蒲 松 齢(ほ しょうれい)作
聊斎志異(りょうさいしい)より
道 士(どうし)
 
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韓(かん)生員は家柄がよく、先祖の働きで、遊んでいても高額の年金がはいるので、客を招いていつも酒宴を開いていました。
近所に徐(じょ)なんとかいう人がいて酒席の常連になっていました。
ある日、托鉢にきた道士が無遠慮に上がり込んだのでしたが、それからはどう嗅ぎつけるのか酒宴を開いていると必ず現れて、がつがつ飲み食いしてゆくのでした。
聞いてみると、村はずれの荒れ果てた道教の寺院に、このごろ住み着いたとのことです。
そまつな着物がおまけに汚れていて、食事をするのにあまり気持がよくありません。
ある日、客の徐が
「道士殿はいつもお客になられるばかりのようですが、たまには振る舞われてはいかがなものでしょう」と皮肉を言いました。
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