大きなひとり言
タイガーがやってきた!
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 塗り上がり。
 取りあえず汚し塗装が一段落・・・というのも、このサイズだと、やろうと思えば幾らでも汚せるので明確な終わりは無いんですね〜永遠に。とゆーことでこのタイガーは修行僧にもお勧めです!。デカールを受け取っていないのでマーキングはありませんが、展示会にはこの状態で出しました。

 ご想像つくと思いますが、このサイズだとスケール効果でタミヤの「ジャーマングレー」は非常に明るく感じます。この色でベースを塗った場合は、暗い色での汚しを多くすべきでしょう。また、夜、部屋の照明で塗った物の場合、晴れた日の屋外で見た時に真っ白に見えたりするので注意。私の奴はそういう傾向があり、ちょっと失敗かも。暗めに塗るくらいで良いでしょう。そう考えると実車は相当暗い色だったんでしょうね。

 写真をクリックすると別窓に少し大きめの画像が表示されます。所々、白い粒が見えますが、2000年10月18日に降った初雪です!風が強くて寒かったぁ!

 ワンポイントアドバイス
 偉そうに・・・(笑)。 このサイズだと、エッヂにドライブラシでハイライトを入れると嘘臭くなります。でも、何もしないとモールドのキレが無く見えます。そんな時は、銀かガンメタを薄くドライブラシすると効果的です。ただし!絶対に「銀色」を感じさせてはいけません。メタリック色を付けるのではなく「角だけツヤを出す」感じです。光の当たり方によって自然なハイライトとなって、スケール感と質感が出ます。あくまでも隠し味として・・・。
 いよいよ本番!

 10月14.15日、いよいよHME(という合同展示会、もっと判りやすい名前にすべきだと思う)が始まりました。そもそも全てこの日の為に始まった事です。気合いだー!っと思ったものの、会場は300坪の広さがあり、模型の展示数も十分。1/16の戦車が全く目立たない状況に、果たしてこんなの走らせて誰にも注目されないんじゃないかと思ったりして・・・。

 タイガーの事なら任せろ!戦車長乱入!
 ともかく走らせてみます。ツルツルの床をフルスピードでカウンターを当てながら(?)走るのは操作する方は楽しいです。と、ここで一人の男が走ってきました。「音が小さい!」「こんな物じゃない!」と言いながら・・・。確かに言われてみると会場が広いせいでいつもより小さい感じがします。しかしその戦車長D殿が言うには、そういう意味ではなく、ボリュームを絞ってある様だとのこと。

 その場で精密ドライバーを隣に居た鉄道模型サークルの会長(どこから見ても完璧な好青年だが、アルゲマイネSSの黒服を隠し持つアイケな奴だったりする!)から借りて、あれこれいじり倒しはじめました。本当は砲塔を外すだけでチューニング出来たのですが車体上部まで外してあちこち触ってしまいました。そのせいか誤作動が頻発するようになってしまいましたけど。とほほ・・・

 とにかく、ボリュームは最大になりました。す、すげ〜!!!。いや、本来こんなに音が大きい物とは知りませんでした!。それ以前でも十分大きい音だと思っていたのに・・・。で、プロポを独り占めした戦車長D殿が手慣れた様子で、ゆっくりと重量感あふれる走らせ方をします。轟音がマッチしてます。思いっきり人が集まって来ました。こりゃ凄いわ!。
 走る走る!
 展示会二日目、おお!2台そろい踏み!展示会にはもう一台来ていたので競演となりました。ああ、対戦ユニットが欲しかったなぁ。タミヤ殿。操縦に不慣れな私は、前日写真を撮り忘れた事もあって再び戦車長殿に操縦をお願いするのでした。戦車長殿は「なんで俺が・・・」とブツブツ言いつつもマンザラでもない様子で動かし始めました。

 さすが例の轟音は注目度満点。直ぐに人集りが出来ます。 この隙に私は「未知との遭遇」の臆病者のように一人逆方向に走りトイレに入ったのですが、個室の中でもゴゴゴゴゴ・・・ミミミミミ・・・ドゴーン!・・・ダダダダ・・・ゴゴゴゴ・・・と、よう聞こえるわ!。
 展示会のパフォーマンスに最適だ!
 「いつ動かすのですか?」という質問も有ったし、実際、動かすと何十人も人が集まって来るので、作った人は是非展示会に持って行き、主催者に断った上で走らせてみて欲しいです(ウルサイからね)。郊外でコソコソ一人で動かしている時よりずっと楽しいし、投資や制作のなんやかやが一気に報われた気分になれる筈。

 強いて問題点を上げるなら、やめるタイミングが難しいという事でしょうか。最初は皆、音やアクションに興味深々ですが、出来るアクションが判るに従って次第に興味は薄くなるし、スイッチを切った後の急な静寂は、面白い落語が意外なサゲでアッサリ終わってしまう寂しさにも似て、皆どうしたら良いか判らない感じ。出来ればサクラを1人用意して拍手を先導、締めてもらうと良いかもしれませんね。

こ、これで終わるのか?まだ続くかも・・・
タイガーがやってきた(1)

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