Transparent ICON

さて、この便利な透過GIFですが、下記のような欠点もあります。
  1. リンク用のアイコンで使用する場合は他人のホームページでの使用がメインのため、背景色等が異なるページで使用すると、画像や文字の輪郭に透明にした色が残ってしまう場合がある。

  2. 透過GIFに対応していないブラウザで見ると、透明にしたはずの色がそのまま表示されてしまう。
1の欠点は、特に、ペイントツール等の「アンチエイリアス」(背景に数ピクセルの色を散らす事により輪郭を滑らかにする)という機能を、使用して作成した透過GIFに多く見られます。

自分のホームページのみで、使用する画像を作成する場合には、透明にする色を自分のホームページの背景色や、画像に近い色で作成する事で解決しますが、リンク用のアイコンのように、不特定多数のサイトでの使用が予想される画像では、どのような背景で使用されるのかが、作成時点では判断できません。

例えば、自分のホームページが白系統の色のホームページで、それに合わせてアイコンを作成したとします。これを、黒系統の背景色でホームページを作成している方が、そのアイコンを使用した場合、画像の輪郭部分に白いぎざぎざのような物が、表示されてしまいます。
下の(1)のアイコンがその例です。JavaScript対応のブラウザを御使用の方は、アイコンの上の各ボタンを押してみて下さい。


(1)

お分かりいただけますか?上の(1)のアイコンでは白を透明にしているので、背景色が黒に近づくほど、文字の周りに白い色が目立ち始めますよね。
このように透過GIFを使ったアイコンは、ホームページの背景によって、かなり見え方が変わってしまいます。

もう一つ注意した方が良い事があります。
透明化する色はできるだけ、基本色(8色や16色で表現出来る色)にしましょう。例えば、「白、黒、グレー」などの色を透明化した方が、比較的奇麗に透明化されます。
これを、少し特殊な色(フルカラーでしか表わす事の出来ない色等)を透明化しようとすると、まれに透明化したはずの色が一部しか透明化されずに、全体に細かい点々が残ってしまう事があります。

次に2.の欠点については、対処のしようがありません・・・。
まあ、ブラウザの代表的なNetscapeNavigatorやInternetExplorer等、最近開発されたブラウザのほとんどでは、透過GIFにはデフォルトで対応していますので、さほど問題はありませんが、一部、透過GIFに対応していないブラウザがあるのも事実です。
透過GIF未対応のブラウザで、これらの画像を表示した場合には、透明にしたはずの色が全く透明化されずに、そのまま表示されてしまいます。

結論としては、現在、白系統の背景色のホームページがインターネット上には多い事などから、透過GIFでリンク用アイコンを作成する場合は、透明にする色を白、もしくはグレー(特殊なグレーではなく基本のグレー)で作成するのが一番良いのではないでしょうか。


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