海外移住情報


海外非営利ボランティア一覧

参加費や寄付金、滞在費用の要らない、非営利ボランティアを一覧紹介。




WWOOF(世界各国)


◆有機農家を手伝いながら無料ファームステイ/WWOOF(イギリス本部)
・各種農園従事/短期から長期まで/参加無料/宿舎・食事の無料提供、報酬支給は無し。
・参加条件は国によって、また農家によって多少差異があります。

■WWOOF( Willing Worker on Organic Farms)とは
1971年にイギリスで結成された非営利団体、有機農場でボランティアしたい人と農家とをつなげるこ
とが目的。WWOOF加盟農家を手伝うと、食事と宿舎が提供され、無料でファームステイができます。
ネットワークは世界40ケ国以上に広がっています。また、ワーキングホリデー滞在者の多いオースト
ラリアやニュージーランド、カナダなどでは、多くの日本人が農場を手伝いながら生活。
日本のWWOOF加盟農場では多くの外国人が農作業に参加しています。

■参加登録方法
世界各国のWWOOF

世界20地域本部の連絡先とホームページリンクなどが掲載。
○イギリス本部、各国地域本部での登録
イギリス本部または各国地域本部へコンタクトして入会登録を行ないます。登録費は15ドル前後〜。
登録すると会員証と加盟農家のリストがのった冊子がもらえ、各農家に直接連絡して参加します。
○日本のWWOOF事務局での登録
WWOOF JAPAN
日本事務局で海外登録をすることもできます。但し自分で直接登録する場合と料金は異なります。
代行登録できる国は、カナダ(4800円)、オーストラリア(5400円)、ニュージーランド(3900円)の3ケ
国のみ。日本事務局が登録を代行。会員証と農場リスト入手後、農家には自分で参加申し込みます。
上記3ケ国以外の国はサポート登録のみ。これは日本事務局が登録・農家紹介(一軒のみ)・サポー
トを行いますが、料金が割高(27000円)になります。

■注意と体験報告
○留学関連業者に注意
斡旋業者の中にはWWOOFへの参加登録を高い料金を取って行なっている業者がありますのでご
注意を。WWOOFでは申込代行制度を行っていません。また代行を行う業者に警告を発しています。
○WWOOFスペイン体験報告
イギリス人ファミリーの農場でしたが、家から、プール、食材まで全部自分たちで作っているのには
驚きました。最初は慣れない仕事で体がバラバラになりそうでしたが、慣れれば平気。バラエティに
富んだ食事を、遠慮せずにおかわりして食べました。しかし、なんといっても、さすがイギリス人。
食事はクラシックをバックミュージックにウィットにとんだ会話をしながら、みんなで楽しく。映画のワ
ンシーンのような優雅な暮らしにはびっくりです。
○WWOOFハワイ体験報告
ハワイの広大な農場に参加。井戸水での生活など、観光イメージとは違う素顔のハワイを体験しま
した。はじめは体が壊れそうなぐらいきつかったものの、数日もすると、サバイバルに近い生活にも
すっかり慣れて、地元の人と間違われるぐらいに馴染んでしまいました。日本のように、不必要な物
に囲まれた生活というものに疑問も感じ、人間、何もなくても生きていけるものだと実感しました。



イスラエル/キブツ


○キブツの基礎知識

キブツとはヘブライ語で共同体。イスラエルで発達した世界的に有名な共同体社会です。
キブツは社会主義的理念の下、競争ではなく協力や相互扶助に基づき、個人の労働に対して個別の
報酬を受け取らない社会を実現。キブツ内での生産・消費・生活は共同化され、キブツ住人の生活の
一切は無償で保証されています。元来農業を中心に開発されてきましたが、現在では工業や観光業
も営み、独立した自治体的な側面もあります。イスラエル国内には国境エリアを中心に約270のキブ
ツが存在し、それぞれのキブツの住人は100−1000人とキブツ規模によって差異があります。
<キブツ誕生の真実>
キブツの誕生についてはあまり知られていません。その真実は国際政治が深く関わってます。
イスラエルはユダヤ国家として周辺のアラブ諸国と敵対。国境地帯からの進入を防ぐため「外国人移
民」を含めた国際共同体を国境エリアに作り、軍事進入を起こしにくい環境を整備したのがその始まり。
イスラエルの国家戦略でもあったのです。
■仕事内容
・朝6〜7時には現場に集合し就業開始。1〜2時間の労働後大食堂で朝食(果物・野菜・乳製品など)。
・昼食を経て13〜15時まで就業。工場など配属場所によっては夕方から仕事が始まります。
・夜、就業後は自由時間。キブツ内の施設でスポーツやキブツ内の家庭訪問など・・・。夕食後、就寝。
◇食堂/調理.食器洗い、配膳など ◇工場/材料運搬.製品出荷など ◇農場/果樹園や野菜畑
での収穫、諸作業 ◇牛舎/乳牛の世話など ◇鶏舎/卵と鶏の集荷・鶏の世話など
◇子供部屋/子供の世話.掃除など ◇洗濯場/クリーニングなど ◇キブツの芝刈り.掃除など
■期間と参加資格
・参加期間は2〜6ケ月、一年を通して参加受付。
・18〜32歳。健康でキブツの理念を理解し規則を守れる人、日常英会話ができる人が対象。・参加時に
健康診断書(英文)の提出が必要。キブツ到着後、現地でエイズ検査有り。
■備考
・宿泊(一部屋数人使用)、3度の食事、労働用衣類の無料提供。毎月小遣いを支給。
・労働は一日8時間。週6日労働(土曜日が休日の他、月3日の休暇)
・キブツは労災のみ補償、各自海外旅行保険に加入。
・キブツ登録料として60$の支払いが必要。
※キブツ関連業務を行っていたイスラエル大使館系の「日本コムナー協会」はなくなりました。

○応募方法

下記キブツプログラムセンターのホームページを参照の上、センターへメールまたはFAXにて申込ます。
希望参加日と希望期間、連絡先を明記のこと。
KIBBUTZ PROGRAM CENTER
KIBBUTZIM
※センターの開館時間は日曜〜木曜の8時〜14時。
Volunteer Department, Takam-Artzi, 18 Frishman St./ Cr.Ben Yehuda, Tel-Aviv 61030 ISRAEL
tel +972-3-5278874 ,5246156 fax +972-3-5239966
メール.kpcvol@inter.net.il
<イスラエル大使館公認・手続き代行会社>
(株)テマサトラベル
スタッフは全員、キブツ経験者。手続き代行費用は1万〜1万5千円。例外として35歳まで取扱。



アメリカ


◆コロラド農場での有機栽培/ROUND EARTH
・コロラド州西部での農作業の手伝い。有機栽培に関心ある人、長期キャンプ生活ができる人。
・4月〜10月の間で2ケ月以上。
・宿泊はテント提供、食事提供・収穫食物は食べ放題、週25〜50ドルのおこづかい支給。



イギリス


自然環境関連
◆野鳥保護区の管理/RSPB
・初めての人は1−4週間/参加無料/宿舎(ドミトリー)無料提供、自炊のための台所があります。

◆自然保護活動/British Trust for Conservation Volunteers
・英国最大の自然保護団体。森林管理、湿地帯保全、環境整備などに従事。宿泊無料。食事自炊。



福祉関連
◆ロンドンのホームレス支援/SIMON COMMUNITY
P.O.BOX 1187 ,LONDON NW5 4HW U.K.  tel +44-20-7485-6639   fax +44-20-7482-6305
・6ケ月以上/参加無料/宿舎無料、食事・国内交通費支給、週27£の小遣い支給。

◆知的障害者との共同生活/CAMPHILL COMMUNITY
・共同生活を通じての知的障害者の生活サポート、料理、農場、ワークショップなど。
・短期または長期(6ケ月以上、年単位)/食事・宿舎無料提供/小遣い支給可/査証書類発行可。
○体験報告/2005.6 Aさんより
はじめは日本の斡旋業者を廻ってみましたが、いずれも語学留学がセットになっていたり、とても高
い料金が必要であったため、自分で探して希望の子供関連施設でボランティアすることができました。
日本人のボランティアも何人かいましたが、業者に高いお金を払った人も多く、中には自分で申し込
みできることすら知らない人もいました。自分で手続きすると、英文履歴書を書いたり、大使館に行っ
たりと、入国までにやらないといけないことがたくさんあって大変ですが、それらの全てが私の貴重な
財産になっています。
○体験報告/2006.1 Bさんより
申し込んでから3ケ月ほど何の連絡もありませんでしたが、急に正式許可の国際電話とメールがあり、
希望通り3月から1年間の受け入れが認められました。渡航に向けての査証手続きを始めます。
○キャンプヒル共同体の国際ネットワーク・ディレクトリー
The Camphill Movement International/Directory2005

◆体の不自由な人とのホリデー/Vitalise

1週間から6ケ月まで/参加無料/宿舎・食事無料提供、国内移動交通費が支給されます。
○体験報告/2002.12 Cさんより
2002.10より約1ケ月間参加。英国内にある5つのセンターの内、希望の場所と期間を選ぶことから
始まります。仕事を始める前に車椅子の扱い方やバス乗降の手伝い方について説明があります。
毎朝7時に起床。ミーティングを経て、8時からは食事の世話・シャワーや着替え・身の回りの世話な
どをします。11時頃からは、車イスを押しながら観光・ショッピング・娯楽など各種アクティビティのお
手伝い。けっこう大変で筋肉痛になったものの、電動車イスの場合もあります。
夜の勤務はシフト制で、ビンゴやカラオケなどのエンターティメント、キッチンワークや就寝の手伝い
など。というように一日を通して働きますが、空いている時間は自由、早く終了した日は、スタッフたち
とパブへ行く事もありました。大変なのは言葉が聞き取りにくい場合や耳が遠い場合。近くにいる人
に通訳を頼む場合もありました。でも初めてのボランティアなのにとても楽しく、素晴らしい人たちにも
囲まれ、いろんな出会いが忘れられないものとなりました。機会があればまた参加するつもりです。
尚、参加するセンターによって一日の流れなどは多少異なるようです。
○体験報告/2005.6 Aさんより
5つのセンターの内、ロンドンには施設がひとつ。ロンドンの参加期間は、資料には通常2週間と書か
れていますが、慢性的なボランティア不足のため6ケ月間続けている韓国人のボランティアがたくさ
んいました。短期ボランティア以外に長期サポートワーカーも可能で、この場合、滞在費が支給され
ます。

◆修道院で運営補助/IONA COMMUNITY
・6週間から5ケ月まで/参加無料/宿舎と食事無料提供、国内交通費支給、週25£の小遣い支給。



フランス


◆考古学発掘作業/DRAC

・6−9月の2〜3週間。宿泊・食事が無料提供されます。国内3000箇所での発掘作業。
毎年5月始めにホームページで夏の参加要項が発表されますので、参加したい人は発表された調
査リストから参加したい調査のリーダーに直接連絡をして許可をもらいます。



インド


◆マザーテレサの施設
54A AJC BoseRoad, Calcutta 70016 INDIA
・一日でも何年でも可能。死を待つ人の家、孤児施設、成人療養施設などでの身の周りの世話など。
・人をいたわる気持があれば一切不問で誰でも参加できますが、中学レベルの初歩英語力は必要。
・本部施設の場合は生活費用は自己負担。地方施設の場合は食事や宿泊の無料提供の場合有り。
・インド各地の施設を統括するカルカッタのメインオフィスに出向き登録。メインオフィスはチャンドラ・
ボーズ通りにあるマザーハウス。朝8時〜受付。近くのYWCA(100ルピー前後)には外国人女性ボラン
ティアも宿泊。
○民間業者の斡旋について一言
旅行雑誌などにマザーテレサ・ボランティアプランという広告を目にしますが、現地物価とかけ離れた
高い料金でほとんどは業者の利益。こんな料金を払う余裕があるのならマザーテレサの施設に寄付
した方がよほどまし。マザーテレサ・スタッフも業者のお金儲けに利用されるのは本意では無いでしょ
うし、なによりも高いお金を払ってボランティア参加する姿勢自体がナンセンスでは・・・。



スリランカ


◆Lanka Jathika Sarvodaya Shramadana Sangamaya
・1年中運営/参加期間は3ケ月から1年まで/参加無料/宿泊所と食費の提供
人間中心の開発運動を行なう、スリランカ最大のNGO。8600の村で10万人のボランティアが活動。
ガンジーの理念を実行。英語でコミュニケーションが取れ、地域コミュニティの中で働ける人を希望。



ドイツ


◆戦争で傷ついた子供のための国際平和村 FP=PVI
・世界中の戦争で傷ついた子供をドイツで受け入れ医療支援などを実施。過去1500人以上を支援。
最低3ケ月から1年まで/参加費無料/宿泊所・食事の無料提供/食事の準備・家事・子供の世話
等/英語でのコミュニケーション要。通常4−10ケ月前に応募。受け入れ許可が出るとビザの取得案
内や詳細が送られてきます。
※参加希望者過多のため、募集を停止している場合があります。

○体験報告/2001.9 Kさんより

ドイツ平和村では紛争地域や貧困地域の子供達を援助する活動を1967年より実施、運営費は全て
寄付金で賄われています。子供達の悲惨さを見るのを覚悟して参加しましたが、参加してみると確か
に彼らは足や指がなかったり、顔が変形しているもののとても元気。平和村には100人以上のいろん
な国から来た子供がいて、昼食時なんかはすごく大変でした。
平和村の職員いわく「平和村に来れた子供達は母国の治療を受けられない子供達より幸せ。もう一
度生きるためのセカンドチャンスを得たのだから」
内戦の続くアンゴラや、アフガニスタンでは他にも多くの子供達が体に傷を負っています。そして治す
機会を得れず死んでいく子もいます。子供達は8月末、いつ終わるか分からない内戦状態の母国へ
帰って行きました。僕には彼らのうち何人が大人になれるのか分かりません。
また、私の仕事は食事の準備、掃除、子供の世話など。今回僕はたいした事はしていません。ドイツ
語もしゃべれず、邪魔になったかもしれません。しかしいろいろなものを貰いました。そしていつか将
来ここで貰ったものを返せたらいいなと思います。



ブラジル


◆弓場農場(日系共同体農場 )

2004年にNGOに移行した旅行者に有名な日系農場。日系人移住地アリアンサ村にあります。
日系移民による共同体方式で運営され、多くの旅行者がここを訪れ鋭気を養っています。この農
場に滞在している間の住居と食事など、生活は無料。そのかわり農場の仕事を手伝うのですが、
素朴な生活に感動し農場を離れたがらない旅行者も多くいます。弓場農場の創設者は亡くなられ
ましたが息子さんが後を継ぎ、苦しいながら農場は健在です。