山歩日記「鍋割山・塔ノ岳」4/4
1993年の大晦日、除夜の鐘を聞きながら、小田急線の渋沢駅から大倉まで歩いていると、年越しの行事があるのか、町の各所で集会所のような所に廻りから人が集まってくるようでした。
 
懐中電灯の明かりで大倉尾根を登るのですが、余り早く山頂に着くと日の出まで寒い思いをしなければならないので、何度も休みながら、ゆっくり登ります。
それでも夜明け前に積雪の塔ノ岳に着くと小屋泊まりの人など大勢が広い山頂に日の出を待っていました。
その時、がたがた震えながら日の出を待っている間に飲んだ魔法瓶の湯のうまさは、今でもおぼえているほどです。
何の味もない、ただの湯なのですが、うまいというのはやはり体の要求を満たした時の感じなのだと思いました。
上はその時、相模灘の向こう、江ノ島の辺りから初日が登ってくるところで、左の山は大山、右手は江ノ島です。
 
この日は海はまるで見えませんが、風が強いので、時々雲の薄い部分が通るとき、合間から近くの山が見えたりします。
蛭ヶ岳方面→。
左の高い山が蛭ヶ岳。
←鍋割山方面。
下り道からの大倉方面→。
大倉尾根は「馬鹿尾根」と呼ばれたりする長い尾根で、新人に石を背負わせたりして山岳部の訓練に使われたそうです。
 
登山者が多いため道が荒れ、雨が降ると川のようになって土が削られるので、傾斜の急な所は丸太で階段が作られています。
その階段が延々と続くので歩きにくい道です(下左)。
 
下右はだいぶ大倉に近くなった所にあったものすごい道標。
 
   
長い尾根が終わり、花盛りの里に下りてきました。     歩行時間は7時間ほど。