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Web 絵草紙 「清水の南辺に住む乞食、女を以て人を謀り入れて殺せる語」 1/5 |
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Web 絵草紙 今昔物語より 「清水の南辺に住む乞食、女を 以て人を謀り入れて殺せる語」 (きよみづの みなみわたりに すむ こつじき、を んなをもつて ひとを はかりいれて ころせること)
今は昔、名前はわからないものの、年も若く姿形も美しい、高い家柄の公子がありました。近衛の中将などという位の人でもありましたでしょうか。 |
「確かに見とどけてまいりました。京ではありませんでした。清水の南の方、阿弥陀(あみだ)の峰の北にある家でした。たいへん裕福に暮らしているようです。供をしていた年配の女が、自分が後から来るのを見て「後をつけてくるように見えるが」と聞きますので、「殿が清水の御堂でご覧になられ、屋敷を見とどけてこいと命じられたので」と答えたところ、「こののち、もし参られることがあれば、私が取り次ぎましょう」と申しておりました」
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