2001年6月23日(土) ビクトリアフォールズ
ジンバブエの最終日。
いよいよビクトリアの滝を間近で見物です。
この滝は三大瀑布と呼ばれるうちの一つ。
瀑布とは幅の広い川に急に段差ができ、水が布のようになって落ちる横長の滝のこと。
日本は川の急激な傾斜によって細長い筋になって落ちる滝がほとんどで、このタイプの滝はあまりありません。
ビクトリアの滝の落差は最高で108mと大したことはありませんが、その幅は約1.7kmもあります。
イギリスの探検家リビングストンが欧州人として初めてこの滝の存在を知り、当時の女王の名前を取って "VICTORIA FALLS" と名付けました。
もちろん現地ではとっくの昔から知られていて、"MOSI OA TUNYA" (The Smoke that Thunders) 「轟く水煙」と呼ばれているそうです。
ゆっくり流れる幅広いザンベジ川と垂直に深く谷が切れ込み、谷の片側の辺の端から端まで川の水が瀑布となって谷底へ落ちていきます。
水の量によって滝の姿は大きく変わり、雨季で水量が多い時期は滝自体の姿が見えなくなるほど滝全体が水煙で覆われてしまい、乾季で水量が少ない時期は部分的にしか瀑布にならないそうです。
今は雨季が終わり乾季になってしばらく経ったところで、川の水量は中ぐらい。
谷を挟んで瀑布と反対側に遊歩道が整備されています。
遊歩道の半分を過ぎたあたりから、水煙が濃霧のようになり滝の上部を越え、滝の姿が見えなくなってきました。
それまでは遊歩道にしぶきがかかる程度だったのに、だんだんと霧雨のようになってカメラが気になり出しました。
滝全体の規模はブラジル・アルゼンチン国境のイグアスの滝が上ですが、水煙の激しさはビクトリアの滝が上回っているという実感。
自然の美しさと力強さを体験する滝、といえるかもしれません。
ビクトリアの滝を後にして、"BIG TREE" と呼ばれる樹齢1500年というバオバブの木を見学。
急いでバスに乗れとの指示。本当にゾウが現れたのです。
これでジンバブエ観光は全て終了。ヨハネスブルグ空港三度目で初めて空港の外へ出て、数10km離れたプレトリアへ向かいます。
アフリカ滞在はとうとう1日を残すのみ。