世界樹の迷宮をやってて、やっぱり与えられたツールでマップを描いても物足りんのだなと思った。大抵の人は大抵同じマップになってしまうしな。やはりここは敢てマップツールを使わず、カートリッジ上はマップ白紙のままで紙の方眼紙にマップを描いていこうかと思ったものの、文房具屋で35×35の方眼紙が見つからないのでやめた。ま苦労してやった所で実機でマップ作成→紙に書写→実機のマップ消去とか簡単にインチキが出来るしな。
と
日記には書いたものの、B3Fの途中まで来た所でちょと気になる事が生じたので、方眼紙を工面して本当に紙にマップしてみようかという気になりましたよ。
一つ目の理由は、プレイ日記をアップしているサイトでやたらと「方眼紙にマッピングしていた頃の楽しさ」云々と言われていた事。皆そんなに方眼紙マッピングが好きならそっちでもやれば良いのにと思ったけど、誰も方眼紙を用意している様子が無いんですよな。2、3人は物好きが居るかと思ったのに一人も居ない。お前ら本当に方眼紙が好きだったのかと。周りに合わせて言ってるだけなんじゃないかと。ま仕方が無いから自分でやるかと言う事で。もう一つの理由は後述。
さて、そうと決まったら早速準備。紙にマッピングするのは辛いことだよ、楽しいけどきっと辛いことだよ、と過去の記憶が告げているので、何とかしてモチベーションを上げなければならない。それには万全の準備と快適な道具。
大きめの文房具屋に行っても1ページで35×35が書ける方眼紙は見つからなかったので、
このソフトで作成することにする。昔のソフトらしく
作者のサイトも無くなっていますな。ありがたく使わせていただきます。A4に4mm方眼で良いか。
あとでゲームを進めてマップは35×30であることに気が付いた。それなら
ジャポニカ学習帳の5mm方眼罫でOKだった。まあどのみちその時は文房具屋で見かけなかったので、あまりくよくよ考えない事にする。
うちにはプリンタがないので印刷は上司に依頼。印刷代はゲーム一本貸すって事で。何だか子供の遣り取りですな。

折角作ってもらった方眼紙だが何桝目か見辛かったので、通常桝を点線、5枡で薄い実線、10枡で濃い実線にして出し直してもらう。

唯々諾々と家で印刷してくれる上司は非常にありがたいです。昨年末Wiiを確保してあげた恩が効いております。
さて、後は鉛筆消しゴム定規を揃えてスタートする所ですが、そういうのでやってしまうと「きっちりした物を作らねば」という気分が勝って後々非常に面倒臭い事になる気がする。別に真っつぐな直線で無くとも構わないから定規は無し、机の前に座ってゲームする気も無いので鉛筆も却下。大体鉛筆はマップ描いてると小指の外側が汚れてくるしな。もっと紙の下が柔かくてもサラサラ描けるものが宜しい。

と言う訳で万年筆。LAMYはSafariのM。安いぞ。インクは黒だと罫線と紛らわしいのでブルーブラック。太字なので二度書き後なぞりは不要。
まずは手慣らしにB1FとB2Fを写す。

ちょこちょこ間違えてるけど、そこは二重線の消しでOK。自分が解れば良いので。
さてB3Fの本当の入り口まで来ました。ここから先はゲーム内マップには記入せず頼りは方眼紙のみとする。一応下画面の座標を見るのは許可。WizardryにだってDUMAPICあったし。現在座標と方向ぐらいは見ないと多分本気で迷う羽目になる。

で、こんな感じ。ちょうたのしい。やっぱりマッピングは歩数数えてなんぼだな、という気がする。扉開けたら先ずは左右確認して3ブロック先までの見通しで状況把握、途中でエンカウントして歩数忘れて曲がり角まで後戻り、それでも数え間違えてる己プギャー、と。ゲーム内のマッピングツールは良し悪し含めて便利過ぎる。
この辺が理由のもう一つで、便利すぎる弊害として「一度マップを描いてしまうとマップだけ見て歩けてしまう」というのがあるように思った。上画面見なくても良いのな。その所為で
上画面をあまり見ない→樹海の絵に慣れずブロック感覚が掴めない→ますます上画面を見ない
という循環に嵌って妙にストレスを感じた。B1Fでそれを感じた時に極力上画面だけを見て歩けるようにしようと努めたのですが、B2Fは完全にお手上げでした。今(2月17日現在)でも下画面をずっと見て歩いてる感じです。マップ画面切り替えだったら
マップを見る→脳内にバッファリング→脳内マップを元に3D画面を歩行→3D画面に慣れて距離感が掴める様に
となっていたのに。
で、この「マップを見る→覚える→3D画面で歩く」というパターンはオートマッピングのゲームでも保持されてました。今回、世界樹の迷宮が出たことで「最近はオートマッピングで楽しさが半減云々」という記述を色々なサイト見かけたのですが、個人的には3Dダンジョンの醍醐味は世界樹の迷宮よりもそこらのオートマッピングのゲームの方がより味わえると思います。こういうのを言葉で説明するのが苦手なのですが、例えば目当て階段が座標的に自分の南東に在ったとして、「こっから階段までは一度北に向かってちょっと西に折れたところから東にぐるっと大きく回って南にまっすぐ行ったとこ」みたいな内容がさっくり頭の中で把握出来て、地図を一回見たら後は記憶だけでさくっと階段に辿り着ける、みたいな事です。私は紙にマッピングすることで世界樹の迷宮でもこの感覚を取り戻す事が出来ました。B5F〜B8F前半くらいは地図を見ないでもそこそこ歩けます。これを読んでる他のプレーヤの方、貴方はどうですか。下の画面を見っ放しで歩いてませんか。
と言う訳で、次回作に期待したい件。攻略Wikiを見るとみんな楽になる要求ばかりで、えーと、その、君らは堕落しています! 話が逸れた。私としては下のマップからプレーヤの座標と向きを削除する事を要望します。これがあると3Dダンジョン歩きゲームにならんですよ。WizのDUMAPICや女神転生のマッパーみたいに、知りたい時だけ一時的に見られるようなスキルなら良いなと思います。
あとオマケ。発売日に買ったのに特典が手に入らないのは……ああ、これは私怨でした。じゃなくて、昔のWizみたいに専用方眼紙を付けといてくれると有難いです。こんな感じの。
さて、マッピングの方に話を戻すと、やはりペン一本、ブルーブラック一色では細かい情報が書けないので宝物等は赤字で注釈を入れる事にしました。

ぺんてるハイブリッドテクニカ03。パイロットハイテックCで無いのは他意無し。たまたま家にありましたので。極細なら何でも良かった。4mm方眼の桝目に書き込むのは勿論の事、

宝箱であればアイテム名も記載しておくのが正しい紙マップという物だろう。1文字1mmサイズで書ける筆記用具を作る日本に生まれて良かったと心の底から思いました。あと、1枡1文字でも意味が通じる便利な漢字文化万歳。
上り階段はU、下り階段はD、ドアは……Dだと被るのでgateのGで。最初は線引きの太字をそのまま使っていたものの、描き辛いわ見苦しいわで見直すことに。

LAMY、safariのEF。たまたま仕事場でメモ取りに使っていたので流用。鉄ペンで極細なのでかなりゴリゴリしている割には筆圧は要らないという妙なペン。
プレイ日記は本当の日記の方で既に書いてしまっているので、ここではマップ上の思い出の場所集でも。
・B1F

描き写してるだけだというのにこの間違い様。先が思いやられる。
・B2F

最初はF.O.E.の動きも書こうかと思っていたが範囲の調査が面倒臭くなり挫折。
・B3F

書き直してもなお間違われるツスクルさん哀れ。
・B4F

そろそろ慣れてきてインクの乾く前に手で擦ってしまう。
・B5F

突然線の様子が変わっているのはペンを替えたから、と書いたがデジカメの画像では似たような線にしか見えない。

ここから先はセーラーのプロフェッショナルギアにてお送りいたします、みたいな。
・B6F

第二階層に来てからちょくちょく間違えるようになったのは、早とちりし易い背景だからと言い訳してみる。
・B7F

毒床は「毒」と書こうとして二字でやめた。画数多すぎ。
・B8F

通り抜けルートは矢印で書いてあるけど、ついこの間、一度通ったら双方向になるというのを知った。それまで毎回飛龍に怯えてしかも遠回りしていた。
・B9F

長い通路は歩数を間違えそうで、描いてて泣きたくなる。
・B10F

興が乗ってくると万年筆が手で温まり、インクが大量に出てきて滲む。マップ上の滲んだ場所は、大抵夜の2時か3時頃に描かれた物と推察して良い。
・B11F

赤書き注釈の多いマップは描いてて嬉しい。
・B12F

数十ブロックの調査の最後の最後に見つけた隠し通路は確実に思い出に残る。
・B13F

水路をどう描こうか悩んだ末、インクの色を変えようかと思ったものの実行せず今に至る。
・B14F

ゲーム機内でどうマップするか困ってる人に対して非常な優越感を抱くことが出来ましたよ。
・B15F

開発者の、ここにファイアオイルを置いた優しさとボスに火炎防御の技を設定した厳しさに幸あれ。
・B16F

矢印が描ける方眼紙は素晴らしい。
マップに時間が掛かるわ、電車の中では描けないわで進みが遅くなってしまい、まだB16Fなのですよ。とりあえずこのテクストを書いた事で方眼紙マップは終了してゲーム内マップに戻ろうかとも考えているのですが、それも勿体無い様な気が、なあ。どう思いますか。