剣の花嫁 第4回リアクションA1個別

「戦いの結末(6)」より抜粋

奈月瞬マスター執筆

Scene.1 「親衛隊の奮戦」より一部抜粋

 カキザキが行方不明になって一週間が経とうとしていた。
「あ〜、もう! 力キザキ様はどこ行ったんだろ★〃」
 露出の多い忍装束を着て、マチュウ帽子をかぶっているロリイ・ディスティオールは下流の村を発見し、訪れようとした時、村からカキザキと親衛隊が姿を現した。
「あ、見っけ★〃 記憶喪失になっててくれると楽なんだけどな」
 そんなことを言いながらカキザキに近づく。すると、フィリス・アルレインがロリイに声をかけた。
「あなたもカキザキ様の敵? まったく、子供まで戦いに借り出して何が勇者よ。戦うなら大人だけでやればいいじゃない」
「い、いきなり声かけておいて何!?ロリィのどこが子供なのよ。この愛らしい顔、形のいい胸、そして一部の人間を魅了してやまない、このしなやかな肢体。どこからどう見ても……」
「……子供じゃない」
 図星だ。痛いところを突かれて黙るロリィ。あまりの悔しさに計画を忘れてフィリスに食ってかかる。
 二人がそんなことを言っていることをよそに、カキザキの前にはセレス・ファランシアが立っていた。
「カキザキ……いえ、カキザキ様。どうかラウラ王女を助けてください。都合のいいことは分かっていますが、お願いします」
 土下座するセレスをしばらく見ていたカキザキだったが、しゃがんでセレスの顎をつかむと、そのまま持ち上げた。足が地面からはなれ、セレスの顔が苦痛に歪む。
「協力するのは俺様じゃない。ラウラの方だ」
 カキザキは意味深な発言をすると、セレスを投げ飛ばした。セレスは顔を押さえてうめいている。
「待っている勇者ども。俺様が皆殺しにしてくれる!!」
 カキザキは鬼のような形相で叫んだ。

【NPC一覧】

【RA一覧】

【PC一覧】

●プレイヤー注釈

 カキザキ周辺には「フィリス」さんという名前のPCさんは二人いるので、混同しないようにご注意。念のため。どちらもインターネット関係者の方なのですが。

 アクションの内容というのは「カキザキ将軍に一芝居もちかけ、『じつは記憶喪失』という嘘で、ラウラ派と和解を図る」というものでした。しかしカキザキは勇者達に対する恨みが根深く、先に『超越者』への忠誠を誓うことになってしまったので、無効な作戦となってしまったのでした。もう少し各勢力のパワーバランスの変化や、NPCの心情を察する必要がありました。

 PC設定の「ちょっとエッチな服装」というのが採用されていて嬉しかったです(滅)。でも、そんなことで喜んで良いのか自分。なんだか本筋から取り残されているような焦りがあります。


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