海外移住情報


日本人看護師資格の海外適用
主要三ケ国の看護師登録制度






日本の看護師免許は、そのままの形では世界で適用されません。
しかし、イギリス、ニュージーランド、オーストラリアなどでは、外国の看護師資格を有する看護師
に対して、登録制度という優遇措置によってその国の看護師資格を発給しています。
また、その他の国々では、原則としてその国の看護師資格試験を受験して免許を得ることが必要
になります。
○海外看護師資格の情報収集
日本看護協会
日本看護協会では、海外看護師資格についての情報提供を実施。また各国の看護師協会や助
産師団体との交流、ワークショップの開催、海外からの研修者の受け入れなど、積極的な国際
活動を展開。
○求人関連サイト
Nursing Careers Alied Health
オーストラリア、イギリスなどの看護師求人検索など。



イギリスの看護師登録制度


イギリスの看護師資格は国際資格の側面があり、ニュージーランド、オーストラリア、EU諸国
(一部の国を除く)での医療活動が可能となります。

○登録取得方法

NMC(Nursing & Midwifery Council)に登録すると、正看護師資格RN(Register Nurse)の資格を
取得できます。NMCは2002年、旧UKCC(英国看護協会)から名称が変更。
登録部門は一般看護師、精神看護師、知的障害者看護師、小児看護師、助産師の5つ。
NMC(旧:UKCC英国看護協会)

○手続きの主な流れ
1>NMCの申込書に記入し、郵送にて提出。(申込書はNMCサイトよりダウンロード可能)
2>NMCから送られてくる登録用紙と必要書類を送付。
主な必要書類は、英文の看護師免許証(厚生労働省にて発行)/英文の看護学校成績証明書
/出生証明書(戸籍謄本)/英語力証明(IELTSなど)/審査料(郵便為替など)
3>4〜5ケ月後に審査結果が通知
EU加盟国以外の看護師の場合は、本登録までにNMCの指定医療機関での実習が必要。
実習する医療機関は本人が探し、NMCへ通知。
<関連情報サイト>
National Board for Nursing
Welsh National Board for Nursing
NHS Careers
Nursing and Midwifery Admissions Service
Department of Health
Royal College of Nursing



ニュージーランドの看護師登録制度


ニュージーランドでは日本人看護師の登録制度によって現地免許発給を実施。

登録にはELTSの英語評価が7ポイント必要。その他登録書類をNZ Nursing Councilへ提出す
ると数週間で看護師免許が発行されます。

Nursing Council of New Zealand



オーストラリアの看護師登録制度


国内外にて規定の学問を履修した者のみ看護師登録によって免許が発給されます。

外国人看護師は働きたい州のNurses Boardへの登録とANMCの審査・評価(AMMCが認可す
る臨床評価プログラム参加など)によって医療活動が可能となりますが、日本人看護師の場合
は英語力試験・筆記試験、オーストラリアの病院での数ケ月間の研修を求められる場合があり
ます。
Nursing and Midwifery Board of Australia
AHPRA (The Australian Health Practitioner Regulation Agency )
ANMC (Australian Nursing and Midwifery Accreditation Council)
<臨床研修.研究留学>
臨床を行わない研究留学の場合は、留学先の確保のみ必要で試験などはありません。
<永住権制度の優遇措置>
オーストラリア正看護師免許所持者は、永住権制度査定の優遇措置があります。

○看護留学について
州立大学看護学部などでは日本人看護師の編入学受け入れを実施。これはコンバージョン
コース(Conversion Course)と呼ばれ、看護学士を得ると正看護師資格が得られます。
またオーストラリア・カトリック大学の看護学士号コースは、未経験者3年間、正看護師1〜
1.5年間。コースを無事に修了した場合、自らが通ったキャンパスのある州の看護師認定機関
に対して正看護師としての登録を申請することができます。
オーストラリア・カトリック大学/看護コース