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ワーネバ日誌

初日/3日目
2日目
初日は、なかなかのメにあった。
成人式では、ピチピチの女のコはいないし、
あまつさえ、帰りには大会の賭けチケット(「ギブル」という)は落とすし。
その後も、目に付いた若いコ(年齢によって服装が違うので、わかる)に声をかけたケド、
「今、忙しいから、あとにしてちょうだい!」
「コーク(剣)とリム(海)? わたしはジマ(拳)でガアチ(山)よ!」
と、けんもほろろ。
しかし、それでめげていては、あたるチックなキャラは貫けない(貫くな)!
ちゃっかり、よさげな顔と能力と地位のヒトはチェーック!
ついでに、将来性も鑑みて、学舎でもうすぐ卒業のコもチェーック(外道?)!
仕事や訓練はどーしたんだ、トウマ・・・。
で、新年2日目と言えば、ショルグの新年会と、ウルグの仕事始め。
まずはコークショルグの新年会からだ。
カオを出してみると、アタマの上の名札が、青でなく緑になっているヒトが。
「アリス」
おお、11才と、歳はすこし離れているものの、一番の美人とみた、北方系のヒトだ。
しつこく話しかけたかいあって、「友人」扱いに!
(注意:「友人」扱いは、あくまでも「こちらから」の主観です・・・)
ともあれ、さっそく挨拶だ。
「やあ、アリスさん(年上)だったよね」
「あ、移住者のトウマだっけ? この国には、もう慣れた?」
おお、覚えてもらえましたよ〜。
新年会そのものは、ショルグ長の挨拶と、ナァム(祭祀長)によるお祈りだけ。
いちおう、ショルグ長さんの名前は覚えておくか。
この国で一番の剣術使い、ということになるワケだし・・・。
「ロマンス・フェン」
お、女性だ。そして・・・21才? 若い・・・。
ショルグ長クラスは、20代後半から、もう死にかけの30代が多いのに。
やるな。
ついでに、ショルグでの自分の地位を、ボードで確認する。
外リーグ7位・・・。
リーグ外なのは、移住1年めだから当然。
しかし、7位!?
上のDリーグに上がれるのは、1位と2位のヒトだけ。
こりゃ、剣でのし上がるのは、ムリか・・・?
続いて、リムウルグの仕事始め。
仕事始めと言っても、こちらも挨拶と儀式だけ。
実際に収穫物を納品できるのは、明日からだ。アルバイトを除けば。
というわけで(?)女のコを探す。
こちらにも、「緑の文字」が、いる、いる。
「ミッチー」
歳はいっこ上だが、東方系の、浅黒い肌が凛々しい健康美人。
なにより、ジマナァムの第3位継承権者!
ナァムは祭祀者のため、一族にしかなれない。逆玉・・・。
「ジュリー」
北方系で、アリスにちょい似、しかしちょっとキツそうな顔。
年齢はいっしょで、そーいう意味では釣り合いはヨイ。
どちらとも、しつこいくらい話しまくって、ウルグ長の話など、聞いちゃいねえ。
そんなコトしてるうちに、仕事始め、終わってしまった。
あ、ウルグ長さんの名前確認してない。
挨拶すらしてナイ。
・・・剣ではノシ上がれそうにないし、
仕事で燃えて、いやでも覚えてもらうように、するとしようか。
・・・イイヒトげっと出来たらね(オイ)。
いちおう、700プゥくらいの、そこそこの釣り竿は借りておく。
仕事道具は無料で貸し出されるが、ソレでは、ロクな収穫は望めないのだ。
イイものは、金を取る。仕方ないね。
夜は、コーク杯の開会式がある。
「イベントには、なるべく参加したほうがいいよ」
とは、議長サンの言葉だったかな?
開会式ともなれば、ほとんどの国民も集まるだろうし、
お気に入りのコにも、出会える確率が高(以下略)。
てなわけで、やってきました闘技場。
舞台上では、大会参加者がずらり並んで、紹介を受けている。
その間にも、入り口から、どどどどどどと押し寄せる、ひと、人、ヒトの大群!
オイ、こんなん、この狭い会場に、収容しきれるのかぃ?
うわぁ、もう身動きとれないよ・・・。あそこに、「緑」のコがいるのに。
アリスもミッチーも、ジュリーもいるのに。
こいつは醍醐さん(一発変換・・・)違う、大誤算だぃ!
ヒトが多けりゃいいってモンじゃなかったのだぁ。
それでも、なんとか人込みをかきわけ、「ミッチー」に話しかけた・・・つもりだった。
「おや、見かけないカオですが、移民者の方ですか?」
振り向いたのは、見ず知らずのアンちゃんだった。
(テメーに話しかけたんぢゃねーよっ)
という言葉を飲みこみ、適当にソツなくあしらったが、ミッチーは見失ってしまった。
そんなコトを繰り返しているうち、式は終わっちった。
ずどどどど。
スゴイ勢いで、人々が出て行く。これまた、知り人探しドコロぢゃナイ。
またしても、おーのー、かぁ?
まだまだぁっ!
日付も変わった真夜中には、ご近所訪問。
「表札」を見れば、妙齢の女性がいるかどうかは、すぐわかる。
すぐ隣の家に、5歳のコがいる。
来年には、成人するし、チェーック(鬼畜・・・?)!
「フレンデ」
ちょっとおとなしめな、はっきり言うなら暗めな、東洋系のコ。
でも、「ジマの力」の持ち主だ!
こうした特殊能力は、持っていないと得られないワザがあるし、
持っていれば遺伝する。
これは、出物だ(って、オイ・・・)!
「ちょっと、いい?」
カレを知ってるヒトが見たら、尻のひとつも蹴飛ばしたくなるような、
甘〜い声で話かける。
「おにいちゃん、ダレ?」
「ヒビキっていうんだ、よろしくね」
「うん!」
屈託のない、元気なお返事。トウマの毒牙に掛かるなよ・・・。
同じブロックには、彼女くらいしか妙齢なコはいなかったので、
次は道向こうのブロックに。
あ、表札に、「緑の文字」が・・・。
「ジル」
早速、訪問。
「やあ、移住者のトウマだっけ?」
こちらの問いに、気さくに返事をくれた彼女は・・・
なんだ、初日に「忙しいからアトで!」とつっけんどんだったヒトだ。
カオは、東洋系、姉御肌の美人だっただけに、
その仕打ちが快感ショックだったので、覚えている。
ご近所だったんだ。
よし、足しげく通っちゃおう。
てなトコで、もうすぐ夜が明ける。とりあえず、家に戻ろう・・・。
明日からは、いよいよ「普通の日々」が始まるんだ。
本当の意味での、「移住生活」が・・・。
そしてそれが、ただの「生活」になるのは、いつ頃かな・・・?

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