→ メニューに戻る

 → 棚


  201209   201210



※特定の日付への固定リンクは日付の所に


20121019


だーるーいー。しかしメモは残しておかないとな。


生きてるよ! 死ななかった! しかし死ぬかと思ったわー。今だから地獄のミサワ風に書けるわー。

15日
・9時に恙無く手術室へゴウ。なんか親姉弟が揃っておった。
・麻酔かけるや否やで意識ゼロ。
・意識が戻ったら、外科医が「手術は成功しましたよ。もう16時。ただし、全摘する事になっちゃった。あとね、切開したから。」と告げてった。
・その後に家族が来て「成功だって」と。でも全摘なんでしょ? と返したら、それもう言っちゃったの? 的な事言ってた。
・手術室傍の処置室で一晩。一種類目の痛み止め点滴は効いたようで、眠れた。
・その後、痛み止めが切れたらしく、何かの弾みで腹筋にぎゅーっと力が入る。すげえ痛い。死ぬ。
・必死に看護婦に訴えるも、この痛み止めは6時間空けないと使えないと。別の痛み止めを使うと。
・この痛み止めを使ったら、何かの弾みで腹筋にぎゅーっと力が入る→すげえ痛い→その痛みで腹筋にぎゅーっと力が入る→すげえ痛い→その痛みで、の無限コンボにはまる。死ぬ。痛くて死ぬ。
・必死に看護婦に訴えると、背中に穴開けてある硬膜外麻酔を使おう、と。異質な痛みの中でブラックアウト。

16日
・処置室で目覚める。
・全身拭かれたり、尿道カテーテル抜かれたり。
・車椅子でナースステーション傍の監視室に運ぼうと車椅子に乗せる段になって、手足が急激に冷え、意識がざざっと引きかけ、なんかやばい。
・脈が乱れてるの血圧が70だのと物騒な声が聞こえてくる。
・結局、ベッドに載せて運ばれた。載せ替えの時も激痛。
・監視室で、よろず説明。背中の痛み止め使うと不整脈で危ないので痛み止め2つを使い回すとか、出来れば今日中に立って歩けとか、小用のトイレ行けとか。
・必要な物は、の声にスマートフォンと答える。今日中に本アカ、サブアカ、無料アカで3アカウントのログインボーナスだけでも、とか完全に狂ってる。
・痛み止めが効いてる隙に、何とか病棟を一周。しかし起き上がるだけで激痛で死ぬ。
・寝ててもずしっと痛く、ベッドに貼り付く感じがする。死ぬ。

17日
・まだ監視室。痛い。ベッドに貼り付く。
・担当の外科医に説明を受ける。「病変部から3cm空けて切ったが、切断面に癌細胞があったため、全摘に切り替えた。検査で1時間取られたのと、副腔鏡下手術では更に時間が掛かってしまうため、切開に切り替えた」との事。まあこちらとしては結果を受け容れる他ない訳で。
・起きて歩かなければと言われる。どれ位かと訊くと、若い人は10周でもとか言われる。まじでか。腹切ったあとでそれなんか。
・2つの痛み止めのうち、透明な方は安心、白い方は危険と学習して、安心なのが効いてるうちに7周歩く。汗だく。痛い。死ぬ。
・なんか点滴も逆血しとるし。
・ベッドに戻り、へばりきったとこで「とっとと自分の病室戻れ」と言われる。何かもう泣きたい。
・夜にトイレに起きるだけで大激痛。寝ても鈍痛。背中の汗がじくじくして痒い。何の地獄だこれは。

18日
・痛みが多少軽くなる。が、起き上がる時のずどーんと来る痛みはやはりきつい。1、2分は口をパクパクさせてる。傍目には一歩のリバーブロー食らった敵みたいな絵。
・おならは出たので、もう水は飲んでOKと言われる。食道の後、即行で小腸なんだが、飲めるのかそれ。1日500mlまでだと。
・隣のベッドの同日手術の人は副腔鏡下手術で硬膜外麻酔も効いており、比較的平然としてる。ぐぬ、本来はこうなる予定だったのか。中々戻って来ないから心配したよーとか言われた。
・歩行は12周。汗だく。まだずしっと痛み。
・何もする気が起きなかったが、取り敢えず録画だけして見てなかったヨルムンガンドを全部見た。あまり腹筋に来ないのが良いですね。
・twitterなんかは腹筋に来るので怖い。またぎゅーっと痛い引き攣りコンボが来る。

19日
・未明に抗癌剤患者の寝言の叫びが。「かーえーるーー!」とか「お母さん」とか聞こえる。普段苛立ってる様で好きでは無いんだが、辛いんだな。良くなります様に。
・痛みが軽くなる。が、起き上がる時はまだ口をパクパクさせてる。
・朝からカメラ持って撮影して回ってたら、回診中だった担当の外科医に偶然見つかり、今から行くから寝とけ言われる。また寝るのかよう。
・回診が終わり、洗濯などよろず済ませる。
・下の階の売店に降り、漫画雑誌の貧者さに憤る。ウルジャンとまでは言わん。ヤンジャンとモーニングは入れとかんかい。ん、でも明日はオリジナル入るのか。
・寝たく無い、正確には起き上がりたくないので、起きっぱなし。やる事無いので40周位歩き回ったり、ニンジャスレイヤー読んだり。
・別の上司が来る。奥さんが去年、ほぼ同じ病名で胃を2/3切除したとの事で、まあ親身になっては貰ってるが、退院後に仕事ができるかどうかは結構気にされた。来週、スイーツを買ってくるとか言われる。食えるんだろか。


そんな感じ。明日の朝はもうちょと楽に起き上がれると良いんだが。



20121014


上司が見舞いにジュースと知恵の輪を持ってきた。ふむ。まジュースは再来週かね。知恵の輪は、あまりそういう気分じゃ無い。

なんか、結局何もできず寝てた。正確には寝てる合間にモバマスやってた。もうこれくらいしかやる余裕が無い。癌患者ばかりの四人部屋で、周りから聞こえてくるのは苦しそうな咳とか吐き気を堪えてる声とかばかりで、きつい。

明日は9時から手術、終わるのは14時かそこいらっぽい。朝一でログイン、明後日寝るまでにログイン出来れば、連続ログインボーナスは途切れないな。(モバマス脳)
万一術中のトラブルやなんやかやで死んだ場合は、これが最後の更新になるな! しまらん。最後のゲームがモバマスというのもしまらんから、Slayをちょろっとやっとく。では、さようなら。



20121013


入院の前に雑誌を追加で廃棄。382冊を捨てたので、今回の雑誌廃棄総数は842冊となった。でもまだ100冊位は残ってる。更にアフタ、アフタ増刊、fellowsは捨ててない。

入院。よろず手続きして身内と共に医師の説明を受けるが、胃の切る量が4/5〜5/6とまた上がってた。しかもその後に腸をR-Y再建で繋ぐというので、結局全摘と同じ感じ。うむ、やはり人生詰んだ感じ。医師は「その辺職場と調整して」と言うが、通常通り働けない人間には「その身体で今の職は辛いだろうし、別の仕事を考えたらどうかな」という退職勧告以外の調整は来ないよな。

そんな訳で、術後は4、5日動けないらしい。液体を飲むだけで1週間、入院3週間、体力がぼちぼち戻るのに半年、1年というレベルらしい。いやもうそれ働けませんよね? 「そこはだから調整してもらうしか。」泣きそうなんですけど。


VITA、DS、Reader、iPad、Nexus7と暇を持て余さない準備はしてきたが、心情的にゆとりが無い。駄目だ。



20121002


 結果-。外科医のコメント。

・他部位への転移、他部位での併発は認められず。多分胃だけ。
・スキルス性胃癌までは進行してないと思われる。多分。ちょと覚悟はしとけ。いや、大丈夫の筈。
・病名は「印環細胞癌」。どこまで浸透してるかは、正直判らないとしか言えない。
・病変部は胃の中程よりちょっと上なので、ここから下を幽門までごっそり切除。胃は20~25%しか残らない。
・術後、体重は十数kg落ちるから覚悟しとく事。
・(4/5切除と聞いて顔が青いのを見て)これ人間ドックで引っ掛かったとことは別に見つかったんだから運が良い。もっと喜べ。
・親指の爪サイズの病変をきっちり拾った消化器内科の担当医を褒めてやりたい。
・これ放っといたら1年か2年で確実に死ぬレベルの奴だから。
・手術は15日。開腹しないで腹腔鏡下手術でやるので傷は小さくて済む。
・入院期間は、大体術後2週間というのが多い。 ・その後2、3週間ほど療養してもらうので仕事復帰は1ヶ月は見てもらいたい。 ・(やばい療養期間とか考えてなかった、しなきゃ駄目なんですか、に対して)…デスクワークなら、半ドンなら何とかなるかもしれないけど………。 ・じゃ、次来るのは13日に入院する日で。

スキルスではないかという内科医の当初の見立てとは随分違い、胃をごっそり切り取れば完治だろうという見通しだからか、外科医の先生は結構喜んでた。が、正直胃が20%の生活だと今の仕事が完全に駄目な感じがして仕方がない。メーカの作業場に孫請けで入ってるファーム屋が、業務中に15分~20分もそもそ食事する時間を取れるか、しかも午前と午後の2回、昼休みとは別に、と言うと、それは無理。なんで割と年内に失職の危機がちらついて目の焦点が定まらなかった。

 再発無ければ5年越えて何とか生きられそうだが、胃が1/5でまともな食生活を送る自信が無いので、どうも駄目そうだ。まともな食生活てえらい時間掛かるし。23~24時に帰宅の仕事だとどだい無理。あとまあその仕事も無くなったらどの途首が回らん。


 入院の説明。一人部屋だと差額1日1万円。2週間で14万円かー。無理。もう4人部屋でいい。PCの使用は医師の許可が要るようで、しかも4人部屋では使えないらしい。携帯電話は持ち込みOKだが、やはり4人部屋ではNG。会話が駄目なのかデータ通信込みで駄目なのかは気分が落ち込んでて訊けなかった。あ、iPadどうなるんだろ。「……このくらいの、タブレット端末はPCに入りますかね? 」とバナナおやつ風味な質問をしたところ「わかりません。………パソコンじゃないんだから、大丈夫じゃないですかね」と返ってきた。んー、HTC JでテザリングしてiPadかNexus7は大丈夫て事かしらん。

 一先ず、Vita、DS、iPad、Reader辺りがあれば2週間くらいどうでもなるか。充電できれば、だが。あとケーブル長いめのイヤホン要るかね。



20120928


 検査一通り終わり。気になる結果は来週の診察で。とりあえず検査まとめとくか。

・9月18日:造影剤CT撮影
・9月20日:血液検査
・9月25日:肺CT撮影、下部内視鏡検査
・9月27日:上部内視鏡検査
・9月28日:胃X線撮影

 いやもう内視鏡まじ勘弁。胃の方は苦しいし、大腸の方は伸ばしてく時に腸壁に当たって痛い。角曲がるとこでぐりぐり捻るのな、あれ。抜く時は楽だったので、看護婦さんに「あとはもう抜くだけだから画像でも見て気を紛らわせてください。」とか言われて自分の体内のX∞を鑑賞する段階は楽しかった。

 あとなんか胃が萎んでるらしく、バリウムと一緒に飲む炭酸程度では胃が膨らまなくなってた。あーあ。




 雑誌は先々週で250冊、先週で210冊しか棄てられなかった。まだまだ全然。今週頑張っても200冊くらいかねえ。どうすんだよこれ。




 転移、併発が無い場合は化学治療無しで手術のみ。正直、先が半年か1年か5年かで色々対応も変わってくるのだが医療にも先立つものは金なので、ぎりぎりまで仕事はせざるを得ない。もうあと1年ですね、と視野が決まれば速攻で退職して貯金でしのぐとこだが、…いや、多分末期ケアの金は足りない。

 現状孫請けなので下請けさんにどうしましょうかねと相談したところ、有り難い事に「抜けられると困る人材ではあるので仕事継続で」と返ってきた。向こうの部長さんがすげえ迷惑そうな顔で。えーえーすみませんでしたね病気患って。割と無茶なスケジュールと残業と睡眠時間とストレスが絡むとは思うんですけど。とは言わずに殊勝かつ神妙な面持ちで「御迷惑をお掛けいたします」と答えました。うむ。



20120917


 しごっとー。特に自覚症状がどうとかではないので、正直明日の検査の結果が出るまで何も取る手立てもなく、従って休日出勤などもこなすのだ。明日は検査で休みになるのでな。

 それはそれとして、自覚症状は無い筈なのだが告知以降風景が色褪せて見えたり食い物の味がしなかったり食欲が全く湧かなかったり胃が石の様に感じられたりで、困る。もう動く気力がごっそり無くなり、土日は一日中寝ていたくらい、何とも生きる気力が無くなりますな-。

 当座の問題は散らかった部屋をどうにかしないと、と言う辺りだが正直、今は雑誌の山に埋もれて隙間に寝袋で寝ている生活なので、どうしたものやら。一先ず土曜の朝に雑誌を250冊程棄てたが、あと1000冊以上は棄てないとならん。前に住んでた所はゴミ集積所が別棟にあったのでどんな日にでも棄てられたが、今の所は土曜の朝に街角に置く方式なので、土日に作業しても来週まで棄てられない。

 いやま、その土日に臥せってたんだがな。なんかもうねー、起きてるとどうしようどうしようという焦りばかりでね-。貯金が5000万とかあったら「よし、死ぬまで何とかなる」で済むんだがねー。金の心配が一番でかい。




 胃全摘後の生活なんて、金があって家族のサポートがあって始めてどうにかなるようなので、どちらも無いと正直困るんじゃねえのか。困った挙げ句に一文無しになって死ぬんじゃねえか。という予想がでかい。5年生存する人もいるらしいが、5年間何で生活してくのか全く不明というのがね。




 とりあえず、いい歳したおっさんが泣くのはみっともないという理由だけで泣くのだけは堪える。いやほんとこのブレーキが無いとさめざめと泣いてしまいそうな、そんな連休ですが皆様如何お過ごしですか。



20120913


 ヒストリエ最終回は間に合わないとして、あ、ドリフ最終回も間に合わないとして、もうちょっと直近の視野に絞るとヱヴァ劇場版のQの次やるんだっけ? それも微妙。あとまどマギ劇場版の新作の方。あれ来年だよな? 秋? 冬? 急げこら。




 胃全摘後の生活についてぐぐると、中々困難そうでどうすんだこれという感じ。働くの無理じゃないか? これは。いやしかし働かんと金が無くなるからねえ。一つしかない臓器を取っ払っても生きてるというのは、それだけで凄い技術の進歩だが、もろに金で命を繋ぐ感じになるな。




 持ち物の整理も動けるうちに始めていかんと駄目か。大量の雑誌は(もう後年のためにスクラップ、スキャンする意味が無くなるので)捨てるだけでいいとして、大量の漫画本は、売るだけでも結構な手間がなあ。あとゲームのサントラCDは価値が評価されない中古で売るよりは、ゲームのサントラ好きな誰かにどかっと纏めて譲渡か。DVDの類は、まあ売れる。ゲームは…ピンキリか。サターンのシルバーガンや太郎丸辺りは生活費の足しになるか知らん。




 iPhone5の発表に全く心が躍らない…。ガジェットの類は、流石にもう買えないか。Wii U…。



20120912


 メモしておきたいんだが、twitterに書く事じゃないから、こっちか。

・2011年4月、内視鏡検診で逆流性食道炎と診断。但しその後病院へ行かず。
・2011年12月、バリウム検診で「萎縮性胃炎」と診断。但しその後病院へ行かず。
・2012年6月~7月、2週間ほどの酷い下痢を2回。
・2012年6月、バリウム検診で「胃腺腫の疑い」と診断。但しその後病院へ行かず。
・2012年9月、鳩尾左側に鋭い痛みが出たので医者へ。内視鏡検診。

でもって本日、めでたくスキルス性胃癌であると診断されました。医者のとても言い辛そうな態度で不安になり、血液採取の待ち時間にぐぐったらスキルスって不味いのか! 5年生存率が1、2割て。指先からざっと血の気が退いて「えー」とか考えてるとこに血液採取。サンプル5本取るところ、普段より血の出が悪くて時間が掛かった。血ってのはリアルで退くのか。血管がきゅーっと縮むんかね。

 とりあえず来週に造影剤使ったCT撮影で転移の有無を確認、無ければ胃を全摘。転移してたら胃を切っても無意味だから化学療法になりますね、と医者がすげえ決まり悪そうに説明してくれた。うーむ。


 2050年の世の中がどうなってるか見たい、レベルの感覚で長生きはしたかったんだが、突然2020年も駄目かも的な展開は困る。実に困る。だって、ヒストリエの最終話読めないぞこれじゃ。




 食欲がさっぱり無くなった。身体の状況は別に昨日までと変わらんはずなのだが。




→メニューに戻る