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Web 絵草紙 「愛宕護の山の聖人、野猪に謀られたる語」 1/4 |
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Web 絵草紙 今昔物語より 愛宕護の山の聖人、 野猪に謀られたる語 (あたごの やまの しやうにん、 くさゐなぎに たばかられたること)
今は昔、京都の北西にある愛宕山(あたごやま)の宿坊にこもって修行する僧がありました。 |
「この頃、きわめて貴いことがありますぢゃ。日頃、他の思いも無く、ひたすら法華経を読誦してきましたが、そのかいあってか、夜な夜な普賢菩薩(ふげんぼさつ)がお姿をお見せになりますぢゃ。今夜は是非、ここに泊まって、あなたも尊い御仏を拝んでゆきなされ」 |