そこで、盗人は死人の着物と老婆の着物をはぎ取り、ついでに抜き取ってあった髪の毛もさらって門を下り、どこかに逃げてしまいました。 当時、葬ることのできない死体をこの門の上に置くことが多かったので、羅城門の上には死者の骸骨がたくさんあったということです。 このことは、その盗人が人に話したのを聞き継いで、こんなふうに語り伝えたのでしょう。