聊斎志異より 「西湖主」14/14

その後、郷里に戻った梁が様子を見ようと陳の家をたずねると、何と陳が客と酒宴を開いています。
「君は洞庭湖から西に行ったはずなのに、どうしてこんなに早く帰ることができたのだい」
「洞庭湖なんて行きゃしないさ。毎日ここで飲んでたんだから」
梁が洞庭湖での出来事を話すと、客たちはみな驚きましたが、
「ぼくに分身の術が出来るとでも言うのかい」と、陳は笑っています。
皆は不思議に思ったのですが、結局わけが解らないままに終わったのでした。
 
陳は81歳で亡くなりましたが、埋葬の時、その棺があまりに軽いので蓋を開けてみると、中はからっぽでした。
 

<おわり>