モトラ話4(2002年)

シートのケチケチ補修
 モトラに限りませんが、あの安っぽいビニールレザーは時間が経つと破れてしまいます。モトラの場合、後ろの左右の縫い目から裂けてきます。私はあまり気にしないタチでテープを貼って誤魔化していましたが、そのテープ自体剥がれて汚いし、シートの横の方も裂けてきたので、たまたまヤフオクに出ていたシートを衝動買いしました。この新しいシートも「破れアリ」の物でしたが、縫い目部分から裂けているだけで、ビニールレザー自体がボロボロに欠損していた以前のと比べるとずいぶん綺麗です。とは言え、早めに補修しないといずれボロボロになるでしょう。

 補修と言っても本格的な事は出来ないので接着する事にします。くっついてさえいれば被害が広がらない様にする効果は有るでしょう。あまり多くは期待せずに、この思い付きを実験。

 さて、破れるてしまう所は、そこに強い力が加わっていると考えられます。つまり接着力が強くなくては話になりません。また、柔らかい素材同志を接着するので、接着剤自体が柔軟性を持っていなくてはなりません。そして、目立たないようにシートと同じ黒い物でなくてはいけません。・・・この条件を考えていくと、以前にも出てきた「シューズドクター」がこの役目に良いかと思いました。

 で、やってみたのですが、1ヶ月ほどで元の状態になりました。わっはっは、失敗!。
小ネタ3つ
・ 品切れになって久しいスタンドロックケーブルを、ステンレス芯のリプロ品を一宮市のモトショップMさんで通販購入。ちょっと高めだけど満足。

・ 去年インナーだけ代えてすぐ切れたメーターケーブルを新調。今回はケーブル外側も。久しぶりに聞くケーブルのノイズが、なんとなくエンジンがシャーシャーいってるみたいで、心理的には性能低下した気がする(笑)。

・ 後ろタイヤが金属片を拾ってパンク。修理剤が何故か入っていかず往生する。 考えてみたらチューブは前回パンクして修理剤がたっぷり入っていた筈、バルブが塞がっていたのかな。 ヘトヘトになりながら押して帰宅。ギアをローレンジに入れてエンジン掛けながら押したから、スロットルを握る右手がバカになった。今回はリアだけタイヤとチューブ交換。BSのレクタングル2はまだ在庫している。
激安でバルブスプリングコンプレッサーを作る(?)。
 いきなりヘッドをバラしてますが・・・。月に1本 (!?)もオイルを消費するだけあって、燃焼室のカーボンは凄まじい物でした。そのままカーボンを除去するにもバルブ周辺は綺麗に取れないので、バルブを外す事にしました。ああ、思えば2年前諦めて店に頼んだ作業・・・。

 ネックは工具「バルブスプリングコンプレッサー」のお値段、七千〜八千円はするようです。そこで、手元にある安物クランプを利用しアタッチメントを作ろうと思いました。新たにかかった費用は35円!。ホームセンターで売っている樹脂製の水道管のキャップの一番細い奴がサイズ的に合いました!。そのまま使ってもOKですが、内側をちょっとテーパー状に削ってリテーナーとの当たりを馴染ませました。

 ただし、現時点ではバルブを外すのみで、填める作業は出来ません。その時はその時で何とか考えましょう。
バルブをはめる。

 ・・・という事で、上記の安物アタッチメントに穴を開けてみました。ビニール樹脂で加工しやすいのがミソです。とは言っても、手作業でやるにはキツイ作業です。電動ドリルかリューターを持っていると大分楽出来ます。私はフライス盤で開けました。この「窓」は大きいほどバルブコッターの填め込み作業が楽になるのですが、強度面を考えるとあまり大きすぎてもダメですね。

 あ、そうそう、排気側のバルブのカーボンがヒドかったので新品に代え、排気側だけバルブの摺り合わせをしました。バルブコンパウンドとして青棒を使ったけどマズイのかな?。

 この成果は、エンジン観察記に。
サイドキャリアについて。

 アクセサリー・カタログに載っているサイドキャリアをヤフオクで落札しました。全体的に錆びているせいか、いつもよりずっと安く落札出来ました。意外と外に張り出すので走行中に何かに引っかけそうだし、トラブルで押したり、シートに座って足で漕いで移動する時など足に引っかけて怪我しそうです。 その上に、利便性さえも疑問です。でも、モトラはディテールが多いほど雰囲気が出るので、何かが付いている事自体に満足しちゃいますね(笑)。

 注意点

 実は、以前、こんな事を書いている出品者がいました。「サイドキャリアを落札したのですが、私のモトラには取り付けられなかったので出品します。ノークレームノーリターンで宜しく。」と。  その写真を見ても特に改造してある訳でもなく、何で取り付け出来ないのか不思議に思ったものです。でも、今回、現物を見て理由が分かりました。

 取り付け部は2カ所あります。後の取り付け部はリアキャリアからぶら下げる形になり、ここの部品は無くても、ホームセンターで探せば代用品は見つけられるでしょう。 問題は、前の取り付け部です。一見すると、サスペンションを止めている袋ナットと共締めにする簡単な方法なのですが、そうしようとするとサスと干渉して装着出来ないのです。 実際は、本来袋ナットを付ける部分に、ナットとボルトをニコイチにした様な部品を一個付けて延長し、サイドキャリアを取り付け、袋ナットで締めるのです。文章にすると難しいですが、とにかく、その延長アダプターとなる部品1コが無かった為に、先の出品者はせっかく入手した物を手放す事になったのです。ま、結構な落札価格になっていたので、金銭的には損しなかったと思いますが・・・(笑)。

 これから入手しようとする方は、その辺を注意してくださいまし。
ちょっと・・・
 先日、ある方からメールを頂きました。エンジンは回るのだけれど、灯火類が全く点かないトラブルだそうです。バイク屋に聞いてもハッキリしないで困って居られる様子。私は、バッテリーに近い部分の断線ではないかと思うのですが、その時はエンジンを下ろしていた関係であまりお役に立つ事が出来ませんでした。
 ・・・いつか同じ症状になった時の為の備忘策です。 テスターを当ててみると、正常な状態では、バッテリーへ向かう青コードとボディ間では常に通電し、赤コードではメインキーを入れている時だけ通電します。これを知っているだけでイザという時に役立つんじゃないかと・・・。

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