海外移住情報


中国・チベット自治区編
Tibet







○チベット自治区について
<中国のチベット統治経緯>
中国共産党は中華人民共和国の建国を宣言後、1951年にチベット派兵しラサを占領。チベット政
府は維持されたものの中国による強権統治が強まり、それに反発する動乱が発生。1959年、チベ
ット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世はインドに亡命し、チベット亡命政府を樹立。中国はチベ
ット政府を廃止し、チベット自治区を発足させました。尚、中国語による名称は西蔵自治区。チベッ
ト亡命政府はインドのダラムサラにあります。
<2008年3月の抗議暴動について>
諸説いろいろありますが、中国によるチベット統治の現状を北京オリンピックを前に全世界に知ら
せる目的が背景にあるといわれています。ちなみに聖火がエベレスト(チベット名・チョモランマ)を
通ることは、チベットが中国の一部であることを国際社会に認めさせたい中国側の絶好の機会とな
っています。
<亡命政府公式サイト>
チベット亡命政府公式サイト/Central Tibetan Adminstration
チベット亡命政府ロンドン代表部事務所/The Office of Tibet in London
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所



査証関連


○入国について
チベットは中国の自治区となるため、中国査証が必要。2003年9月より15日以内の中国滞在は査
証免除となりましたが、チベット入域の場合は、従来通り、査証が必要です。
参照/中国査証編


○チベットでの査証延長

中国査証のチベットでの滞在延長手続きは原則的に不可。ラサ以外の規則が緩い地域では、延長
できる場合もありますが、流動的で出来ても2週間以内。このため、チベットに行く場合はあらかじめ
長期査証取得しておくことが必要です。

○チベットの入域許可書(TTBパーミット)
チベット入域には中国査証の他に<入域許可書/パーミット>が必要。
取得には、個人旅行・ツアーを問わず、中国査証申請時にチベット自治区旅行局からの招聘状添付
が必要なため、旅行会社に依頼するのが一般的。周辺都市ではチベット行き各種ツアーが豊富で、
料金は入域許可証込み。
また短期のツアーに参加後、ツアーを離脱して査証有効期限内までそのまま滞在するのも合法的。
但し、通常はツアー用の査証はパスポートに記載されないので、ツアーを離脱して滞在する場合は、
ラサで個人査証に切り換える団体離脱手続きを行うか、ツアー申込時に個人扱いにしてもらうことが
必要です。
■中国内チベット自治区周辺地域からの入域
個人旅行者の場合、一部の周辺地域ではヒッチハイクや闇バス、乗合タクシーなど(料金は交渉制)
を利用し、パーミットなし(非合法)で事実上入域することができます。
■ネパール・カトマンズからの入域
往路復路ともに、ツアー参加以外の入域は認められていません。またカトマンズの中国大使館では、
個人旅行者の中国査証申請は不可。



現地事情


○チベットのイメージと現実

チベットというと厳格な宗教イメージが強く真面目な人々というイメージが先行していますが、現実
は世界的に有名な商魂たくましい民族。特にお金にたいしてはシビアなので嫌な思いを経験する
場面もあります。また中国領なので中国語は通じますが、歴史的侵略背景によってチベットと中国
とは仲が悪く、中国語は使わない方が無難。英語もかなり通じるので話し掛ける時は英語かチベッ
ト語で。また中国の漢民族が年々増加し、軋轢が日常化しています。

○ラサの安宿料金
ラサの安宿相場はドミトリー3ドル前後。エコノミーホテルはツイン10ドル、バストイレ付25ドル程度。

○中国とのアクセス
<陸路>
ゴルムドからラサまでは多くのバスが出ていますが、外国人はゴルムド賓館内のCITS(国営旅行
社)でチケットを購入するのが一般的。途中5000m級の山を越えるため高山病に注意。夏でもかな
り冷え込みます。所要時間は道路・気象条件などにより大きく異なり1日〜2泊3日。

<空路>

ラサ行き直行便は中国の西寧、昆明、中甸、西安、重慶、北京、香港などから就航。
また航空券は、旅行会社にてチケットとチベット入域許可証のセット購入するのが一般的。

○ネパールとのアクセス
<陸路>

ラサからネパール国境まではバスで1泊2日の行程。シガツェを経由してラツェで宿泊。次の日の
夕方に国境近くの街・ダムに到着。バスの運行は週1便、350元。予約制。ダムから国境のコダリ
までは乗り合いタクシー利用で一人10〜15元。
尚、未開放ルートにはチベットのタルチェンからネパールのシミコットへ行くルートがあります。
<空路>
ラサ〜カトマンズ間を西南航空が就航、冬季運休。所要1時間。




■自治体
ラサ市 




■情報サイト

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