丘の上の遺産
2010年7月8日(木)
- つなぎの観光
サンチアゴには早朝に到着しましたが、イースター島への出発は深夜。
ほぼ丸1日空きがあるので、それを利用してサンチアゴから車で2時間ほど離れたバルパライソを観光します。
南半球の7月は真冬。
近くの丘には雪が被り、谷には霧がかかり、遠くのアンデス山脈はくっきり浮かび上がっています。
- 世界遺産の丘
バルパライソの "val" は谷、"paraiso" は天国の意味。
「バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み」として世界遺産登録されています。
海岸付近は古い建物が並び、トロリーバスが走るレトロな町。
平地は少ししかなく、すぐに丘が始まります。
その丘の上まで建物がびっしり。
狭い道をバスがかなりのスピードを出して登っていくのに驚き。
海岸とは違い1つ1つの建物は全般に色が派手で、絵がかかれているものも多く見られます。
それが遺産に値するものなのかどうかわかりませんが、離れて見てみると急斜面を埋め尽くす光景は確かに美しく見えます。
- ノーベル賞の家
チリにはノーベル文学賞を受賞した詩人が2人いるそうで、その一人、パブロ・ネルーダ氏の家を見学。
ここは全部で3つある家のうちの一つだそうで、博物館として公開されています。
文学には疎く、ネルーダの名前も知らなかたのですが、丘の中腹にある家からは世界遺産の町並みや港が見下ろせ、遠くに雪に覆われたアンデス山脈が見え、とても爽快な気分になる場所でした。
- ケーブル小屋
遠目に見るバルパライソはきれいですが、近くで見ると道は狭くて坂だらけで住みよさそうには見えません。
不便を解消すべく生活の足として、海岸と丘の上を結ぶアセンソールという乗り物がいくつも設置されていました。
アセンソールとはエレベーターの意味だそうですが、構造上はケーブルカーと同じ。
狭い小屋のような2つの箱がケーブルでつながれ、レール上を移動します。
乗ったアセンソールは角度がとても急で垂直に上下しているような感覚になり、確かにシースルーエレベーターに乗っているようです。
でも動きはゆっくりなので危険は感じません。
- お隣リゾート
バルパライソの隣のヴィーニャ・デル・マールで遅い昼食。
こちらは近代的なリゾート地なので雰囲気が全く違います。
海辺からは丘に広がるバルパライソが見えていました。
イースター島は岩で砕け散る波の向こうで、日本はその遥か先。
- 疲労最高峰
食後は太平洋を挟んだ反対側までやってきた疲労が一気に襲ってきました。
帰る途中の山脈の上に見えている山が、南米最高峰のアコンカグアだと言われたことをぼんやり覚えているだけ。
後で写真を見直して見ると、これはパブロ・ネルーダの家からも見えていたようです。
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