1999年8月13日(金) パムッカレ
太陽が西に傾いてきた頃、この日第二の目的地に到着。
少し赤味がかった太陽光に照らされ、白い壁が見てきました。
この幻想的な光景がパムッカレ(綿の城)です。
クラゲのような岩は、鍾乳洞の中に見られる鍾乳石とそっくり。
ただそのスケールが違います。
洞窟の中で電球に照らされている岩と違い、ここでは太陽の光を浴びて
白く光り輝いています。
崖の途中には皿のような棚ができていて、そこに温泉水がたまっています。
数年前まではここへ入って温泉につかることができたのですが、
現在は禁止されています。立ち入りを禁止した理由は、この景観の保護のため。
この付近の宿などがさかんに温泉を引くようになったため、
崖に流れる温泉の量が減り、流量を制限しなければならなくなったとか。
水が流れなくなって白い岩にもだんだんと汚れが増えているそうで、
今後どのように保存をしていくか難しい問題になりそうです。
自然にできた水溜りは入れませんが、人工的に作られた浅いプールには
足や体をつけることができます。
ここへ行くには裸足でなければならず、一番下まで降りてから上に戻ってくるには
かなりの時間がかかってしまいました。
パムッカレの崖の上にヒエラポリスの遺跡があります。
これはローマ時代の温泉地だった場所。
多くの遺跡が広範囲に散らばっています。
夜は近くのホテルで宿泊。
それまで訪れた土地と明らかに気候が変わり、夜になっても気温が下がりません。
ヒエラポリスの「クレオパトラの温泉」プールへ泳ぎに行く人もいましたが、
私はトルコ名物の一つ、ベリー・ダンスのショーを見ることにしました。
始まったのは聞いていた開始時間より約30分遅れ。
普通のショーは結構なお金を取って見せますが、
これはホテルのサービスなのでまあそれなりに、というところ。
ダンサーが見物客をステージに連れ出して、一緒に躍らせていました。
その中の一人は、私たちのツアー仲間のおじ様で、
奥様に励まされながら(?)奮闘していました。
ここの電話は今までのホテルと違い、トルコ独自のモジュラー形式でした。
これのアダプタは、日本で探したけれど見つからなかったものです。
一通り作業が終わったので寝ようとしましたが、寝られません。
空調が効かないため窓を開けていたので、部屋の中に多数の蚊が侵入していたのです。
何匹も退治しても、耳元でブーンブーンとうるさく騒ぎ、血を吸いに来ます。
タオルなどでいくら追い払ってもダメ。
通信対策は万全の用意をしていましたが、蚊対策は考えていなかったので完全に降参。
完全に寝不足の一夜となってしまいました。