ。こんな状態でタイヤを転がしたのだから穴が沢山開いてるんだろうな・・・。取りあえず、パンク修理剤を入れて走り出したのですが、暫くすると空気が抜けヘロヘロに・・・。大きめのパンク修理剤だったので、入れては走り入れては走りで、4回程は持ちましたが、遂に使い果たしてしまいました・・・こんなの初めて、やっぱり穴が数カ所で開いている様です・・・。 実は最寄りのホームセンターを目指して走っていたのですがその遙か前に力つきました。仕方ないので炎天下歩いて往復1時間半。途中でタクシーに乗るつもりだったのですが1台も通らないローカル道だったのです(笑)。ホームセンターでは、パンク修理剤と、足踏み式の空気入れが安かったのでこれも一緒に購入しました。 さて、戻って新しい修理剤を入れてみると、ホイールのバルブを出す部分の穴から泡がブクブク噴き出してくる!。チューブから漏れ出た液が、タイヤとホイールの中を通って出て来た訳だから、コリャ穴が塞がるまではヘタすりゃ数日かかるゾと判断、穴の封鎖はあきらめ、空気入れを使い騙し騙し帰る事に。約2kmおきに空気を入れ全速力で走るの繰り返し。つかれた〜。 後日、自転車用の修理キットでチューブを修理。穴は5個所以上開いていました・・・。パッチ1枚で穴2個分塞いだつもりが、すぐ外に穴を発見、それが新たな穴なのか、パッチを貼る位置がずれていたのか・・・そんな感じで場当たり的に塞いでいったので正確な数が分からずじまい(笑)。 |
・・・原付の不幸編 |
3つ目のトラブルは機械的な物ではなく、実に不愉快な出来事。 早い話、警察にインネンつけられカツアゲされたのだ(笑)。 原付は道交法上、車道の左側を30キロで走る事になっている。その一方で、道路はそういう運転が出来ない作りになっている。物理的に不可能な、法治国家の法律といえない代物になってしまっているのだ。 車一台分の幅しかない道を、「流れ」を無視しノロノロ走れというのはナンセンスな上、非常に危険だ。 自動車の免許は驚くほど運転の下手な人間にも交付され、3ナンバー車やRV車が公共の場である道路を占有して我が物顔で走っているのだ。こんな車を相手にこの法律を守ると命が幾らあっても足りやしない。 一方で警察は、その状況を十分に知った上で、警察OBの不労所得を稼ぎ出す為、弱者を見つけてはカツアゲするのだ。パトカーの目の前を暴走族が横切っても見て見ぬ振りするのに・・・。 以前は、協力的な市民によって得られた高い犯罪検挙率を、優秀な警察官の手柄だとして誇っていた。そのクセ、昨今、検挙率が低下すると今度は市民生活の変化、協力の減少のせいだという。この官尊民卑の考えが上から下まで徹底した役所こそ、喜んで協力する人を減らす原因なのではないか? 事件の目撃者は、不幸な被害者の事を思って協力するのであって警察を天狗にする為ではない。昨今の警察の不祥事(という名の組織犯罪)を見て 「こんな警察なら協力したくない。」と思う人が増えるのは当然だろう。そして痛恨な事に、警察が誠実でさえあれば捕まっていたであろう犯人は逃げ延びているのだ。もっとも、何であれ警察だけは平気で笑っていられるのだが・・・そう、お上を敬わない市民の責任に出来るのだから。 次(2002)へ |