解説(C子さんの手記から)

  ■教会用語の説明や私の調べたり感じた事など、解説です。
 


20年程前に日本で宣教をしたことがある

C子さんの話しによると、この男は、日本についてかなり詳しい知識を持っていたそうです。そのあたりから、日本人の断れない性格等を熟知し、それに付け込んだ可能性があります。(戻る)

 

モルモン教の本部の寺院

いわゆるテンプルスクウェアですね。ソルトレークの話しだとわかります。(戻る)

 

ユタ州の大学生のコーラス団体が日本国内をコンサート巡業していて長野を訪れた。

私がモルモン教徒時代、当時「聖徒の道」とよばれた教会機関誌にこの事が取り上げられていた記憶があります。

モルモンというと、タバナクルクワイアーが有名ですが、このコーラス団体は違うようです。(タバナクルクワイアーはかなり高齢者の合唱団)(戻る)

 

お母さんと5女はバレーのコンテストのために、カリフォルニアに旅行中で留守だった

妻不在であった事を見逃さないで下さい。つまり奥さんはこの事を察知して介入したり歯止めになったり知る立場になかったわけです。(戻る)

 

これはただならぬ習慣だ

後に彼女はアメリカの他の地域をかなりの期間訪問していますが、挨拶の軽い抱擁はあても、キスはなかったということです。

ただならぬ習慣だと感じつつも、この時の彼女はアメリカの文化未体験で、「郷にいっては郷に従え」と考えていたとの事。

知らない事をいいことに、自分の都合のいいように付け込む人間は聖人ぶるモルモン内にも当たり前のようにいるという事例です。(戻る)

 

家族全ての電話での会話を録音する器械なんだ!

モルモンは非常に父権性が強く、父親は家族を「悪」から守るために何でもしてよい。という風潮があります。

特にユタ・モルモンは伝統的に娘、その他の行動に厳しい監視の目を光らせているようです。私自身、会員時代にジョークの一種だと思って聞いていたのですが、今回それがマジな話しだったと始めて知りました。

なお、日本のあるモルモン二世会員も、親が自分宛に来た封書を勝手に開封して内容をチェックしていたと証言しています。当然日本ではいくらなんでも非人権的だとモルモン二世の子供も悟るのですが、まわりが皆モルモンのユタではこれが常識であたりまえだと子供たちも思っていたのかもしれません。(戻る)

 

どこに逃げても監禁される恐れがある。

この男は、当時モルモンでもその地域のステーク会長か、最低監督以上の指導者的立場だったと推察されます。

モルモンは指導者は神に選ばれた、神の代弁者である。という教えがあるので、会員すべてがそうとは言いませんが、その指導者の言う事に盲従して、その命令に何でも聞き従う人がかなりいます。

それを考えると、監禁は誤解や冗談ではなく、真面目にその可能性が高かったと言えるでしょう。

この恐怖は、当のモルモン教徒自身には理解出来ないだろう側面です。(戻る)

 

私がさわげば大騒ぎになるからだ。

大騒ぎになってどうなるのか?無事で済むのか?という発想がとっさに浮かんだものと思われます。

大概の日本人は事の内容はどうあれ、騒ぎを起す事事態を悪だと考えます。

しかしヤンキーに言わせれば、それは相手に好意があったからだと解釈するわけで、この男がそこまで裏を読んでいたのかどうかはわかりませんが、その後の行動に進んだ自分自身に対する言い訳ぐらいにはしたのかもしれません。(戻る)

 

「神は君を僕に贈ってくださった。僕は神に感謝している。こんなに素晴らしい人を贈ってくださった。僕はあなたを心から愛している。あなたは今夜ぼくのものになる。」

ちょっとトンキチだと我々日本人なら思いますが、なにせ、自分達は生まれる前から神に選ばれた民。選民だという思想が強いモルモン教徒の事ですから、こういう思考体系が出来るわけです。(神様は常に自分達の味方。全て神様からのプレゼントなんです。)

レイプ被害者のA子さんに宛てた加害モルモン宣教師の手紙も参考にすれば、その共通性がよくわかる事でしょう。(戻る)

 

「わるかった。あなたの言う通りだ。わかった。ゆっくり休んでください」と、あっさり部屋から出ていった。

最悪な事態は免れましたが、これはそれだけこの男が歳をとって淡白だったからかもしれません。さすが血気盛んな10代後半から20代前半の宣教師とは違って、少しは自制が利いたようです。(戻る)

 

私がユタの寺院を見学に行ったとき、日本の住所を書き残して来たからだった。

テンプルスクエアにあるビジターセンターの事だろうと思われます。ここを訪れて名前を書き込むと、モルモン教会に興味があると判断されて、その住所に宣教師が派遣されます。

旅の記念に…などと軽い気持ちで簡単に書き込むのはやめた方がいいですよ。(戻る)

 

英会話といっても、内容は彼等の聖書ともいうべき「モルモン経」の勉強だった。

ええと(^-^;)。本人には伝えていませんが、これは、モルモンが普通に教会に一般人らを招いて行っている無料英会話とは様子が違います。

恐らく、C子さんが英語には興味があるが、モルモンには差程興味がないということを悟った女性宣教師らが、適当に誤魔化して教会へ改宗させるためのマインドコントロールレッスンを英語で行ったのでしょう。

幸いなコトに、C子さんはモルモン教に対する免疫があったので、このレッスンにはまらなかったようですが、(それに彼女の目的は、親しくなって自分のユタでの経験を伝えるコト)いかにモルモンが自分達に都合のよいような詭弁を使うかのよい事例です。

気を付けて下さい。(戻る)

 

本部に話をし

モルモンの「本部」という言葉は色々あってわかり難いです。「伝道本部」「日本地域管理本部」「教会中央本部」…云々。

ここで女性宣教師らが口にした「本部」というのはどれの事で、C子さんが思った「本部」とはどれの事なのか?双方の「本部」という言葉に認識のズレがあったのかなかったのか、ちょっとはっきりしないです。

 
それっきり。未だに連絡はない

上記の理由で、いったいこの話しがモルモン教会のどこにどう流れたのかまったく不明です。ただ、この後の展開を考えると、誰かが(女性宣教師ら自身かもしれません)途中で握りつぶしたと容易に想像出来ます。

 

彼女はお父さんと一緒に沖縄に伝道に来ていると言う。

モルモン教会で「お父さんと一緒に伝道に来る」という事例は一つしかありません。

…そう…、家族で「伝道」という責任に召されるのは

「伝道部長」

だけです。

そして、地域、年代、またこの家族と父親の名前から、ある時期、確かにこの男が日本F伝道部の伝道部長として就任していた事がわかっています。

そして、その事から逆に推測して、C子さんがユタ・ソルトレークシティにホームスティしていた当時、この男が「最低監督以上、ステーク会長クラスの地位」にいたと想像出来るわけです。ただその時「現職」だったのか「経験者」だったのかはわかりませんが…。(C子さん自身もホームスティ当時この男がモルモンの偉い人だと説明されたそうでです。)

モルモン教会では「神の霊感」によって指導者が選ばれると説明されています。今や会員数も増え、伝道部長も、かつての監督ぐらいの権威に感じるられるようになったとはいえ、それでも一般会員からすれば、その人事は雲の上の神事によると、思い込まされています。

すなわち、モルモンが述べる「神の御霊」や「霊感」とは、一般人は「コネクション」、あるいは「思い込み」と呼ぶ類いのものです。

この言葉のズレにはよくよく注意しないと行けません。

例えば、モルモンがのべる「霊感により施された一夫多妻」とは「おのが欲望のまま、複数の女性を支配する事」だと理解すべきですし、現実にユタでは、今も3万人からの一夫多妻実行者たちが住むアメリカでも風変わりな地域です。

一夫多妻を「実行」する事は、今のモルモン主流派にとっては禁忌事項ですが、その思想が充分生きている事、そしてその影響がユタやモルモン絡みの様々な性暴力につながっているらしいと理解すべき必要があるでしょう。