- ローカル移動
パナマシティでは部分日食しか見られないので、観測地近くのダビッドへ飛行機で移動します。
国内線の飛行機が小さく、荷物があまり詰めないということで、トランクをパナマシティのホテルに預け中身だけを手持ちで持ち込むことになりました。
もっとも荷物の大半は撮影用機材なので、重量はあまり大幅な削減にはなっていません。
搭乗前に渡されたのはプラスチックの板。
搭乗券というよりは整理番号札です。
プロペラ機の席は全席自由。
離陸後にパナマ運河が見えました。
- サウナの街
1時間ほどで西の町、ダビッドに到着。
パナマで3番目に大きい都市だそうですが、パナマ運河近くのパナマシティーとは全く違い大きいビルがなく、道路には信号が一つもありません。
郊外の住宅地というような印象です。
でも蒸し暑さは変わりません。
湿度がとても高く、局地的なにわか雨がしょっちゅう降っているようです。
- 観測地探し
午後は観測候補地の下見。
複数の候補地があるので、実際に下見してどこで見るかを決定します。
今回の日食は太陽と月がほとんど同じ大きさに見えるのでなるべく中心線に近く、高度がやや低いので西の空が開けていることが条件。
ダビッドは北の限界線近くなので、その南にあるペドレガル付近が候補地です。
一番南の港は広い場所がないために候補から外れました。
中心線より北の候補地は、地平線近くまで開けていて地上風景は申し分ありません。
でも理想から北に外れ過ぎているために候補から除外。
観測地に決定したのは、ペドレガルの港より少し北にある、原っぱのようなグラウンド。
広さは十分、見晴らしも日食には問題ありません。
今回は予報の中心線よりやや南で輪が真円になるという情報があるそうで、GPSで経緯度を測定するとほぼその線上に乗っていることがわかりました。
これで陸上の準備は整いましたが、空は雲ばかりで青空はほんのわずかしか見られません。
当日どのように観測するかというより、雨が降ってきたらどこで雨をしのぐかとか、どうやってビニール袋を被せるかというような、後ろ向きの準備ばかり。