2006年3月30日(木) ギザ
このピラミッドの内部に入りました。
撮影は禁止のため写真はありません。
クフ王のピラミッドの内部は大回廊と呼ばれる複雑な通路になっているそうですが、こちらは一旦下がって上がるだけの単純なもの。
別にもう1本観光用ではない通路があり、上部から下がってきた途中の合流点が確認できました。
中は暑いという話をきいていたのですが、蒸し暑かったのは入り口付近だけで、奥は意外に快適。季節的なものか、通気孔のおかげなのかはわかりません。
通路は身体をかがめなければ通れないほど狭く、何度も頭をぶつけた後に、空の石棺が置かれているだけのガランとした玄室に出ました。
通路にも部屋にも王家の谷のような壁画はなく、壁はツルツル。
外部の威圧感に比べてとてもあっさりした印象です。
ピラミッドが本当に王の墓だったのかどうかは異論があり、ナイル川氾濫期の公共事業だとする説も有力のようです。
ただ墓であろうと他のモニュメントであろうと、単に働くこと自体が目的というだけではこんなものができるとは思えず、労働者が「王のために」と思うための何か強い目的があったはず、というのが実際にピラミッドとエジプト人を見た感想です。
巨大なピラミッドを背景にしているので小さく見えてしまいますが、全長73m、高さ20mと巨大で、奈良の大仏よりもずっと大きい像です。
写真でよく見るのは顔から上半身にかけてですが、全体を見ると前足と胴が意外に長く、ライオンに比べて顔がかなり小さ目になっているのがわかりました。
ボディラインが微妙な曲線で構成され、直線で構成されたピラミッドとは対照的です。