聊斎志異より 「西湖主」 1/14
蒲 松 齢(ほ しょうれい)
 聊斎志異
(りょうさいしい)より
西 湖 主(せいこしゅ)


陳弼教(ちん ひつきょう)という人は、燕(えん/河北省)の生員でした。
裕福な人ならば上級試験の勉強をしていればいいのですが、陳の家は貧しかったので、生活のために 賈 綰(か わん)という副将軍の書記官をしていました。
ある年、陳は主人に従って南に下りましたが、舟が西湖(せいこ/洞庭湖)に停泊していたとき、浮き上がった猪婆竜(ちょばりゅう/揚子江産のワニ)を見つけ、主人の賈綰が一矢でその背中を射止めました。
その尾に魚が食い付いていたので、それも一緒に引き上げて帆柱に繋いでおきました。
竜は気息奄々として、口を開けたり閉じたりしています。