謎のT-26A・・・19回7/6
何じゃこりゃー!
前回のUP後すぐにシリコンを流すつもりでしたが、シリコンが半硬化のジェルゲル状態(意味不明)になっていて、作業出来ず、翌日新たに安シリコンの「エルツーシリコン」を買って流しました。
さて、一晩置いて無事型取り終了、ペリペリッと型から外すと、なんと、糸をひく!撹拌不足かと思ってよく見てみると、両面テープに触れる部分だけ硬化不良してました。部品は全て両面テープで止めてあるから少し影響ありそうです。なによりも、ネバネバした場所にそのままポリパテを塗り込む気になりません。こんなの始めてどうしてだろう。 |
謎のT-26A・・・18回7/3
型取り準備
今度も、出来るだけ「ポリパテ、片面取り」で簡単に行きたいと思います。
写真は、CDのケースに両面テープで部品を固定、油粘土でグルッと枠を作りました。5分有れば準備OKですね。片面取りの場合は、平らな面に部品を置くべきだと思います。そうすると部品本来の厚み(薄さ)を複製品に反映出来るので、いろいろ助かります。
ちなみに今回は、ハッチ類、機銃のマウント、ペリスコープ、を型取りします。ハッチはT-26Aには関係有りませんが、何故か気に入ってしまったのでオマケです。写真の後、機銃マウントはボールとソケットを一緒にした方が楽だと気付き、一体化しておきました |
謎のT-26A・・・17回7/2
流用部品の宝庫
今回はICM製T-28のパーツを流用するつもりです。セールでAER版を2つ買ったのでこれを使いたいのですが、後々「出来の良いICM」の部品が欲しくなりそうなので、最初からこちらで行きます。
流用とは言っても、他のソ連戦車にも使えそうな汎用部品はオイシイので、経済的でT-28も成仏出来る「型取り流用」を考えています。砲は2種類入っているのでそのまま使っても良いでしょう。(BT-5AやT-29を夢想中の身としては砲も型取りか?)
コッテリ脂がのった美味しそう(?)なプラはママレモンで洗ったのに、まだベトベトしています。おかげでキーボードもマウスもベトベト化進行中。
スクープ!・・・嘘です。(笑)このICMは正確ですが、AERの箱絵は転輪の数が1個少ないです!絵的には充分描くスペースが有るので、下書きには描いてあったのに仕上げで描き忘れたパターンでしょう。昔、日本の某画伯も某英国戦車の転輪を1個多く描いていました。あれはデッサン的問題に途中で気付いたものの、締め切りが近くて全部描き直すより転輪増やして誤魔化した。・・・と私は想像しています。個人的にはそういうの大好きです。 |
謎のT-26A・・・16回7/1
足回り
手前がズベズダのT-26。非常にシャープなモールドで大好きです。ちょっと角張り過ぎとも思いますが、それも簡単な修正で充分直せます。
ビッカースの方はあっさりしていますが、ズベズダを潰すのは勿体ないのでこのまま行こうと思います。でも、板バネのモールドが・・・ズベズダの後に見ると本当に寂しい。
前回、キットに鋼製転輪が入っていないと書きましたが、掲示板にてマイナーキット通のかば◎氏(HPはここ)より、「ミラージュのフィンランド型やT-26Sには入っている」との情報。そうでしたか・・・。迂闊。(笑) |
謎のT-26A・・・15回6/30
2台並べて。
形を比べてみます。基本形状や各車輪の位置はほぼ同じで、両方とも筋の良いキットだと思います。
白い「ビッカース6tA/ミラージュ」は、グレーの「ズベズダ/T-26」より、車体後部が長いのですが、このあたり、ミラージュのキットが元々「スポジニア/7TP」の車体の流用であることを考えると、「エンジンの大きい7TPの車体は延長されていたのでは?」と興味あるところです。
鋼製転輪はキットには入っていません。従って、無視するか自作するか迷うところです。ただ、いずれ鋼製転輪は決着付けなければいけないと思っているので(ビッカース系はこの後もイロイロ作りたい)今は形状を把握しようと写真を見ているところです。 |
謎のT-26A・・・14回6/29
またまた補足。
15回目で「ビッカースはゴムの面積の多い平面的な転輪で、強い影はできない。」と書きました。だから「この車体はT-26じゃないんだ」という根拠の一つにしていたのですが、なんと!初期のT-26の写真を良く見てみると「ゴムの面積の多い平面的な転輪」その物が使われてるじゃないの!ああ、沢山写真に写ってる・・・。しかし、ビッカースは一番後ろだけ鋼製転輪、T-26は全部ゴム付き。件の写真を見ると・・・鋼製転輪に見えなくもない・・・うん。もう見ない。ビッカースで決定。あまり見るとだんだん違って見える事ってあるもんね。
もう一つ。エンジングリルの雪よけカバーが特別製なのは既に書きましたが、正確にはその下のグリル自体も特殊です。
一番の疑問
実は最初から大きな疑問がありました。砲塔は全体的に「馬蹄型砲塔」より大きくなっているようです。「首」の部分が太くなっているので、ターレットリングの径も大きくなってそうです。当然、「馬蹄型砲塔」がギリギリ収まっている程度の車体上部からは、(前後に)はみ出すはずなのです。 ところが、件の写真にはそれらしい影が出来ていないのです。なんか四式軽戦車の時に同じ経験したぞ。創造が入るのか? |
謎のT-26A・・・13回6/28
「どっこい大作」大作戦
にっくきマケットのキット化情報で頓挫したと思われたこのコーナー。しかし向こうは「量産型を作る」と言い張り、(実は、量産されたかどうかさえ謎!) こっちは元々1枚しかない不鮮明写真の車両を作ろうとしているのです。よくよく考えると両車の砲塔も車体も別物だから「別車両」と言えそうです。まぁ、ティーガー1のポルシェとヘンシェルみたいな物(?)です。
よっしゃー!
こうなりゃ既に溶接ラインを削ってしまったズベズダのキットを元に戻し・・・別なT-26バリエーションに仕立てるとして、T-26Aはビッカース6tのキットをベースに一から出直すとしましょう!
最近起こった模型店の割引合戦で、近所ではRPM/ミラージュのビッカース系のキットが無くなっています。ストックの中に半分組み立てた物もあるのですが、資料をみるとキット自体手直ししたい部分があって使えません。結局もう1つのストックを使うはめになりそうです。変なダクトの付いたポーランド型だけど、中身は一緒のはず。 |
謎のT-26A・・・12回6/27
我提唱す!。車体はビッカース6t説(T-26A試作型は。)
言うまでもなく、T−26軽戦車はイギリスの「ビッカース6t戦車Mk.E」をライセンス生産した物です。1930年に15両を輸入、ライセンス契約も結びました。で、今回は1933年に作られたT-26Aの車体は、どうやらT-26じゃなくてビッカースくさい。というお話。・・・余談ですが、最初に生産されたT-26.1931年型は双銃塔型で、以前はこれをT-26Aと呼んでいました。
1 エンジンデッキ左前方に「吸気口」がある。
2 エンジンデッキ左後方にあるダクトが湾曲して後方に向くのではなく、そのままカットされ上を向いている。
3 いくら不鮮明な写真と言っても、転輪の凹みが全く写っていないのは不自然にみえる。ビッカースはゴムの面積の多い平面的な転輪(一番後ろのみ鋼製転輪)で強い影はできない。、T-26は、ホイール部分が大きく凹んでいて立体的。件の写真には、上部転輪の凹凸はハッキリ(?)写っている。
・・・以上が根拠です。
なぜ、1933年にもなってビッカース6tを使うのか?という疑問は有りますが、この試作は当然、「砲塔の評価」 を目的とした物なので、車体は適当なボロ品で充分そうです。高田氏からは、「T-26の量産が始まれば、15両のヴィッカース6tは用なしですから様々な試作車のベースになったのかもしれません。」とのコメントいただきました。そういえば、エンジングリルの四角いカバーや、エンジンデッキ右に何やら付いている所をみると、この車体自体それ以前に手を加えた形跡が有ります。 |
謎のT-26A・・・11回6/26
これまでの補足と訂正
1 T-26Aの「A」とは、artillery tank を意味するロシア語の頭文字から来た物で、旧来のA,B,C分類とは意味が違います。
2 実車の写真は、今のところ大幅に加筆された不鮮明な物1枚しか知られていません。
3 その写真の車両は、試作車である可能性が高くなってきました。
4 このコーナーの第三回目で、「戦闘室上面の丸ハッチ(給油口?)」と書いた部分は、信号弾の発射や旗を出す連絡用のハッチと高田氏に御回答いただきました。また、「エンジンデッキ前方左側に小さめのキャップが有る」と書いた部分は、エンジンの吸気口のようです。
車体はT-26じゃない!?
このコーナーの第2回、第3回で、車体に対する疑問を書いて来ました。通常のT-26とは違う部分が多いのです。その後、先入観を捨ててディテールだけ見ると、どうもこの車体はソ連が15両輸入したビッカース6tに思えてきました(!) これはかなり奇妙な話です。
・・・ホント、ソ連戦車は一筋縄じゃいかない!
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謎のT-26A・・・10回6/25
くやしい!ので・・・
ケチ付けよう。元々「馬蹄型砲塔」でも戦闘室ギリギリの大きさなのに、砲塔が車体からはみ出していない所を見ると大きさはそのままくさいです。(量産型ってそうなのか?)砲塔のオフセット位置もズベズダベースじゃ変えられないし戦闘室上の小ハッチも付いたまま。T-29系を見ると機銃のマウントは若干外側を向いている様子ですが、この絵では微妙ですね。
なお、溶接車体が描かれているので、ズベズダがベースでしょう。もしかしたら同社のBT-5にこの砲塔を積んだBT-5Aの企画が先にあって、こっちはそれを流用するのかもしれません。だとしたら、意外とBT-5Aの資料が存在して砲塔形状は正確・・・って事ないかしら。 |
謎のT-26A・・・9回6/23
大ショック!今後はどうする!
下のイラストの正体。高田氏曰く、「実は、ロシアのマーケッテがT-26-4の名称でT-26Aを発売予定です。」 ドッカーン!。念のため聞いてみると、マーケッテとはマケットの事。よりによって「あの」マケットが!で、その予告イラスト(箱絵?)が下の物なのです。スタッフは「試作車ではなく、量産車で出す」とコメントしたそうで、なるほど物は言いよう、つまり既存のキットにそれらしい砲塔入れた物で「例の写真の車両とは違いますよ。」と言う意味でしょう。おそらくズベズダのOEM供給だろうから、BT−5Aも出せると見てのキット化でしょう。ああ、私はどうしたらいいの?! |
謎のT-26A・・・8回6/22
これがT-26Aだぁ!!
今まで、形を説明出来る画像が無くて歯切れが悪かったこのコーナー。やっと「コレです。なまらいいっしょ?」って言える画像が手に入りました。(註、すごく良いでしょう?の北海道訳)
画像の提供は、模型店MAXIM店長にして、世界的なソ連戦車研究家の高田氏。今のところ無断掲載ですが、この絵の性格上(これは次回説明)公開しても良いでしょう。
この絵では、車体は普通のT-26ですし、砲塔形状等も実車の「加筆しまくり修正写真」とは随分違います。が、資料が少ない為に「こんなんかいな」って気もします。でも、ちょっとこの絵には普通の車体でないと困る事情が有るのです。(コレも次回。すごくショックな事実が・・・。) ね?KVの先祖みたいな形でしょ。 |
謎のT-26A・・・7回6/21
こんなの有ります。2
前回は最新のパーツでしたが、これは凄く古いTONDA製バキュームパーツ1937型。このコーナーの冒頭に書いた「買わなかった」パーツです。実はこれを店で見て、つい気分が盛り上がってしまったのですが、一緒にあった同社のT34/76とT34/85の砲塔をを見ると「このランクね。」と急に冷めてしまったという・・・でも、盛り上がった気持ちも収まらず・・・そういやT-26には「砲戦車!」(笑)が有ったじゃないか!と思い直して今回のトライになったわけです。
・・・って、ちっともこのパーツの話をしませんが、これはスポジニアが7TPを出した頃(?)の改造パーツでして、最初からRPM/ミラージュのT-26や、ズベズダの馬蹄型砲塔に代える為の物では無いのでした。 |
謎のT-26A・・・6回6/19
こんなの有ります。
今回のT-26Aとは関係ないけれど・・・。T-26の砲塔全般に興味が出てきた今日この頃なのです。
これは、「HOT BARRELS serie」のT-26 model 1939砲身。なんか尻切れトンボ型のパーツですが、本来砲身だけのシリーズなので得した気分。これで900円はバウマンらしくない良い話。砲身、銃身も一体の「芸ある」抜きですが、形状的には最高とまでは言えません。異様に砲身長が有る様に見えるのですが・・・。気になる・・・。 |
謎のT-26A・・・5回6/18
サスペンションを組む。
キットのリーフスプリングは、外側だけモールドしてあります。実際は内側も良く見えるので・・・。 1。そのまま気にしない。2。スジ彫りする。3。泥で誤魔化す。4。付け替える。・・・の4つの選択肢が考えられますが、今回は4を選んで作業してみます。
要は車体にサスペンションユニットを取り付けた状態でちゃんと見えれば良いのです。二本のスプリングのうち内側が見える方を切り取って、逆向きのサスユニットとトレードし合えばOKです。
ただ強度的に弱くなりそうですが、まぁ、問題は無いでしょう。 |
謎のT-26A・・・4回6/17
T-26Aとは。
1933年に少数生産。76,2ミリ戦車砲と2丁の機銃を装備した砲塔を持つ支援車両。砲塔は、T-35/T-28の物の小型版と言える形状(武装は同じ)で、砲の右側と後部に機銃のボールマウントがある点も同様です。
このテの砲塔を採用した物に、1934年のBT-5A、T29-4、T-29-5、1936年のBT-7A、1937年のT-29、がありますが、BT-5A(見たことがない)以外の写真を見ると、どれも似ているだけで完全に同じ物は有りません。不思議な話だと思います。もっとも154両作られたというBT-7A以外はどれも試作車の類だから、砲塔も試行錯誤しつつ1品制作したのかも知れないです。
小さな車体に大きな砲塔の組み合わせは、なかなか魅力的なスタイルだと思います。考えてみれば、あのKVシリーズの元祖と言えるかも知れません。「大きくて短い大砲、大きい砲塔の支援車両」という点で。
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謎のT-26A・・・3回6/16
あやや・・・。前回の続きになるけれど、エンジンデッキ上のハッチ類も少し違う様です。この少数生産のT-26A固有のレイアウトとは考えられないので、初期生産のT-26の特徴でしょうか。意外にも1933年生産(T-28,T-35と同時期,T-29系より前)なので、比較的初期のバリエーションなのです。
といったわけでT−26について不勉強過ぎた事がバレバレ。初期のエンジンデッキの写真もないし困ったもんですだ。ところで、このT-26Aは砲塔が大型化しているせいで通常と砲塔のオフセット量が異なってます。そのため戦闘室上面の丸ハッチ(給油口?)が無いのです。代わりにエンジンデッキ前方左側に小さめのキャップが有るので移設された物でしょうか。
・・・と、ここまで来て思ったのです。双銃塔型や火炎放射器型はどうなっているのだろうか。あれも戦闘室上面の丸ハッチは無いのです。少なくとも同時期の物はT-26Aと同じエンジンデッキでは?。当てにならないけれどRPM/ミラージュのキットでも買って確かめてみますか。どっちにしろキャタピラは必要そうだし。
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謎のT-26A・・・2回6/14
イタレリ/ズベズダのT-26は、ミラージュ等に比べて「かなり良いキット」の印象が有るため、取り合えず何も考えずに車体を組んでみました。車体に関しては最小限のディテールアップで済ますつもりでした。
ところが、唯一持っている(加筆修正された)T26Aの写真を見ると、車体は全面リベットの初期生産型で、機関室上のグリルにはカバーが有るものの、左右が膨らんだ普通の奴と違う見慣れない角張ったカバーが付いているといった具合で、もう少し調べる必要が有りそうです。
ああ。予想外。これまた「リベット戦車」だったのね。慢性的リベット不足はまだ続く。 |
謎のT-26Aに迫る!?6/12
ズベズダのT-26です。当初はTONDA社、バキューム製の傾斜装甲パーツを使って1937年型にする計画でしたが、よく見ると出来が悪そう。苦労の割に面白くなさそうなので買いませんでした。
今更ストレート組みも何なんで、砲塔はスクラッチして、ちょっと面白みのあるバージョンにしてみるつもりです。
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