聊斎志異より 「侠女」 7/7

言い終えると娘は部屋を出ようとしましたが、また振り返って、
「あなたは福運が薄いので長生きは望めませんが、あの子は必ずお家の名を輝かすことになるでしょう。
夜もふけましたのでお母様にはご挨拶いたしませんが、これでお別れいたします」
そう言うと、身をひるがえして闇の中に消えてしまいました。


顧(こ)は驚きと悲しみで、しばらくは戸口に立ったまま、茫然と夜の闇を見つめていたのでした。
 
それから三年ほどして、エイズかエキノコクスか、娘の予言通り顧は病死したのでした。
その子は十八歳で進士(しんじ)という官吏登用試験の最高資格を得て家名を上げ、残された祖母に孝養を尽くしたということです。