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1日目 〜03年5月3日〜
『ゆきさそり』。開発コード「グランプリの北」。
『偽北へ。外伝』である本旅行がなぜこのようなタイトルなのかは2日目までのお楽しみ。
さて、『偽北へ。外伝』とあるように
実を言えば去年遊びに行った群馬県倉渕村へ今年も遊びに行く予定でした。
しかし、宿泊予定だった毎度お世話になっている『はまゆう山荘』が
ゴールデンウィーク中は予約がいっぱいでキャンセル待ちの状態でした。
『はまゆう山荘』は立地から施設の規模、内容ともとてもいいところなので
人気があるのはわかりますし、仕方ありません。
ゴールデンウィークが迫るにつれ、キャンセル待ちがほぼ期待できないと判断して
そこで代案として出されたのは尾瀬です。
自然環境維持になにかとうるさい尾瀬に
ナチュラルクラッシャー(自然破壊者・もちろん英訳間違ってる)である
コーチを連れて行くことに若干の逡巡もなくはありませんでしたが。
つーか、尾瀬を提案したのは他ならぬコーチです。
むむ、自ら次のターゲットを示したか、ナチュラルクラッシャー。
ライジング徹也、尾瀬の平和と自然を守れ!(命令形)
さて、冬弥はほぼ8時に、横浜組の待ち合わせ場所である
横須賀のレンタカー屋の前につき、時を同じくしてにじむー、峨畿棉も到着します。
早速にじむーはレンタカーを借り受けます。
今回のクルマはトヨタ アルファード。
機能的に便利なものが多く、あちこちいじくりながら出発です。
力いっぱい踏み込むアクセル、腹の底まで響くエギゾーストノートに
快調に横須賀の街を突っ走るニューマシン。しかしその行く手には…
横浜八景島、海の公園あたりで渋滞に巻き込まれます。
今回は料金の高い横浜横須賀道路を使わずに
幸浦から湾岸線に乗ろうとして一般道を北上したためでした。
しかし、まさかここまで込んでいるとは思いもよりませんでした。
海の公園の駐車場に入ろうとする車が集中して渋滞。
しかも駐車場に入れなかった車が周辺に路駐しているという最悪の状態です。
当日、なにか海の公園では何かイベントが催されていたのでしょうか?
なんとか渋滞を抜けて湾岸線に乗ります。
八景島あたりで時間を取られたため、予定をちょっと遅れて
第1次中継地点である秋葉原に到着したのは、だいたい9時40分ごろ。
去年と同じく石丸ソフトワンの前で待ち合わせしていた
コーチ、てっちゃん、かるちゃん、PUUちゃんと合流します。
後は一人自分のクルマでくる予定のパパと合流すればメンバー集結です。
パパは最終日である5日が夜勤で仕事を抜けられないため
途中で帰らなくてはならず、そのための足として自分の車での参加でした。
パパとの待ち合わせは関越自動車道の三芳パーキングと事前に決めていました。
秋葉原を出発したあたりでそのパパから連絡が入ります。
既に関越道の渋滞が始まっているとの事でした。
しかし渋滞しはじめているからとはいえ関越道を使わないわけにもいかず
しかも待ち合わせ場所は三芳パーキングと決めているので行かない訳にもいきません。
予定通り三芳パーキングまで先に行って待っていてもらうようにします。
さて、パパの言っていたとおり、関越道をしばらく行くと渋滞が始まりました。
今まではゴールデンウィークを利用した旅行では
運良く行きの高速で渋滞に巻き込まれたことはなかったのですが。
まぁ、のんびりいくしかないならのんびり行きましょう。
のろのろと関越道を歩くように進み
11時ごろ第2次中継地点である三芳パーキングに到着します。
目の前には、パパの勤めている病院『埼玉セントラル病院』があります。
つーか本当にまん前ですな。
ここでそのパパと合流…のはずですがあえません。
パーキングに入る前にパパに到着したことを連絡したのですが
特殊能力タイムゾーンが常時発動能力のパパとの『待ち合わせ』は
双方が待ち合わせ場所に既にいる場合においてさえ困難を極めます。
「トイレ前にいるよ」と連絡をしたのにもかかわらず
なかなかトイレ前に現れません。かまわずトイレで用を足してしまいます。
ようやくの事でパパと合流。今日も元気にサカーゲですか、パパ。
パパの愛車アルトワークスがにじむーの後ろをついて走るよう決めて
パーキングを出発します…が、なかなか三芳のパーキングを出られません。
既にパーキング出口で相当の渋滞です。
少しずつ少しずつ前進しパーキングを出ます。が、出た先でもやっぱり渋滞に巻き込まれます。
しかもすぐ後ろを走ってくるはずのパパのアルトワークスはすぐ割り込まれて見えなくなります。

追いついてきたと思ったらパパ、手放し運転はやめれ。
なんとか本庄児玉あたりを過ぎるとようやく流れが戻ってきます。
運転に疲れたにじむーの休みたいという提案で、1時半頃上里サービスエリアに入ります。

ここで軽く腹ごなし、カツサンドやらカルビ串焼きやらで小腹を落ち着かせます。
サービスエリアを出て再び関越道、もう渋滞もなく順調です。
沼田で関越道を降りてからも尾瀬方面へ快調に山道を登ります。
そして3時頃、片品温泉のある片品村に到着し、今回お世話になる『東明荘』に到着します。
しかし、実際に寝泊りするのはここの東明荘本館ではなく
本館から少しはなれたロッジを借り受けました。
東明荘の人にロッジの鍵を受け取りロッジへと向かいます。
ロッジは東明荘本館から片品川を渡った先にありました。
三軒並んだ向かって左側。すぐそばに片品川とその支流が流れ遅咲きの桜も咲いています。
ロッジは綺麗で比較的新しそうに見えます。
中に入って見るとやはり綺麗で明るく設備もなかなかでいい印象です。
難点を言えばハエとカメムシとテントウムシが多いことと

階段の上った先の天井が低くて腰をかがめないといけないことでしょうか。
まぁそんなのはこういう雰囲気の場所では旅行を楽しむアクセント程度にしかなりません。
まぁ、滞在中てっちゃんが何度か頭をぶつけていましたが。

みんな荷物を降ろし、それぞれにくつろぎはじめたり
元気のあるやつらは川に降りて遊んだりしはじめます。
さすがにもうおやつの時間もとうに過ぎて、もうちょっとしたら暗くなり始める時間です。
余裕があればここからどこかに出かけもしたのでしょうが、もうそうもいきません。
しかし、今日はここまで来ただけで終了ですというのはあまりに寂しい。
イベントはちゃんとあります。初日の夕食はバーベキューと決まってます。
そうです。徹也オイルです。徹也ソースです。
6時ごろ、まずこのロッジの近くのスーパーへ行って
飲み物と追加食材を調達に向かいます。続いて酒屋へ立ち寄り酒類の調達です。
と、なぜか酒屋で面白いものを発見した模様。
昔懐かしのゴムとばし飛行機です。何かとこういうアイテムが好きな連中は
当然あとで飛ばして遊ぼうと買い込みます。
とりあえず買い物を済ましてロッジに帰って6時半過ぎ、いよいよバーベキューを開始します。
東明荘の人に連絡して食材を運んできてもらうと同時に
ロッジ前に円卓と椅子をみんなで用意します。
…まぁこの椅子に座って食事されることはほとんどなかったわけですが…。
そしていよいよ点火。点火後のかまどの世話は冬弥。
このとき、東明荘の人が点火の際に火のまわりを良くしようと灯油を使っていました。
「灯油のニオイくっさーい」
というわけで、このまま食材を火にかけると食べ物全部灯油臭くなってしまうので
灯油が飛ぶまでしばらく火を燃やしつつ、同時に他の炭に火を移していきます。

メタルファイヤー、燃えてきた。(違う)
そろそろいいだろうと判断されて網が用意され
そして次々に肉か投入されていきます。
そして頃合、ビール持って乾杯です。
直後、いっせいに肉に群がります。美味いです。
食っては肉を入れ食っては肉を入れ。
肉の脂が炭に垂れ、すさまじい勢いで燃え上がります。
「燃えたぁ?(PC98版で)」
風下にいた冬弥とてっちゃんは煙で涙が止まりません。

肉の量も買い足して追加してあるので、たくさん食べられます。酒もすすみます。
さて、みんなビールやら酎ハイやらで酔いがまわって気持ちよくなってきます。
やっぱバーベキューはこうでなくっちゃ。
妙にはしゃいでいろいろカミングアウトした後、もうバーベキューに飽きたのか
そこそこにロッジに戻ってテレビでジャイアンツ対カープ戦を見るにじむー。
そんなにじむーはほっといて、肉をあらかた食い尽くしたので鉄板に移行です。
まずはこてっちゃんを焼いて、野菜を入れて野菜炒め。
そして野菜と少しだけ残しておいた肉とホタテを入れて具をつくり、いよいよ焼きそばです。
「違う!!違うよ、おばさん!
俺ぁ焼きそばが、焼きそばが大好きなんだ!」

「オイルが好きだー!いいにおいだ…
ソースだって、これがばっちいもんかー!」

徹也オイルと徹也ソースでいい具合です。
ふと食材の中におにぎりがあることを思い出して、おもむろに食べだします。
そして焼きそばが出来上がると同時にいっせいに群がります。
あっという間に焼きそばを食べ尽くし、バーベキューはおひらきとなります。
ボリュームたっぷりで、大変満足なバーベキューでした。
昼間とは違い夜はちょっとだけ冷えてきました。
しばらく燃える炭で暖を取った後、後片付けをして
東明荘本館の風呂に入りに行くことにします。
東明荘も片品温泉で大き目の風呂で何とか8人全員入れました。
風呂上り、ロッジに戻ってまたアルコールを入れながらまったりとくつろぎ
さて、夜が更けてまいりました。
ここで登場したのが

『ときめきメモリアル2人生ゲーム』です。
タカラとコナミが発売した、知る人ぞ知るときメモ2版の人生ゲームです。
こんな物を持ってるの、持ってくるのは冬弥しかいませんな。
旅行前に「持っていこうか?」と、冬弥が何気なく言ったところ
「持ってくれば責任もって遊ぶぞ」との回答が帰ってきまして
この旅行の夜のイベントの一つになりました。
まぁ冬弥としては、買ったはいいが、ときメモファンとしての単なるコレクターズアイテムになって
まず遊ばれることはないだろうと思っていたゲームなので
もし遊べるならばこういう機会にでも、ということで嬉しくもありました。
それが面白いものかどうかはともかくとして…。
ただでさえ、誰がひいきめに見てもイロモノゲーなのに
大もとであるときメモ2をプレイした人は旅行参加者では冬弥と峨畿棉だけなのですから。
さて、ときメモ2人生ゲームを簡単に説明しますと
ルーレットを回し、止まったコマのイベントをこなし
ときメモ同様、自分を鍛えパラメーターを上げ、女の子とデートしときめき度を上げて
意中の女の子から告白してもらえたプレイヤーが勝利する、という
要は勝利条件を揃えてポイントが最も多い者が勝者になる
そんなトキメキもミもフタもないものです。
このゲームでときめくにはまずプレイヤーのゲームに対する姿勢が大事です。
冬弥の座右の銘である『君よ、ゲームを遊ぶな。ゲームで遊べ』の精神です。
ですが、冬弥がこのゲームを買って説明書を読んだときに
「ああ、面白いのかな?このゲーム…」と思ったものです。
何をもって勝ちとするかの勝ち負けの定義付けが強引なので。
せめて参加プレイヤー全員が重度のときメモ2患者だったら
勝ち負けなどとは別次元で無用の盛り上がりを見せること請け合いなのですが
そうなったら、プレイスタイルは想像を絶する過酷なものが要求されるでしょうし
プレイ中、ふと醒めてしまったり振り返ってしまった時、たぶん立ち直れませんし
でもまぁまずそんな現場を目にすることは今後もないでしょう。
しかし、ここまで来た以上やるしかありません。
ムリにでもときめいてもらおうじゃねェか、ええ!?
…まったく、無茶な話です。
結果から申し上げて、冬弥のぶっちぎり琴子エンドで1位です。
ときメモファンとして面目躍如ってところでしょうか。琴子ってとこも満足です。
つーかもっと楽しく遊ぶためにはハウスルールを多数導入しないとダメですねぇ…。
あ、このゲームは6人までのプレイなんで
あぶれたパパとコーチはリーフファイトしてました。
ときメモ2人生ゲームが終わると、とっとと片付けられだいたい1時頃。
1階の2段ベッドが2つある部屋ににじむー、峨畿棉、かるちゃん、パパが寝て
冬弥、てっちやん、PUUちやん、コーチはロフトの上に布団を引いて就寝です。
すみすみー。
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