ボールの飛距離を決定するものは?

ボールには「飛びの3要素」というものがあります。そのみっつとは、

1、ボールの初速

2、打出し角

3、スピン量

ということになります。飛距離アップにはトレーニングをしてヘッドスピードを上げてボールの初速を上げてやればいいのですが、それ以外にも打出し角とスピン量を変えることでも飛距離はアップします。



打出し角、スピン量と飛距離の関係を示す図です。

ボールの初速は同じでも打出し角を高く、スピン量を減らしてやることで

飛距離は伸びていきます。




ボールによってかかるスピンの量が違うのは皆さん御存知のとおり。

スピンのかからないボールとはどんなものなのでしょうか?

「スピンはボールとクラブの摩擦によって発生します。カバーの材料が同じなら摩擦力の大小はボールの中心からクラブフェースまでの長さによって決まります。」

と田山さん。つまりインパクトで大きく潰れて変形するボールの方がスピンは減るのです。

テコの原理と考えるとわかりやすいですね。

ちょっと考えると硬いボールの方が飛ぶような気がしますが、

スピンという観点から見ると軟らかく潰れるもののほうがスピンは減って飛びます。

ただ糸巻きはその構造上全体が大きく潰れることはないのでスピン量は多いのです。




「ではインパクト時にボールを大きく変型させるにはどうすればいいのかというと、ボールの硬さを表面は硬く中心に行くにつれ軟らかくしてやれば変型率は大きくなります。」と田山さん。

プロV1の取材のときに聞いたのと同じことをここでも聞いたのでちょっと驚きました。

ただそのときタイトリストでは、『こういう構造のボールはインパクトでボールがフェース面を「スライド」することでスピンが減少する』という説明を受けたのですが、BSでは「スライド」という考え方はせずに「変形率と摩擦力」という考え方で説明しています。

言葉は違いますが言っている現象は同じなのだと思いますけれど。




そしてこれがスピン量と打出し角の関係。

フェース面に垂直に発生する力「反発力」と水平に発生する「摩擦力」

この2つのベクトルによって打ち出し角が決定されるということです。

同じ反発力でも、摩擦による力=スピン量が小さければ打ち出し角も高くできます。






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